1期5話のオリエンテーリングの話です。
ほとんど変わっていますのでお楽しみいただけるかと。
ここで、オリジナル腕輪が登場いたします!
誰の手に渡るかは……
では、どうぞ!!
「何だこれは」
PCに1通のメッセージが。宛先は学園長。どうやらAクラスのPC全てに一斉送信しているそうだ。
『若葉学園主催:豪華商品争奪オリエンテーリング大会のお知らせ』
何か面白そうなのが。どんな商品かチェックしようとしたときに、もう1通メッセージが。
「今、みなさんのPCにグループ分けを記録してあるデータを送ったので見てください」
とのこと。このオリエンテーリング大会は、3人1組らしい。それで、早い者勝ち。商品を持っているやつらと出会って試召戦争になって勝ったら自分のものに出来ると。楽しそうじゃん。
「梓ちゃん、ヒロ君、一緒のチームだね」
「ホントだ。よろしく」
「よろしくね2人とも」
パッとどんなチーム編成か見てみると、基本的に仲のいい人たちで固めてあるらしかった。そういうの見てみると、高橋先生よく生徒のことを見ているなと思う。
「みなさん、商品が隠されている場所は、こちらの紙に書いてある問題を解くと分かります」
か~Fクラスに不利だね~実力主義ってヤツか。X座標とY座標とZ座標が分からないと場所が指定できないのか。教科はいろいろあるらしいから得意なのからじゃんじゃんしておけということか。
「制限時間まで頑張ってください!」
スタートした。
「どうしようか」
「オレは日本史を解くよ」
「憂は家庭科を解いたら?」
「そうだね。梓ちゃんは?」
「どんな音楽の問題が出てるんだろう」
一瞬だけ、ここはAクラスではないのではと錯覚してしまった。Aクラスで副教科が最も点数高いっていうのは珍しい。おそらくこの2人と、工藤さん(保健体育)だけだろう。
そういや、どんな商品出てるんだろう。商品一覧を見てみた。
文具セット・特別参考書・文学小説20冊セット・特別教室1日貸出券・1日生徒会長になれる券・学食1年分の食券・学食1年分のデザート食券・西村先生の1週間個別授業引換券・高橋先生の1週間個別授業引換券・遠征もOK練習試合チケット・文月学園3日間合宿OK券・硬式野球ボール30個セット・テニスラケット2本・新作ゲーム・CDアルバム引換券・MP3プレーヤー・喫茶「ラ・ペディス」の2000円無料券・洋服3着分無料引換券・フィーノインアインのストラップ・如月ハイランドパークプレミアムチケット・無料携帯機種変チケット・シークレットアイテム(数不明)
「結構多いね」
「学校側も金かけてるよ」
さて、この商品の数々。どっから突っ込もうか。面倒くさいが、突っ込みたいのは突っ込もう。
まず、1日生徒会長になれるって和さんの許可とったの?
次、学食1年分無料って大赤字もいいところじゃ……
西村先生と高橋先生の個別授業って。遠慮願いたいものだ。
遠征やら合宿やら運動部の特権、しかも野球部以外の生徒がボール30個ももらったって嬉しくないし。
テニスラケットも同様。後は、結構まともだけど……
「シークレットアイテムって何だろう」
「気になるな~」
「数不明って、何を企んでいるのか」
ともかく、問題を解かないと意味ないか。
しばらく解いて、その回答通りに地図の場所を探ってみる。
「商品無いね~」
「もう取られちゃったのかも」
「ちょっとばかし、問題解くのに集中しすぎたか」
たくさん問題を解きすぎて、時間をロスしてしまった。
「早く行こうよ~」
「憂、待ってよ!」
元気だねホントに。何を手に入れるか楽しみだ。
「次はココだね」
「あ、今度はあったよ」
「何なに? ハズレ?」
ハズレもあるのかよ。
「次行こう!」
「ちょっと待って。そういえばさ、見つけるだけじゃなくて奪い取ればいいじゃない?」
「そういえばそうか。既に手に入れているようなやつを探そう」
手当たり次第に歩き回って、手に入れてそうなやつを探す。
「お、アキ。何か見つかったか?」
アキ・雄二・竜也の3人か。
「うん。そっちは?」
「何も。今、見つかったといったな」
「バカ明久! こいつらと戦ったら勝ち目は無いだろ!」
「しまったぁ!!」
つくづく思う、バカなんだなあ……
「何を持ってるかによって、諦めてやる」
「……何も持ってない」
「嘘ついたな。それならば無理やり奪ってやる」
「わ、分かった分かった! 如月ハイランドパークプレミアムチケットだよ!」
ほう……遊園地のチケットか。隠すほどのことかね……
「どうする?」
「そこまでお宝ってほどじゃないしね~」
「わたしもそう思うな~」
いらないって言おうとしたら、雄二がこう叫びだした。
「明久! それを弘志たちに譲るんだ!」
