サラダ・デイズ/ありふれた世界が壊れる音   作:杉浦 渓

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登場人物紹介(オリジナル設定)
レン・エリザベス・キクチ・ウィンストン


レン・エリザベス・キクチ・ウィンストン

 

父 コンラッド・ウォレン・ウィンストン

母 菊池・エリザベス・怜

 

通称、レン・ウィンストン

たまに、レン・エリザベス・ウォレン・ウィンストン

日本名、菊池 蓮

※エリザベス3世

カスバート・ビンズ教授が教え子の名を記憶しないことを隠れ蓑に、魔法史で触れざるを得ない功績に対して使用する名前(1世が英国女王エリザベスなのか、嘆きのマートルなのか、諸説ある)

 

身長5フィート9インチ(175cm)

パーセルマウス

 

1979年9月18日生まれ

1981年9月末に父を亡くし、ホグワーツ入学まで日本で育つ

1991年9月ホグワーツ入学

1994年 20世紀で8人目、さらに歴代最年少の動物もどきとして正式に登録される

1996年9月に魔女として成人する

2000年、勲一等マーリン勲章受章

2004年にイルヴァーモーニー魔法魔術学校の変身術の教授に就任

2008年にホグワーツ魔法魔術学校の闇の魔術に対する防衛術の教授に就任

※グリフィンドール寮の寮監をたまには交代してくれとたびたび寮監の薬草学教授ネビル・ロングボトムに懇願されるが、一度たりとも頷いたことはないのが自慢

2012年からはホグワーツ魔法魔術学校の副校長を兼務する

2021年、42歳の時、ホグワーツ魔法魔術学校校長に歴代最年少で就任する

 

※世界中の純血の中の純血と言われるが、よくよく父方の家系(特にフランス)を調べてみると、純血混血どころの騒ぎではなく、ヒトですらない祖先が複数存在する。本人もおそらくヒトではないとハリー・ポッターは言う。

 

実子養女合わせて3人の子供を持つこととなる。

 

公式には、第2次魔法戦争での活躍はまったく知られていない。その功績はエリザベス3世のものとされている。

 

しかし、レン・ウィンストンは大学在学中に第2次魔法戦争の後遺症というべきオブスキュロスの大群からバッキンガム宮殿をひとりで護ったことを賞賛される。時の魔法大臣キングズリー・シャックルボルトは勲一等マーリン勲章を与え、英国政府を動かして速やかに20世紀セーレム救世軍の国外退去の措置を取った。しかし、ウィンストンはこの措置だけでは不安が残ると大学卒業後渡米し、イルヴァーモーニー在職中に20世紀セーレム救世軍の組織を事実上の壊滅に追いやる(しかし、ウィンストンの帰国後またすぐに21世紀セーレム救世軍が発足する)

 

曽祖母が日本魔法大臣。祖母が国連最高大魔女。母が英国魔法大臣という経歴を持ち、さらに子供3人が同時にマクーザ議長、日本魔法大臣、フランス魔法大臣に就任するという魔法史に類のない事態となったため、晩年、生徒から「校長先生の一番得意な魔法は?」と問われると決まって「他人のフリ」と答えるのが癖になったと言われている。

 

代表的な著書・論文

「英国におけるオブスキュリアルの根絶概論」

「闇の魔法使いの刑罰ーーオブスキュリアル研究の一助」

「無慈悲のグレンジャー、ハウスエルフの救いの母ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーの素顔」

「モールド・オン・ザ・ウォルド事件。暴力によるオブスキュリアルの発生」

「ゴドリックの谷の悲劇」

「グリンデルバルドはなぜマクーザに潜入したか。新セーレム救世軍とオブスキュリアルの宿命的な関係」

「暴力装置としてのオブスキュリアル利用思想、その非人間性」

「『毛だらけ心臓の魔法戦士』に見る分断された魂の不可塑性と、パンツを穿き忘れた男の悲劇」

「そのときハリー・ポッターの見たものはーーホムンクルス、再現の不可能性。たぶん昔はパンツを忘れはしなかった」

「グリンデルバルドとヴォルデモートの相似と相違」

 

上記のように、闇の魔術に対する防衛術を専門とする。特に精神を著しく傷つけられた幼い魔法力の危険性に着目し、11歳未満の魔法力の暴発発見魔法を開発。オブスキュロスに憑依される前に保護するウィンストン・システムの創始者として知られる。

当然ながら、21世紀セーレム救世軍からは「人類史上最悪の大魔王」と呼ばれているが、本人はまったく気にしていない。むしろ気に入りのニックネームだと思われ、ホグワーツ魔法魔術学校の毎年の新入生は、生まれて初めて夜の湖をボートで渡る際に「勇者たちよ、魔王城へよくぞ参った」とエコーを利かせた低音で脅かされている。

 

若い頃の趣味は蛙チョコカードをシャッフルした当たらない占いだったが、歳を重ねるごとに、自分や家族、友人知人の顔が蛙チョコカードのラインナップに増えてしまい、それを引き当てると面白くないため、蛙チョコカード占いは封印した。

 

・校長室前のガーゴイル像の合言葉が「パルプンテ」の時に迂闊に校長室に入室すると、錯乱の呪文をかけられる。最大の被害者はロングボトム教授。グレンジャー魔法大臣が被害者となった際には、短期間アズカバンに収監された。

・伝説の箒の持ち主。

・嘆きのマートルのために、湖のほとりに巨大なS字溝を掘り、3階女子トイレの無害化に成功した。

・「無慈悲のグレンジャー」により、膨大な個人資産の大半をR.A.B基金に寄付させられた。

・まね妖怪ボガートに遭遇すると、ボガートが「自分の肖像画」に変身する。現に、様々な功績、特に英国魔法教育のみならず世界中の魔法力を持つ子供たちに対する長年の多大な貢献にもかかわらず、肖像画が今のところ確認されていない。死後にこき使われることを恐れ、子孫に肖像画の作成を禁じた。

・三大魔法学校対抗試合の最終戦の競技場設営を担当したがるが、毎回「魔王城を作る予算はない」「選手を殺す気だ」と反対され、実現に漕ぎ着けたことがない。

・特に「地下ダンジョンに溶岩の床」「宝箱からグリフィンドールの剣」「ラスボスは双頭のドラゴンもしくはわたくし」だけは死ぬまでに是非とも実現したいらしい。

・・・などの数々の噂がある。

 

英国魔法大臣、ウィゼンガモット首席魔法戦士、国際魔法使い連盟最高大魔女など、様々な重職に就くことを世論から望まれるたびに「そういうことはハーマイオニーに任せてある」と断る癖がある。

グレンジャー魔法大臣によってたびたび勲一等マーリン勲章を授与されているが「ハーマイオニーに任せてある」発言のたびに剥奪されるので、手元にはあまり残らない。

 

著作からわかるように、グリンデルバルドとヴォルデモートとでは、明らかに思想的手段的にグリンデルバルドのほうを危険な闇の魔法使いだと考えており、ヴォルデモートは英国魔法界の歪みが産んだ鬼子に過ぎないという立場をとっている。

 

噂は正しく、肖像画を描くことを許したことはない。

しかし、本人の知らないうちにポッター家やウィーズリー・グレンジャー家では「魔除け」として蛙チョコカードをリビングの壁に飾ることになっており、今や英国魔法族の大部分の家庭にこの小さな小さな肖像画が飾られているため、没後は歴代校長の中でも最も多忙を極めることが予想される。


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