::::::::::::知::::::::::::::
::::::::::::ら::::::::::::::
::::::::::::ぬ、艦隊::
加賀「翔鶴...怖い」
翔鶴「あら?どうかしました?」
加賀「いえなんでもありません」
翔鶴「嘘つくな。焼き鳥製造機」
加賀「後でN2ミサイル打ち込んでやる」
翔鶴「じゃあ...私はヱクセリヲンで」
加賀「やめてください。死んじゃいます」
蒼い空。紺碧の空ではジェット機が轟音を立てながら空中を飛翔していた。
「α01。一機そっちに向かった。俺とα01であいつの相手をする」
「了解」
青く塗られた機体が灰色の機体を2機体制で追っかけ回す。俗に言うドックファイトが行われていた。
「ねえ加賀...あんたの艦載機マジで化け物なんだけど」
「貴方の艦載機も結構化け物よ」
「でもさ加賀の護衛役の装備...そんなんで大丈夫なんすか?」
「大丈夫よ。ファランクスやMk41mod.20VLSとかに換装してあるから。とりあえずレーダーも最新式のを積んでいるらしいのよ。おかげで皆さんの艤装が大幅に変更されてて愚痴をこぼしてる子がちょくちょく居るって話よ」
加賀は紺碧の空を清々しく見ていた。レーガンは黄昏た目で海面を見つめていた。
「実機戦闘模擬テスト終了これより帰投する」
10分ぐらいしてからだろうか。無線が入ってきた。
「こちら空母加賀了解。着艦にはくれぐれも気をつけてね」
「了解」
加賀は新しい飛行甲板の艤装を水平にして艦載機の着艦を待っていた。
「それで通称未定のF-3Cって子の通称決めたの?」
「あら?私が考えないとでも?」
「だって加賀ってシンプルな名前が好きそうだから」
「そう」
戦闘攻撃機で艦載機に選んだF-3CとF-35JCが加賀の甲板に次々と着艦していく。
「んで通称は?」
「"疾風"」
「はやて?」
「そう...疾風。急に激しく吹き起こる風のことよ」
加賀はレーガンに笑顔を送った。
※
提督は満足のいくような表情だった。なにせ改装が上手くいったからだ。戦闘機の性能も良好でレーガンの積んでるスーパーホーネットとも互角にやりあえたからだ。
「という事で加賀。明後日から早速実戦に出てもらう。今まで深海棲艦によって分断されていたシーレーンを奪還する。その旗艦になってもらう。艦隊編成は明朝通告する。以上」
「分かりました」
「それと...」
提督の声が行き詰まった。
「あまり他の艦に心配かけるなよ」
加賀は提督の気遣いであろう言葉を受け取り執務室を後にした。
「『心配かけるなよ』ですか...全くあの人らしくないです」
長い廊下に加賀の歩く音が響き渡った。この廊下には誰もいない。そう、誰も...
※
今日、この日シーレーン奪還作戦に参加する編成が発表された。艦娘達はそこそこ大きい講義室に集められていた。
「明日決行するシーレーン奪還作戦の作戦名及び艦隊編成を発表する。指名された艦はここに残るように。作戦名は"Operation Gianism"」
そのまま訳せば剛田主義作戦だ。
「なんでジャイアニズムなの...?」
「ちょっとイミワカンナイ」
艦娘サイドからブーイングの声が飛び交っていた。ここは東京の練馬ではない。ここは遠く離れた東南アジアの某所。
「ちょっと!なんでジャイアニズムなんですか?!」
満潮が不満そうに提督に言葉を指した。
「まあこれから作戦概要を言うから落ち着け。それがなぜジャイアニズムかも分かる」
「っち...仕方ないわね。続けてどうぞ」
不満そうに満潮は席にふんずりかえった。提督がパソコンをいじりだし、スライドが変わった。
