IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子- 作:ark.knight
黒は午前中にクラスでの仕事を簪と一緒に終わらせ他の生徒と交代していたが黒はクラスの仕事が終わると出店のたこ焼きを1つ買って校門へ向かい虚と交代しに行く
「虚さん交代ですよ」
黒が校門に到着すると狼狽えている虚と蘭に引っ張られている弾がいた
「兄貴さっさと行くよ!!」
「俺にもやらねばいけないことが!!」
「お、お2人ともお静かにしていただけませんか?」
「「すみません」」
「お疲れ様です虚さん。どうしましたか弾さんに蘭さん」
「く、黒さん!?」
「お疲れ様です黒さん。この方たちとお知り合いでしたか」
「私というより一夏ですよ」
「チケットありがとうな黒」
弾は黒から貰ったチケットをポケットから取り出すと蘭は弾の服の襟をつかむ
「なに黒さんを呼び捨てしてんのよ!!」
「この前電話で呼び捨てでいいって言われたんだよ!!」
「そうですよ蘭さん、私が許可してるのでいいんです」
「・・・腑に落ちないですがわかりました」
蘭は手を放し黒の方を向く
「なんでこんな奴にチケット渡したんですか?」
「こんな奴呼ばわりはいけませんよ。あなたのお兄さんですよね?」
「まぁそうですけど」
「いつ親しい人がいなくなるかなんてわかりませんのでたまにでいいので優しくしてやってください」
「・・・善処します」
「ありがとうございます。本題ですが先週位に弾さんのお時間を取らせてしまったのでそのお詫びでチケットを渡したのですよ」
「そうだぜ蘭」
「兄貴は黙ってて」
「・・・はい」
「一夏の朴念神ぶりが酷かったものでそれを分からせるために少しね」
「・・・そ、それは仕方ないですね」
「そういえば蘭さん、今一夏はソロで休憩中ですよ?」
黒は唐突に話題を変え一夏の事を教えると蘭は目の色を変え黒に近づいてくる
「どこにいるんですか!?」
「たしか・・・屋上に行ってから適当に遊ぶとか言ってましたね」
「ありがとうございます!!」
蘭は一目散に校舎の方に駆け出して行った
「待てよ蘭!!」
「弾さんも過保護ですよ。たまには自由にさせてはいかがですか?」
「でもよ俺は心配なんだよ」
「分からなくもないですが蘭さんにもやりたいことがあってここに来たのでは?」
「・・・そうだな」
「さて虚さん交代ですね。それとこれをどうぞ」
黒は先ほど買ってきたたこ焼きを虚に渡す
「え?あ、ああありがとうございます、それでは」
「待ってください!!」
虚が黒と警備を交代し校舎の方に向かおうとすると弾に呼び止められる
「なんでしょうか?」
「あ、あの、い、一緒に回りませんか?」
「え・・・い、いいですけど」
「あ、ありがとうございます!!」
弾は虚に近づく
「お、俺は五反田弾っていいます!!」
「わ、私は布仏虚です」
「は、はい行きましょう布仏さん」
「虚でいいです、私も弾さんと呼びますので」
「わかりました!!」
2人は校舎の方に歩き始めると黒は小声で呟く
「弾さん頑張り時ですよ」
黒は背伸びし警備を開始する
警備していると駅の方からフードを被った少女とスーツ姿のオータムが現れる
「よぉ黒」
「ん?・・・オータムさんでしたか?」
「そうだぜ」
「お久しぶりですね」
「こんなとこで何してんだ?サボりか?」
「お前じゃあるまいし、いいとこ警備だろ」
「うっせぇぞエム!!」
オータムはフードを被った女性を殴ろうとするが黒に阻まれる
「止めんな!!」
「暴力沙汰はやめてください。オータムさんが面倒になるだけですよ?」
「ちっ!!」
オータムは舌打ちすると拳を緩める
