IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子- 作:ark.knight
黒は目覚めると黒と白が交互に交わる空間に寝そべっていた
「・・・私、撃墜されましたよね」
(あの後私はどうなったのでしょうか・・・死んだのでしたら敵討ちが始まってしまう)
「おい、旦那」
どこからともなく渋い声が聞こえてくる
「ん?」
「起きてんのか旦那?」
黒は起きると赤いコートを着た銀髪の男性がいた
「・・・どちら様でしょうか?」
「俺は『D』だ」
「D、ですか?申し遅れました私は「双葉黒、そんでシュヴァルツの操縦者だろ」・・・なぜそこまで知ってるのですか?」
「まぁそれはいいじゃねえか。とりあえず今のあんたに説明しとくと福音とやらの攻撃で死にかけた、以上だ」
「随分と簡潔にまとめましたね」
「見て体験したからな」
「その後に救助に来たのですか?」
「いんや撃墜されたがな、あんたと一緒にな」
「一緒ですか?」
「ああ、あんたを守れずにな」
「何を言ってるのですか?」
「ここまでいって伝わらねえか。なら論より証拠だな」
Dはどこからともなくネヴァンを取り出す
「!?・・・なぜあなたがそれを」
「なぜって、俺の武器だからだが?」
「貴方はいったい何者ですか?」
黒は拳を構える
「旦那、あんたとはやり合う気はねえよ。そうだな俺はシュヴァルツのコア人格ってとこだ」
「・・・コア人格ですか?」
「そうさ、ISコアにはそれぞれ人格がある。白のヴァイスにもある」
「そうですか、ではあなたはなぜ私の前に現れたのですか?」
「おい旦那、そりゃねえだろう。俺たち専用機ISは運命共同体なんだぜ、使用者の目の前に現れたら助けに来たと思いな」
「はぁ・・・助けに来たなら礼を言わせてください」
「礼はいらねえよ、さて旦那」
「・・・その旦那ってのはやめてください」
「いやだね、あんたに問う。力が欲しいか?」
「愚問ですね、力はいらない」
「なぜだ?」
「只の力は身を滅ぼす、それに得体のしれないものには触れない方がいいですからね」
「・・・ほかが旦那みたいな人格者ならよかったんだがな」
「それは無理がありますよ」
「さてそろそろ起きる頃だぜ旦那」
「そうですか、これからもよろしくお願いいたしますよ『D』」
「任されたぜ旦那」
黒と白で構成された空間が消えていき、黒は現実で目が覚める
「・・・」
黒が薄く目を開けると黒の近くで座りながら俯いている千冬がいた
「後はお前だけなんだ・・・早く戻ってこい」
「・・・」
「一夏も回復して・・・福音の所に行ってしまった・・・」
「・・・」
「でも・・・私にはどうしたらいいか分からない・・・なぁ黒、聞こえてるなら教えてくれ」
(どうしましょう、起きるに起きられないじゃないですかー)
「私はどうしたらいい・・・」
「織斑先生」
部屋の引き戸が開くと山田先生が入ってくる
「いつまでしょげてるんですか?」
「私はもう・・・」
「ふざけないでください!!」
山田先生は千冬に近づきビンタをする
「貴方が今できることをやらなくてどうするんですか!!それこそ黒君に対する冒涜ですよ」
「だ、だが」
「だがじゃありません、あの手紙は読ませていただきました。あれを読んでどう思ったんですか」
「・・・私はやってはいけないことをした」
「ならそれを償ってください」
「・・・すまなかった山田先生」
千冬は立ち上がる
「ふう、それでこそ
「その名前は嫌いだ。では行くぞ」
千冬は山田先生を連れて部屋を出ていく
「・・・かっこよかったですよ山田先生」
黒は静かに立ち上がり窓を開ける
「皆さんが頑張ってるのに私だけ寝てるのも悪いですね」
黒は外に出て福音のいるであろう方向に向かった
「D、聞こえますか?」
『なんだ旦那』
「福音はどちらにいますか?」
『南西の方角、驚かせてやりたいなら走っていくんだな』
「そうですね」
黒は森の中を走っていく
『そうだ旦那いい情報が入ってるぜ』
「なんですか?」
『二次移行おめでとう』
「そうですか」
『今から新規情報の説明に入るぜ。装甲については自分で見ろ』
「大雑把ですね」
『これくらいが丁度いいのさ、増えたのはスタイルと専用武器だ。まず
