なかなか先に進まないものじゃありますね。
このままじゃ、バカテスのほうでは2年生からが本番ってのに何十話も行ってしまう気が。
では、どうぞ!!
「 ー ウチは軽音部なんだからもっと練習しないと!! だから明日から練習するの! いい!?」
怒り出した秋山先輩。よかった~1人くらいこういった存在が居て。
こうなったのは……今日は、新入生歓迎会だといってピクニックにやってきた。そこで1日中遊んで練習もしなかった。その帰り道、田井中先輩や平沢先輩や琴吹先輩や山中先生が次何処へ遊びに行くかを話し合っていた。そこで秋山先輩が怒り出したというわけだ。
この秋山先輩の正論にはうなずくばかりだ。秋山先輩の隣にいた中野さんも必死にうなずいていた。そのオーラに押されたのか、言葉に押されたのか、本当にいけないと思ったのか、全員が納得したようにうなずいた。
~次の日~
「今日は練習するぞ~!」
「オオー!」
放課後、部室へ行くと田井中先輩が珍しく部長としての役割を果たしているのを見た。
それぞれがセッティングを始めたためオレはソファで見学することに。が、一つ疑問点が浮かび上がっていた。
「唯と梓、ギターが2人になったから、音楽にも厚みが増すと思うんだ。どっちがリードギターする?」
との提案に、平沢先輩は目を輝かせて『私がやる』オーラを前面に出していた。それを知ってか知らないでか、田井中先輩は『どちらが上手いか』で選ぼうと言った。
まず、中野さんが弾いてみる。……上手い。あまりの上手さに、平沢先輩が苦しい言い訳を使った。
「あ、学園祭で発症したぎっくり腰が……」
「それは苦しいぞ。本音を出せ」
「あずにゃん、わたしにギターを教えてください!」
「変わり身早っ!」
突っ込みも早い。何かいよいよ軽音部って感じになってきたな。
平沢先輩に中野さんが教えているところを近くで聞いてみた。
「あ、そこはミュートをしたほうが、後そのフレーズはビブラートを効かせたほうが」
「ミュート?ビブラート? 何それ?」
「ええっ!」
中野さんは心底驚いている様子だった。音楽用語か。何となくの意味は分かるぞ。ミュートは弦を軽く押さえて音を出さないようにするんだよな。ビブラートは音が何かなるやつでしょ。
秋山先輩が残念そうに中野さんにこう告げた。
「こんなんでも1年間やってきたんだ」
「ミュートもビブラートも知らないでどうやって ー 」
ジャーンジャジャーン
「あれ? ミュート出来ている」
「ああ、さっきのがミュートって言うんだ~」
「唯はな、ゲーム買っても説明書読まないタイプなんだよ」
「納得です」
オレも納得です。オレとは真反対の性格だな。
「そろそろ、お茶にしない?」
まさかの先生が最初に言いだした。初めはみんな断っていたのだが、あまりにもしつこいため結局ブレイクタイムを入れることになった。そうなると、ミイラ取りがミイラになるわけで、秋山先輩以外の3人の先輩は一気に練習する気が見る見るうちに失せて行ってる。
「は~い、梓ちゃん専用のカップよ」
とまあ先生は用意周到なことで。
「もちろん、こっちはヒロ君の」
オレのもあるんですか……中野さんはネコ柄のに対し……オレは無地?
