我が鎮守府の艦娘暴走せり!   作:風が吹けば桶屋が儲かる

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霧島「I'll be back」
アイオワ「....t....It's..Terminator?!Oh no....っていうかなんでターミネーターの真似してるの?」
霧島「最近サングラス買ったんでちょっと真似してみたかった」
アイオワ「そ...そうなの」
霧島「まあでも本当に私がターミネーターだったらアルペジオに出てくる某潜水艦並みに化け物だと思うんですよね。生命力だけで考えると」
アイオワ「あれはチート」


#12 Entry in Deep sea Freet

 

海の上では光の柱が行き交っている。灰色の武骨な船がビーム砲塔を振り回しながら海を駆けていた。空では巨人が舞い、殺しあっている。爆発の黒煙は空いっぱいに広がった。そんななか突如と濃霧が発生した。そこには黒い得体の知れない物体。強いて言うならば船のような形をしていた。

「なんだあれ。大和連邦の奴らあんなもの作ってたのか...」

見るからに有機物的な形。だが無機物な感じもある。突如して現れたその物体達はこの戦場に紛れこの戦場は三つ巴と化した。

「流石の大和連邦の連中でもあんなバイオチックなものは作れないだろう」

橋間は眉をひそめ窓越しから黒い影を見た。その黒い影には大砲らしきものが装備されてあるものやただ単に平べったい甲板...すなわち飛行甲板と思われるものを装備していたものもあった。

「まるで軍艦みたいだな。アメリカの新兵器か?」

「それはないと思いますよ...まずあんなのはアメリカのセンスではないと思いますが。そのアメリカのってもっとこうモンスター感があるじゃないですか」

確かにアメリカのモンスターとはちょっと違う。どちらかというと日本の妖怪に近いかも知れない。そう思った刹那、飛行甲板らしき艤装を施された物体から小物体が射出されていった。しょうかくの艦橋のモニターパネルには空飛ぶカブトガニに似ている物体と球体の物体が空を舞っていた。その物体にはジェット機ならではのインテークやレシプロ機なら絶対にあるプロペラも見えなかった。

「奇妙な航空機だ....航空隊全機に通達!アンノウンがこの戦場に現れた。手の空いてるものはそいつらの始末に当たれ」

そして一瞬にして濃霧が晴れた。

そこにはやはり奇妙な黒い物体が隊列を組んで海を駆けていた。

 

 

硫黄島に一報が入っていた。その報告は"未確認の有機物らしき物体が戦闘海域に現れ我が方に損害あり"というものだった。

「その有機物らしき物体ってなんだ?ゴジラとかが現実に現れたとでもいうのか?」

刹那、下士官が執務室に勢いよく入ってきた。

「大変です。司令」

「落ち着け。どうしたんだ?」

「寄港中の例の艦隊が...出撃しました

「は?」

訳が分からなかった。あのほとんど骨董品揃いの艦隊が手短に出撃できるはずがない。

「第参航宙艦隊に連絡しろ!付近に骨董品が航行してないか確認しろ」

骨董品...それはこの海域に迷い込んでいた艦娘のことだった。赤崎は理解をしたくなかったがせざるおえなかった。何しろこの状況はイレギュラー過ぎたからだ。

 

「本当にこの情報あってるの?」

「この私が情報を得たんですよ。間違いはないはずです」

「霧島さんだからって理由は無いと思うんですけど...」

矢矧はリノリウムに座り込んだ。そこを見れば白波を立てて航行している。進行方向左に向けば第2戦闘打撃群の大和、アイオワ、霧島、比叡が並んでいる。何もなさそうな海に深海棲艦が現れそうも無い感じに見える。しかしこれが少し遠い海域で現実に起きていたことだった。

「それにしても何も無いわね。まだ偵察機からも連絡は来てないし」

他の艦を見渡すといたって普通だった。特にこれといって異常は無い。

しばらく暇をしていた時だった。耳にザザーっとノイズが入ってきた。明らかに自分の偵察機からだった。

「こ...ら...01..........の.....受け....り........ただ....求む......う...あぁああ...」

ノイズ混じりの声とともに通信がプツっという音ともに切れてしまった。

「ホワイト01!どうしたの?!応答して!ねえ!!」

「どうしたの矢矧さん?!」

「あ...大和!私の偵察機が何者かに撃墜されました!

「加賀さん!レーガンさん!聞こえてましたか?直ちに攻撃隊を出撃させてください!」

大和が声を張り上げインカムに向かって声を張り上げた。

「こちら加賀。了解しました。直ちに攻撃隊を発艦させます」

「こちらレーガン!了解しましったーッ!」

駆逐戦隊や第2戦闘打撃群の上をF3C疾風やF/A-18Eスーパーホーネットが上空を舞い上がり蒼い虚空へ消えていった。その轟音は遠くまで響く。

 

 