「何があったの?」
「俺たちが持っていたら、誰かにとられるかも知れねえ」
「そうか。この3人なら取られることは少ないね」
一気に態度を翻してなんだこいつらは。
「どんな心境の変化だ?」
「翔子の手に渡るくらいなら、お前たちが使ってくれ」
「代表の?」
「ああ」
それを聞いて、考える。雄二は怖がっているのかこのチケットを使って代表と行くのを。
「なるほど……そこまで言うのなら預かっておこう」
「助かる!」
そのチケットをオレたちに渡して、雄二たちは去っていった。
「他のも探そうよ!」
「そうだね」
「シークレットアイテムってのが気になるけど……」
「どこだろう」
出会う人出会う人、誰も持っていなかった。
「結構学校中どこでも探し回ったけど……」
「後、探してないの何処だっけ?」
「部室は?」
「そっか。音楽室も立派な学校の一つの設備だもんね」
オレたちは部室こと音楽準備室へ向かった。
「これは!?」
「怪しげな箱?」
「昨日こんなの無かったよね」
「確かに」
「商品なんじゃない?」
箱を開けてみる。そこにはシークレットアイテムと書かれた紙が。
「あった!!」
「よかったね!」
「後でじっくり見よう。誰かに見つかるとやばいし」
「そうだね」
誰にも見つからない場所。ココは音楽準備室とはいえ、オレたち軽音部の部室。人目につかないような場所くらい知っている。そこに隠して、音楽準備室を出た。
「あ、あなたたちは」
「げっ……代表に木下さんに工藤さん!?」
「その反応は何か持ってるみたいだね♪」
「………3人に模擬試召戦争を挑む」
「承認します!」
しっかり先生連れてきているし!! これは誰だっけ……え~っとそう。布施先生だ。化学の先生だから、フィールドは理科!?
『
しまった……理科(文系なので生物)は苦手なんだよ。
「仕方ないね」
「うん」
『
Aクラス同士の対決。
理科 A霧島&A木下&A工藤 vs A七島&A中野&A平沢
429 380 364 190 291 332
「劣勢もいいところじゃん!!」
相手は、学年主席・学年4位・学年6位だ。こちらはAクラスでも下のほう。
「七島君、理科が苦手みたいね」
「くっ……」
「やっぱり3人とも凄い」
「胸を借りるつもりで勝負しよう」
そういって模擬試召戦争が始まる。
霧島代表は武者鎧に日本刀 の召喚獣、木下さんのは西洋鎧とランス の装備、そして工藤さんのはセーラー服に大斧である。
対するコチラは、オレが申し訳程度の鎧に素手(刀も持てる)、梓ちゃんはネコ耳メイドの格好で武器はギターの形をモチーフとしたステッキ、憂ちゃんは、巫女服に薙刀だった。
この2つのチームの差は何だろう……あっちは見るからに重装備。こちらは本当に戦争なんですかって言う格好。2人とも可愛さ重視のものだった。結構見る機会がなかったから今回が初めて見る。
「梓ちゃんが、教えたくない理由が分かったよ」
「ううっ……先輩方には内緒だよ!」
「分かった分かった」
「2人とも、集中集中!」
『うん』
そうは言うものの……速攻で霧島さんが使った腕輪にやられた。強すぎる……
「はい。約束どおり、渡してもらおうか」
「くっ……」
すまない、雄二。一番当たってはいけない人物に当たったあげく、みすみす渡してしまうことになりそうだ。
「どうしたの? 持ってないわけ?」
「はい。これ」
オレは雄二から預かった如月ハイランドパークプレミアムチケットを霧島代表の手に渡した。
「………見つけた!」
「ずっとそれ探してたんですか?」
「………うん。雄二と行く」
「そう。個人の自由だけど、幸せにしないといけないよ」
「………もちろん、そのつもり」
以前の映画の件でいささか不信感を抱いたものの、あれが霧島代表の全てってわけじゃない。こうなったら全力で2人の恋仲を応援するしかない。雄二が幸せになってないようだったら、全力で引き裂きに行く。
キーンコーンカーンコーン
「あ、終わった」
もうちょっと早く鳴ってくれよ……雄二に恨まれないで済んだのに。
「憂たち久しぶり~」
影から、昨年までのクラスメイト鈴木純が現れた。
「純ちゃん! 久しぶりだね」
「純、こんなところで1人で何やってるの?」
「他の2人のパートナーが勝手な行動をするから……」
結構Dクラスも大変そうだな。
「因みに聞くけど、その2人って?」
「清水さんと玉野さんって子、知らないでしょ?」
残念なことに知っているんだよ。清水さんねえ……大体は予想できる。島田を追っかけたのかな。玉野さんって子はアキの女装姿が大好きだとアキ本人の口から聞いたな。そもそもいつ女装をしたのか気になるが、そういう想像力の持ち主とだけ思っておこう。で、その玉野さんもアキを追っかけたんだろうな。