「これが作戦概要だ。この奪取されたシーレーンには深海棲艦の補給艦も通る...そこでだ。あいつらの補給艦を襲い補給物資を奪取。んでもって奴らの基地は突き止めてあるので別動隊が奴らの基地を襲撃、そこでも物資を奪取。すべて搾取した後は好きに破壊をして構わない。作戦概要は以上だ。まあようするに"欲しいものは手に入れるのがおれのやりかたさ"....この作戦で質問は?」
誰も手を挙げなかった。ただただ艦娘達は提督を軽蔑するような目で見ていた。彼女らには提督がただの破壊者にしか見えていなかった。これではかつての欧米諸国と変わらないように見えていたからだ。
「んで。艦隊編成を発表する。通商破壊には第二艦隊で出てもらう。別働隊は第一艦隊と第四艦隊との連合艦隊だ」
スライドには艦隊編成が載っていた。
第二艦隊
第3戦闘打撃群
戦艦金剛 旗艦
戦艦榛名
第3戦闘打撃群直属護衛隊
重巡洋艦青葉
重巡洋艦衣笠
第4水雷戦隊
軽巡洋艦川内
第11駆逐戦隊
駆逐艦白露
駆逐艦時雨
駆逐艦涼風
駆逐艦江風
第1空母打撃群
航空母艦赤城
航空母艦翔鶴
第1空母打撃群直属護衛隊
重巡洋艦妙高
重巡洋艦足柄
第5水雷戦隊
軽巡洋艦能代
第25駆逐戦隊
駆逐艦初風
駆逐艦雪風
駆逐艦天津風
駆逐艦時津風
連合艦隊
第一艦隊
第2戦闘打撃群
戦艦大和
戦艦アイオワ
戦艦霧島
戦艦比叡
第3戦闘打撃群直属護衛隊
重巡洋艦那智
重巡洋艦羽黒
第1水雷戦隊(第2戦闘打撃群護衛戦隊)
軽巡洋艦矢矧
第13駆逐戦隊
駆逐艦吹雪
駆逐艦白雪
駆逐艦深雪
駆逐艦初雪
第38駆逐戦隊
駆逐艦浦風
駆逐艦浜風
駆逐艦谷風
駆逐艦陽炎
第5空母打撃群
航空母艦加賀
航空母艦ロナルド・レーガン
第5空母打撃群直属護衛隊
巡洋艦チャンセラーズビル
重巡洋艦摩耶
重巡洋艦鳥海
第3水雷戦隊(第5空母打撃群護衛戦隊)
軽巡洋艦北上
軽巡洋艦球磨
第26駆逐戦隊
駆逐艦睦月
駆逐艦如月
駆逐艦卯月
駆逐艦弥生
(アメリカ海軍)第15駆逐戦隊
駆逐艦ステザム
駆逐艦ベンフォールド
駆逐艦マッキャンベル
駆逐艦マスティン
第四艦隊
第6戦闘打撃群
重巡洋艦愛宕
重巡洋艦高雄
第7戦闘打撃群
重巡洋艦筑摩
重巡洋艦利根
第2水雷戦隊
軽巡洋艦神通
第6駆逐戦隊
駆逐艦暁
駆逐艦響
駆逐艦雷
駆逐艦電
第2駆逐戦隊
駆逐艦初春
駆逐艦若葉
駆逐艦初霜
駆逐艦子日
第1機動戦隊
航空戦艦伊勢
航空戦艦山城
第32駆逐戦隊
駆逐艦朝潮
駆逐艦荒潮
駆逐艦霞
駆逐艦朝雲
「あのー提督...この作戦...こんなにエグいんですか?」
赤城が恐る恐る聞いてきた。
「まあ要するに数の暴力ってやつよ。腐るものは腐らせ、焼くものは焼く。奴らはどうせ腐ってる害虫に過ぎん。なんら汚物は消毒したって構わんだろう?」
提督の口が歪んでいった。その歪んだ嗤いは目の前の艦娘達に悪感を煽り立てた。
「それに...艦隊編成の規則性が変わってませんか?」
「今回からアメリカ海軍にならってこのような艦隊編成にさせていただいた。今後も多少変更はあるかもしれん。他には質問ないか?ないなら作戦概要発表会を閉じさせていただく」
提督敬礼すると艦娘達は直立不動で敬礼した。
ー作戦決行日ー
どんよりとした曇りの空が広がっていた。空は黒く雨雲が覆っていた。海面こそ穏やかだったが空はそうにはいかないみたいだ。しばらくすると雨がポツポツと降ってきた。
「ねえ加賀...なんか怖いよ」
「準最新鋭が何ビビってるんですか?行きますよ」
「はーい...」
