ちょっと遅れた上に、短い。
申し訳ないです。
文化発表会終わって気が抜けて、熱を出すって言う。
バカなことをやってのけました。
すぐ回復しましたけど。
では、どうぞ!!
「海が近いね」
「ああ。そうだな」
泊まる旅館は、目の前が海岸となっており、走って30秒弱の距離に海がある場所にある。
「あ~ヒロ、ゴメンね」
「突然何が?」
「梓ちゃんと一緒の部屋じゃなくて」
「おい。普通に男女別々って分かってたさ」
「えっ? それはそれで梓ちゃん可哀想じゃない?」
「いやお前、アキ姉がいる時点でそれは無いだろ」
「………………だろうね」
アキ姉の方針は、不純異性交遊の厳禁だろ。他人はOKという形にしたら、アキが何か言うのは目に見えているからな。しかし、どうなんだろう。大人目線で男女の付き合いは大学からにしたほうがいいと言っているのか。
「ムッツリーニよ。先に着替えてはどうかの?」
因みに秀吉も同じ部屋。この頃、アキも秀吉を男子として見ているから大丈夫。
「………準備している」
「カメラは後でよかろうに」
「………念入りに準備を」
「純を撮るのは分かったからの、女子を待たせぬようにの」
「………誰も純と言ってない。女子を待たせないのは分かっている」
つくづく、行動と言動が一致しないやつだ。そわそわしているじゃないかよ。
「竜也、こいつら放っといて先に行くか?」
「だな。早く憂ちゃんの水着姿もお目にかかりたいし」
「はいはい。じゃ俺ら先行っておくぞ」
「雄二も姉上の見たいであろう?」
「んあ? 秀吉の姉?」
「後で追いつくから先に行っておれ」
「分かった」
オレらもさっさと着替えて、雄二たちを追いかける。そして、海岸へ。
★
「玲さん胸大きい~」
「うらやましい~」
「どうやったらそんなに」
「神様は何て不公平なの?」
「ちょっと失礼しま~す」
愛子ちゃんが突然玲さんの胸をもみだした。わたしたちってまだ成長するよね。成長するよね!?信じていいんだよね! 何かしら5人の結束が強くなったようだよ。
「みなさん、どうしたのですか?」
本気でこの人は言っているのだろうか。うう……胸なんて……
「早く着替えましょうよ。男子は既に海岸で待っていると思いますよ」
「よ~っし、水着かあ~お披露目タ~イムだね♪」
「愛子は卑怯よ。着慣れているじゃない」
そっか。愛子ちゃんは水泳部だっけ? でも、競泳水着は流石に持ってきていないよね。
「じゃ~ん!!」
「おおっ!! 着替えるの早い!!」
「そこなの!? 水着どうなの?」
「似合ってるじゃん」
とか言い合いながら、全員着替える。みんな冒険したものはおらず、普通にワンピースかセパレートかだった。
★
「 ー どうしてなのじゃ!!」
「とにかく着て下さい!!」
まさか海というのでこんな障害があるとは思わなかった。秀吉が女子と間違えられて海の監視員に上を着る様に引き止められているのだ。
「秀吉、オレたちがどんなにこう言ったところでこの人の意見変わりそうにないぞ」
そう。仕事柄? 頑固であるらしく、妥協は許さないのだ。
「むう……仕方あるまい。上に何か着るしかないのじゃな」
「途中で脱いだとしても飛んできますからね!!」
どこまでのご執心? ま、まあ確かに初めて見た人に秀吉を男性と分からせるのは困難かもしれない。
「お~い、遅くなってゴメン!」
秀吉が上を着たころに、女性陣が登場した。おおっ! 可愛い!
「水泳部はやっぱり水着似合う!」
「嬉しい!」
「アキ君?」
「ね、姉さんも似合ってる。とっても似合ってるよ!!」
「そうですか。それはよかったです。あ、アキ君。1つ聞きたいのですが?」
「どうしたの姉さん」
「何故、みなさんは『スクール水着』を着てないのですか?」
…………………………………………………………………………
「「「「「「「はっ?」」」」」」」
「みなさんは学生ですよね?」
「ちょ、ちょっと待とうか姉さん、まさかとは思うけど、アメリカで水着を着るときスク水じゃないよね?」
「何を言ってるんですか。当たり前じゃないですか。School水着ですよ。大学はUniversity(College)ですよ。アキ君英語の勉強してませんね」
「いや、姉さん。姉さんは常識の勉強をしようよ」
同意する。この人の常識はどうなっているんだ? Schoolに通っていたらスク水を着ないとダメとか?
