世界を覆う影。
それらを形作るもの。
世界の闇は深い。
ADWにおける戦乱。
その引き金となっているのは三大国家の関係だろう。
細かく分類するなら様々な組織の影響が多くあるが…
紛争の要因となっている存在を根こそぎ取り除くが最良だろう。
出来れば、早急に統制の効かなくなったクロノことバアルに毒された改革派を鎮めたい。
が、そう簡単には行かないだろう。
最近になって無限力の横槍がここぞとばかりに再開し始めた。
アポカリュプシスの予兆が始まりつつあるのだろう。
正直、胸糞悪いと言いたい。
何処まで人を…人類を見下せば気が済むのかと?
「人類史全ての存続も滅亡も大元は一つから繋がっていた……アポカリュプシスと言う試練の名の元に。」
私ことハスミは誰も居ない玉座の間で静かに呟いた。
******
ソレスタルビーイングの紛争介入。
これにより各国は対ガンダム調査部隊を設立し、戦いは激化する。
世界各所に乱入する五機のガンダム。
プリベンターの隠れ蓑にして新生OZの大元であるトレーズさんの仕込みなので放置。
エリア11に現れた黒の騎士団。
例のオレンジ事件でブリタニアの第三皇子が殺害されていない所を見ると騎士団にも何らかの動きがあったらしい。
それぞれの目的の為に動き、独自の特機を配備する経営企業。
これは様子見。
犯罪組織ブランチを追うICPOこと国際警察機構。
テロリストによる紛争に介入するダンクーガと名乗る特機乗り。
インベーダーの危機を世界に対し宣言する早乙女研究所。
機械獣からの侵略に対抗する光子力研究所。
前半四つに関しては原作のままであるが…
後半四つに関しては少し流れが変更しているようなので補足する。
まず、ICPOこと国際警察機構。
これは梁山泊の一部エキスパートらが建設中の支部と共に数年前に起こった次元転移に巻き込まれた。
もう一人の草間大作とも言える金田正太郎と鉄人28号が主な戦力となっている。
元々は大作君と友人同士だったが、数年前の時空転移で離れ離れになってしまった。
因みに梁山泊の九大天王の一人である大塚所長とICPOの大塚所長は従兄弟らしい。
従兄弟とは言え、ICPOの大塚所長はあのカツ丼攻撃は出来ませんので。
次にダンクーガ組。
これは獣機戦隊が第二部隊として新型ダンクーガの製造を行う案が立ち上がっていた。
その計画中に計画の中心人物達が次元転移で行方不明となった。
どうやら転移先で計画は密かに続けられていたらしい。
原作の二百年なんちゃらはゴミ箱ポイされたっぽいです。
続けて早乙女研究所。
転移した早乙女研究所は出現したインベーダーに対抗する為に行動中。
月面戦争勃発前なので何とかしなければならない。
場合によってはTのシナリオで猛威を振るった万能細胞の出番をして貰うつもりである。
最悪の時はハイアデス隊でサーチ&デストロイな介入も考えています。
元の世界ではゲッター線の管理が厳しくなったのでプラズマエネルギーを応用したネオゲッター計画が進行中との事。
ちなみに『全国の女子高生のみなさーん♪』のボイスの敷島博士が天井に銃ぶっ放して開発してます。
最後に光子力研究所。
甲児らは母親の経営するくろがね屋で生活をしつつ行動中。
物語が色々とごっちゃになり過ぎてどう話せばいいのか不明な位になってしまっている。
甲児の母親が鉄也の姉と言う事情が判明したり、ドクターヘルがミケーネの遺産とごっちゃで色々やらかしたりと
収拾が付かない位に面倒くさい流れにされています。
まあ、原作同様にバアル側として仕掛けてくるならガンエデンでお仕置きしますわ。
何度目かの節目の頃、ご勝手に喧嘩売って返り討ちに遭ったらしいので。
但し、ガンエデンはあくまでも緊急時の手段として司令官らとアウストラリス以外に話していない。
ガンエデンはあくまで人類の敵であるバアルとの戦い以外に干渉しないと宣言している。
それ以上の無理強いは協力関係の決裂を意味するので。
例の如く、次元獣とラマリスの発生からのランダム出現は継続中なのは変わらなかった。
これがアフリカ事件から数週間の間に起こった出来事である。
~更に二週間後~
引き続き、ターミナルベースにて。