レーガンは雷に怯える子供のような声で加賀にしがみついていた。雨が降りながらも埠頭には艦娘達の有志で集まった音楽隊が宇宙戦艦ヤマトのオープニングテーマを演奏していた。
「...ふふふ。瑞鶴...ピッチ合ってないわね。アルトサックスの腕はまだまだ私が上のようね」
「加賀って楽器できたの?!」
「憲兵に教えてもらったのよ」
大艦隊が虚海に消えていった。彼女らが水平線の向こうに消えるまで音楽隊の演奏は続いた。勇ましい宇宙戦艦ヤマトの音楽が空っぽの基地内に響いた。ほとんど戦闘要員は出て行ったが憲兵、事務要員は残っているので空っぽとは言い難いがいつもの賑やかな集団は遠くへ離れていった。
「加賀が私に何か言っていたような気がするんだけど」
「瑞鶴のサックス下手くそって言ってたんじゃない?」
飛龍が瑞鶴を茶化してきた。飛龍はトランペットを右手に持ちながらピストンをいじっていた。
「でも飛龍のトランペットも結構さんざんじゃない?」
「はあ?じゃあ瑞鶴はそのサックスで何か吹けるの?!」
笑い交じりの怒り節が瑞鶴に飛んできた。瑞鶴はこれに反応するかのようにサックスを吹き始めた。路面に雨粒がぶつかり、海面に雨粒がぶつかり、瑞鶴のサックスの音が響いた。
「下手くそなテイクファイブね」
「なんですって!じゃあそのトランペットでトランペット吹きの休日吹いてみなさいよ!」
「ええいいですよ!吹いてみましょう!」
飛龍のトランペットが鳴り始めた。ひょろひょろでなお且つ音程、ピッチ、指が全て間違っていた。瑞鶴はその音を聞いて笑いこけていた。
「本当にへったくそ!」
他の艦は楽器を片付けそそくさと宿舎へ帰っていった。
「瑞鶴のサックスも下手じゃん!」
両者は雨の埠頭の上で大爆笑していた。その大爆笑の声もだんだん小さくなっていった。
「ねえ...加賀...大丈夫かな」
「大丈夫よ。加賀はやわじゃないと思うから」
瑞鶴と飛龍はそれぞれ自分の楽器を片付け始めた刹那、遠くから声がした。
「ひりゅうー!」
蒼龍が駆け寄ってきた。
「ごめんね今日は蒼龍と恋愛相談があるから」
この通称"二航戦"の恋愛相談は"いかに別の艦にモテる"かであった。男性にあまり興味を持たないあの空母達は瑞鶴からすれば恋愛的イレギュラーな存在だった。
「翔鶴姉は行っちゃったし...私1人かー...」
瑞鶴は真上の雨雲を見上げ虚空から降る雨を傍観していた。
※
濃霧が連合艦隊艦隊を覆っていた。通信も届かない。海面はしけていた。
「濃霧が出るなんて聞いてないわよ!」
「どうなってるのよこれ!」
連合艦隊の艦娘達は混乱していた。一体私達はどうなるのだろう?レーダーも電探も役に立たなくなってしまっている。そんな想いが艦娘達の心に芽生えていた。
「ねえ!アイオワ!貴方のレーダーになんか感ある?!」
「ていうか改装受けたアンタのレーダーの方が最新じゃない?!」
大和もアイオワもレーダーが効いていなかった。
そして...
「ねえなんか...海面が浮いてない?」
「え?....確かになんか...違う!真下を見て!」
霧島が驚いたような顔をしていた。真下を見れば甲板の上に立っているのだ。
「ってことは...」
比叡が後ろを向いた。そこには海から天にそびえる鉄の城がそびえ立っていた。
「私の....艦橋...」
この濃霧にいる艦は全てこのような現象にさらされていた。
この濃霧の中、前方のの方に黒い影が見えてきた。その黒い影は確かに船の形をしている。決して艦娘ではなかった。
「ねえ。ここどうなってんだよ...私ら全員一度沈んだじゃねえのか?