「それでこちらの女性は?」
「エム、紹介しな」
「言われなくてもするつもりだ。私はマドカ、織斑
円華はフードを取るとそこには千冬を少し幼くしたような顔立ちの少女がいた
「一夏と織斑先生の妹さんですか?」
「そうだ、もっとも糞親のせいで私は姉さんと兄さんと離ればなれになった」
「辛かったでしょうね」
「・・・同情はいない」
「同情はしませんよ。それよりも先生も会いたがっていましたよ」
「本当!!」
先ほどの堅苦しい口調から一変して柔らかい口調に変わる
「キャラぶれてるぞエム」
「うるさい!!私がどれだけ今日を待ち望んでいたか知っているか!?」
「お、おう」
「後でお呼びしますよ」
「んじゃ俺はこいつの保護者ってことにしてくれ。名前は
「わかりました」
「んじゃ本題だ、黒はどうすっか決まったか?」
「ええ、私だけ協力します」
「白はどうした?」
「弟は学園を守ってもらいます」
「そうか、んじゃスコールにはそう伝えておくな」
「ありがとうございます」
「黒!!早く姉さんか兄さんを呼んでくれ!!」
円華は黒の服を引っ張りながらお願いしてくる
「わかりましたので服を引っ張らないでください。これ意外に脆いので」
「ご、ごめん」
黒はスマホを取り出し千冬に電話を掛けるとすぐに出た
「どうも双葉黒です」
『どうした双葉兄』
「織斑先生にお客様ですよ」
『誰だ?』
「今変わりますね」
黒は円華にスマホを渡すと円華はそれを奪い話しかける
「ね、姉さん?私は円華だよ」
『円華!?待ってろ今すぐに行くからな!!』
千冬は電話を切ったので円華は黒にスマホを返す
「もうすぐ姉さんが来るよ」
「まじかよ黒マズくなったら口合わせろよ?」
「分かってますよ」
「円華!!」
千冬が全速力で校舎の方からこちらに走ってきてくる
「姉さん!!」
「会いたかったぞ!!」
千冬は円華の近くで急停止し円華を抱きしめる
「く、苦しいよ姉さん」
「す、すまない」
「ようやく会えたね」
「そうだな」
「どうも織斑千冬さん、私は円華の養子縁組だった巻紙礼子と申します」
「あなたが円華を育ててくれたのですか。どうもありがとうございます」
千冬は偽名を名乗ってるオータムに頭を下げる
「円華さんに先生、再会できてよかったですね」
「ああそうだな」
「ありがとうね黒さん、橋渡しになってくれて」
「いいんですよ。先生はこれから時間は空いてるんですか?」
「一応はな」
「ではこれから円華と学園祭を楽しんできてはどうですか?」
「そうだよ姉さん!!私兄さんにも会いたい!!」
「分かったよ行くぞ円華」
「うん!!」
千冬はいつもの堅い表情ではなく少し笑みを浮かべ円華と手を繋ぎ校舎の方に向かった
「これからもお幸せに」
黒は校舎に向かう千冬と円華に小さく手を振りながら呟いた後にオータムの方を向く
「さてとオータムさんはこの後はどうするんですか?」
「俺はどうしようもねぇよ、ましてやエムがいねぇから帰らんねぇからな」
「そうでしたか」
「んなことよりも最近は女権と委員会の動きが活発になってっから気をつけろよ」
「何が悲しくてそんなことしてくるんですかね?」
「分かってるくせに聞くなよ。さすがのお前のISの切り札DGでもどうしようもないと思うぜ」
黒はオータムだけが聞こえる位の小さな声で話し始める
「・・・あれは見せ札ですよ。DGを遥かに超えるスタイルがありますので気にしないでください」
「はぁ?そんな報告なかったぜ?」
オータムも黒だけが聞こえるような声で話し始める
「それは私の方でわざと使ってないだけですよ」
「マジかよ」
「マジです。目にも止まらぬ速さがウリですよ」
