青春と音楽と召喚獣   作:いくや

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 題名から分かると思いますが……

 期末テスト編突入!

 さらにカオスに(泣)

 では、どうぞ!!




#47 姉!

 

 「 ー 明日から、期末テスト10日前になります。Aクラスの皆さんは普段どおりにして大丈夫でしょう」

 普段から勉強を欠かさずやっているAクラスのメンバーにいつも以上に勉強しましょうなどと言わなくてもいい。Fクラスなどは、先生が言ったところで何も変わらない気もするが。

 

  『3年A組、田井中律さん・平沢唯さん、急いで職員室に来なさい』

 

 HRも終わり、部活に向かおうとしたところでこんな放送が聞こえてきた。さわちゃん先生の声での呼び出しだ。どうしたんだろう2人とも……

 

 「本当にAクラスなのかたまに疑ってしまうよね」

 「それは2人に失礼だよ梓ちゃん」

 「お姉ちゃんだってやれば出来るんだよ~」

 それは分かっているが……ねえ。

 

 「じゃあ、憂わたしたちは部活に行って来るから」

 「うん。いってらっしゃい」 

 「行ってきま~す」

 教室を出て、部室に向かう途中にテンション低めのアキとその他諸々のFクラスメンバーがいた。

 

 「どうしたんだ?」

 「雄二たちが無理やりウチに押しかけようとするんだよ」

 「いつものこと?」

 「違うよ!! 本当に来て欲しくないんだよ!!」

 普段はアキが家に来て欲しいとか言って家で遊ぶことが多いんだが。

 

 「今日、明久の言動にやたらとおかしい部分があったのでのう」

 「………自宅訪問」

 「面白いものが見つかるかも!」

 「そうか。4人で?」

 「そのつもりだが」

 オレも行きたいけど、まだ部活中止期間に入っているわけじゃないし。

 

 「え、何なに? 明久君の家に遊びに行くの? 今日暇だからボクも行っていいかな?」

 「え、ええ? 愛子ちゃん!?」

 「ボクはいけないの?」

 「い、いや……そういうわけではないんだけど……」

 ふむ。秀吉の言うとおり確実に何か隠している。それを見つけるのはこの人たちに任せるか。

 

 「じゃあ、行くよ♪」

 (ヒロ~助けてくれ~)

 アキは他のみんなに聞こえないくらいの声量でオレに助けを求めてきたが……

 オレはアキを雄二たちに任せて梓ちゃんと共に部室に行った。

 

   ★

 

 「お疲れ様です」

 「2人とも来たか」

 部室には、澪ちゃんとムギ先輩が。やはりあの2人はいなかった。

 

 「2人とも放送で呼び出されてましたけど」 

 「あれは本人が悪い」

 「どうしてですか?」

 「実はな ー 」

 と、澪ちゃんがそれにわたるまでの経緯を語ってくれた。

 3年生は、進路希望調査書を先生に提出しないといけなかったらしいんだが、唯先輩は未提出、りっちゃんは進路希望にでかでかと「未定」と書いたらしい。多分、それで呼び出されたんだろうって。この時期に進路が決まっていなくて大丈夫なのかな……

 

 「ただいま~」

 「おおっ! 噂をすれば何とやら」

 「何なに? わたしたちの噂してたの!?」

 「ああ。お前らのバカな噂を」

 「ひどいよ澪ちゃん!」

 隣で梓ちゃんが溜息つきながらお茶を飲んでいたので、オレもそれに倣った。

 

 「で、さわちゃんったらひどいんだぜ。自分も全然決めてなかったくせに!」

 どういうわけか、学生時代のさわちゃん先生の話も聞きだしていたらしい。

 

 「3年生になると大変ですね」

 「そうだぞ~2人ともこうならないように今のうちから進路を決めておいたほうがいいかもしれないな」

 「そうですね」

 「全然はっきりとしませんけど」

 何処大学に行く、とか何処の専門学校行く、とか何になりたいとか漠然としたものですら見当たらない。

 

 「それはそうと、明日からテスト休みだな」

 「わたしたちには大会が無いからな、その期間に部活をすることは出来ない」

 「それだけ若葉学園が勉強の方に重点を置いてるということでしょ」

 ここらあたりでは進学校として名高い。部活で有名な部はごく僅か。

 

 「梓とヒロは別に大丈夫だろうが、赤点を取ると大変なことになるからな」

 「流石にそれは無いです」

 「一応、軽音部って全員Aクラスですよね」

 一応、“一応”ってのを強調した。

 

 「唯と律はコッチで面倒見るから心配要らないぞ」

 「何だ~澪、スパルタするのか!?」 

 「澪ちゃん、お手柔らかにね~」

 「お前たちが普段から勉強していると楽なんだがな」

 「「普段から勉強してるよ」」

 「「「「何ぃっ!?」」」」 

 大声と共に場の空気が凍りついた。

 

