幻影のエトランゼ   作:宵月颯

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強制執行。

シンカに目覚めた者達。

目覚めを引き寄せる為に…

猛威を振るう。


第百二十五話『元凶《ゲンキョウ》中編』

 

イグジスタンスを加えたノードゥス残党。

 

次元凍結の影響を受けた仲間達を救助し…

 

運命の日を乗り越える為の準備を続けていた。

 

 

******

 

 

五日間の時間を使った作戦。

 

この作戦によって、ある程度の流れが判明した。

 

現在、それに関する報告会を行っている。

 

 

「全員集まったので、定例会議を行います。」

 

 

ラース・バビロン内、玉座の間。

 

前世では謁見場としてもかねた場所であったが…

 

現在は会議を行う場所としても使用されている。

 

玉座自体ないので、玉座の間である意味はないのだが。

 

動ける主要人物達を中心に会議を開始。

 

今回も司会進行役はハスミが担当している。

 

 

「この五日間における、検証作戦によって…いくつか判明した事を纏めました。」

 

 

ハスミより、検証作戦の結果を報告。

 

判明した事は以下の通りである。

 

 

「予測通り、次元凍結は“シンカ”の条件を満たしていない人物に影響が出ています。」

 

 

次元凍結はシンカの基準を満たしていない者、満たしているが覚醒していない者が該当。

 

ナルーダは早い芽を摘む形で行動を起こしたと思われます。

 

 

「解消方法として、解放された者達から順に次元結界で荒治療を施している最中です。」

 

 

この荒治療の言葉で一部のメンバーが表情を青褪めさせたのは言うまでもない。

 

何せ、この荒治療こそ余りにも不憫な行為でもある為だ。

 

 

「…アルトとバナージ、無事だろうか。」

「あーそう言えば、アイツらもぶち込まれたんだったな。」

 

 

遠い眼をしているヒビキとクロウの二人。

 

これには同情せざる負えない。

 

 

「つか、もう参加したくないんだが…」

「俺も…ありゃもう地獄だろ。」

 

 

何度か荒治療に参加していたガドライトとランドの二人。

 

余りの光景だったのか、ウンザリの表情で答えた。

 

 

「…そんなに地獄でしたか?」

「ハスミ、アンタの基準で考えたら駄目だと思うけど?」

「そこは訂正した方が良いと思うわ。」

 

 

ほぼ戦闘狂の位置にいるハスミの発言に対して…

 

バトルジャンキーを返上しつつあるエルーナ。

 

異常である事を説明するセツコの言葉が入った。

 

 

「あのガイオウにアッパーを仕掛けただけはあるよ。」

「…否定はしない。」

 

 

エルーナ達をのやり取りを観察するバルビエルと尸空。

 

 

「そう言えば、ガイオウ達はどうしたんだい?」

 

 

話に出ていたガイオウとヴィルダークが不在である事に質問するアサキム。

 

 

「それでしたら、二人も荒治療に参加中です。」

 

 

ハスミの応答に対して全員が凍り付いた。

 

 

「通りでアイツらの笑い声が響く訳だ…」

「…楽しそうにしてますよね?」

「楽しそう所か張り切ってぶん殴りしてるだろ。」

 

 

クロウ達の言葉通り、荒治療とは…

 

 

シンプルに言うと以下の通りである。

 

 

 

“シンカの力を使えるメンバーで未覚醒メンバーを殴り飛ばす所業。”

 

 

 

この為、例の次元結界は阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。

 

その実況中継を知れているのは二名のリアクターが参加している為である。

 

これにより共鳴である程度の状況が判別出来ていた。

 

 

「ローテーション上、今はユーサー皇子に回復役を務めて貰っています。」

 

 

ガイオウ達を含めた殴り役メンバーによってズタボロにされた者達は…

 

 

『諸君、引き続き頑張ってくれ。(涙目』

 

 

ユーサーのスフィアで強制回復の後、再度死地に送り込んでいるので本人も涙目だったりする。

 

 

「そろそろ休憩を挟む時間なので、時期に戻って来るでしょう。」

 

 

最大限まで疲弊させ、死地に追いやる事で覚醒する“シンカ”の力。

 

引き出し方の条件が判っている以上、それを促す行為を行えばいい。

 

これがハスミのシンプルで解り易い方法だった。

 