「しかし、2人の召喚獣えらく可愛かったね~」
「み、見たの!?」
「バッチリ♪」
「誰にもばらさないでね!」
梓ちゃんはこう言うけど、いつかは知る羽目になると思うよ……
「純はどうなのよ!」
「見てからのお楽しみだね」
「ずる~い純ばっかり」
「まあまあ梓ちゃん」
話も盛り上がった来たんだが、その様子をずっと見ていた布施先生が、教室に早く帰りなさいと言って来たので、それぞれの教室に帰る。
「あとで、坂本君に謝らないとね」
「仕方ない……」
この件を雄二に報告すると。
「お、お前何てことを……」
「すまない」
「でもさ雄二。あの霧島さんと遊園地だよ。うらやましい!」
「お前に譲る」
そこまで霧島代表のことが嫌いなのか? ちょっと観察してみないと。
「って、あれ? お前らその腕輪なんだ?」
「あ、ああこれか。何かシークレットアイテムとかいうやつだ」
「へ~お前らが手に入れたんだ」
「そうなんだ。結構優れものだよ」
「ちょうど3色。明久が白、雄二が黒、そしてオレが黄色」
説明を聞いてみた。
白金の腕輪(アキ所有)……2体召喚獣召喚可能。キーワードは「
黒金の腕輪(雄二所有)……フィールド(教科ランダム)作成可能。キーワードは「
黄金の腕輪(竜也所有)……フィールドの教科を変更することが出来る。キーワードは「
「ったく結構いいのばっかじゃんかよ」
「だろう? これで次のAクラス戦は勝てる」
「まだ戦うつもりか」
「どうだか」
どこまでが冗談か本気か分からないようなやつだ。それだけ言うと、やつらは帰っていった。
「そういえば、忘れていたけど部室にシークレットアイテム隠してたね」
「だけど、あの3人のもシークレットアイテムじゃ」
「数不明って書いてあったからね」
自分達の鞄を持って、憂ちゃんも一緒に部室に来ることになった。
「あれ、憂?どうしたの?」
「お姉ちゃん!」
「実は、今日2年生でオリエンテーリング大会があったんですけど」
「あ、覚えてるよそれ! わたしたち何も取れなかったんだ」
去年も同じようにやったんだ。
「それで、誰にもバレないようにってこの部室に隠してたんです」
「おいおい、それ反則じゃねえか?」
「ルールには書いてません。それに、もともとこの部屋にありましたから」
「そうだったの」
隠していた箱を取り出して、中身を見てみる。
「シークレットアイテム?」
「みたいですね」
「そしてこの紙は説明書みたいですね」
「え~っと何なに?」
りっちゃんに取られてしまった。
「このシークレットアイテムは1人限りです。だそうだ」
「1人か~どんなの?」
「これは“赤金の腕輪”といって、試召戦争時に使える」
「へ~効果は?」
「自分の持っている武器をレベルアップすることが出来るだとさ」
レベルアップ? どういう意味で使われているんだろう。
「それ、ヒロ君にぴったりだね」
「そうだね。わたしたちは必要ないかも」
「オレに譲ってくれるの!? ありがとう2人とも!!」
試召戦争に興味があるオレにとっては嬉しいことだ。
「すげえじゃん。明日教室のPCで詳しいことを調べよう」
「いいな~ヒロはそういったものが使えて」
次の日、調べてみた。
赤金の腕輪(弘志所有)……武器レベルアップ。キーワードは「
オレが使うとどうなるんだろう。
素手→メリケンサック。刀や槍→切れ味が鋭くなる。
弓→飛距離が伸び、精度が良くなる。鉄砲→散弾銃となり、攻撃力が上がる。
すげえじゃん。腕輪使ってこそ本領発揮ってか?
これを使う機会が楽しみだ。
作者の作品を昔から見ていた方は分かると思います。
黄金の腕輪「教科変更」
今は無き「バカとオレと彼女たち」の勇樹が持っていた腕輪ですよ。
オリジナル腕輪を考えるのが面倒で、もう一回使っちゃいました!
赤金の腕輪のほうは、完全オリジナルですよ。
そうそう。
ようやく、梓と憂の召喚獣が!
案を出してくださった方々、ありがとうございます。
おそらく、全員の案がちょびっとずつ入っていると思います!
梓はもうネコ耳メイドからは離れませんでしたね。
武器を考えるのは苦労しましたが。ステッキ……直接攻撃も出来るが、効果を主にしようかなと検討中です。何かいい効果ありますかね。←はあんまり採用できないかもしれないです。
憂は、最後の最後まで迷いました。イメージどおりのエプロン姿なのか巫女服姿にするか。
エプロン姿にすると余りにもかぶりすぎて、憂が暴力働いているように見えてしまうと思い、普段とは違う巫女服姿にしてみました。
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