手紙の内容が明らかに。
そんなに重くないですよ。
梓のキャラ変わってきていないことを祈る。
普段見せていないような面だということです。
では、どうぞ!!!
梓へ
今日はお誕生日おめでとう。突然出張って驚いたでしょう。
でも、梓には弘志君がいる。あの子ならわたしたちでも安心できるわ。礼儀正しく梓のことを一番に考えている子だったわ。以前、商店街やあらゆるところでわたしたち話したことあるのよ。梓から写真を見せてもらったことあるから顔は見たことあったけど、性格はどうなのかなと思ってたけれど。いい子ね。
今日、家に誰も居ないことを告げ、弘志君に泊まってもらえないか聞きなさい。絶対にOKしてくれるはずよ。
梓は、学校では頼られる存在みたいだけど、1人っ子だから甘えんぼさんだものね。お母さんは知っているわよ。家には誰も邪魔する人がいないから、存分に甘えなさい。
家には、ちょうど食料が何もなくなったから、ここにお金置いておくわね。2日分。
P.S.冷蔵庫にケーキ入れているわよ。
お父さん・お母さんより
「ヒロ……君」
梓ちゃんの泣く顔を見ながら、手紙の内容を吟味する。
まず……いつかお会いしましたかね。オレのことを知っているようですが、オレは知りませんよ。
「ご両親、優しいね。誰よりも一番近くで見ていたんだよ」
「うん……」
「オレも同じくらい近くにいるから」
「ヒロ君!!」
再び涙を流しながら、抱きついてくる梓ちゃん。オレはちょっとかっこつけすぎたかなと思いつつ、梓ちゃんの思い通りにさせる。
「ひ…ロ君」
「何かな?」
「今日、泊まってくれない?」
「分かった。そうしよう」
「ふぇ…ありがと……」
今日ばかりは親が反対したところで、泊まる。断固として。梓ちゃんを1人なんて出来ない。
「大丈夫? 落ち着いた?」
「うん…もう大丈夫」
ときたま、孤独感が勝るんだよな。オレもたまにそういうときが来る。でも、守ってあげなきゃとか思ったりしているとそんな感じもなくなるんだよね。
「お昼ごはんのお買い物行く?」
「そうだね。もう少ししたらお昼時だし」
梓ちゃんはご両親が食事代として置いて行ったお金を持って準備を始めた。オレも出かける準備を始める。
「じゃあ行こう」
近くのスーパーに向かうことになった。
「あれっ……? 憂かな?」
「ホントだ」
「憂~!」
道端で見つけ、梓ちゃんは憂ちゃんの方へ歩いていく。
「梓ちゃん!! それに、ヒロ君も」
「何してるの?」
「買い物だよ。2人は?」
「わたしたちも買い物だよ」
「そうなんだ~楽しんでいるみたいだね」
「え?」
「本当は夕方にメールしようと思ってたんだ。お誕生日おめでとう」
「ありがと~でも何で夕方に?」
「昼間はヒロ君と2人きりの時間がいいよね~ってみんなそう思ってて」
「みんな!?」
それに誰が参加しているんだ。さっきのアキのももしかしたら演技?
「そうだよ~せっかくの2人きりの時間を邪魔しちゃいけないからね~」
「昨日の先輩達の行動の意味もコレなの!?」
「帰って来てお姉ちゃん言ってたよ~梓ちゃんうらやましいって」
「も~先輩たちも知っていたんなら言っててくればよかったのに!」
その心遣いに感謝です。サプライズだったので嬉しさもひとしおだと思う。
「そうだ。ヒロ君料理できる?」
「いや。全く」
「だよね~わたしもあんまり出来ないんだよ」
そう。問題はそこ。
「お昼はなんとかするとして、夕飯。憂、作りに来てくれない?」
「ええっ? 2人に悪いよ~」
「だって、ご飯が……」
「分かった。梓ちゃんとヒロ君がいいっていうならだけど」
「何?」
「わたしだけじゃなくて、みんな呼んで梓ちゃんのパーティーをしようかな」
「そこまでしてもらわなくていいよ~」
「梓ちゃん、ありがたく受けなよ。どのみち夜ご飯が問題だし。みんなで食べるといいじゃない」
「そうだね。じゃあ、憂お願いできる?」
「任せて! みんなには6時くらいに来るように言うね」
「ありがと憂」
「憂ちゃんありがとね」
憂ちゃんのプロデュース(そこまで大掛かりじゃないけど)で、梓ちゃんの誕生会が開かれることになった。
「じゃあ、わたしはそのお買い物もするから、また夕方ね」
「うん。バイバイ」
「バイバイ」
