【東方project】短編まとめ   作:彩@小説練習中

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マリアリ?です。
何故、彼女は人間を捨てたのか。


人間でいるという強さ

魔『おーい、アリス。遊びに来てやったぜ。』

 

 

いつもの様に、霧雨魔理沙が来た。

 

彼女は人間であるのに、魔法使いで…。

 

いや、魔法使いであるのに、人間なのだ。

 

 

ア「…そう。」

 

魔『おいおい、つれないな~っ。笑顔だよ、笑顔!』

 

 

そう言って私の頬を引っ張る魔理沙。

 

この状態じゃまともに話せる気がしないので、

 

私は変わらない表情で魔理沙を見つめ返す。

 

 

すると、魔理沙はきょとんとした後、

 

少し顔を赤く染めて、慌てて手を離した。

 

こういうところは人間らしいな、と思った。

 

 

魔『なっ、なんだよ…。』

 

ア「何よ。」

 

魔『きゅ、急に見つめ返してくんあ、いや、くんな!』

 

ア「噛んでるし。」

 

魔『くっ、なんだよ!ふん。』

 

 

魔理沙は私と反対の方を向いた。

 

…どうやら、「拗ねてるから謝れ」と言う事らしい。

 

面倒臭い生き物だなあ、本当に。

 

 

ア「…悪かった、とは思ってないけど、謝るわ。」

 

魔『思ってないのかよ!』

 

ア「だって、怒られることしてないし。」

 

魔『いやだって…う?…ないな。』

 

ア「でしょ。」

 

魔『ん~あぁ~!!何なんだよ、全く。』

 

ア「なに?何か言いたい事があるの?」

 

 

…ここまで、ほぼおんなじことの繰り返しだ。

 

ここからさっきの会話から全然関係ない話題とか、

 

私への愚痴とかに変わったりしなかったりする。

 

 

魔『なんかさ、アリスって昔の人間らしさとか捨てちゃったのか?』

 

ア「…は?」

 

 

予想外だった。まさかこんな質問してくるなんて。

 

動揺するほど焦ったりしないけど。

 

とりあえずここは適当にかつ冷静に対応しないと。

 

 

魔『?…いや、アリスは元人間だろ?』

 

ア「…何が言いたいの…?」

 

魔『いや、だってさ~、私みたいに感情をこう…出さないから。』

 

ア「ああ…私はね、魔理沙。」

 

魔『おっ?なんだ?』

 

ア「人間を止める事で、感情から解放されたの。」

 

魔『はあ?』

 

ア「嫌だったのよ、人間が。」

 

魔『…じゃあ、アリスが魔法使いになったのは…。』

 

ア「私は…」

 

 

___人間から、逃れたかったのよ。

 

 

魔『…そんなに、笑ったりするのが嫌いか?』

 

ア「そう言う意味じゃないわよ。…なに?鈍感って言いたいの?」

 

魔『?…そうネチネチすんなって。』

 

ア「ネチネチなんてしてないわ。…私はね、辛かったのよ。」

 

魔『辛い?…どういうことだ?』

 

ア「…私は、始めは私の実力が知りたくて、魔法使いになろうと思った。」

 

魔『…。』

 

ア「…だけど、徐々にね、人間と言う…何とも情の深い生き物から逃れたいと思った。」

 

魔『…情の深い者は嫌いか?』

 

ア「嫌い、ね。」

 

魔『…じゃあ、アリスは私の事、嫌いだな。』

 

ア「?…どういう事?」

 

 

魔理沙は黙ったままだ。

 

…だが、その表情は、いつになく真剣だった。

 

 

魔理沙はしばらく止まったままだったが、

 

急に動き出し、私の肩を掴んだ。

 

 

___お前が、可哀想だって、思ったから。

 

 

魔理沙は、今にも泣きそうだった。

 

私は、彼女をそっと抱きしめた。

 

…すると、彼女の肩は少し震えているようだった。

 

ああ…全く。だから、だからなのよね…。

 

 

私は、この幸せから、逃げたかったんだ…。

 

 




閲覧、ありがとうございます。
彼女は、一体この幸せから逃げて、何を手に入れたかったのでしょう?
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