「機動重視か、今後に期待させてもらうぜ?」
「ご自由に」
「さてと俺もほっつき歩いてくるぜ」
オータムは元の声の大きさに戻すと黒と別れ校舎の方に向かって歩きだす
「・・・さて
黒は懐から貰い物のナイフを両手に忍ばせながら警備を始める
何事もなく警備をしてると来場者も帰りの道につきそろそろ学園祭初日が終わろうとしてる時に弾と虚が校門の方に歩いてくる
「もうお帰りですか?」
「いや蘭待ちだ」
「楽しかったですよ弾さん」
「そう言ってもらえるとありがたいです!!」
「そうだ弾さん私の連絡先教えますか?」
「いいんですか!?」
「はいまた今度誘ってください」
「わかりました!!」
弾は虚と連絡先を交換する
「よかったですね弾さん」
「ありがとうな黒、今日は最高の日になったぜ」
「それはよかったですよ」
「そうだ黒の連絡先も教えてくれないか?」
「かまいませんよ」
黒も弾の連絡先を交換すると虚は何やらビニール袋を渡してくる
「これは?」
「差し入れですよ私が警備してますので食べててください」
「ありがとうございます」
「黒にちょっと話あるから借りていいですか?」
「いいですよ。持って行ってください」
「私は物ではないですよ。まぁいいですが」
「それじゃ行こうぜ」
黒は弾についていくと人気のない場所まで連れていかれる
「ここでいいかさっきも言ったけど今日はありがとうな」
「私はかまいませんよ、弾さんが楽しめればそれでいいんです」
黒はビニール袋の中に入っていたたこ焼きを食べ始める
「そっか、蘭のこともそうだけど俺は過保護かもしれないけどよこれでいいと思ってるんだ」
「私はアドバイスしただけで強制はしたつもりはないですよ?」
「知ってるつもりだ。蘭もここに入りたがってるし親も賛成してるから俺は何も言えないけどよ心配なんだよ」
「入学希望生でしたか、それで何が心配なんですか?」
「生活とかうまくやっていけるかとかいろいろだよ。そこで頼みたいことがあるんだ!!」
弾は黒の目の前で地べたに正座するとそのまま土下座してくる
「蘭の事サポートしていただけないでしょうか!!」
「そうですね、まず土下座をやめて立ち上がってください」
「お、おう」
弾は立ち上がると黒はにこやかな笑顔を浮かべていた
「弾さんの気持ちはわかりましたがそれは一夏じゃダメなんですか?」
「ダメってことはないけど念には念を入れてお願いしてるんだ」
「そうですね1つ条件があります」
「それはなんだ?」
「私を楽しませてください」
「そ、それだけか?」
黒の発言に呆気を取られたようで弾は唖然としている
「はいそれだけです」
「具体的には何をしたらいいんだよ?」
「弾さんの幸せになった姿をお見せいただければそれでいいです」
「はぁ!?」
「頑張ってくださいね」
「ちょ、ちょっと待てよどういうことだってばよ!!」
「一夏曰く私はお人よしみたいですよ。ですので相談にも乗りますし支援もしましょう」
「だからどうやってだよ!!」
「今日のを見る限りだと虚さんに一目ぼれしませんでしたか?」
「・・・しました」
「ですよね、虚さんも満更でもなさそうでしたので頑張ってくださいね」
「お、おう」
「さて戻りますか」
「蘭を頼むな」
「ええ副会長を舐めないでください。それくらいしてあげますよ」
「黒って副会長だったのか!?」
「そうですよ、虚さんも生徒会ですので結構近いですよ」
「マジか」
「なんなら弟にも協力を頼みましょうか?虚さんの妹さんと同室ですし情報を得やすいですよ」
「お願いします!!」
「はいはい」
黒と弾は校門の方に戻ると蘭が既に到着していた
「どこ行ってたのよ!!」
「少し黒と話してた」