双方へ纏めた情報を開示する準備をしていたハスミ。
クスハはその手伝いとして指定されたファイルを情報端末へ移していた。
「PMCトラスト?」
「AEUと取引をしている民間軍事会社の総称、その中にはAT乗り達も混じっていた。」
「って、事は…」
「事情を知るキリコさん達と遭遇したという事ね。」
修羅の乱の頃、キリコさんらレッドショルダー組とはホルトゥスからの依頼を通して金銭取引をしていた事がある。
バビロンプロジェクトの阻止に一役買って貰っているので事情を話せば取り合って貰えるだろう。
問題は彼らの状況…特に親族や立場などである。
修羅の乱の頃は原作開始前の状態だったから話を受けて貰えた。
場合によっては荒れている可能性があるだろう。
それが起こる前なので親族の保護やバックアップをするのを条件に協力を仰ぐ事も可能だ。
キリコさんの場合は小惑星リドでの罠をどうにかしないといけない。
原作と同様にフィアナさんと出会う場所でもあるので。
これに関してはジェミニス隊に動いて貰った。
続いては人革連の基地制圧にWLFが絡む事件。
基地を設置した場所の民族弾圧が横行しており、文字通り現地の少数民族達はWLFの口車に乗せられて小競り合いを起こしている。
テロリストであるWLFは主要基地を持たない故に占拠出来る基地を狙っていた。
現地のテロリストを誘導するのもその手口だろう。
これもソレスタルビーイングの介入があるので注意しなければならない。
あの基地には超兵計画の被験者達がいるので開放を兼ねて乱入。
ここはアルシャト隊で行動しソレスタルビーイングに例のダンクーガと鉢合わせをする事となった。
クロウさんは見習いの立場だろうが、ソレスタルビーイング入りを果たしていた。
最後はブリタニア・ユニオン領のニューヨークにある国連本部で行われている議会。
外来生物対策委員会の件である。
これには既にインベーダー側となったコーウェンとスティンガーの暗躍が始まっている。
議題はインベーダーの件と共にラマリスの件も話し合いが行われてるものの…
トレーズさんがコロニー群の代表として話し合いの場に出ているので二人の暗躍に横槍を入れてくれるだろう。
エレガントは偉大と称えたい。
ま、ラマリスの一件はトレーズさんにも情報を与えているし場合によってはコロニー群の有志として鋼龍戦隊が表舞台に出る必要があるかもしれない。
表向きは次元獣、インベーダー、イマージュ、ラマリスの殲滅を目的としたデモンバスターズ的な立ち位置だが…
エルガン・ローディック率いる平和維持理事会は当初の予定通りZEXISが設立しなければならないので立場を奪う訳には行かない。
あくまで検討中の範囲内に収めて置こう。
とまあ、こんな感じで色々と裏で動いていました。
「ハスミ、栄養ドリンクでも作ろうか?」
「今はいいよ、この間飲んだばっかりだし耐性付いて利きが悪くなりそうだから…気持ちだけ貰っとくね。」
「そう…」
こんな感じでクスハドリンクの威力がイグジスタンス側にも広まった頃。
因みにアンタレス隊のギルターさんは名前を聞いただけで卒倒する勢いである。
バルビエルとサルディアスさんが悪意満載な表情をしていた所を見ると、既にやられた様だ。
可愛そうなので合掌位はして置こう。
まあ、例外はハイアデス隊の人達が服薬後に某栄養ドリンクのCM張りの勢いだった事位かな。
ファイトなんちゃらってね。
「…(クロウさんには念の為、ゲッターチームとの合流時には注意喚起をして置いたけど。」
あの場所のWLFの武器取引ってアイムが嗾けた罠の一つだったりするんだよね。
多分、クロウさんが揺れる天秤のスフィアを覚醒させているかの確認行動だと思うけど…
………顔面殴り飛ばしたくなってきた。
まあ、インベーダーもスフィアの気配に感づいて寄ってきたものだし…
纏めて始末した方が良いでしょう。
「…(問題はエリア11のアクシオン財団保有の第六防衛研究所での戦闘。」
あの戦闘もアイムがクロウさんのスフィア覚醒を促す為に嗾けて来た。
そしてマルグリット卿の弟さん…白い次元獣ことMDとの戦闘。
出来れば早期回収も視野に入れるかな?
