緋弾のアリア〜蕾姫と水君〜   作:乃亞

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どうも乃亞です!
お気に入り数が100を突破しました!!感謝感激…!!
今回こそ、アドシアードはホントに終わりです!果たして零司君とレキはメダルを獲得できるのでしょうか…!
それではどうぞ


第22話

レキと別れ、運営本部に辿り着いた俺はいつものように本人確認をして(つねるのが昨日よりも優しくなってた、助かった)選手控え室に入ると…()()()()()()()が…!!特に青っぽい服のナポリ武偵高と思しき男と白いセーラーのパリ武偵高の女子は注意だ、あの2人は昨日も感じたからな。それ以外にも一筋縄ではいかなさそうな連中ばっかり、怖いわ…俺探偵科(インケスタ)よ?

 

そう思ってたら(くだん)のパリ武偵高の女子がこちらに近づいてきた。いやほんと、なんすか?

「予選、準決勝と曲芸みたいなことしてたみたいだけど、決勝でもそれが通用すると思ってたら大間違いよ!このマリー・トレゾールが優勝するのだから!」なんと優勝宣言をフランス語でおっぱじめやがった。俺の前で。

案の定、フランス語がわかるやつはこちらを睨んでくるしほんとに怖いんですけど。

「あのさ、決勝であんなのが通用するなんて俺が考えてると思うの?決勝戦はあんなことする余裕ないって。あとフランス語わかる奴がお前に敵意向けてるのが流れ弾で俺にも来てるから向こう行ってくれ」俺がフランス語でそう返すと、女子ーマリー、だったか?ーは少し目を見開いて驚いている。普通なら英語もろくに喋れない日本人がフランス語を喋れるとなればまぁ驚かれるよな。

「…驚いたわ。フランス語わかるのね、貴方。わからないだろうとたかをくくってた私が間違いだったわ。というか貴方、雑誌かなんかでモデルやってなかった?見覚えのある顔なんだけど」

「雑誌?…あぁ、フランスで取材ついでにモデルやらされたっけか。俺は明智零司だ。よろしくな」社交辞令だからよろしくなんて言ってけどよろしくしないで、頼むから睨んでる奴に気づいて…!

「アケチ…うん、そんな感じの名前だったかしらね。改めて、負けないわよ」マリーさんはそれだけ言い残して元いた場所に戻った。いや、ホントに何がしたかったの、貴女?

 

 

 

時間は13時50分、決勝戦の舞台に次々と呼ばれていく。てか会場めちゃくちゃ盛り上がってんな。昨日の比じゃねぇ騒ぎ具合だ。

『続いて〜エントリーNo.34番!東京武偵高に突如現れた寵児ィィ!!!1年、明智ぃぃぃぃぃぃぃ零司だぁぁぁぁぁぁ!!!』

……うっわぁ、予選の時34番ってだけだったじゃん。どうしてそんなに盛り上げちゃうのさ、出たくねぇよ。

言っても仕方ないので愛想笑いを顔に貼り付け、見た目だけでも良く振る舞うと……?

「「「キャーーッ!零司様ぁぁぁ!」」」

「「頑張ってぇーーっ!!!」」

「あっちぃ〜〜!!!」…うん、何これ?零司様とはたまに言われるから良いけど…いや良くないな?そして最後の理子だろ、ここまで声届くってどんだけだよ。とりあえず営業スマイル全開にしとくか。ついでに手をちょろっと振って、これでいいかな。てかそろそろ騒ぎが悲鳴みたいに聞こえてきたな、怖え。

 

そうして射撃のレーンにつくと、なんとマリーが隣のレーンらしいな、奴の射撃には注意をしておこう。

『それでは行きましょう、ガンシューティング決勝戦!!ヨーイ、スタートッ!!』

号砲と同時に.44オートマグとベレッタPx4を素早く抜き放ち、居合の要領で早撃ち(クイックドロー)!これは金一さんの不可視の銃弾(インヴィジビレ)をもとにして、()()()()撃ち方だ。金一さんたち、HSSのそれには劣るがまぁまぁなスピードだと自負している。この早撃ちを連続して放っているが、やっぱりマリーとナポリ武偵高の奴はついてくるな…さて、どうしたものか。跳弾での妨害はできそうにないし、いやはやホントにどうしよう?

 

 

開始から5分経ったが依然としてこの膠着状態を覆す一手が思いつかない。かといって意識をこれ以上思考に向けると射撃の精度に支障がでる。相手がミスしてくれればいいのだがあの2人はミスから自滅する感じの相手でもない。うーん、困った。2.3回跳弾での妨害は試したけど効果ないしなぁ。

うん?()()()()()()()()()()()?それは何故だ。それはおそらく俺が経験則と少しの計算で妨害をしているから。ならば、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()??試してみる価値はありそうだ。

マリーがリロードしている、ここかッ!!そう思った俺は即座に地面を撃ち、コンクリートを破壊し即時的な(ブラインド)を作る。撃った弾は跳ね返り、的を貫くオマケ付きで。

「キャッ!」

突然のことに注意を払わざるをえなくなったマリーはリロード後、速射をすることが出来ず数瞬だけのラグが生まれる。よし、これで彼女は脱落だ。後はナポリ武偵高の奴だ…あれ?あいつ何やってんの?撃ってないけどなんか問題あったのか?首を振ってるけど…?

『そこまでーー!!』そう思ってると終了の号砲。なるほど、俺のコンクリートを抉って的に当てた奴が最後の的だったのか。…あっれぇ?妨害意味なくね?うーん、どうだろう??