艦娘でも客船でも無い。そこには普通の軍艦がいた。その軍艦からは光柱が出て仲間を形も残らずに焼いて行った。航空隊はことごとく巨人の餌になって食われて行った。

「撤退シナイト私タチガ...!」

「ヤカマシイ!増援ガソノウチ来ルカラソレマデ耐エロ!」

横を見ればイ級が大穴を開けられ沈んでいる。それも数隻の単位では無い...数十の単位で沈んでいった。それ以上だったのかもしれない。

「コチラ第2前衛艦隊旗艦!艦隊壊滅状態ダ!キ...キョジンガ!.....」

艦娘を追ってこの異世界の海域にまできたというのに自らこのような羽目になってしまえば意味がなかった。

「ウロタエルナ!私達カラ航空機ノ増援ヲ出ス!アイツラ.....全員....殺ス!!」

装甲空母姫の怨みを孕んだ目が相手の艦隊へ向けられる。堕とされた仲間の分の怨みを乗っけて航空機を飛ばした。

「モウコレデ....」

「最後ノ航空部隊カ....」

ボロボロになった戦艦タ級と重巡洋艦リ級が空を見上げていた。正体不明の艦隊と接触してはや8時間。相手はビーム兵器なるものを持ち、こちらには大砲とレシプロ機性能の航空機しかない。戦力は明らかに相手の方が有利だった。さらに相手には"巨人"がいた。その鋭い目と大きな羽。戦闘機として見えたものは一瞬で変形し巨人になる。深海棲艦からすれば"彼ら"は死神だった。

「クソォ...!堕チロ!堕チロォオ!!」

「オマエ!特攻スル気カ?!」

「コンナ結末認メラレルカヨ!!」

 

タ級が敵艦隊に吸い込まれて行った。弾薬庫に弾薬をたんまり乗っけて、光柱を避けながら

 

右舷から黒い物体が一つ向かってきた。その物体は意思があるのかのように動いている。

「艦長!」

「分かってる!主砲、右70度回頭、ポイントチャーリー、トラックナンバー0899、主砲撃ち方始め!」

「撃ちー方始め!」

号令とともに蒼い光柱が黒い物体に向かい飛んでいく。

「目標....損害軽微!避けた模様!」

「は?撃ったのはビームだぞ!なぜ、かすった程度なんだ!駆逐戦隊は何をしている!対艦ミサイルとっとと撃ちまくれ!」

「ですが...撃ちまくれと言ってもあの黒い物体の他にも共和連邦の連中がいます!」

戦艦いわしろの艦橋からは空母の護衛をしていた駆逐艦が無数のミサイル出していたのが見えていた。いくら戦艦でも数え切れないミサイルの弾幕には耐えられるはずもなかった。刹那、艦橋のスピーカーにノイズが入った。

「....オマエラ...全員.....堕チロッ....!」

この声は戦艦いわしろだけでなく空母護衛していた駆逐艦にも聞こえていた。

「まさかあの黒い物体が喋ったワケじゃないよな?」

艦長が引きつった顔で周りを見回していた。他のクルーはロボットのように自分の持ち場で担当任務をこなしていった。

「艦長...何処へ行くつもりですか?」

「CICだ」

「確かに艦橋に艦長がいるのはおかしいと思いましたよ」

操船艦橋を心配そうにしながら艦長はその場所を後にした。

 

「なんてザマだ」

「ほぼ壊滅状態じゃねえか」

加賀から発艦した疾風の戦闘機隊が空から深海棲艦の壊滅を見下ろした。周辺海域には深海棲艦であったであろう残骸。それも広範囲に広がっていたことからよっぽど大きい艦隊だったのだと推測された。刹那、その海域から巨大な光が現れた。その光は眩く海を照らし続けた。

「おい。なんだあれ」

「下.....見ろよ」

 

妖精が海を見た。

 

「嘘...だろ....?おい。母艦に連絡だ」

「了解」

 

艦長席にふんずりかえっていた加賀を起こさせたのは自艦から発艦させた戦闘機からの一報だった。手元にあったインカムを装着し報告を聞いた。

(こちらパロート03。深海棲艦の新手が....)

「そんな馬鹿な話あるわけないでしょう?だって私達でさえここに居るのが偶然なのよ?だったらなおさら深海棲艦がこの世界に現れるのは不自然じゃないかしら?」

(信じてください!本当なんす......)

ぷつんという音とともに通信が途絶えた。

「ねえパロート03聞こえて?!....」

自分の自慢の艦載機の通信が途絶えたことによる恐怖、艦載機を汚されたかもしれないという思いからの憎悪。

「待機中の艦載機も発艦してください」

「ねえ加賀さん?!どうしたの?!」

甲高い大和の怒号が加賀の耳に入る。

「深海棲艦の新手が出現しました。私の艦載機で奴らを牽制します」

「ならレーガンの艦載機と一緒に行動して」

通信が切れた。

レーガンの艦載機も周辺海域を哨戒していた。レーガンも大和からの一報を聞き艦載機を発艦させる。ジェット機の轟音が艦隊を丸ごと包み飛び立っていく。

 

 

見事に晴天だった。入道雲が浮かぶ空、穏やかな海、そして波の音が基地を包んでいた。

そんな中、水平線の向こうから海面の上を走ってるように見える人影が見えた。

「なんだ....あれ?」

目を細めてじっと見る。提督は自然に柵から身を乗り出していた。

「背中に大砲...肩にシールドっぽいヤツ....まさか...第二艦隊が」

 

 

 

 

 

「テートクー!聞いて下さいヨー!」

「なんだよ金剛?そんなに大きな声出してさあ?疚しい事でも....?やっぱその慌てぶりはもっと重要なことだよな」

金剛が執務室の机にぐったりと伏せていた。

「その....敵艦隊が消えてたネ」

「は?嘘だろ?」

金剛の目が提督に向けられる。そのあと金剛は何も言わずに執務室を出て行った。

 




結構亀並みに投稿が遅くなってきたな....まあ疲れてるのかな
えぇー次回は多分、大規模な戦闘シーンになるかもしれないっすね。
それとガバガバ軍事知識なのは本当にすみません
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