「TSは何度か移動距離で悩ませられましたからいいですね」
『ただし専用装備しか使用できないからな』
「あらら、では今回は見送りですね」
『次の2つは切り札になるスタイルだ』
「切り札ですか。あなた自身が既に切り札なのですが」
『そういってくれるとありがたいな。さて次は
「要は回避無しのウィッチタイムですか」
『そういうことだ』
「これで終わりですか?」
『最後に
「面白そうですね」
『要は人型ビットだと思いな』
「では今回はDGでいきますか」
『二次移行したおかげで初期からゲージ満タンでいけるぜ』
「了解!!」
黒は森の中を駆けていく
この頃、白達は福音と交戦していた
「光弾の量が多すぎてウィッチタイムが狙えねえな!!」
「白、そろそろこっちも辛くなってきたよ!!」
「こっちも・・・SEがキツイ」
「簪は一旦離脱しろ!!」
「わかった」
簪は離脱していき岩場に隠れた
「SEが・・・心もとないな」
『そこのお嬢さん少しどいてな!!』
簪のISの回線に渋い男性の声がする
「わ、わかった」
簪は身を寄せるように壁に張り付くと上から黒が降ってくる
「・・・待たせましたね簪さん」
「く、黒!?」
「さて行きますよ、トイフェル・シュヴァルツ」
黒がISを展開すると今までの形状とは異なり魔人のような形状に変わっていた
「黒・・・二次移行したんだ」
「したみたいですね、スパイラル展開」
黒はスパイラルを展開する
「簪さん、これが今の私のISです。DG発動!!」
DGを発動すると分身した
「黒が2人!?」
「行きますよ!!」
本体である黒はその場に残り分身を福音の元に向かわせる
『旦那60秒で仕留めな』
「了解、残り40秒になったら合図を」
「え!?・・・何今の声?」
黒はスパイラルを発射する
白達は光弾に押され始めていた
「くそ!!やばいな!!」
「だぁぁぁぁ!!」
遠くから白いISが接近してき、福音に斬りかかる
「待たせたな!!」
「一夏!!」
「その姿は・・・」
「二次移行したんだよ」
「まだくるぞ!!」
一夏の攻撃を受けのけ反った福音はエネルギーの翼を2対4翼を羽ばたかせ光弾を発射してくる
「またか!!」
「一夏、みんなで隙を作るからそこを零落白夜で攻撃しろ」
「ああ、黒の敵だ!!」
『勝手に殺さないでいただきたいですね』
福音と戦っている専用機持ちに聞きなれた声が通信で聞こえてくると同時に福音に弾丸が当たる
「この声黒か!!」
「黒さん!!」
分身の黒がネヴァンを展開し福音に攻撃する
「黒兄貴も二次移行したのか!?」
「なんか悪魔っぽいね」
『どちらかというと魔人ですね』
「黒が来たなら心強いぜ!!」
『これからが本番ですよ』
黒はリベリオンを構え、福音の後方に回るように立ち回る
『ドライブ!!』
「この手数ならいけるわね!!」
「もし私が2人ならもっと楽でしょうね」
福音の正面で戦ってる一夏の後方から再び黒が瞬時加速で福音に刺突する
「『スティンガー!!』」
「黒が2人!?」
「『ドライブ!!』」
前後から同時に衝撃波を当て翼を1対破壊する
「『ネヴァン展開、Let's Rock!!』」
ネヴァンで大量の蝙蝠と落雷を発生させ福音に攻撃する暇を与えないように攻撃する
「一夏!!」
「ああ!!うおぉぉぉぉぉ!!」
一夏は零落白夜を発動し、福音を斬りつけると福音が落下し強制解除され人が落ちていく
「人!?無人機ではなかったのか!?」
「弟よ!!」
「OK!!」
白は落ちていく人を追いかけ海に落ちる前に捕まえる
「ふぅ・・・」
「『時間切れですね』」
黒の分身が消える
「なかなかに酷い性能ですね」
「黒さん!!」
セシリアが黒に飛びついてくる
「おっと、危ないですよセシリア嬢」
「お怪我は大丈夫ですか?」
「・・・大丈夫ではないですよ、今の飛びつきで傷が開きました」
「あわわわわ!!」
「黒兄貴!!かっこよかったぞ!!」
「ありがとうございます」
「戻ろうぜ、千冬姉の説教が怖いな」
「心配ないですよ」
「なんでそう言い切れるんだ?」
「戻ってからのお楽しみですよ」
黒達は簪を回収してから旅館に戻っていった
今回もお読みいただきありがとうございます
いや~福音戦は強敵でしたね