 「一応、最低限のことをやらないと授業についていけないからな」

 「みんなにまた迷惑かけたくないからね」

 「2人ともちゃんと考えてたのか」

 「疑ってゴメンね~」

 想像つかないな。隣の梓ちゃん見てもそんな感じをしていた。

 

 「じゃあ、今度会うときはテスト後かな」

 「あずにゃ~ん心配だよ~」

 「私のほうが心配ですよ」

 いつもの雰囲気を味わって、テスト前部活が終わった。これからちょっと長いなあ部活再開まで。2週間くらいあるよな~。

 

   ★

 

 「おっ! アキ……昨日はどうだった」

 校門前でとぼとぼ歩いているアキを発見。

 

 「………あ? ヒロ。おはよう」

 「元気ねえな。何があった」

 「雄二たちに僕の秘密がばれた」

 どんな秘密かは分からんが、遅かれ早かれ見つかるものじゃないのか。

 

 「実は、僕姉さんがいるんだ」

 「アメリカにいたんじゃなかったっけ?」

 「帰って来たんだよ! これがまた母さんより恐ろしいんだ」

 「ご愁傷様です」

 アキの母親はパワフルな母親だったと記憶している。姉さんもそんな感じか。

 

 「2人ともおはようさん」

 「おう雄二。こいつの姉どうだった?」

 「え、あ~それはだな……うん。大変だな」

 「お前が歯切れが悪いのは珍しいな。そんなに凄い姉か」

 「苦労する家族を持つと大変ってことだ」

 雄二のこの言葉には実感がこもっていたが自分も何か経験しているのかな。

 

 「詳しく言うと?」

 「ゲームは1日30分」

 「まあよく聞くものだな」

 「不純異性交遊の厳禁」

 「はあ?」

 アキがそんなことはしないだろ。

 

 「内容聞いてみると、“異性交遊の厳禁”だな」

 「というと?」

 「女の子と話すの禁止・家に連れてくるなどもってのほか」

 「なんだそりゃ……ってか昨日、愛子ちゃんも連れて行ったんじゃ……」

 「そのことについては本人から聞け。ああ、あと“不純同性交遊”は許可するそうだ」

 「おい! 吉井家は常識乱れているのか!!」

 「因みにハーバード大教育学部卒だそうだ」

 ゆがんでやがる。勉強のことに脳が使われすぎて常識という人間にとって要の部分が無い気が!

 

 「そういえば、学園長が言ってたが期末テスト終わるまで試召戦争禁止だってな」

 「それに、そのテストの点数で装備が進化するかもしれないんだよね」

 「よく知ってやがる」

 「だから今回はちょっと真面目に勉強しようと思ってね」

 そんな程度で勉強する柄だったかな……まあ勉強する意欲が出たのはいいことだからいいや。

 

 「じゃ」

 「おう」

 アキと雄二はFクラスのほうに行った。オレはAクラスのほうに行く。途中で愛子ちゃんを見かけたので昨日のことについても問う。

 

 「おはよ~」

 「あ、ヒロ君おはよう」

 「昨日はどうだった?」

 「え……あ……うん。ビックリした」

 愛子ちゃんまでが言葉を濁すのかよ。

 

 「聞いたところによると、アキは“不純異性交遊の禁止”だったらしいな」 

 「全然不純じゃないんだけどね」

 「アキ姉にかかると、意味が無いらしいね」

 「明久君、これまでと変わらない付き合いできるかな?」

 「アキがそんなことで変わる人間か」

 「そうだね♪(これまでと変わらないどころかそれ以上を……)」

 

 「じゃ、アキをよろしく」

 「えっ!? あ、うん」

 「勉強教えてやらないと ー 」

 「あ! そうだった! 何か中間テストよりも高い点数取らないと姉さんが家に住み着くから嫌だから勉強教えて欲しいって言われてたんだった」

 そんな姉さんと一緒に住むのは嫌だろうな。オレも協力しないとな。

 

 「必要になったらオレも呼んでくれ。愛子ちゃん、アキのこと任せたよ!」

 「あ、ありがと!!」

 期末テストまで残り僅か。カウントダウンが始まっていた。

 

 





 『3年5組ユウキ(仮)さん、職員室まで来てください』

 金曜日にこの放送が。
 呼び出しの内容は……
 まさに、この話の頭にあった唯と律が呼び出された理由と一緒です。

 進路希望調査票に未定(出来れば4年生大学希望)と書いたらこのザマです。
 一応、目標とする大学を書きなさいと言われましたが。
 何にも決まってません。将来の夢?ありませんよ。
 大学金高ぇし。そもそも行けるのかすら(金の問題で)奨学金利用しても無理かも。

 
 目標もないのに高い点数取り続けるとかいう勉強のモチベーションも上がりませんし。
 悪循環ですわ。

 この小説書いてる時間が本当に楽しいですよ。
 あ~どうなるんだろ!

 みなさんどうやって乗り越えてこられましたかね。
 感想と共に、一緒に書いて下さったら嬉しいです。

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