IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子- 作:ark.knight
第45話
どうも双葉黒です
前回の福音事件もとい臨海学校を終えゆっくり休みデータ収集をすることになりました
面倒極まりないことで正直にいうならサボりたいです
黒は第1アリーナ付近でタバコを吸っていた
「はぁ・・・面倒ですね、サボりましょうか」
「あら黒君、どこにいくのかしら?」
タバコを吹かしていると楯無がやってきた
「楯無さんでしたか、聞かれてしまってはどうしようもありませんね」
「サボろうとしてたのね、この健康優良不良生徒のでもなったのかしら」
「タバコを吸っている時点で不良生徒でしょう」
「そうね」
「それで楯無さんはどうしてここに?」
「黒君が心配でね。もう大丈夫なの?」
「死ななければ安いんですよ、略して「しなやす」です」
「正直一夏君と黒君が撃墜されてって聞いて心配してたのよ」
「それは申し訳ありませんでした」
「それで仕事が全然捗らなかったのよ」
「・・・回りくどいですね」
「仕事、手伝ってね」
楯無は黒にウインクしながらそういった
「ここ最近は忙しいですけど、そうですね過労死しない程度にはやりましょう」
「ありがとうね・・・過労死はしないでしょう?」
「ISの訓練、三食手料理、副代表の仕事、生徒会の仕事、どこかの生徒会長の仕事放棄これだけでも十分過労死レベルではありませんか?」
「すみません」
「そろそろ仕事を終わらせないと面倒ですのでちゃんとやってくださいね」
「な、夏休みの最初までには終わらせるわ」
「夏休みは私は何もしないので」
「ええ~いいじゃない」
「毎回私と虚さんで頑張っているんですよ?それなのに貴方はそんな調子ですか。生徒会やめていいですよね」
「それだけは本当に勘弁してちょうだい!!」
「なら仕事するんですよ」
「は~い」
「では私は行きますね」
黒が立ち上がると楯無も立ち上がり黒の腕に抱き着いてくる
「何してるのですか?」
「私も行くのよ。だからエスコートして」
「着いてくるのはいいですけど離れてください」
「いやよ」
「そういえば思い出しました。霊感のある少女に聞いたのですが私には霊が憑いてるらしいんですよ」
「ひぃ!?」
楯無は黒の腕を離す
「行きますよ」
「い、今の話は嘘よね?」
「本当ですよ」
「ひぃぃぃ!!」
(最も守護霊なので問題はありませんよね)
黒はアリーナの中に入っていく
「ま、待ちなさーい!!」
アリーナの格納庫に入ると束さんがいた
「やっほーくー君」
「束さんでしたか」
「だから待ちなさーい」
楯無も格納庫に入ってくる
「篠ノ之博士!?なんでここに?」
「くー君、本当にあの時はごめんね?」
「許しませんよ、あの時は正直呆れましたよ」
「うぐ・・・今思えばそうだったね」
「ですのであの時みたいな事をしないようにしてくださいね」
「うん」
「あのー私を忘れないで欲しいんだけどー」
「なんですかダメ無さん」
「ダメ無!?」
「失礼、噛みませんでした」
「泣いていい?泣いていいよね!?」
「うるさいなー今日はいっ君とくー君、ちーちゃんだけだって聞いてここに来たのに」
「まぁ束さん一応私と一夏を心配してここに来たみたいですので」
「くー君がそういうなら」
「ここにいるなら仕事怠慢をしないと誓った後ですし私はかまいませんけど」
「え」
「怠慢するんでしたら私は生徒会をやめます」
「怠慢しないからやめないでー!!」
「分かりました、では今のを虚さんにも通達しておきますから」
黒はいつの間にか起動していたボイスレコーダーを取り出し録音を停止する
「自分の言動ですので従ってくださいね」
「うん・・・なんでこうなってるのかしら、私」
「職務怠慢してたからじゃない?」
「うぐ」
格納庫の扉が開くと千冬と一夏がいた
「早いな双葉兄」
「黒もいたのか」
「ええ」
「なぜ楯無姉がここにいる」