なるべく禍根は残したくない。
「…(で、その後にフロンティア船団の転移。」
因みにこのフロンティア船団は私達が居た世界の船団が時空のるつぼの影響で早期出現してしまった。
なので本来の年齢が変動している。
この事から同じ世代にミンメイ、ファイアボンバー、銀河の妖精が勢揃いしてしまう奇跡が起こった。
また無限力の陰謀説を唱えたい。
で、このフロンティア船団へ滞在していたクロウさん達国連チームにアイムが次元獣を嗾けて来るのである。
「…(この戦いの後にアイムはクロウさんを戦う相手と認識する。」
そしてボートマンことエルガン・ローディックの招集にて災害対策チームZEXISのメンバーが龍牙島のドラゴンズハイヴに集結。
「…(宇宙から地上へ右往左往しつつ再びWLFの暗躍。」
ま、何処かのスットコドッコイのせいで煽られてしまったリモネシアの外務大臣…シオニー・レジスの手回し。
伝手が伝手だからエリア11のフジ基地で行われるサクラダイト配分会議も知る事が出来たんだろうね。
ここで黒の騎士団も動きを見せる。
太陽光発電もサクラダイトもこの世界のエネルギー資源物資としてに欠かせない代物。
国連に加入していないアザディスタン王国を始めとした砂の国々も砂から電力を得る技術を齎せばマシになりそうだけど…
この時点でジルクニスタンやマーティアルが動いていないのは様子見と傭兵稼業で潤っているからだろうな。
後々、戦乱を起こす癖にすっごくめんどい。
で、色々とあって黒の騎士団もZEXISへ加入し足並みは揃ったのである。
「ハスミ、これからどうするの?」
「私達は継続して次元獣の捕獲とラマリスの殲滅に専念する…まだ表舞台に出る時期じゃないから。」
「ZEXISを信じているから?」
「彼らには学びは必要だから、力の矛先を向けるべき先を…見極めが必要なのよ。」
「…」
「但し、そろそろ顔出しの時期と言う事はアウストラリス達にも進言するわ。」
「どういう事?」
「アイム・ライアード達が行う計画、『プロジェクト・ウズメ』への乱入が絶好のタイミング。」
「?」
「奴らの計画を圧倒的な力で捻じ曲げる事…それが新たな破壊であり再生への一歩なのよ。」
ま、少数精鋭でちょっとばかり偵察はしてくるけどね。
ハスミは仕分けを終わらせるとクスハに礼を伝えてその場を後にした。
「さてと、アイム・ライアード……ファウヌスの姿で少しばかりイタズラさせて貰うわね?」
ハスミは真っ黒いオーラを醸し出しながら円卓の間へと歩みを進めた。
常識人が発言を聞いたのなら満場一致で答えるだろう。
『逃げろ!』と…
=続=
ファーストコンタクト。
それは知りたがりの接触。
次回、幻影のエトランゼ・第百三話『興味《キョウミ》』
抗えない衝動は何の為?