「だけどこの...あの頃の船体の上に私たちが乗っているのは紛れもない現実よ」
流石の摩耶でもこの状況に怯えていた。鳥海も声が震えていた。それどころか頭を抱え込んでしゃがんでいた。
「ねえ...あの目の前の黒い影...って」
チャンセラーズビルが言葉を言い終えて新しく言葉を出そうとした刹那、濃霧が晴れた。清々しい明朝だった。が。目の前に黒い影が物々しさをかもし出していた。
「あれは...」
「空母...機動部隊...?!」
見るからに空母らしき艦影が2隻、イージス艦らしき艦影が4隻、そして巨大なイージス艦らしき艦影が2隻。これが彼女らの目視で見えてきたモノだった。
「何あれ。深海棲艦?」
「じゃないみたいね」
見知らぬ艦隊はさらに距離を詰めていった。
私たちの知らない艦隊。あの子たちは....
だれ?
航空母艦加賀(改装後諸元)
船級....原子力航空母艦(CVN)
全長....351m 吃水....11.93 全幅....46.7m
飛行甲板幅...84.45m
排水量....基準102000t 満載124000t
最大速力....42kt
機関....ロ号艦本式五号3M型原子炉 3基、蒸気タービン4基 4軸 370,000shp
艦載機....F3C疾風,F35JCライトニングⅡ,EA18GJグラウラー,E2ホークアイ,SH-60K,V22オスプレイ
搭載数....常用86機 非常用12機
カタパルト...電磁カタパルト4基
武装
20mm CIWS 3基
05式艦対空誘導弾 ※1
0式接近防空誘導弾 ※2
VLS Mk41 mod.20 ミサイル発射機 14セル
(RIM-162A ESSM、07式垂直発射魚雷投射ロケット)
電子兵器
83式三号C型電波探知妨害装置 ※3
89式三七号デコイ発射機 ※4
C4I
海上作戦部隊指揮管制支援装置 ※5
GCCS-M
NTDS(リンク 11,14,16)
OYQ-10 戦術情報処理装置
レーダー
FCS-3 多機能型
(捜索用、FC用アンテナ各4面)
OPS-20C 対水上探索用
ソナー
01式統合水中探信装置 ※6
着艦識別
3,カ
加賀航空隊所属表記
K3g203 (後ろの3桁の数字は部隊名。垂直発射尾翼に機体シリアルナンバー上に表記)
※1 独自開発の艦対空誘導弾。専用ミサイルランチャーから射出。
※2 SeaRAM
※3 NOLQ-3C電波探知妨害装置
※4 Mk.137 デコイ発射機
※5 MOFシステム
※6 QQQ-21 統合ソナー・システム
大改装を受け加賀の艦型が大幅に変わってしまったが整合性を保つために艦娘状態の加賀はそのままである。しかし艤装は改装後の物になっており改装前の時とは艤装の使い勝手が異なる。艦載機を発進させるためには専用のライフル型のカタパルトを使用する。艦載機発艦シークエンスは艦載機搭載カートリッジをライフルに装填→照準を合わせる→トリガーを引く。着艦シークエンスは改装前とは変わらない。
09式電磁加速艦載機射出器
ライフル型の射出器。照準はついてるがどちらにせよ弾丸ではないため明後日の方向にも艦載機を射出してもパイロットの妖精が勝手に敵の方向にも向かうのでついてる意味が無くなっている。艦載機は専用カートリッジに埋め込まれていてそれをこの射出器に装填して使う。
【挿絵表示】
一体ここの技術はどーなってんだよって思うでしょう?俺も思った。でも7kmある戦艦を大量生産できる地球帝国に比べればまだまだよこんなもん....(てかヱルトリウムでかすぎ。70km以上だぜあれ...
ついでに筆者はアルトサックス、テナーサックス、バリトンサックス吹けます。この前艦これのBGM(なんだったか忘れたけど)吹いてみたわw
飛龍がトランペットなのは飛龍が吹奏楽部に入ってたらトランペットやってそうだなーって思ったから。でもクラリネットとかオーボエもありじゃねって書き終えて思った。