野比の奇妙な冒険 ~Stand By Me~ 作:へっぽこ侍
『グレートですよ、こいつは!』
『次回、レッツハンティング』
「ひゃー!ジョジョって面白いだなあ。スネ夫に自慢されたから見たのは所々だけど、すっかりファンになっちゃったよ僕もあんな風に戦ってみたいよ」
「そうだね。ボクなんかも手に汗握っちゃったよ。流石は21世紀でも有名な漫画だよ」
テレビの前でアニメを観ていた二人の人物。
一人は少年。見るからに弱そうで、どことなく情けないどこにでもいそうな子供。
対して、もう一人はダルマのようなロボット。全身は青色で先ほどのアニメをどら焼きを食しながら観賞していた、とても摩訶不思議な
少年の名は野比のび太。そして、相棒のロボットの名はドラえもん。
東京都練馬区月見台すすきが原のある家に、そんな奇妙な二人がいた。
「さて、アニメも終わったし。のび太君、勉強しよ」
「・・・・・・」
「おい。聞いているの、のび太君?」
「そうだ!」
ドテンッ!
ドラえもんの声に応じていなかったのび太が急に立ち上がり、驚いたドラえもんは思わず転んでしまった。
「いてててて。もう、のび太君!耳元で大きな声出さないでよ」
「ねえ、ドラえもん。もしもボックス貸して!」
「急にどうしたんだい?」
突然の、のび太の提案に戸惑うドラえもん。
「もしかして」
「もしもボックスで僕らもジョジョの世界に行けばいいんだよ!」
「やっぱり」
ドラえもんは呆れた顔でのび太を見た。
「ドラえもんだって、ちょっとは興味あるでしょ。危なくなったら、すぐ止めるからさあ。ね、ね、お願ーい」
ここぞとばかりに言葉を並べ、ドラえもんに懇願するのび太。
「はぁー。しょうがないな」
「やったー!ありがとうドラえもん!」
「現金なやつだなぁ。ただし!危なくなったら、本当に止めるんだよ!いいね?」
渋々しながらも四次元ポケットからもしもボックスを取り出すドラえもん。
「大丈夫だって。約束は守るから。ほら、ドラえもんも入って」
「はぁー、本当に大丈夫かなぁ。まあ、僕もちょっと楽しみだけどね」
二人はもしもボックスに入り、受話器を握り、
「もしも、僕がスタンド使いだったら!」
ジリリリリリリリリン!
いつもの音がなり、のび太はもしもボックスから出た。
「・・・・・・」
「特に変わったところはないけど。ふーんッ!・・・ダメだぁ、何も背後から出ないや。ねー、ドラえもん。あの道具壊れたんじゃないの?」
後ろを振り返り、ドラえもんに確認すると、
「あれ・・・・・・ドラえもん?」
そこに、ドラえもんの姿は無かった。