IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子- 作:ark.knight
黒達はシュヴァルツェア・ハーゼの隊員達と夕飯を食べていると茶髪のポニーテールをして眼帯をつけた隊員が話しかけてくる
「黒教官少し話をしてもよろしいでしょうか?」
黒は口に食べ物を含んでいたためハンドサインで待ってと送り飲み込むと会話を始める
「・・・すみませんでした。なんでしょうか?」
「黒教官の隣にいる少女は誰でしょうか?」
「彼女はクロエ・クロニクルです。今回のIS実戦データ収集でお付きになった女性です」
「そうでしたか」
「それと私は教官では無いですよ?」
「でも隊長曰く期間限定の教官ですよね?」
「・・・そうでしたね」
「黒教官はこの呼ばれ方は嫌でしょうか?」
「好きではないですね」
「ではどう呼べばいいでしょうか?」
「自由に呼んでかまいませんよ」
「黒様、それでは結局教官で呼ばれますよ」
「では教官以外の呼び方であれば何でもいいですよ。できれば隊で統一してもらえると楽でいいです」
黒は食べ終わったようで片づけを始める
「そうですね、明日の午後の訓練で聞かせてもらいましょう」
「はい、分かりました!!」
黒は食堂から出て外に出ていくのが見えた
「それでは私も行かせてもらいます」
「クロニクルさん、少しよろしいでしょうか?」
「クロエでかまいませんよ」
「はいではクロエさん」
「なんでしょうか?」
「教官にはどういう呼ばれ方がありましたか?」
「そうですね・・・黒さん、くろぽん、黒、黒兄貴ですね」
「く、くろぽん?」
「これはあだ名みたいなものですので気にしないでください」
「分かりました」
「それでは」
クロエも食堂を出ていくと外に出た
「みんな今の話を聞いていたか?明日の午後の訓練までに教官の呼び方を考えるぞ!!」
リーダー格となった隊員は案を出すように告げると隣にいたノアがボソリと呟いた
「・・・兄貴」
「ノア・アクセル何か言ったか?」
「兄貴。これなら隊長と同じ」
「隊長と同じ!?そう呼んでいたのか?」
「厳密には違う・・・隊長は黒兄貴・・・私たちは兄貴で呼ぶ・・・こうやって格差をつけて呼べる」
「素晴らしいな!!みんなこれでいいか!!」
ノアを除く全員が頷くとこの日の黒の課題が終了したのである
黒は明かりが薄く月明りが光源となっている喫煙所でタバコを吸っているいるとクロエが喫煙所に来る
「クロエですか、どうしてここに?」
「黒様と一緒にいたくて来ました」
「そうですか」
黒はタバコを咥え大胆に備え付けの椅子に座りながら夜空を見上げる
「クロエ上を見てみなさい」
「上ですか?」
クロエは夜空を見上げると明かりが少ないため星がとてもよく見え今にも星が落ちてきそうな感覚に陥った
「凄い綺麗ですね今にも落ちてきそうです。それに月が綺麗ですね」
クロエがまさかの答えを出してきたので黒は微笑みながらこう答えた
「・・・立ち場が逆なように感じますがこういいましょう。死んでもいいですよ」
「何を言ってるのですか!?」
クロエは黒が急に何を口走ったのか分からず驚いたように黒を見る
「日本の小説家の作者夏目漱石はとある和訳小説で1文をこう和訳しました『月が綺麗ですね』と」
「それがどうしたのですか?」
「同じく小説家の二葉亭四迷はその返しを『私死んでもいいわ』と綴りました」
「そうですか、それでその1文とはなんですか?」
「本来なら男性から言うものですがその訳は『I Love you』でした」
「そうですか・・・え!?」
「まさかクロエの方からプロポーズするなんて思いもしませんでしたよ」
黒は意地悪そうにクロエに伝えるとクロエは顔が真っ赤になる
「待ってください!!わ、私はそのようなことを言ったのですか!?」
「知識として知っていなかったのでノーカンかもしれませんが私は覚えていますからね」
「~!!///」
クロエは顔をこれ以上ないほどに真っ赤になり黒に抱き着いてくる
「おっと危ないですよクロエ」
「黒様の馬鹿・・・」
クロエの顔は見えないが恥ずかしそうに言うと黒はタバコを消し灰皿に捨て夜空を見上げながらクロエを抱きしめる
「クロエ私はあなたの事が大好きです。これからも一緒にいてくれますか?」
「・・・はい、私も黒様の事が大好きです。これからも一緒にいてくれますか?」
「愚問ですよ、こちらこそよろしくお願いしますね」
「はい!!」