「さぁ?」
「黒君!?」
「貴様はここから出ていけ、今すぐにだ」
「うう~」
楯無が格納庫から出ていく
「データ取りするんですよね」
「ああ、その通りだ。束頼むぞ」
「まっかせてよね、ちーちゃん」
「その前にあれを聞かせますか。『D』起きているのでしょう?」
『なんだ旦那』
「なんだ今の声?」
『俺はトイフェル・シュヴァルツのISコア人格「D」だ』
「くー君、こんなことできたの!?」
『これだからこの創造主には聞かれたくなかったんだよな』
「酷いね『D』」
『だいたいあんたのせいで旦那が大怪我したんだろうが』
「そうですね・・・すみません」
「『D』そこまでにしておきなさい。私がたっぷり説教しましたので」
『そうだったな。でも俺はずっと許さんからな』
「黒、お前もISの精神世界みたいなところに入ったのか?」
「『も』ですか?そういうことになるのでしょうかね」
『そうだぜ』
「みたいです」
「なんだか摩訶不思議アドベンチャーだったぞ」
『嘘つけ、俺らの世界は操縦者の心でもあるんだ。冒険チックならそれだけ荒んでいる証拠だ』
「まぁ嘘なんだけど」
「とりあえず時間が押してるからさっさとするぞ。まずは織斑、貴様からだ」
一夏は二次移行した白式を展開すると束がデータ収集を始める
「どうだ黒、これが白式の進化した姿の雪羅だ」
「そうですね、左手のクローが気になりますね」
「あの時は使わなかったがシールドも荷電粒子砲の追加にスラスターの増設だな」
「ただ以前よりSEの消費量が増えたから気を付けてね。いっ君」
「まじっすか・・・」
「それとこのクローでも零落白夜を発動できるようになったよ」
「あんまり嬉しくないような」
「何を言っているんですか?戦術がかなり増えたではありませんか」
「そうか?」
「教えませんけど」
「ぐぬぬ」
「だいたい終わったよ」
「では次は双葉兄だな」
「『D』わかってますよね」
『ああ』
黒はトイフェル・シュヴァルツを展開する
「束さん、新スタイルと新装備には手を出さないようにしてください」
「なんでさ」
「切り札として残していたいんですよ」
「なるほどね」
「ダメだ双葉兄」
「なぜですか?本人が使用したこともないものを見せたくはないのですが」
「委員会からのお達しだ」
「ではDGだけはいいでしょう」
「また増えたのか」
「弟にも劣らないスタイルが増えましたよ」
「あれに劣らないって酷いな」
「ふむふむ、スタイルが3つ増えてるねそれに新装備まで」
「でしょう」
「束、早くデータ収集しろ」
「ではこうしませんか、一夏と戦ってからデータ収集する。これでならいいですが」
「俺は実験体かよ」
「それでいいならそうしよう」
「では3戦ほど」
「多くないか!?」
「新しいスタイルと新装備の力を使いますので」
「はぁ・・・」
「織斑これは貴様にとってもいい提案だろうな。貴様の新装備の確認もできるのだからな」
「そうだぜい、いっ君」
「そうだなやってやるぜ黒」
「ここで断っていただいた方がよかったのですが、まぁいいでしょう」
「振っておいてそれはないだろ!?」
黒と一夏はピットに向かう
互いにピットから出てくると一夏は雪片弐型を構える
「さぁ黒はどんな装備だ?」
「今回はこれです」
黒は一振りの日本刀を納刀状態で展開する
「この刀の名前は
「遂に日本刀にまで手を出したな」
『貴様ら準備はいいか?』
「大丈夫だぜ」
「こちらもいいですよ」
黒は閻魔刀を腰の左横に装着する
「黒も居合か?」
「さてどうなんでしょうかね?」
『摸擬戦はじめ!!』
千冬の掛け声とともに両者はスラスターを吹かし接近する
「おらぁぁ!!」
「いい加減に突撃をやめてくれるといいのですが」
黒は閻魔刀を抜き出し鍔迫り合いを始める
「一夏すみませんね」
黒は閻魔刀を展開しながら黒を中心とした周囲に8本の剣型ビットを展開させ一夏に被弾させる
「ぐおぉ!!なんだいまの!?」
「今のは幻影剣ですよ。ソードビットだと思ってください」
