緋弾のアリア〜蕾姫と水君〜   作:乃亞

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こんにちは乃亞です。
この間累計UAが1000突破したばっかりなのにもう2000を突破していて、嬉しい反面焦ってます(笑)
今後とも今作をよろしくお願いします!


第7話

入学式のあとの最初のHRの定番と言ったらもちろん自己紹介である。あるんだが…正直俺は自己紹介をするのは好きではない。なぜなら武偵ランクとか色々自分の実力に関わる話を若干混ぜないといけないから、将来商売敵になるかもしれない武偵高の生徒に迂闊なことを喋りたくないからだ。

というわけで俺、明智零司はテキトーな自己紹介で流そうかと思案していると隣、つまりレキの番になっていた。こいつはどんな自己紹介をするのかね?

 

「レキです。狙撃科です。よろしくお願いします。」

 

それだけ言うとレキは椅子に座ってまたボーっとし始めた。……ってえっ?それだけ??

 

「あの子、Sランクだよね」

「無口な子だね、かわいいし」

 

って周りも騒ついてるしてか俺の番??ちょっと予想外すぎるぞ!

 

「ソコノ青イ髪ノ子、アナタノ番ヨ」

 

慌てている所に担任なのにどこにいるかわからないオネエ言葉で諜報科(レザド)担当のチャン・ウー先生が急かしてくる。ヤバいな、武偵はスピードも重視するところがあるし、武偵高の教師陣は聞かななきゃよかった、みたいな経歴のオンパレードだ。このままだと何されるか分からんぞ…!

 

「俺は明智零司、探偵科だ。依頼があるなら期待に沿えるよう頑張ろう。1年間よろしくな」

俺は急いで立ち上がり、言うべきことを軽くまとめて座る。これなら大丈夫だろ。

って思ったのも束の間だった。

 

「神奈中のATの1人だよね?」

「欧州で三頭剣(ケルベロス)って二つ名をもってる奴だろ?」「噂通りのイケメンだぁ」

「キンちゃん様……」

「てかイケメンとか天が二物も三物も与えやがって、死ね」

とか周りがまた騒ぎ始めやがった。

 

三頭剣は非公式だし誰が地獄の番犬じゃ。嫌いなんだよその名前。どこがイケメンだし。ってか白雪さ〜ん、思考ダダ漏れですよー!

 

これは周りから拘束されそうだし、昼逃げる必要がありそうだ。なんで休み時間なのに逃げなきゃいかんのか。ってそろそろ担任(チャン・ウー)怒るんじゃないか?

 

と思っていたら底冷えするような殺気がクラス中を支配した、ほらね?どこいるかわからんのがタチ悪いな。

 

「静カニナッタワネ。自己紹介続ケテチョウダイ」

 

チャン・ウー先生、さすが武偵高の先生だな。クラスが一瞬で凍りついた。相変わらずレキはボーっとしていて、白雪はキンジトリップ(そのままの意味だ)してるけど。タイミング良いしここで一応言っとくか。

 

「あーっ、悪い。先生、一つ付け加えていいですか?」

「明智君ダッタワネ、ドウシタノ?」

「三頭剣ってのは非公式だし、俺は嫌ってるんで。そこんとこ、頼むよ?」そう言って俺は先生ほどではないが、殺気を出して付け加えたのであった。

 

「自己紹介オワッタワネ、ジャア今日ノHRハ終ワリヨ」

 

そんな宣言が出た瞬間、クラス内のほぼ全員がこっちをグルリッ!と向いた。とんでもなく面倒くさそうな雰囲気を感じ取った俺は即座に教室を出て逃走を始めたのであった。

 

「「逃げたぞ、追え!」」という声が聞こえてくるが、俺は犯罪者か。何をしたってんだ…

そう思いつつ、さっきからなんとなく考えていた屋上に誰にも気づかれずに逃げることに成功した俺は意外とキレイなそこでお昼を食べようとした。のだが…

さっきまで入試で使った水分感知で気づいたのだが、裏に誰か人がいる。誰だ…?

 

のそのそっと様子を見に行くと、相変わらずのボーっとした調子でレキが突っ立っていた。いやいや、意味わからん。

 

「なぁ、何してんの?」ととりあえず疑問を口にするとレキは答えた。

「風を…」

「風?」

「はい、風の声を聞いていました。」

 

相変わらずの平坦な口調でさらっとわけわからんことを言ってのけた。

 

「風って?」

「風は風です。」

えぇ…取り付く島もない…

 

「レキ、ここで飯食っていい?」

まぁ、とりあえず昼ご飯を食べたいので聞くと「はい」と答えたのでご飯を取り出して食べ始めるとレキは無言でカロリーメイトを取り出し、はむっ。食べ始めた。

「……」

 

なんかハムスターみたいだな。てかご飯それ(カロリーメイト)かよ。流石に可哀想になった俺は「少しだけだが…いるか?」と聞くとレキは、こくりと頷いて食べ始めるのであった。

 

「どう、美味しい?」

「はい」

 

作った側としては聞きたい質問をするとレキはペースを乱さず食べながら答えるのであった。

それからずっと言葉はなかったが、静かなところが好きな俺はこの静寂(しじま)に居心地の良さを感じていた。

 

 

完全に余談だが、男向けに峰理子と白雪、レキのファンクラブ、女向けに不知火と俺のファンクラブが結成されたらしいがそのことを知るのはまた別の話。

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