とうとう、この話も50話に。
早いです。
みなさん、見てくださってありがとうございますね♪
どこまで続くか分かりませんが、これからもよろしくお願いします!!
前回の続き。
今回はうまく書けたかな……
では、どうぞ!!
★
「はっ……ついつい寝ていた!」
勉強しながらうとうとしていると、机に突っ伏して寝ていた。周りを見渡すと全員がその状態に。只今の時刻、朝の7時。このままみんなで同じ部屋で寝ていたのか……
「みんな~そろそろ起きたら~」
ドアの外から聞こえてくる母親の声。
「ふわぁ~……ってわたしそのまま寝ていたんだ」
「こんな格好で!!」
「おはよ~」
みんな続々と起きる。しかし、女子が起きたときの反応はちょっと恥じらいがあった。そりゃあ、図らずして同じ部屋で寝ていることになったんだからな。
「まさか全員寝てしまうとはね」
「疲れてたんだよきっと」
「みんな寝顔可愛かったわよ。そろそろ寝なさいって言いに言ったときには既にみんな寝ていたもの。本当は別に部屋を用意していたんだけどね。ちょっとあまりにもみんな気持ちよさそうに寝ていたから ー 」
流石に恥ずかしいけど、寝てしまったのはしょうがない。しかもこのメンツなら一度経験あるからもういいんじゃないかと思い始めてきている。ダメだなこりゃ。
「朝ごはん出来ているから、早く顔を洗ってきなさい」
みんなぞろぞろと同じ行動を取る。11人もいるとなかなか進まないですな。
★
「それでは、テストの点数を発表します!」
夕方から確認テストをみんなで受け、純ちゃんが採点をする。一番中立な立場だから買って出てくれた。でも、さっきから表情見ていると、何かもう一つ裏がありそうだな。
「ちょっと待って、純ちゃん、ご褒美って何?」
「それは……1位の人から、一緒に寝る人を決める!!です♪」
「「「はあぁぁ~!?」」」
「ちゃんと、お母さんにも許可を取ったから~」
「みんな青春ね~」
問題発言問題発言。純ちゃんが企んでいたのはこういうことだったのか! 昨日の夕方のみんなの反応見て思いついたんだろうなあ~
「純! 悪ふざけもいい加減にしなさい!」
「え~優子のケチ~悪ふざけじゃないんだよ」
平沢姉妹と木下姉弟と純ちゃんは同じ中学校出身だったっけ。だから仲いいんだ。
「普通に、男女別れて寝るでいいじゃない」
「別に姉上、誰か男子を選べばよいではないか」
「秀吉、後で覚えておきなさい」
「何故じゃ!?」
秀吉は、純ちゃんの意見に比較的賛成らしく、フォローをしていたんだが……
「それでそれで1位は誰なの?」
「愛子もそれに乗らない!!」
「ええっ? 面白そうじゃん♪」
「さ、流石に2人きりとかはやめましょうよ!!」
梓ちゃんもマジで止めに入る。オレたち男子は何の反応もしない。だって、結局は男女別で寝ることになるのは分かっているからだ。それに、どっちの味方しても自分に不利益を被る。愛子ちゃんの味方したら、他の女子からエロい目線で見られるし、梓ちゃんの味方したら、母親や純ちゃんから男らしくないと言われるかもしれないし。
「まず、テストの点数発表したら? それから決めればいいし」
「そうだね」
憂ちゃんが純ちゃんに言うと、純ちゃんはテストの点数と共に順位を発表していく。
1.優子さん
2.愛子ちゃん
3.オレ
4.憂ちゃん
5.梓ちゃん
6.雄二
7.アキ
8.竜也
9.秀吉
10.康太
普通に予想通りの順位だな。
「というわけで、優子から誰と一緒に寝る? 異性だよ!」
「だからまだそんなコト言ってるの!?」
「せっかく、別々の部屋に2枚ずつ布団を敷いたんだからね」
愛子ちゃんの母親も準備がいいことで。これじゃあ、まさかだけどそっちの雰囲気にいきそう?
「そんなこといってるけど、愛子は決めてるの!?」
「うん。ボクは明久君がいいかな~」
「ぼぼぼ僕!?」
「ダメかな?」
「いいいいや全然、OKです」
あれ、本当にこれ2人きりで寝る羽目になりそうなんだけど!
「さ、流石に男女別で寝たほうがいいんじゃない?」
とオレが言うと、竜也やらアキやらからきつ~い視線が。雄二は仏頂面して話を傍観している。
「そ、そうだよねヒロ君! わたしもそう思う!!」
「梓、何でそんなに焦ってるの?」
「焦ってなんか無いよ!!」
「そんなにヒロ君と寝るのが嫌なわけ?」
「そんなことない ー じゃなくて!! 何で、ヒロ君って決まってるのよ!!」
「梓ちゃん、本音が出てるよ」
「憂も何か言ってやってよ!」
「別に、みんながそれがいいって言うならわたしは反対しないよ」
「ええっ!?」
憂ちゃんがココに来てまさかの発言!!
