IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子- 作:ark.knight
どうもラウラ・ボーデヴィッヒだ
私は自分の部屋でゆっくりとしていたら急に呼び出しを受けたと思ったら黒兄貴が倒れた知らせだったから驚いたぞ。なにやら過労で倒れたみたいでどうして黒兄貴は毎回心配をかけさせるのだ・・・
黒は誰かに揺さぶられ起きるとそこには疲れた様子をしたクロエとセシリア、ラウラがいた
「ん・・・」
「黒様!!」
黒が起きようとした所にクロエが抱き着いてきてベッドに倒れこむ
「またしても迷惑を掛けてしまったようですね。申し訳ありません」
「もう!!どうして毎回毎回私たちに心配をかけるんですの!!」
「そうだぞ黒兄貴もう
「・・・3日もですか?」
黒はスマホを取り出し確認すると確かに3日も進んでいて今日は日曜日だった
「今回は本当に申し訳ございません」
「どうしてこうなったか教えてくださいませんか?」
「私にもわからないんですよね、ただ
黒はやんわりと起きたことの説明をした。事実を話してしまえばラウラは納得しそうだがクロエとセシリアにはそういった経験は無いと思いそうしたのだった
「となると今回も楯無が悪いのだな。ではとっちめてくるとしよう」
「んーどうしてそうなるんですかね?」
「過去の経験上、そういうことなのだろう?」
「一旦落ち着きなさいラウラ」
黒はラウラの頭を左手で撫でるとほんのり顔を赤くし落ち着いてくれた
「今回の事には楯無さんに問題はありませんので安心してください」
「そうか」
「ズルいですわ黒さん、私も撫でてくださいまし」
「欲望に忠実なことで」
セシリアは空いてる右手の方に移動し頭を撫でられる
「そう言えば黒様、修学旅行にはでるのですよね?」
「それなんですが無理みたいです」
「「「え・・・」」」
3人の顔を見るとこの世の終わりみたいな顔になっていた
「本当でしたら無理してでも行きたいのですがどうも行かせてくれないそうです」
「残念ですわ・・・」
「ですので戻ってきたら京都での話を聞かせてください」
「うむ、黒兄貴の分まで楽しんでくるとしよう」
「そうしてください。というより準備の方は大丈夫なのですか?」
またしても3人が息を合わせたように目を逸らす
「私はしばらくここにいるので準備が終わったらまた話しましょう」
「ではさっさとしてくるぞ!!」
ラウラはいの一番に医務室から出ていくとそれにつられセシリアも一緒に出ていく
「クロエは行かなくていいのですか?」
「行きますよ、でもその前に」
クロエは黒の顔に近づくとキスをしてくる
「これくらいはいいですよね」
そういうと満面の笑みを浮かべてから医務室を出ていくのであった
「・・・最初に比べてとてもいい笑顔になりましたねクロエ」
黒は何もすることが無く空を眺めていると医務室の扉が開く
「暇だから来たよ黒」
「やっほ~くろぽん」
扉の方に顔を向けると紙袋を持っているシャルロットと本音がいた。2人は医務室の中に入ってくると黒のいるベッドの隣に置く
「どう調子は?」
「1週間は安静とのことです。楽しみにしていた修学旅行に行けないとは何が悲しくてこんな目に・・・」
「ドンマイくろぽん」
落ち込む黒に頭を撫でる本音
「あはは・・・そういえばこの紙袋はどうしたのですか?」
黒はシャルロットが持ってきた紙袋を指さす
「暇してると思って適当に本を見繕ってきたんだよ」
「中にはかんちゃんオススメの漫画も入ってるよ~」
「それはありがたいです。さっきまでとてつもなく暇だったので」
「だろうね」
「ねーくろぽん?」
「どうしました本音さん」
「くろぽんが倒れた日に何してたのー?」
本音はいつも通りにこやかに笑っていて間延びした喋り方だったが雰囲気だけは真剣になっていた
「・・・ここでは話せませんよ」
「ちょっと本当に何してたの!?」
シャルロットからするとまさかの回答だったようで驚いていた
「それじゃあ、この話はかいちょーに聞くね~」
「まさか見てました?」
「さぁ~?」
