緋弾のアリア〜蕾姫と水君〜   作:乃亞

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どうも乃亞です!
山の日って、何なんだ??って感じな1日を過ごしてます!(どんな1日だw)
アドシアード編、今回で完結だと言ったな、あれは嘘だ。いやね、ちょっとイベントを入れてたら思った以上に入っちゃって…( ̄◇ ̄;)
うん、たまにはそういうこともあるんじゃないかな?ということでどうぞ!


第21話

チュン、チュンチュン…バァン、バァン!!

ん、もう朝か…。鳥のさえずりと(何故か)拳銃の射撃音で目覚めた俺はいつものように朝練に行こうとして…やめた。

というのも盛大に起きる時間を間違え、もう7時になろうとしていたからだ。

武偵高では外来の客が多くなるアドシアードと文化祭の期間だけは車通学は禁止となっていて、バスあるいは自転車などで通学する人が増加する。つまり通学バスが普段よりもとても混むのだ。なので家を出るのはなるべく早くの方が良い。

ガンシューティングの決勝戦は14時からであるから練習だけならその間でもできるし、と切り替えさっさと朝ごはんを作っていく。今日はハムサンドイッチとコーヒー…俺はお湯を注いだカップにエスプレッソを注ぐロングブラックが好みだが…を淹れわずかな至福なひとときを味わう。やっぱりアメリカーノよりロングブラックだよな。

 

朝ごはんを手早く終え、7時半にバス停に並ぶと既に長蛇の列。マジか、こんなに並んでるならもう少し早く来ればよかったよ。

バスを待っていると後ろから見知った奴、というかキンジが眠そうにやってきた。

「おっすキンジ!寝付けなかったのか?すごい眠そうだ」

「おはよう明智、いや大したことはないんだけどな。白雪がすごい量のメール送ってきてさ、しかも一つ一つめちゃくちゃ長いの。それに付き合ってたら盛大に寝る時間が遅くなったんだよ。というかお前、車通学じゃねぇのかよ、何でこんなのに並んでんだ」

「アドシアードと文化祭の期間は車通学は禁止なんだよ。知らなかったか?」

その後もキンジと何気ない普通の話をしているとバスが来た。てか白雪さんや、長文メールはあんまり好まれないって前言わなかったっけか?

バスの中は案の定アホみたいに混んでいて、やっぱり好きになれないな。特に夏みたいに汗を掻く季節なんて絶対乗りたくない。水を扱う超能力(ステルス)だからなのかは多分関係ないけど、人の汗を自分の超能力で扱いたくはないだろ?

んで、だ。キンジは何かまでは分からんが俺に何か隠してないか??少しカマかけてみるか。

「にしてもキンジさぁ、なんか不自然に俺に何か隠してないか?」そう尋ねるとキンジはピクッ!ほとんどの人は気付かんだろうが右の眉毛が動いたな。これはクロか。

「……そんなことはないぞ?大体お前に隠し事とか出来ねぇだろ」

「そうかぁ〜??ま、好奇心ネコを殺す、って奴だな。詮索はしないでおこう」

「……恩にきる。ありがとな、明智」はい最後の言葉で隠し事確定でーす!キンジって素直だからなぁ、人の感情、特に女性関係に疎いから取り返しのつかないことやらかしそうだ。

 

 

学校にはまぁ余裕で間に合い、隣のレキに挨拶をして隣のレキは普段通りに返す。朝のHRを普段通りに行い、アホ共が俺たちの決勝進出でまた騒ぐ。てかお前ら昨日もやったろ、それ。全く飽きない連中だ。

でも、こういうのも良いよな。なまじ中3の1年間ほっとんど任務に明け暮れてたおかげでこんな騒ぎができることがありがたく感じる。最も、こいつらはそんなことは考えてないんだろうけどな。仲間が喜ぶ姿っていうのは良いものだ。こいつらの喜ぶ姿を見るためにも、頑張らなきゃな。

 

雑用やる奴とかがはけていった後、俺は教室に残ってるレキに尋ねた。

「そういえばレキ、スナイピングの決勝って何時からだ?」

「14時30分、零司さんのガンシューティングの後です」

「そっか、お互い頑張ろうぜ?テレビなんて出たくて出れるもんじゃねぇし出れる時に出とかなきゃな」アドシアードの競技は高校生武偵の最高峰が出るということもあって、テレビ中継もされるのでそのことを思い出しながら言うとレキはかくん、と首を横に向けた。

「テレビは見ないのでよくわかりません」

「そっか。でもやれることはやろうぜ?」

「はい」にしてもテレビを見ないときたか…今時珍しいよな。てかこいつ決勝までどうしてるんだろうな?