黒は再び幻影剣を展開する
「ビットか、面倒極まりないな」
「そうですね」
気を抜いた一夏の周辺に4本の幻影剣を飛ばし黒は瞬時加速で一夏に近づく
「ちょ!?」
「そろそろですね」
黒は一夏タックルで壁に飛ばした後に閻魔刀を納刀する
「ぐう!!」
「終いです、次元斬」
黒はその場で閻魔刀で居合をする
「何してんだ黒、当たってねえぞ」
「いいえ、これでいいんです」
「なら次はこっちからいくぜ!!」
一夏は立ち上がり黒に接近しようとするが「何か」に当たりSEが0になる
「は?」
『勝者、双葉黒』
「だから言ったでしょう?終いだと」
「な、なんだよ今の?」
「教えませんよ」
黒は次の試合の為にピットに向かう
「居合が関係してるしかないしな・・・わかんねーよ」
一夏もピットに戻った
黒はピットに戻るとそこには束がいた
「やぁ、くー君」
「どうかしましたか?」
「今の『次元斬』ってなんだい?」
「例え束さんにでも教えませんよ」
「ちぇ~」
「次はGSですね」
「なんでGSなの?」
「新装備のテストです」
「へぇ~」
黒はSEを補充し終えるとピットから出ていく
「あの『D』ってのが面倒だな~、くー君の出した情報しか出してくれないからな~」
黒は中央アリーナで待機していた
「最初からアルテミスを使いますよ『D』」
『いいのか?』
「これは切り札ではなく通常札ですのでいいのですよ」
『旦那がそういうなら構わんが』
黒は異形の顔をしたものを右手に展開する
「・・・初めて見ましたがおかしいですね」
『いかすだろ?』
「答えにくいですね」
『そりゃねえぜ』
一夏がピットから出てくる
「待たせた・・・なんだそれ気持ちわりぃな!?」
『旦那、あいつをぶち殺すぞ』
「殺しませんよ、徹底的に叩きのめしますが」
「え!?俺何か悪いこといったか?」
「言いましたね」
「すまんな」
『では摸擬戦2回目、はじめ!!』
黒はアルテミスにSEを捧げ光弾を発生させる
「これはこう使うのですか。SEが不安になりますね」
「俺よりいいだろ!?」
「そうですね」
黒は上空にアルテミスを向けると変形しボウガンの形状になる
「いきなさいスフィア!!」
「遠距離戦か、ならこっちも!!」
一夏が黒に掌を向けると荷電粒子砲が発射されると同時に少し大きめの球体がアルテミスから放出される
「ぐっ!!今のは仕方ないですね」
「よし被弾させたぜ!!」
「ではこちらも行きますよ」
黒は瞬時加速で一夏に接近し右手で殴りかかる
「こうなったら!!」
一夏はいつもの瞬時加速以上の速度で回避する
「行き当たりバッタリだけど成功したな」
「早いですが私には関係がありませんね、アシッドレイン!!」
先ほど放出された光弾が四方八方に分裂し一夏めがけて降り注ぐ
「うお!?」
「お次はマルチロック!!」
「次はくらうか!!」
黒は10本のレーザーを一夏に射出するが回避される
「甘いぜ!!」
「スフィアから即時アシッド!!」
次は球体の光弾を放出しすぐさま分裂し一夏の周辺にばらまく
「当たらねえぜ?」
「一夏、チェックです」
一夏の後方から10本のレーザーが衝突する
「後ろだと!?」
「終いです、ドライブ!!」
黒はリベリオンを展開し衝撃波を放つ
「こうなったら一かバチかだ!!」
急降下しながら衝撃波を避け地面に荷電粒子砲を放ち土煙をあげる
「これではロックオンできませんね」
「だろうな!!」
土煙の中から一夏が先ほどの試合で使用した瞬時加速で黒に斬りかかる
「うおぉぉぉ!!」
「ロックオンはね」
黒は光弾を放出しており直線状にしか移動できない一夏は運悪く直撃しSEが0になる
『勝者、双葉黒』
「くっそぉ、またか!!」
「一夏が私の方を知っているなら私は一夏がいるであろう方向に攻撃を繰り出すしかないのですよ」
「なら荷電粒子砲で牽制しとくべきだったな」
「そうですね。さて次で最後ですよ」
「次は何がくるんだか?」
「それはお楽しみですよ」
