IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第62話

 

どうも双葉黒です

今日は兄弟達の命日ですので軍から出て海の方まで行ってきます

朝練もキチンとこなしましたよ。今日は荒熊隊員との複数戦でしたが無事勝利しましたよ

 

黒は朝食を食べ終え喫煙所でタバコを吸っていた

 

「・・・今日で11年目ですか時間というのは早いものですね」

 

「兄貴おはようございます」

 

訓練用の倉庫の武器を手入れしに行くシュヴァルツェア・ハーゼの隊員が黒に挨拶してくる

 

「ん?おはようございます、今日も頑張ってくださいね」

 

「はい!!」

 

「さて私ももう少ししたら行きますか」

 

黒はタバコを消し宿舎の方に向かっていく

 

 

 

黒は外出許可を得ると街に出て人目の付かない所に行くと建物の屋上まで登り常人には見えない速度で海の方に走っていく

 

「今日は弟の分まで今日は伝えなくてはいけないことができましたからね沢山話すことがありますよ」

 

黒はそのまま森林の中を走っていく

 

「しかし意外に遠いですね。これなら素直にラウラさんに頼んでおけばよかったですかね?いやでもあんなことクロエに言ってしまいましたし仕方ありませんね」

 

黒はこの後も走り続けると海が見える崖に出ると急停止する

 

「よっと、ここらへんでいいでしょうと言いたいですが」

 

黒は黙祷を始めようとすると背後の森林から人の気配がした

 

「誰ですか?」

 

「あらバレてしまったわね」

 

「どうすんだよスコール?」

 

森林の方から金髪でウェーブのかかったロングヘアーの女性と茶髪のロングヘアーの女性が出てくる

 

「どうも初めまして双葉黒、いえ<S-0096>」

 

「・・・誰ですかあなたは」

 

黒は自分の正体を知られていたので動揺を隠せなかったが拳を構える

 

「私?私はスコール・ミューゼルよ」

 

「アタシはオータムだ」

 

「それでどうしてあなたは私の本当の名前を知っていたのですか?」

 

「そうねその話はしとくわね、あの研究所では私の護衛を造るはずだったの。でも研究所内と私達の意見の食い違いがあったのよ。私はそこそこ強くてちゃんと護衛してくれればそれでよかったのに研究員は最強を目指してあなたたちに改造を施したそうよ。でも私がそれを知ったのは研究所が破壊されてからだったわ」

 

「訳が分かりませんね・・・取り敢えず私の兄弟達はミューゼルさんの望みで生まれたが望まぬ形で勝手に殺されたということで解釈していいですか?」

 

「それでいいわ」

 

「そうですか・・・」

 

黒は構えを時タバコを取り出し火をつける

 

「・・・ちくしょう」

 

「すまないと思ってるわ。私がもっと早く気付いていればこんなことにならなかったのに」

 

「そんなのは水掛け論ですよ」

 

「んで黒、お前の弟はこっちに来てないのか?」

 

「来てませんよ」

 

「そう残念だわ」

 

「それで私に接触してきた理由はなんですか?」

 

「あなたに力を貸しに来たのよ」

 

「力を貸しにですか?」

 

「ええ、最近は学園も物騒になってきてるわよね?」

 

「その通りですね」

 

「どこがそうしてるのかが分かったのよ」

 

「そうですか」

 

「あなたは力を借りたいかしら?」

 

スコールは黒に近づいてくる

 

「貸していただけるのであれば貸していただきたい」

 

「いいわよ、それじゃあ話を続けるわね。今IS学園を狙っているのは3つ女性権利団体、IS委員会あと私の所属している亡国機業(ファントム・タスク)の過激派の3つよ」

 

「亡国機業ですか?」

 

「亡国機業は裏の存在なの、密輸や闇金他にもいろいろあるけど基本的には殺しはやっていなかったわ。でもここ数年で統率者が変わってそれ以降物騒になったわ」

 

「面倒しかなくて困ってるぜ。そこで標的となってる奴らと連携をして過激派を潰そうと画策してんだよ」

 

「それで私達兄弟に協力を求めようと?」

 

「そんなとこだ。ここに白がいなかったのは計算外だなが」

 

「それで協力してくれるかしら?」

 

「今はお答えできませんので少しお時間をください」

 

「それもそうね、それじゃあ学園祭の時に聞きに行かせてもらうわ」

 

「了解です」

 

「それとこれあげる。織斑千冬に渡しておいてくれないかしら?」

 

スコールは黒に茶封筒を渡す

 

「これは?」

 

「あなたたちへの謝罪の意味を込めた手紙よ」

 

「私ですか?それとも先生ですか?」

 

「両方よ、それじゃあね行くわよオータム」

 

「ああ」

 

スコールとオータムは森林の中に消えていく

 

「・・・どうしたらいいんでしょうかね私は」

 

黒は海の方に振り向くとタバコを海に投げ捨てもう1本タバコを取り出し火をつける

 

「これが分岐点になりそうですね・・・弟たちよどうしたらいいでしょうかね?」

 

黒は日差しが照り付ける空を見上げタバコを吸い続ける

 

 

 

黒は街に戻り昼食を取ってから軍基地に戻っていきスコールに言われたことを俯きながら考えいつもの喫煙所でタバコを吸っていた

 