別にお茶とか飲めればそれでいいんだけどね。
結局、その日はそれ以降練習せずに終了した。
~次の日~
「ヒロ~」
「どうしたアキ」
放課後珍しくアキがオレに話しかけてきた。
「帰りゲーセン行かない? 雄二たちも行くってさ」
「ああ……悪ぃ……部活があるからさ。すまねえな」
「いいよ、ヒロ部活頑張ってね。結局入部することに決めた?」
「まだ見学の段階だ。もうちょっといろいろなことをね知っておかないと」
「そうなんだね。部活に入るってのもやっぱり大変だね」
「それを乗り越えたら何か新しいものがあるのかもしれないな」
「そうかもね。じゃ、応援してるよ!」
「また誘ってくれ。今のところ土日は部活やってないから」
「分かった」
さて、部活行くか。どうやら中野さんは先に行ってるみたいで姿が見えなかった。
部室に入ると、そこには既に4人の先輩全員が揃っていた。だが、中野さんの姿が見えない。
「おーっすヒロ。梓は?」
「教室にはもういませんでしたよ。先にここに来ているものだと」
「今日はまだ来てないね」
「早く練習始めるぞ」
『おおっ!!』
先輩方4人の演奏をずっと聞いていた。
いざ、練習始まるとスイッチが入ったというのか何と言うか。やはりあの時感じた一体感を覚えた。そんなに1人1人が上手くないのに、チームとしてまとまると掛け算の要領ですごくなる。
やっぱりこの人たちはこのチームだからこそのメンバーなんだ。オレは素人だし、このグループに入れそうにない。でも、この人たちのお手伝いを何かしてみたいと思った。
練習が終わって、みんな帰ろうとしたときにオレはこういった。
「オレ、七島弘志は、見学じゃなく正式に入部したいと思います!」
「本当か!?」
「やったー!」
「また新入部員が増えたよ!」
「明日からも待ってるぞ。ヒロ」
「はいっ。ありがとうございます。でも」
いったん言葉を切ると、何かしら心配そうに先輩方がこちらを見ていた。
「オレは何の楽器も出来ません。練習したところで先輩方のバンドでやれそうもありません……でも、裏方でもいいと思いました。それでもいいですか」
オレのこの提案は困惑させるのにさほど難しいものではなかった。
「ともかく、入って練習してそれでもダメなときはそうすればいいけど、最初からそうするのは早すぎるわよ」
と先生が答えてくれた。
「分かりました。先輩方、今後ともよろしくお願いします」
『よろしく~!!』
オレは名前の欄だけ書いていた入部届けに、“軽音部”と書いて山中先生に提出した。
「確かに受け取ったわ。明日から頑張ってね」
そのエールを受け取り、オレは先輩方と共に帰路を共にした。
途中までは5人とも一緒の方向だったけど、1人また1人と違う道になっていくうちに、オレは秋山先輩と田井中先輩と一緒になった。
「ヒロは家、こっちなんだな」
「はい」
オレはそれだけ言うと、周りの景色を見渡した。そして、2人の顔を見た。
そして、前から思っていた疑問をもとに、ある仮説を立てた。
「どうしたんだ? 私たちの顔に何かついてる?」
あまりにもオレがジーっと見ていたのだろう。こう言われた。
「い、いや、何かこんなことが前にあった気がすると思いまして」
「ふ~ん…」
その仮説が現実であったらどれだけ嬉しいと思いながら、歩いていく。
「じゃ、あたし家ココだから……」
「律また明日」
「また明日~ ヒロも明日から待ってるぞ 」
「あっ!!!!」
オレは今まで確信がもてなかった自分の中の仮説があっているのを確認した。
「どうしたんだ急にびっくりしたじゃないか。ほら見ろ、澪のやつだっておびえてるじゃないか……」
「すいません……ただ、さっき言っていた前にこんなことがあった気が……っていうのを思い出し ー 」
「そうかそれはよかったな」
「驚かしてすいません……」
「あたしはいいから澪をどうにかしろ」
「すいません驚かしてしまって。もう大丈夫です」
オレが声を掛けると立ち直った。見た目によらず怖がりだということが分かった。
立ち上がるとすぐに田井中先輩に別れを告げ、歩き出す。オレもそれに習う。
秋山先輩と田井中先輩は幼馴染らしく家も近所だった。すぐに秋山先輩の家に着き、オレは自分の家に帰った。そして、先ほど解いた仮説の裏づけとなるようなものを家の中で調べた。
「見つけた……」
オレは古いアルバムを手に取りその中の1枚の写真に目が行った。
何か、終わり方がですね……
ある程度は予想つくでしょうが、多分完全正解は居ないと思います!
徐々に、オリ主のデータが明らかに。
ああ、後一応注意しておきますが、FFF団はまだ存在してませんからね。そそのかそうって言ったって無理ですよ(笑)
オリ主がハーレム状況だということは気にしない気にしない!
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