憂ちゃんは携帯を取り出しながら、歩いていった。行くスーパー違うのかな? もしかしたら、憂ちゃんならではのこだわりがあるのかもしれないが、オレたちはよく分からないので最寄りのスーパーへ。
「お昼ごはん何にしようか?」
「う~ん……何を作れるか、何の食材がいいかによって変わるんじゃない?」
スーパーに入っていろいろと考えながら、かごに入れる。
★
「あれ? 先輩方?」
「ホントだ。みなさん何しているんですか?」
買い物を終え、梓ちゃんの家に帰ろうとすると、梓ちゃんの家近辺で怪しい動きをしている女子4人が居た。それが見知った人だから、見過ごせない。
「げっ!? 梓・ヒロ!?」
「その言い方は何ですか! 傷つきます!」
「いや、悪い悪い。まさか奇襲をかけられるとは思わなくてな」
奇襲ってそんなたいそうなことはやってない。
「それよりどうしたんですか?」
「いや……2人何してるかなって思って」
「勉強をしてください!」
「あずにゃん、お誕生日おめでとう♪」
「ふぇ?」
「「「おめでとう!」」」
突然のお祝いメッセージ。これは隣で見ていたオレも意表をつかれた。
「誕生日プレゼントはヒロが立派なものをあげただろうから」
「わたしたちは何をあげようかと迷っていたんだけど」
「写真にすることにしたの」
「いつまでも記念に残るかなと思ってな」
先輩達、いいアイデア思いつくな~。
「はい。あずにゃん」
「ありがとうございます。大事にします……」
「わたしたちはそういうことだから」
「ちょっと待ってください」
「どうしたんだ?」
「夕方6時から暇じゃないですか?」
「何かあるのか?」
「憂たちが誕生会をしてくれることになったんです。先輩達もどうかと思いまして」
「憂が?」
「わたしたちはいいよ。みんなで楽しみな」
「そうだな。わたしたちは勉強を頑張る」
今回も、不満たっぷりの唯ちゃんを引っ張り、3人は結論を言った。
「じゃあ、2人とも仲良くね~」
といいながら去っていった。
「先輩達もサプライズだよ」
「多分、梓ちゃん以外全員誕生日のこと知ってたよ」
「そうなんだね」
早速家に入って、お昼ご飯を2人で協力して作ることに。
これがまた、素人2人で作る料理だから、まあひどい。
でも食べれる味に仕上がっていた。
何とかなるんだなあと思った。親っていつも料理作ってくれてありがたいとも思った。
「ふぁあ~」
「食べたら、眠くなった?」
「うん……」
「夕方からみんな来て大変だろうから、今のうちに寝ておく?」
「ヒロ君も寝よう」
って、隣で寝るつもりかい!! まあ、普段寂しいからこういうときくらいは。
「うん。分かった」
「じゃあわたしの部屋に行こう」
11月に入って寒さも感じてきた今日この頃。流石に真夏日と違って何も着ないで(洋服はもちろん着ているよ)寝るなんてことは寒くて出来ない。
「へ~梓ちゃんの部屋ってこんな感じなんだ~」
「意外だった?」
特別意外ではないけど、一つだけ目をひくものが。
「ベッドの上のあれって?」
ぬいぐるみ? 抱き枕? どちらにしても寝るときにそれを近くにおいて寝ているらしかった。
「ち、違うの! あれはたまたまあそこに ー 」
「分かったよ。寝るんでしょ。今日はオレが隣にいる」
「うん」
口では簡単に言っているけど、心臓は心拍数急上昇。
「おやすみ……」
「おやすみなさい」
ベッドに2人横になりながら寝る。梓ちゃんはオレの腕を抱き、寝た。この頃疲れていたのかな。すぐに寝入った。オレも仮眠を取るとするか。
「って……寝りゃしねぇ」
あまりにも緊張の度が越して、変な感じ。この後変な気を起こさないように、寝ないとな……
「ずっと側にいてねヒロ君」
寝言なのか良く分からなかったが、梓ちゃんの口からこんな声が聞こえてきた気がした。
オレはそれに答えるかのようにもちろんといった意思を込めて頬に口付けをした。
弘志もすごいですな~
何がって言うまでもなく、すごいですよね~
先輩も憂たちもいいですね~
アバウトな表現しか出ないのはいかなることか。
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お願いしますね♪
そして、この頃恒例?宣伝コーナー。
fripSideが新曲発表!
これもまた、レールガンの新OPみたいですね。
「eternal reality」
題名がかっこいい!
楽しみです。