おどけるように本音は一向に目を合わせようとしない
「話が見えないんだけど?」
「見えないようにしてますし仕方ないですよ」
「・・・黒って意地悪なんだね」
「知りませんよ」
「それじゃあ私帰るね~」
「僕もそうしようかな。またね黒」
2人が医務室を出ていくのを黒は小さく手を振って見送るとシャルロットが持ってきた紙袋を手に取り本を読み始める
本を読んでいるとまたしても医務室の扉が開く
「おすおす兄貴」
「大丈夫かよ黒」
今度は白と一夏がやってきた
「もし大丈夫でしたらこんなところにはいませんよ」
「ですよねー」
「それで黒は明日の修学旅行に行くんだろ?」
黒は一夏の質問に答えることができなかった。ただ悔しいということだけが残り言えなかったのだ
「・・・もしかしてだけど行けないのか?」
「そうですよ。今はおもちゃを取り上げられた子供の気分ですよ」
「ドンマイ兄貴」
「本音さんと同じことを言わないでください」
「俺故致し方あるまい」
「どういうことですかね?・・・まぁそれは置いとくとして一夏」
白の方から視線を一夏の方に向ける
「なんだよ?」
「また随分と弱くなってましたよ。私のいない間に訓練でもサボってましたか?」
「ここにきてそれかよ!?」
「それでどうなんですか?」
「えっと・・・」
一夏は額から嫌な汗を噴き出し黒に伝えようとするがそれは黒によって止められる
「すぐに答えが出ないのはいい証拠です。さて一夏」
「なんだよ」
「京都では思う存分楽しんできてくださいね」
「要約、帰ってきたら地獄だからな」
「そんなのってあんまりだろ・・・」
久しぶりの黒と白からの口撃に肩を落とす一夏
「さてと俺は帰るぜ兄貴」
「ではそこでしょぼくれてる一夏もお願いしますね」
白はしょぼくれてる一夏を肩に担ぎ外に出ていく
「もうなんとなくパターンが読めた気がします」
白と一夏と入れ替わるように今度は箒と鈴がやってくる
「元気にしてた?」
「倒れたと聞いて心配はしたがもう大丈夫のようだな」
「大丈夫に見えるなら箒さんの目は節穴ですよ」
「だいたい大丈夫だったらこんなところにいないわよね」
「それもそうか」
「えー箒さん、一夏にも言いましたが京都では思う存分楽しんできてくださいね」
「そのつもりだぞ?」
黒の言った意味を理解できていない箒は当たり前だと言わんばかりの表情をしていた
「あー・・・そ、そういえば黒は行くでしょ?」
「過労・・・ストレス・・・1週間」
もう何度目かの説明で嫌気がさし手短に伝わるように話すとそれを察した2人は黒をかわいそうな目で見ていた
「何かお土産は買ってくるわよ」
「ありがとうございます」
「それにしてもお前が過労とは何をしてたのだ?」
「全部聞きたいですか?場所が変わっただけでやることは何も変わらなかった悲しみを帯びた話を延々と続けることになりますが」
「「いやしないで」」
2人は声を揃えて聞きたくないと拒否してくる
「あんたも大変ね」
「もう生徒会やめたいです」
「私からは何も言えないが黒も大変なのだな」
「私の心配はいいですよ」
「そう、それじゃあたし帰るわね。お土産期待してなさいよ」
「私も何か買ってくるとしよう」
またしても医務室から出ていく二人を見送ると黒はベッドに潜り寝ることにした
夕方になりクロエは医務室に来ていた。黒は今療養中ということでろくな食事が望めないだろうと思い鶏だしを使ったお粥を作ってきていた
「失礼します」
「あらクロエさん遅かったですわね」
「黒様に料理を・・・って寝ていますか」
クロエは医務室の中に入ると黒は寝ており近くでラウラも一緒に寝ていた
「今日は黒さんをゆっくりしてもらうことにしますわ」
「そうですね、今まで私たちの為に動いていたみたいですし」
「ではラウラさんを起こしますわね」
セシリアは寝ているラウラを起こし医務室を出ていく
「お休みですわ黒さん」
「ん、お休みだぞ黒兄貴・・・」
「それでは私はこれを置いてから行きますね」
クロエは据え置きの台に作ったお粥とレンゲを置き医務室を出ていく。それから少しすると黒は目が覚める