「ね、姉さん。僕は恥を忍んでみんなの前で言うから覚悟して」
「どういう意味でしょう」
「学生だからといって、常日頃水着が必要なときにスク水を着るって訳じゃないからね」
「???」
「要するに、スク水は学校指定ってだけで、学校の授業では着ないとダメだけど、それ以外なら別に個人の自由ってわけ。だから男子は海パンとかなの」
「そうでしたか。なるほどですね。やっと謎が解けました」
確か、ハーバード大学卒だよな。泥塗ってないよね。
「康太、さっきからオレらのうしろで何をしているんだ」
「………何も」
「カメラを堂々と構えてよくそんな嘘を言えるものだ」
「………カメラは持っているだけ」
「フィルム確認するか?」
「………このカメラは高級だから、触らせない」
そんなものを海に持ってくるなよ。どんな不測事態が起こるかわからないぞ。
「ねえ純ちゃん」
「どうしたの?」
「康太が水着可愛いって」
「そ、そう? 何で自分が言わないの」
「………そんなこと言ってない」
「お前の行動が全てを物語っているんだ。写真純ちゃんのだろうが」
「ええっ!?」
「………気のせい」
康太に素直になれといっても無理だろうが……照れ隠しもいいところだ。嘘つくの下手なくせに。
「憂ちゃん、とっても似合うよ!」
「あ、ありがと。これ、梓ちゃんと一緒にお互い選んだんだ」
「そうなんだ~だってよヒロ」
「へっ? あ、うん。梓ちゃん ー 」
「何で言葉に詰まるの!! 何か変!?」
「落ち着いて梓ちゃん。多分、言葉が見当たらないのよ」
「それってどういう ー 」
「多分、梓ちゃんが相当可愛いってことだよ」
勝手に人の気持ちを代弁するんじゃねえ。まあ確かにその通りなんだけど。可愛いって言葉だけじゃ物足りなくて。
「そ、そうなの///ありがと」
「あ、うん……」
何か空気が……ま。いいや。
「秀吉~そのシャツどうしたの? 見たこと無いけど」
「先ほどかくかくしかじかで」
「アンタも進歩しないのね……」
「うるさいのじゃ。ワシもそれは思っておる。それより、姉上は雄二に水着を見せぬのか?」
「へっ?」
「雄二~姉上の水着姿どうじゃ? 客観的に評価してくれなのじゃ」
「ん? 評価? そんなたいそうなこと出来るか。まあ似合ってると思うぞ」
「よかったのう姉上」
「うるさいわねアンタ!」
秀吉は、距離が一番ありそうな優子さんと雄二の間に立って会話をしていた。
「みんな! 行こう!!」
「おい、待て!」
「憂ちゃんも行こ!」
「梓ちゃんも行く?」
アキの呼びかけに雄二がすぐについていき、オレと竜也も梓ちゃんと憂ちゃんを連れて行こうとしたが、泳ぎはしないと言われたから2人で行くことにした。康太は相変わらずカメラを持っているだけ。
「冷た~!!」
「ちょうどいいじゃねえか。こんな暑い日には」
夏は嫌いだが、海は嫌いではない。冷たい気持ちいい。
『あの子らは楽しそうに遊びますね』
『子どもみたいです』
『アッキー!!』
『あ、愛子も行った。水泳部の性は隠せないか』
『康太は行かないの?』
『………気が向いたら』
『ふ~ん。じゃ先に行っておくね』
『………自由に』
『姉上は行かんでよいのかの?』
『別にいいわよ。ここからでも十分海は満喫できるし』
『……そうかの』
『アンタはいかないの?』
『行って来るぞい』
少し遅れて、愛子ちゃんと純ちゃんと秀吉がやってきた。他の連中はビーチパラソルの中で休んでいた。
水着回!
女子の水着についてほとんど知らないので、大雑把に書きました。
その後はご想像で。
誰がどんな水着を着ているとかは個人の妄想次第で(略)
秀吉の話はもちろん。
玲の非常識はいれています。
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