終焉の果て。
闇の中の温もり。
何もない世界からソレは産まれた。
次元凍結により封印された世界と人類。
愛する人も何もかもが凍った。
言葉を交わせず、ただそこに佇むだけ…
『血塗られた眼』
逃れられた者達もまた呪いが蝕む。
「真実を求めた結果が…」
晒された真実に絶望する者達。
呪いが人類の歩みを停滞させる。
「それでも明日を掴む為に。」
凍結解除の策。
「次元力の行使…それが唯一の解放。」
希望か絶望かは己次第。
「救えても絶望に呑まれれば、それまで。」
刻まれた想いは今も影となる。
「人は蛹だから…」
世界消失までの猶予は一年。
動き出す意志達。
「僕を引き入れてくれて感謝するよ。」
蛇の様な道化の存在。
「忌まわしい存在め。」
恨みの遊女は黒衣を纏って。
「遍く世界よ、剣よ、我の元へ集え。」
全てに絶望し怨念となった意思。
「だからこそ君達が必要なのだよ。」
聖人君子の表情、エゴの塊は消えず。
揃いし脅威。
抗う意志達もまた歩みを止められる。
「撒いた種は芽吹き、育ち、花咲かす。」
宇宙に大輪の花は咲く。
「虹の彼方に碧色の光を纏う。」
星を包む優しい光。
「確定した未来はない。」
無造作にある道は一つではなく無数にある。
「だからこそ選択出来る。」
従順か決別か?
束縛か自由か?
支配か解放か?
選ぶのは己次第。
「俺達は諦めない。」
始原神の意志を継いだ戦士達。
螺旋の向こうへ突き進む。
虹の果てに人の意思は束ね。
愛ゆえに星は繋ぎ合う。
世界は共に寄り添い。
何万年の月日が経とうとも戻って来る。
広大な海で命は育まれ。
歴史は土へ還り、土から戻る。
獣の産声と火の文明は立ち上がり。
風は行く先を告げ、水は交わり…
魂はそれらを心へ刻む。
シンカの果て。
それが目指すのは何か?
シンカの先の行く末は?
シンカは何を齎すのか?
人と神は何故ウマレタ?
分け隔ては何故。
種を奪うコードは支配の証。
その死は己の存続の為の対価。
観測者は混乱の世界で何を見る?
真実を識る者はあらゆる手でソレを阻止する。
例え、それが己のエゴであろうとも行使する。
いずれは世界の敵となる運命であろうとも…
信じた英雄達を守る為に記録を開示する。
いずれ訪れる災厄から守る為に…
先の世の力を齎す。
明日は願ってはこない。
明日は歩む事で訪れる。
明日を目指すなら歩みを止めるな。
何度でも前のめりに突き進め。
どんな障害でも打ち砕け。
その力は自身の中にある。
己の不安と恐怖と対話せよ。
「世界の停滞は人類の罪だ。」
観測者は嘲笑う。
「だからこそリセットが必要なのだ。」
次回、幻影のエトランゼ・第七章『終焉ノ詩篇』。
己の罪を胸に歩みを止めない。