再びピットに戻り、再びアリーナに戻ってきた2人
「一夏、あなたは私のQSを見破れますかね」
「してやるさ」
「『D』」
『分かってるさ、最初からやるんだな』
「最初からくるんだな、かかってこい黒!!」
『では摸擬戦最終戦、はじめ!!』
「QS発動」
黒はピットで補充したSEを半分消費してQSを発動させると白の単一使用能力「ウィッチタイム」同様に時間が停止したかのように遅くなる
「すみませんね一夏、これは見せられたものではないのですよ」
黒はアグニ&ルドラを展開し
「終いです」
黒はアグニ&ルドラに炎と風を纏わせSEが0になるまで斬りつける
「『D』QSを停止しなさい」
『OKだ、旦那』
DがQSを停止するとその場から僅かに移動しただけの一夏が目を見開いている
「・・・な、なにが起こったんだ?」
『し、勝者、双葉黒』
「一夏戻りますよ」
「あ、ああ」
一夏と黒はピットに戻り格納庫へと戻る
2人が格納庫に戻ると千冬が黒に近づく
「双葉兄、貴様今のはなんだ?」
「新しいスタイルQSですよ」
「QS・・・水銀?」
「水銀ですか・・・ただ単に殺傷性としては間違いないですね」
「俺は何もできなかったぞ」
「僅かに動いて斬られSEが尽きる。私はただ単に普通に移動して切っただけですよ」
「貴様がこれを隠したかった理由がわかった。これは非常時以外には使うなよ」
「分かっていただいて嬉しい限りです」
「ちーちゃんそれじゃあ確認だけど、公表するのはDSとDGそれとアルテミスでいいんだね?」
「かまわん」
「わかったよ」
「黒には当分かないそうにないな」
「そうですか?今まで単身で私に攻撃を入れたのですから危険視していましたのに」
「本当か!?」
「今、危険視しているのは弟、簪さんそれに今日から一夏も加わり3人ですよ」
「よし、絶対に黒に勝ってやる!!」
「頑張ってくださいね」
「織斑に双葉兄はこれで終わりだ、時間的にもあれだから今日はこの後のサボってもいいぞ」
「千冬姉、教師がそれを言っていいのか?」
「・・・本来はダメだろうな。だが今日はデータ収集のために授業に行かなくていいといったのはお上だ。後はわかるな」
「分かりましたよ。一夏、今日の訓練は中止でいいですか?」
「いいと思うぜ、みんなにはどうする?」
「私が生徒会の方に行くことになったから中止とお伝えください」
「そうか。なら先に行ってるな」
一夏は格納庫からでていく
「ふぅ・・・」
「なんだ貴様は行かないのか?」
「行きますよ、このまま生徒会室に」
「・・・ご苦労」
「頑張ってねくー君」
「ええ」
黒も格納庫から出ていく
「さてどうするか束」
「まっかせてよね!!この大天才束さんにかかれば問題はないよ!!」
「なら任せるぞ」
「うん!!」
「ところで話は変わるが束、最近は双葉弟とはどうだ?」
「・・・あの事件以来会いにくくてね。ちょっと敬遠気味かな」
「束、貴様は貴様らしくしている方が性にあってるぞ。今の束は気持ち悪い」
「ひど!?・・・そうだね、束さんは束さんらしくしてるよ」
「そうだろう?」
「でもその言い回しはくー君みたいだよ?」
「真似てみたんだがどうも上手くいかんな」
「だったらちーちゃんもちーちゃんらしくしないと意味ないよ」
「そうか?」
「そうだよ、くー君の主がそういってるんだからそうだよ~」
「どうなんだか」
千冬は呆れたような顔をし束に近づく
「ここ最近は双葉兄弟にしてやられてどうも敵わん」
「だろうね」
「だがあの2人を見ていると私の中の何かが変わらなくてはいけない気がしてな」
「もしかして恋ですかい?」
「そんなわけあるか」
千冬は束にチョップする
「いったいな~」
「痛くしたのだからな」
「それでどう変わるのかな?」
「わからん」
「ちーちゃんらしいのかな?」
「さあな」
この後も旧友を深めていく2人であった
今回もお読みいただきありがとうございます
次回は適当な時間に黒のIS情報を公開します