「そうなんですか黒さん?」
「ええ」
「蘭に言うのはこれで最後にするがIS学園に入学するのは辞めないか?」
「嫌、お母さんやお父さんそれにお爺ちゃんも賛成してるからいいじゃん。何より自分の意思でここに通いたいって思ってるの」
「・・・そうか、ならお兄ちゃんは応援してるからな」
「なによそれ?急に考えを変えてキモイんだけど」
「そんなこと言っちゃいけないですよ弾さんはあなたの事が心配なんですよ」
「何言ってんだよ黒!?」
弾は黒の方を見
「どういうことですか?」
「考えてもみてください急に家族が1人居なくなったら寂しいですよね?」
「いまいちわかりませんが・・・兄貴はそうなの?」
「うっせ、そうだよ文句あっか?」
「ないない、ありがとね
蘭は弾に満面の笑みで答えると弾は驚いた表情を見せる
「い、今なんて言った!?」
「ん~忘れちゃった~」
「お前な」
「それに学園に入ったら一夏さんにISの事教えて貰うんだから!!」
「蘭さんそれは遠慮した方がいいですよ」
「どうしてですか黒さん?」
「えっとですね、現在一夏は専用機持ちの中でも1番弱く知識不足です。そんな状態の人に教えて貰ってもあなたのためになりませんよ?」
「それでもいいんです!!」
「・・・学園に入ったらまたご説明します。運さえ良ければ一夏に教えて貰えるかもしれませんよ?」
「ありがとうございます!!」
「こうやって黒さんの仕事が増えていくんですね。過労で倒れないでくださいね?」
「何があったんですか虚さん?」
「現在黒さんはこの学園の副会長で生徒の中で最も働いてる人なんですよ。生徒会の書類やら訓練やらでいろんなことに引っ張りダコなのです」
「黒さんって副会長だったんですか!?」
「本来は書記の予定でしたけど」
「・・・なんかすまねぇな」
「いいんですよ。自分でできないことはしませんし」
「黒さんに出来ないことってあるのでしょうか?」
虚は溜息をつきながら黒に質問してきたので黒は呆れた顔になる
「酷いこと言いますね。私のもできないことぐらいありますよ」
「例えば?」
「そうですね会長をどう懲らしめてやるかが考えつきませんね」
「「そこなの!?」」
弾と蘭が息を合わせて黒にツッコミを入れる
「会長はサボり魔ですので仕事が多いんですよ」
「あー・・・お疲れ黒」
「兄貴そろそろ帰るよ」
「はいよ」
弾と蘭は校門から出ていきモノレール駅に向かっていった
「黒さん私たちも帰りましょうか」
「そうですね」
2人も校舎の方へと歩き始めるのであった
黒は虚と別れ教室に入ると既にお客はいなかったがその代わりにオータムと円華に一夏、千冬がいた
「おや黒さん、戻ってきたのですね」
「まだいたのですか礼子さんに円華さん」
「黒、円華がようやく戻ってきたんだよ!!」
「よかったですね一夏」
「本当に円華と再会できてよかったよ!!」
「織斑兄うるさいぞ」
「たまにはいいじゃんかよ千冬姉」
「それもそうだな」
「黒さんホントにありがとうね」
「よかったですね円華さん、これからもお幸せに」
「うん!!」
「円華、今日は帰りますよ」
「え~」
「え~じゃないです。来年からは自由にさせますから我慢しなさい」
「わかったよそれじゃあね姉さんに兄さん」
オータムと円華は教室から出ていく
「さて明日の準備でもしますかね」
「それならもう終わらせたぞ」
「おやそうでしたか」
「俺たちも帰ろうぜ」
「私はこれから仕事があるのでさっさと帰れ」
「わかったよ」
3人は教室から出ていき千冬と別れ黒と一夏は寮に戻っていったのであった
今回もお読みいただきありがとうございます
ようやくマドカを出せましたが性格がだいぶ柔らかくなってます