「じゃ、決めないならこっちで部屋を割り振っちゃおう!」
「愛ちゃんそうしてあげて」
「な!! ー 何言ってるの愛子!!」
「そうだよ。これ以上したら取り返しが ー 」
つかなくなるよね。いろんな意味で。
「愛子ちゃんと明久君は決定したでしょ、後はヒロ君と梓、竜也君と憂、雄二君と優子って感じでどう?」
「純は!?」
「わ、わたしは ー 1人で寝る」
「卑怯だぞ!純!!」
「わたしは中立の立場だったんだから別にいいじゃないか!!」
「康太君が余ってるじゃない!!」
「な、何で康太君!? ってかやられる方になって嫌になってきた」
「マイペース過ぎ!!」
「仕方ない。純ちゃん。またいつの機会にかしよう」
「「「そんな機会は二度とない!!」」」
「残念ね~せっかく布団を敷いたのに」
「ママ、せっかくだからさ。一緒に寝た初めての記念日がウチじゃなくて、それぞれの家の方がいいと思わない?」
「あら愛ちゃんいいこと言うわね」
「でしょ♪」
あまりにも暴走振りに誰も手をつけることが出来なかった。赤くなっている人、あたふたしている人、それぞれ反応はさまざまだった。
★
「結局、最後はこうだな」
「ああ。まさかあそこまで議論が白熱するとは思わなかったぜ」
紆余曲折ありまして、男女別で寝ることが決定した。ココは男子部屋。
「でも、愛子ちゃんが僕を選んでくれたのは嬉しかったな~」
「そんなもの最初っから分かってただろ」
「え?」
「え?じゃねえだろ」
お互い両思いのはずなのに。
「ワシとしてもちょっと残念じゃのう。お主らが2人きりで寝ている様子を見てみたかったのにのう」
「秀吉はどうするつもりだったの?」
「ワシはカメラを持ってそれぞれの部屋の撮影をするつもりじゃった。ムッツリーニはもちろん純とじゃな」
「………俺も中立の立場だったはず!!」
「せっかく純がいるのじゃ。一緒に寝たほうがよかったじゃろう」
秀吉は全面的にカップルになるよう推し進めているみたいだ。って、オレと梓ちゃんも!? カップルね~想像したことも無かったよ。一緒にいて楽しいし心がほっとするけどさ。
「でも、何故俺が木下姉だ? 確かに一番世話になっている人間だが」
「姉上も雄二のことを一番目に掛けているみたいじゃぞ。ワシ以上に」
結構悲しそうに言うけど、姉弟仲はあんまりよくはないのかな。
「そうか」
「そろそろお主らは下の名前で呼び合うべきじゃ」
「そんなこと考えてすらなかったな」
「何なら斡旋してやるぞい」
秀吉が生き生きしているのは何だ? 姉の相手には一番雄二があっていると思っているのだろうか。
「いや、そこまでしてもらわなくていい」
「そうかの……」
「それよりだ ー 」
これ以降もず~っとこういった話が続くのであった。
★
「あ~あ残念だな~結局、男女別なんだ~」
「純が生き生きしていると思ったらそんな企みがあったんだね」
「だって面白そうだったんだもん」
「でも、最後に反撃されたね」
「予想外だったよ」
ここ女子部屋。仲良くみんなで布団の中でおしゃべり中。
「まあ、愛子と明久君の仲は周知の事実として」
「えっ?」
「何で付き合わないのかな?」
「ええっ!?」
端から見ても両思いなはずなのに。
「明久君のどういったとこがいいの?」
「やさしいとこ。ボクが転校してきて、ちょっと浮いていたときに明久君が学校案内のときにとっても優しかったんだ。それからかな」
「一目ぼれに近いじゃん」
「それから仲良くなっていくにつれて、やっぱり優しいなあって思うからさ」
いざとなったら自分を犠牲にしてまでかばうあの姿はいいと思う。
「次は、梓とヒロ君だね」
「ええっ!? 何でヒロ君!?」
「逆に、何でヒロ君じゃないのかをわたしたちに教えて欲しいわ」
「へ?」
「い、いや…あんなにお互いいい雰囲気なのに」
「全然そんなつもりじゃなかった」
「無自覚ならなおさらすごい」
れ、恋愛対象としてヒロ君をか。いい人だと思っていたんだけどそんなこと今まで考えたこと無かったな~
「それを言うなら、憂と竜也君でしょ~」
「あ~確かに」
「わたし? 竜也君?」
「そう。竜也君」
「確かに結構仲いいけど……わたしも恋愛対象とかそういったのは全く気にしたことなかったな~」
「あそこまで猛アプローチされて気づかない憂はすごいな」
「へ?」
結局のところ、憂も天然なんだろう。そういったところは唯先輩に似ているな。
「ボクは優子が一番気になるな」