「もう夕方ですか。おやこれは」
黒は目の前に置かれた物に目を向け蓋を開けると中にはお粥が入っていた
「これはありがたいですね。ではいただきます」
黒はお粥を食べ始めようとするがそれを邪魔するように束と千冬、真耶が入ってくる
「調子はどうだ双葉兄」
「おんや~お食事邪魔しちゃってメンゴメンゴ」
「なんとなく来るのは知ってましたよ」
「え、黒君ってエスパーみたいですね!!」
黒は自分の予想をいうと真耶が驚く
「というよりも御三方が来る前に大抵の人が来てましたのでただ予想してただけです」
「そ、そうでしたか」
「さて双葉兄、話がある」
「なんでしょうか織斑先生」
「明日から修学旅行が始まるが貴様は1週間は大事を取って療養してもらうことになるが、その間貴様はこの学園から出なければ自由にしていいぞ」
「いいんですか?」
「もしこれを破るようであれば貴様はここでの生活よりも苦痛を味わうことになる」
千冬はいつにもまして真剣な雰囲気でこちらを見てくる
「やれやれ物騒ですね。大丈夫ですよ面倒なことはしませんし私はそこまで愚かではありませんよ」
「ならなんで過労で倒れたんだろうな?」
「痛いとこ突いてきますね」
「いらないとは思いますけど監視としてナターシャ・ファイルスさんが付きます」
「わかりました」
「それじゃくー君また明日ね~」
「おい束、手を放せ!!」
「意外に力強いですね!?」
束は千冬と真耶の手を引き医務室の外に連れ出す
「冷めてしまう前に食べるとしましょう」
黒は先ほどよりほんの少し冷めて丁度いい温度になったお粥を食べ始める。ほんのりとした鶏だしが効いていて美味しかった。しばらくしてお粥を食べ終わると今度は楯無と簪、虚が入ってくる
「遅くなっちゃったわね」
「これは3人ともどうなされたのですか?」
「私と会長は謝罪しに簪お嬢様はお見舞いです」
「過労だって聞いて・・・心配したよ」
「すみません簪さん、どこに行っても変わらないというのは大変ですよ」
黒は冷たい目で楯無の方を見ると口笛を吹いて誤魔化そうとする楯無
「お姉ちゃんが・・・何かしたの?」
「いえ今回はまだ何もしてませんよ」
「まだってなによ!?」
「だっていつもですから仕方ないじゃないですか」
「黒さんも今回の事では何も言えませんよね?」
「ですので今回はと言いましたよ?」
「黒君たら容赦なさすぎるんだけど・・・」
「先輩の非は容赦なく叩きますので」
「こんな後輩嫌すぎる!!」
「この際会長も置いておいて私たちは黒さんに謝らなければなりません」
「何を謝るのですか?私の記憶上ではお2人が悪いことをした記憶は無いですしされた記憶もないですよ?」
「いえ、黒さんはあの時に本当の事を話してくれたのにも関わらず疑ってしまうような言動を取ったことです」
「ですので悪いことは何もしていませんよと言いましたよ?あの場面では疑うのが当然かと思うのですが」
「それでも謝らせてください」
「・・・それで気が済むのであればどうぞ」
「申し訳ございませんでした」
深く頭を下げ謝る楯無と虚だが黒には謝られる義理は無かったので少し罪悪感が芽生えるのであった
「本当でしたら私が悪いはずですがなんで謝るんでしょうね?」
「一種のけじめよ。あなたも悪いけどそれを信じなかった私達にも問題があった、ただそれだけなのよ」
「ねぇ黒・・・お姉ちゃんと虚さんと・・・何があったの?」
特に驚く様子もなかった簪はなぜ謝るかが疑問になりそれを聞いてきた
「私がいないときにダ・・・楯無さんやみなさんに迷惑を掛けたことですよ」
「そうねと言いたいところだけど黒君今ダって言ったわよね?」
「さてどうなんでしょうね?」
楯無の追及を逃れようとし外を眺める黒
「早いけど私たちは行くわね」
「それではまた明日」
「なにかお土産は・・・買ってくると思う」
3人が部屋を出ていくと1人寂しくベッドの上にいたが寂しくなったので寝るのであった。
(明日には全てが終わり平和に・・・)
今回もお読みいただきありがとうございます
次回が最終回となりますがそれに合わせて発表もあります