「レキは試合までどうしてるんだ?」

「風の…」

「??」

「風の声を聞いていることにします。今は比較的穏やかな風です」

度々出てくるレキの『風』。レキ以外誰も理解できない、レキが『ロボットレキ』などと呼ばれる原因の一つ。電波なのかな?と思ったけれどもそれとは何か違うような…でも何だ?と聞かれると答えられない、そんな感じのもの。

そんなことを考えていた俺は無意識に、ホントに無意識にこう尋ねていた。

「そんなんなら俺と適当に出店回るか?」えっ?俺も驚いた。何で俺はこんなこと聞いたんだろうな、レキも断るに決まって…

「はい、わかりました」えええっ!?何じゃそりゃこりゃ…何がどうなってるんだってばよ?

「では行きましょう」そう言うとレキは立って俺が動くのを待ってる。どうしてこうなった?いやほんとに。

 

たこ焼き、焼きそば、皿うどんなどなど色々な出店が立ち並ぶ中、俺とレキはあてもなくふらふらしていた。まだ昼ご飯、って時間でもないしな。

「そういえばレキはあんまり声高に言える話じゃないけどお金とか持ってきてんの?」

「はい、ある程度はあるので自由には使えます」

「まぁないとは思うがスリとかには気をつけろよな。こんなに人が多いとドラとか出しづらいだろうし」

「はい」…にしてもほんっとに無口だよなこいつ。冷静沈着というか何というか、常在戦場を地で行ってる感じ。ヨーロッパでもここまでのはそういなかったぞ。

そんなレキはジッ…と人形焼きの出店を見つめてるな。欲しいのか?なら買うか。

「人形焼き、2袋くださいな」そう声をかけ、出店の店員を見ると意外なことに、不知火がやっていた。

「やぁ、明智君。君が来るとは思ってなかったよ、人形焼き2袋ね?800円だよ」そこまで言って、隣のレキをチラリと見る。そして何を納得したのか知らないがニッコリ。いつもの優男スマイルを発揮しこう一言。

「800円なんだけど…特別にオマケだ。600円にしてあげるよ」絶対にこいつ、なんか勘違いしてる。ま、安くなる分には良いんだけどな。

「600円な、ほら。……何を思ってるのか知らんが断言しとく。お前の考えてることは十中八九勘違いだ」

「そうかな?僕はそうは思わないけどな…はい、これ人形焼き2袋ね。2人とも決勝は見に行くよ、頑張ってね」

「はいよ、あんがとさん。んじゃまたな」

そう言って不知火と別れた俺は人形焼きの1袋をレキに差し出す。

「ほらよ、俺からのプレゼントだ」

「で、ですが零司さん…」

「い い か ら!な、俺が人形焼き2袋食べるとでも思ったか?人は視線だけでも情報を発する。欲しそうだったから買ってみた。それだけだぜ、いらんならもらうぞ」

「……では、ありがたく」そう言うとレキは差し出した人形焼きの袋を受け取り、はむはむと小動物みたいな食べ方で食べだした。俺の昼ご飯分けた時にも思ったけどこいつ食べ方独特な気がする。気のせいかな。

でも、まぁなんとなくだかこいつもご満悦のようで、雰囲気がいつもよりもほんわかしてる気がする。俺も食べるか、人形焼きってたまに熱い奴があるから注意しないとな。

そう思いふーふーしてる俺にレキが一言。

「ありがとうございます、零司さん」

「気にすんなよ、これくらいで感謝されても困るんだぜ」とは言ったものの、内心びっくりだ。予想外なことも起こるもんだな。

そう思いながらアッと言う間に時間は流れ、いつの間にか13時半、俺のガンシューティング決勝の選手が呼ばれる時間になってしまった。

「おっと、そろそろ時間だ。楽しかったぜ、レキ」

「はい、ありがとうございました零司さん。決勝、頑張ってください」

「そりゃこっちのセリフってもんよ。互いにな」

そう言って俺はレキと別れ、集中を高め始めつつ、選手控え室のある運営本部へと足を向けるのであった。

 

 

 

〜〜武偵高裏サイト〜〜

32:風吹けば武偵

1年B組のSランクの2人、明智零司とレキがアドシアードの出店を回っていたらしいぞ!!

33:風吹けば武偵

>>32マ?証拠はよ!てかロボットレキだろ?ナイナイw

34:風吹けば武偵

これは祭りの予感!wktk!

35:風吹けば武偵

>>33明智とレキが一緒に人形焼きとか買って回ってたらしいぜ

36:風吹けば武偵

なんやと!?明智56す!

37:風吹けば武偵

あ、それ俺も見た!あのアドシアード代表コンビ、付き合ってんの?学校の席も隣らしいし

 

 

 

などと武偵高裏サイトで零司とレキの噂が飛び交っていることを2人は知る由もないのであった。

 




2人ともファンクラブを(本人は知らないが)持っている
2人とも実力者として認知度が高い
お祭りの予感…!
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