「あああアタシ?」
「何そんなに動揺してるの? まさか来るとは思ってなかったわけ?」
優子さんと雄二君は結構お似合いかも。雄二君も中学時代からガラっと変わったな~
「坂本君いいと思うんだけどね」
「お互いそういった感じで関わってないわよ」
「そうかな~?」
「でも、勉強のときは熱心に教えていたじゃない」
「あれは、坂本君が吸収早いから教え甲斐があるのよ」
流石は元神童ってところなのかな。中学時代は荒れていたけどさ。
「みんなどうなるんだろう。楽しみだな~」
「そういう、純だって康太君が」
「な、何で康太君?」
「なかなかいいと思うんだけどな~」
女子はこんな話して夜を過ごしていた。
★
「眠い」
アキの言葉はみんなに当てはまっていた。昨夜ず~っと話していたから睡眠時間が短いんだよ。女子も同じ感じみたいだけど。
「もう少しで期末テストか」
「明久の一人暮らしを掛けた戦いが始まるんだな」
「本当にそうだよ」
「大丈夫♪ 今までどおり、ボクが教えたのを思い出せば大丈夫だって!」
「そう? ありがと!」
その後、昼まで工藤家に滞在し、各自家に帰った。
★
「やっと終わった~」
「これで部活に行けるね」
数日に渡って行われたテストも最終日。ようやく部活が再開できる。梓ちゃんと共に部室に向かおうとしたら、アキらFクラスの面々に出会った。
「おうっテストの出来はどうだ?」
「勉強の甲斐があったよ」
「同じく」
「ワシもじゃ」
「まあまあの手ごたえだ」
「完璧!」
若干1名心配なのがいるが、効果がある教科もあるだろう。もちろん、効果が薄い教科もある。数日で高得点が取れるほど、若葉学園のテストは簡単じゃない。
「テストの点数楽しみだな」
「ちょっとドキドキしてきたけど、やれることはやった!」
「そうかそれならいい」
「ヒロ君、部活行こう」
「そうだね。じゃ、そういうわけで」
部室に向かうことにした。部室には既に先輩方がいた。
「お久しぶりです」
「おっ! 久しぶり~やっとテスト終わったな~」
「はい」
ムギ先輩以外は会うのは2週間ぶりくらいかな。懐かしい。
「唯先輩、テストどうでしたか?」
「うんっ! 出来たよ! あずにゃん!」
「そうですか!! もちろん、ギターの練習も怠ってないですよね」
「えーっと……うーんっと……うん。大丈夫(だと思うよ)♪」
唯先輩は、一つのことに集中するとほかの事をすっかり忘れるらしい。だから、一回勉強に集中しすぎて、コードを忘れたってことがあったため、梓ちゃんは念を押した。
「じゃ、早速練習しましょう!!」
唯先輩が腕が鈍っていなくてほっとした。その後も練習を続けるのであった。
★
「これで全教科返ってきましたね」
期末テストが全教科返って来たが、現状維持といったところだった。まあそれで十分だろう。
「愛子ちゃん!!」
「あ、明久君」
「テスト400点も上がったよ♪」
「すごいじゃん!」
「ありがとねいろいろと!!」
アキのあの喜び方からして減点は400点も行ってなかったんだろう。
「雄二は浮かない顔しているが……」
「あんまり点数に結びつかなかった」
「そんなに落ち込むことは無いわ。英語なんて積み重ねだからそんなに簡単に点数上がらないわよ」
「そういってもらえてありがたい(木下姉から教わっているから点数に結び付けたかったんだけどな)」
雄二のプライドからしたら、ちょっと許せないだろうな。
「憂ちゃんとっても上がったよ♪ ありがと!!」
「どういたしまして」
コイツの場合は、上がり幅がまだ残っている分上がったと考えられないことも無い。
「ヒロ、今日帰って姉さんに報告してくるから!!」
「1人暮らしするのに命掛けてるな」
「もちろん!」
それだけ言うと、アキは帰っていった。30分後にメールが来た。
『姉さんひどい。減点分以上は点数上がりましたが、まだまだ勉強不足です。だから私は日本に居座ります。だってさ。最初っからこっちに居座るつもりだったんだよ~』
ドンマイ。オレに愚痴るくらいなら反論しろと言いたいんだが、無理なんだろうなあ。
一回、アキ姉に会ってみたいものだ。
期末テスト編も案外早く片付きました。
次、何にしましょう。
けいおんのほうの話も混ぜたりしないとですね。
やっぱりクロスオーバー難しいですわ。
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