この後ラウラが来るまでずっと抱き合っていた。その時ラウラも黒に抱き着いて来るがクロエはそれでも離れずにずっと抱き着いていたのである。
3人は部屋に戻るとクラリッサがテレビを用意し何やら再生する準備をしていた
「隊長、ただ今終了しました」
「ご苦労」
「はい・・・それでクロエさんはいつまでそうしているのですか?」
クラリッサがクロエに視線を向けるとクロエが黒に抱き着き離れようとしない
「・・・寝るまでです」
「クロエ、これから黒兄貴は明日の準備をするのだ。一旦離れろ、それとずっと抱き着いていてズルいぞ!!」
「ラウラさん注意するところはそこですか?」
「これが三角関係ですね!!」
クラリッサは3人を見ると何やらメモを取っていた
「・・・はぁ、そういえばクラリッサさん。あなたはラウラさんに何やら間違った知識を植え込んだそうですね」
「そんなことは無いですよ?」
「ではなぜラウラさんは私に嫁といって口づけをしたのでしょうか?」
「黒さんこそ何を言ってるのですか?これは日本の正しい知識ですよ?」
「何を言ってるのはあなたです。日本の場合女性に対して使う場合が『嫁』で男性に使う場合が『婿』ですよ」
「なんですって!?」
「どうせ漫画の知識でしょうね。それだけが正しいとは思わないでください」
「す、すみません」
「次はありませんからね。もし次同じことをしたら・・・」
黒は拳の関節を鳴らしクラリッサを睨む
「本気であなたをどうにかしてしまいそうですので」
「ひぃ!!」
「く、黒兄貴そこまでにしてくれ!!クラリッサには悪気は無いんだ!!」
「それこそ悪気があったら私はこの場でヤってしまいそうですが」
「ひぃぃぃ!!」
クラリッサは黒の放つ殺気にあてられ腰を抜かす
「おっとすみません」
「すみませんでした!!」
「もうやめてくださいね?」
「はい!!」
「黒兄貴、怖かったぞ・・・」
ラウラは黒の放った殺気に当てられ震えていた
「すみませんね」
黒はラウラの頭を撫でるとラウラの体は震えをやめ顔がふやけるように笑顔になる
「黒兄貴の手温かいな///」
「それはよかった」
「た、隊長そろそろ再生を始めますね」
クラリッサの一言で元に戻るが黒は頭を撫で続ける
「そうだなでは再生してくれ」
「はい」
再生を始めるとラファールと灰色のISが登場する
「あの灰色のISが明日対戦する相手だ、名前はノア・アクセルで専用機は<トート・プリューフング>だ」
「ノアさんが代表候補生ですか?」
「そうだ、格闘においても強いがISにおいてもそれ相応に強いぞ」
「まさかノアさんが相手とは思いませんでしたよね。ちなみに明日はここのアリーナでデータ取りを行います」
「分かりました」
映像では摸擬戦が開始するとラウラと同じワイヤーブレードを射出しラファールの行動を狭めるように動かしていく
「・・・」
「黒兄貴が集中してここまで見るなんて相当なのだろうな」
ワイヤーブレードをラファールの四肢に絡ませるとワイヤーを収納しながら引き寄せて
プラズマ手刀や小刀、アサルトライフルで急所だけを狙って打つ
(なぜ急所だけを斬ったり撃ったりするんでしょうか?スラスターには何一つ撃つことなく急所だけ・・・)
「摸擬戦終了です、映像はこの1つだけですがどうしますか?」
黒は目を瞑って頭を抱えるとそのまま黒はラウラに話しかける
「・・・ラウラさん」
「なんだ?」
「ノアさんと戦った人はこの隊でどれだけいますか?」
「そうだな私を含めて5人だぞ」
「その全員がこのような戦い方でしたか?」
「そうだな、私はAICがあったから勝てたようなものだった。彼女は相手の急所を見抜くのがうまい」
「そうですか」
「気になるのは特殊兵器もなしにどうしてあそこまで戦えるのが不思議だ」
「・・・そういうことでしたか。全てが繋がった気がしましたよ」
黒は目を開き首の骨の関節を鳴らす
「何か分かったのか?」
「確証はないので明日確かめます。クロエそろそろ寝ますよ」
「・・・はい」
クロエは黒から離れると真っ赤な顔のままベットに潜りこむとラウラは黒を睨む
「黒兄貴、クロエになにをしたのだ?」
「さて何をしたんでしょうね?」
黒は逃げるように2段ベットに上り潜り込む
「逃げるなんてズルいぞ!!」
「なら考えてみてはどうですかね?」
「うむむ・・・」
「隊長そろそろ消灯時間です」
「悔しいがここまでにするか」
この部屋の全員がベットに入ると電気が消えると眠りにつく
今回もお読みいただきありがとうございます
やった!!プロポーズ完!!
あ、フラグでは無いですよ