 

『集計結果出ました!優勝は……』お、結果出たか。次の言葉に会場全体が静まり返る…緊張するな、こういう場面は。手が震えてまくってるぜ…

『エントリーNo.34番!!明智零司選手だぁぁぁっ!』

えっ、嘘?勝ったの?マジで?よっしゃぁぁぁぁぁっ!!!

『続いて2位、エントリーNo.26番!マリー・トレゾール選手!!一位の明智選手とは8点差!!』ん?8点差…?的の中央が10点だから…ブラインドショットのお陰、なのか?うん、そういうことにしておこう!あれは無意味なんかじゃなかったんだ!

「やられたわ、お見事よアケチ。私の負け。でも最後のは関係ないから!」

「あー、うん。だよね、現実逃避しても仕方ないよね。ナイスゲームだった。ありがとうマリー。」マリーさんに現実叩きつけられたとさ。

『優勝した明智選手にこれからインタビューを行います!明智選手、是非こちらへ!!』うっわぁみんな見てる中に出ていくのか、辛いっす。静かなとこがいいなぁ。まぁ、泣き言言っても仕方ないので行くんですけどね。

 

俺がインタビュアーの所に行くと会場は大盛り上がりで「明智!明智!」なんてコールまで鳴り響く始末。こんなのご先祖様が見たらなんて言うんだろうなぁ。

『まず、優勝おめでとうございます!』

「ありがとうございます」インタビュー中は営業スマイル貼り付けときますか。

『芸術のような銃技を見せた予選と準決勝、うって変わったようにシンプルに的を捉えた決勝というイメージですがいかがですか?』

うっ、いきなりぼんやりした質問。答えづらいな。

「そう、ですねぇ…予選と準決勝は相手の弾を弾いて行った方が効率が良かったんですが、決勝はそうもいかなくて。あはは、決勝は本当に精神力が試されましたね」

『次、つまり来年は連覇がかかりますが出場はお考えですか?』

「いやー、できれば他の奴にやってもらいたいです…僕なんかよりも優秀な武偵はたくさんいます。その中で僕がこのガンシューティングで優勝できたのは色々な偶然が重なった結果です。来年はもしかすると予選敗退、なんてこともありえますから、できれば他の方にやってもらいたいです」

『なるほどぉ…色々考えていらっしゃるのですね。それでは最後にこの会場に集まった人たちやテレビで見ている視聴者の皆さんに一言お願いします!』

「そう、ですね…ひとまず、ここまで応援してくださった皆さん、ホントにありがとうございます!それで、この次はスナイピング決勝ですが、私と同じ学年の奴が出ていますのでそいつにも期待していただけると嬉しいですので、できればチャンネルはそのままでお願いします。(笑)最後に、私がこの舞台に立つまで支えてくれた皆様に多大なる感謝を示させていただきます、ありがとうございました!」ここまで言い切ってテレビ画面に向けて微笑んで手を振る。これで滞りないだろう。

『ガンシューティング優勝の明智零司さんでした!おめでとうございます!さて、次は14時30分からスナイピングの決勝です!』

アナウンサー兼インタビュアーに礼をして運営本部に逃げ込む。マジで疲れた…人の注目浴びるのって結構疲れるな。

さて、関係者口からこっそりスナイピング決勝見よっと!

時計を見ると14時40分、着替えたりしてたら遅れちまったな。そう思いつつ俺は関係者口を通ってこっそりスナイピング決勝を覗き見ると…おお、やってるやってる。途中から見るとちょっとわかりづらいけどレキが少しリードしてるのかな?

 

10分くらいそれが続いていると号砲。どうやらレキも優勝したようだ。おめでとう、レキ!

 

 

 

 

 

んで時間はいきなり進み18時半。帰りのHRで改めてお祭り騒ぎになったが、チャン・ウー先生も空気を読んでくれたのか止めなかった。隣クラスから理子とか来てめちゃくちゃになってたな。まぁ、そうだろう。このクラスからアドシアードの金メダル獲得者が2人も出てくるなんてことは異常事態以外の何物でもないからな。

んで帰ろうとしたらキンジ達に呼び止められてなんでかアイマスクと耳栓、ついでに鼻栓まで付けられてどっかに連れてかれることになった。いやなんで!?ちょっマジで助けてー!!

と叫ぼうとしたらキンジが俺の手に指信号(タッピング)で『アイマスク外して大丈夫』と打ってきたので恐る恐る開けてみると…

お台場のファミレスにキンジと武藤、不知火に理子さらには白雪とレキと平賀さんまで集結していた。レキもアイマスクされてたっぽいけどな。

目を白黒させてた俺にキンジがこう告げた。

「いやさ、お前らがアドシアード代表になった時点でおめでとう&お疲れパーティ開くことは決めてたんだけどさ、2人とも優勝しちまうなんてな。2人ともおめでとう!」白雪がそれに続く。

「私も星伽には反対されたんだけど、こういうお祝いの日だから無理してでも祝おうと思ってお願いしたらなんとか許してくれたの。明智君にはいつも相談に乗ってもらってるから、そのお礼だと思ってね。お金は私たちが払うから、レキさんと明智君は好きなもの食べて」

…お、お前ら…!

「もしかしてキンジが朝隠してたのって…」

「そうだよ」キンジはぶっきらぼうに、だけど嬉しそうに答えた。照れ隠しって奴か。

「あっちにもレキュにも普段から助けられてるからさ、これくらいは気にしないで、ね?」普段ふざけてる理子まで…!

やばい、これは少し隠しきれないかもな…

「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるわ…追うなよ?」そう言ってこっそり泣いてきた。涙を他人に見せたくはないからな。

その時の温かい雰囲気が、俺はかけがえのないものだとおもった。




はい、ということで無事優勝しました!
ご都合主義?あー聞こえない聞こえない!
次回から新展開です。
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