 

「まあ…エルザム少佐の食事で英気を養って貰った後、未覚醒者は戻って貰いますけどね。」

 

 

これが本当の飴と鞭である。

 

会得に成功した者は順次に解放作戦に参加。

 

 

 

「次元凍結を受けた場所で活動するには、どうしてもシンカの力が必要ですからね。」

 

 

 

次に二つ目に判明した事である。

 

次元凍結を受けた世界で活動する為の条件。

 

それが先のシンカの力を会得した者達である事だった。

 

シンカの力を持っていなければ、瞬く間に次元凍結の影響を受けてしまう。

 

スヴェルの結界内であれば、動く事は可能だが制限が出てしまっていた。

 

 

 

「所で咎纏いの件だが…」

「ナルーダの仕掛けた戦術の一つです。」

 

 

文字通り、奴にとっての咎を受けた者達の成れの果て。

 

シンカの力を目覚めさせない為の奴の仕掛けた措置です。

 

 

「余程、我々に進化融合をさせたくないのだな?」

「シャア大佐の言う通りです。」

「俺達も奴の危険分子に入るのか?」

「ほぼ確定と思います…アムロ大尉達がΩサイコミュ辺りを発動させなければ、ですが。」

 

 

ハスミのポロっと発言をさらりと返していた。

 

表情から察するに心当り(記憶)でもあるのだろう。

 

 

「ハスミ少尉、ジルクニスタンの一件はどうなっている?」

「…正直、ややこしい事になってます。」

 

 

ルルーシュことゼロとスザクの質問に対してハスミは説明を開始。

 

原作通りの流れになりつつあると答えた。

 

 

「ルルーシュの皇帝即位と同時に皇族制廃止に伴うクーデター勃発になったからね。」

「…権力に縋るしかない連中に未来は託せないからな。」

「今の所、シュナイゼル代表が共和制へ移行し体裁を保っている状態が続いています。」

 

 

ジルクニスタンに居るギアス使い。

 

それが厄介であるのは明白だ。

 

死後、九時間以内なら死に戻りでやり直す力を持つ人がいる。

 

どこのリ○ロだよ?と思ったのは気のせいと言いたい。

 

 

「対処方法が判ったとしても、あちら側の地球へ戻れなければ意味がない。」

 

 

ゼロの言う通り、現在もナルーダの力で次元転移もままならない。

 

今出来るのは解放されたエリア内での空間転移程度…

 

それ以上は侵略されたエリアを解放しなければならない。

 

 

「オウス・オーバー・オメガの一件もどうにかしないといけませんし…」

 

 

これに関しては既に説明してある。

 

ザ・パワーが在るべき世界へ戻す為に人類を排除する方針に出たのだ。

 

それを食い止める為にもソムニウム達と接触しなければならない。

 

覇界の使者へと変貌したGGGクルーを解放する為にも…

 

 

「…後でこんにゃく地獄の刑に処す。」

 

 

ハスミがボソリと言った発言に関しては知る人は知っている某勇者王の弱点である。

 

 

「そう言えば、ハスミさん…お聞きしたい事があるのですが?」

「アイムさん、何ですか?」

「例の隔離ドームに居た生物は一体?」

 

 

ラース・バビロン内に存在する隔離ドーム。

 

そこにはある生物が隔離されていた。

 

理由は解放するともれなく“被曝する”からである。

 

 

「あー、あれは…」

「例の生物の姿を見た碇シンジと兜甲児の二名が気絶していた事と関係が?」

「まあ、経験者だからこその反応とだけ伝えて置きます。」

「はあ…」

 

 

そりゃ吃驚するでしょ?

 

次元凍結の影響やら次元転移の暴走やらで転移して来たゴジラなんて…

 

ヴィルダークなんて再戦出来るって喜ぶし、逆にゴジラはガルバストーンの一件で青褪めて縮こまっちゃうし。

 

どうしろと?

 

 

「兎に角、今は解放者の救出し地球奪還を最優先事項のままでお願いします。」

 

 

=続=

 






終焉の日まで残りの時間、353日(半日経過)。



公式さん、YのDLCでZ組を出す気ですか?

がっつり特典のオリジナルBGMにZの曲入ってますけど?

…ネタバレになってませんか?と言いたい。
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