我が鎮守府の艦娘暴走せり!   作:風が吹けば桶屋が儲かる

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マッキャンベル「そういえば私たちアーレイバーク級って何処まで増えるんだろう?」
ベンフォールド「あの洋上ピラミッドが安くなったらじゃない?」
ズムウォルト「私の悪口は止めてぇ!」
マッキャンベル「やーい!洋上ピラミッドの大根スライサー!」
ズムウォルト「うわぁーん!!マッキャンベルが私のこと洋上ピラミッドの大根スライサーって言ってくるよう....」
こんごう「でも分からなくもないわね...」


#14 帰ってきた こめぐん

 

 

ー1ヶ月後ー

「私の友だちに会うために、リンガ基地よ私たちは帰ってきたぁっ!」

「また貴女たち?!もう少し静かにできんか!ヴォケ!」

ロナルド・レーガンの声に反応するようにアイオワの声が返ってきた。

「相変わらずパイセン怖いね...」

「ねえステザム...ステザム?!」

「もうアイオワネキ怖くて近寄れないよ...」

ステザムがマッキャンベルの肩にすり寄ってきた。相変わらずアイオワの気迫はイージス艦でも恐ろしく感じるほどだった。マスティンとベンフォールドとチャンセラーズビルは呆れた顔でステザムとマッキャンベルを見ていた。

彼女らの先には日本艦隊と過ごしたリンガ基地があった。

 

 

「加賀!久しぶり!」

「久しぶりね。貴女の馬鹿っぽさは相変わらず抜けてないみたいね」

「まあおかげさまで....」

ロナルド・レーガンの護衛隊の駆逐艦、巡洋艦は他の艦とつるみにいっている。この工廠エリアの裏はレーガンと加賀しかいない。静かな波の音と暑い風が2人をさらしていた。

「その...つかぬ事を聞くようだけど、あの後貴女の世界では何か大きな事件とかってあったのかしら?」

「あの後って?あぁ変な異次元行った後の話?」

レーガンは黙り込んで考えた。ずっと上を見て空そうな目をした顔が木洩れ陽を浴びていた。

「そうね...私たちのいた時間よりも時間が進んでいた...かな。15年くらい。私たちの世界に帰っていたら知らない兵器もたくさんあってびっくりしたよ」

レーガンは少し悲しそうなトーンで話していた。加賀はそのことに対し不思議な感情を抱いた。妙にレーガンのトーンが暗いからだ。何があったのかは加賀は知らない。レーガンは知りたくもなかった。

「知らない兵器?」

「そう戦闘機になれる巨人よ。それにその巨人兵器を使った戦争も始まっていたの。まるであの異次元のような世界だった」

「そうなの....戦争って何処と何処が戦っていたの?」

「日本と宇宙に移民した....日本人の末裔」

言葉を濁した"日本人の末裔"。

「なんでそうなったの。貴女の世界は少しおかしいわ」

なぜ同じ民族が敵同士として闘わなければならなかったのか加賀にはできなかった。確かに日本では戦国時代や戊辰戦争もあった。しかしまたなぜ戦争をしなければならないのか分からなかった。

「ねえ。レーガン。ヒーローってなんだと思いますか?」

「世界中のみんなを守る英雄...違いますか?」

無機物のコンクリートは何も言わない。割れ目から草が生えている。その草でさえ何も言わなかった。

「そうね...そうかもしれない。でもね。私からすれば自分をかばうもう1人の自分、そして近くにいる仲間がヒーローだと思うの。そんな世界中のみんなを守れる英雄がいたらそれはイエス・キリストと変わらないわ」

「違う!違うよ....絶対にいるよ。みんなを守れる英雄が....そういるんだよ...」

レーガンが泣き崩れて加賀の胸に飛びついた。

「そう。私がヒーローになるの。ねえ加賀。分かる?私がヒーローなの。だからヒーローは醜い敵を殺してもいいのよ」

レーガンの声は次第に憎しい震声に変わっていった。そして抱きつかれている加賀はその声に悪寒を覚えた。

「で....でもね。戦時中の人間はそんなもんだったのよ...レーガン。貴女の言うことは十分わかるわ。でも.....憎しみに....飲み込まれないようにして。じゃないと......」

 

加賀はあえて言葉を濁らせた。しかし相手はアメリカ艦。言葉を濁して察せと言っても察しない。

「じゃないと....何よ?」

「貴女は深海棲艦になってしまうのよ」

「なんだっていいじゃない。そんなことは。私なりの正義を貫いたヒーロー....と言うよりかは私はヒロインね.......」

レーガンは御構い無しに意見を述べていた。そのうち狂気も何処かえ消え、加賀に抱きついていたレーガンは加賀から離れた。

「貴女が正義のヒロインならばこの世にいる皆も正義のヒロイン、ヒーローよ」

「そうなのかも知れないね。加賀。楽しかったよ」

 

 

ねえ....英雄ってこの世にいるのかな?いたとしたら何処にいるのかな。私にはまだ分からないよ加賀......

 

 

 

そうね。英雄なんているかもしれないしいないかもしれない普遍的なモノなのかもしれないわね......

 

 

アメリカ海軍第7艦隊第5空母打撃群及び第15駆逐戦隊はこの日をもって本国に一時帰投。リンガ基地はいつもの空気が流れていた。

 

 

加賀.....?私たちはなれるよね?英雄に....

 

 

「私には答えかねない質問ね。貴女はやっぱり馬鹿ね」

加賀の微笑みが空に消えてゆく。

 

AMERICAN HEROS The end......




これでAMERICAN HEROSは最終回です。次のネタはちゃんと考えておきますんでその時までお待ちくださいな。
それと設定集もちゃんと出すつもりではいます。
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