咲夜とレミリアの違いとは、なにか。
レ「ん?いつもと違う…この茶葉何て言うの?」
咲『それは“ウバ”ですわ。』
レ「うば、え?何それ。」
咲『世界三大紅茶の一つで、今が1番良い時期だと聞きました。』
レ「へぇ、それは良いわね。」
咲『良いですね。』
レ「でも、私この独特なその…香り?が苦手だわ。」
咲『そうなのですか。では、明日からはいつものアールグレイを。』
レ「ん、よろしく。」
私はそう言った後、ゆっくりと紅茶を口にした。
…わがままなのは分かっている。
小さい頃から、母親に何でも与えられて育ち、
勉強に関してもメイド達が基本的な所は完全にサポートしてくれ、
身体能力も生まれながらの吸血鬼なため、
少なくとも他の人間やらなんやらに負ける事はなかった。
…つまり、私は結果しか見ていなかった。だから、ダメだった。
母親が駄々をこねても買ってくれなかったら、私は母親を責めた。
私がテストで悪い点を取ったら、私は、メイドを責めた。
私が先生の言う事を聞かずに怒られたら、私は先生を責めた。
日に日に、私の周りから人はいなくなっていった。
私は、反抗のつもりで、学校にも行かず、
母親に買って貰ったものも全部壊した。
いつか、母親が亡くなった時も。
私は、葬儀に出なかった。行きたくなかった。
100歳を超えた頃、私はフランを連れて、
その国の偉い奴らを潰し始めた。
…とても、歪んだ人生だった。変わらないって思ってた。
だから、咲夜との出会いは奇跡だった。
初めて出会った時、咲夜はまだ私ぐらいの容姿の子供だった。
彼女は玉座に座っていた。…私と同じように。
青と白の、ウェディングドレスの様なドレスを身に纏い、
豪華な宝石と蒼い薔薇が贅沢に使われたアクセサリーを付けていた。
一緒だ、私と。と思った。
その時、私は彼女を助けるつもりで、その城を乗っ取った。
でも、今からすれば、それは嫉妬に過ぎなかった。
小さいながらに努力し、その城をまとめ上げるほどの
頭脳を持っていた彼女に、私は嫉妬をしていたんだのではないかと思う。
だけど、彼女を連れ帰って。
一緒に数年、年を取ったら分かった。
彼女は、一言も文句を言わなかった。
彼女は、努力を怠らなかった。
彼女は…生き物を大切にした。
…彼女との、“違い”に気付いてしまった。
それは今でも変わらない。彼女とは、咲夜とは、差がありすぎる。
きっと、私は、死ぬまで咲夜には敵わない。
ふと見た咲夜の顏は、なんだかとても恐ろしくて。
私は、ティーカップから手を離してしまった。
この後どうなったかは、大体本編を読んで頂ければ察してもらえるかと…。
あと、これからもこんな感じなのが続きます。