「・・・一旦落ち着いてから訓練に入らないとどうにかしてしましそうですね」

 

「兄貴、戻ってたんですか?」

 

訓練場に向かう途中のアザレアとノアが喫煙所の前を通りかかると黒に声を掛けてくる

 

「・・・どうしましょうかね?」

 

「兄貴・・・どうしたの?」

 

「ん?ああ、アザレアさんにノアさんですか」

 

黒は顔を上げ2人を見る、だが黒はいつもの凛とした顔ではなく暗い顔になっていた

 

「元気ないわね兄貴」

 

「私にもいろいろあるのですよ」

 

「教えて」

 

「教えることは出来ません、これは私の問題です」

 

「兄貴は僕に・・・新しい道を・・・教えてくれた・・・次は僕が・・・兄貴を助ける番」

 

ノアは黒をまっすぐで確固たる意志を持った瞳で黒を見てくる

 

「・・・まったく年下にこんなこと言わせるなんてだらしないですね。これでは兄貴分失格ですよ」

 

「そうね今のあんたはただの双葉黒よ。兄貴じゃないわ」

 

「酷いですね。ではあなたたちは命を狙われたらどうしますか?」

 

「命・・・兄貴は・・・誰かに・・・狙われてる?」

 

「どういうことよ!?」

 

「例え話ですよ。仮に自分の大切な人が命を狙われたらどうしますか?」

 

「物騒な例え話ね、考えるまでもないわよ自分が持てる全てを持って守るわよ」

 

「アザレアと・・・同じ・・・僕もそうする」

 

「それが大切な人を裏切ることになってもですか?」

 

「それは・・・」

 

「僕は・・・守れるなら・・・そうする」

 

「ノアあんた・・・そうね、そんなの後でちゃんと説明してわかってもらえばいいのよ!!」

 

「ふふ、2人は強いですね」

 

黒は微笑みながら立ち上がり空を見上げる

 

「そうでしたね、なにを深く考えていたのでしょうこんなの考えるまでもない。随分と簡単な答えじゃありませんか」

 

「元に戻ったみたいね兄貴」

 

「ありがとうございますアザレアさんにノアさん」

 

黒は2人を見ると呆れたような顔をしていた

 

「おやどうしたのですか?」

 

「あんたがしょぼくれてると気味悪いんだよ」

 

「アザレア・・・言い過ぎ」

 

「すみませんでしたね。今日はアザレアさんをたっぷりと可愛がってあげることにしましょう」

 

「げ!?それは勘弁して兄貴」

 

「うん、それ無理です」

 

黒は訓練場に向かって歩き始めると2人も追って歩き始める。その最中アザレアは黒に謝罪して訓練を回避しようとしていたが訓練中はアザレアは黒の手解きを受けていた

 

 

 

黒は夕食を終え1人でベットの上で寝っ転がっていた

 

「明日からはフランス入りですかデュノア社の事も気になりますね。とりあえず電話だけでもしておきましょうか」

 

黒はスマホを取り出しシャルロットに電話をかける

 

「・・・もしもし双葉黒です」

 

『こんばんわでいいのかな?どうしたの黒』

 

「明日からフランス入りしますのでそのご連絡をと」

 

『わかった、あとIS委員会に行くんだっけ?』

 

「正直行きたくないですが」

 

『知ってた』

 

「何が悲しくてこんなことしてるんでしょうね?」

 

『知らないよお人よしさん』

 

「そうでしょうか?」

 

『簪も言ってたけど黒以上のお人よしはいないと思うよ』

 

「私は面倒事は極力省きたいだけです。シャルロットさんのこともそうでしたよ」

 

『おーう、それを言われると辛いね。あ、そうだ明日こっちに来るついでにデュノア社の方に行かない?』

 

「どうしてですか?」

 

『父さんがね礼をしたいそうなんだよね』

 

「了解です」

 

『ありがと、駅までは迎えに行くから明日何時ごろに来るの?』

 

「明日はだいたい11時頃には着くと思います」

 

『そうありがとうね、それじゃまた明日』

 

「夜分に申し訳ありませんでした。それではまた明日」

 

黒は電話を切るとスマホをしまう

 

「そういえばあの封筒の中身を見ていませんでしたね。見てみましょうか」

 

黒はスコールから受け取った茶封筒を丁寧に開くと1枚の写真と2つに分けられ黒と白、千冬宛ての手紙が入っていた

 

「まずは私のものを見ますか」

 

黒は自分宛てに書かれた手紙を見ると日付と時間、場所そしてそこへのルートが掛かれた簡単なものだった

 

「この日付は学園祭が終わった1週間後のものですね。ここに来ると何かが分かるのですかね?」

 

黒は手紙を茶封筒にいれ写真を見ると千冬にそっくりな少女がいた。だが写真の日付はつい最近のものであった

 

「これはどういうことですかね?先生の妹・・・最悪はクローンか私と同じ・・・これ以上の詮索はやめましょうか。今日は疲れたのでもう寝ましょう」

 

黒は写真を茶封筒に入れ手荷物の中に入れるとベットに潜りこみ寝てしまう

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

今回は随分と急展開になってしまいました
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