幻影のエトランゼ   作:宵月颯

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戦士達はその歩みを止める。

暁に輝く国で起こった出来事。

それは次の戦場への道標。

続く戦いは更なる変革をもたらす。







第二十四話 『宝珠《オーブ》』

無事、第四エリアの魔族を退けた私達ノードゥスは臨時的な連合艦隊と共にオーブへと帰港する事となった。

 

理由はこのエリアの支配者である水の魔族である『激流のシード』の居場所が掴めていないからである。

 

所在が掴めていない以上は下手に動き回る訳には行かなかった。

 

そこでオーブことオーブ連合首長国の代表であるウズミ・ナラ・アスハ氏からの提案もあり、そちらの国へご厄介になる事が決定したのである。

 

ちなみに今世では地球連合政府設立後にオーブ等の諸国は独立を認められている為、私達連合軍の軍人に対しての風当たりは緩くなっている。

 

連合軍全員がそうではない事は今も変わらないが、正しき流れへ変えようとする者達も居る事を理解して貰っているからだろう。

 

ここら辺は向こう側の政治絡みにも関わるので今は深く言えない。

 

とりあえず、今の時点で一言言いたいのは…

 

何が悲しくて梁山泊本山がここに転移しているかという事です!!

 

色々とマズイ。

 

非情にマズイ。

 

そろそろ腹括る時が来た様です。

 

え、特訓?

 

常識外れのEF帰りを甘く見ないでください。

 

 

******

 

 

帰港後、ウズミ氏と部隊代表者達の話し合いの結果。

 

敵の拠点が判明するまでの間、私達はオーブを拠点に襲撃に対する防衛と第四エリア内の調査を行う事が決定した。

 

外部調査へ赴く場合は部隊を更に二つに分ける必要があるが、オーブで合流した仲間と新規加入した仲間達を含めてなので戦力が削られる事は無いだろう。

 

皆様もそろそろ把握したいと思われていると思いますので…

 

今回オーブで参入したメンバーを含めて現在の部隊構成をご説明したいと思います。

 

まずはDボゥイ達と合流したオーガンこと真道トモル。

 

同じく前回の記憶を所持しているが、想定通りWと原作の記憶しかないらしい。

 

そこは構わないが、色々と厄介な案件を抱えているのは前と一緒だ。

 

理由はオーガンのソリッドアーマーの件である。

 

原作におけるトモルの余生、彼のイバリューダー戦後に残された余生が余りにも短すぎた。

 

度重なるオーガンとのリンクが原因で僅か35歳と言う若さでこの世を去ってしまったのだ。

 

原作の敵幹部の余生が短かったのと同じ原理である事は判明している。

 

確かにソリッドアーマーは強いかもしれないがリンクする肉体に問題があればその生命も短いだろう。

 

そして久美・ジェファーソンの命の救済だ。

 

彼女もWのシナリオでは生き残ったが、原作では最終決戦の最中に居たオーガンを救う為に太陽を数分早めに引き寄せると言う荒行を見せた為にその命を散らした。

 

それらを避ける為にも色々と布石を置いた方が良いだろう。

 

アーキオーガンに関しては私達が大地震でバラバラにされる一日前に地球へ赴いた。

 

そして同じく追って来たイバリューダー達と交戦。

 

アーキオーガンが地球飛来前にEDFに送り続けた情報を元に完成したソリッドアーマー。

 

そのアーマーにリンクしたトモルと共に応戦したが地球へ赴くまでに負ったダメージが原因でその生命も危うい状態に陥った。

 

所が同じ様に地球へ赴いていたリーブによって助けられアーキオーガンは彼女と共に姿を消した。

 

恐らくは第四エリアの何処かに潜伏しているだろう。

 

二人とも無事だといいが…

 

次に前回の戦闘には参加していなかったが、ヒリュウ改のメンバーもこちらに転移していた。

 

タスクはジガンスクード・ドゥロ、レオナはズィーガーリオンと改修機に搭乗。

 

カチーナ中尉達は変わらずであるが第三エリアで接収したシャドウミラーの機体の一部へ乗り換える形で火力不足を補う事となった。

 

勿論、搭乗者が居なくなってしまったグルンガスト(赤)なども引き続き使用している。

 

同じく同艦にギリアム少佐とテンペスト少佐が救助されていた。

 

諜報部で例の存在を追跡していたが例の大地震で転移に巻き込まれたとの事だ。

 

エクリプスの一件が事後報告になり、二人からはかなりの御叱りを受けたが事情が事情なだけにお咎めは無しにされた。

 

ギリアム少佐に第三エリアで起きたシャドウミラーの壊滅的大打撃の件についてはアクセル中尉から説明されると思うので簡易的な事だけ報告しました。

 

余り介入する事が出来ないので。

 

お義父さんには大地震後から今までに起きた事を一から説明。

 

『また、お前は無茶を…』と頭を抱えていた事には本当にゴメンナサイですが、ほぼ不可抗力である部分も多い事は理解して貰えた。

 

勇者チームも散り散りになっていた仲間の一部と再会出来た様子だ。

 

だが、逆に敵の魔族に操られている仲間が居る事が判明した。

 

たしか「どっしぇ〜!!!」だったかな?そんな叫びをする方が操られていたのをうっすらと思い出した。

 

原作曰く黒いG以上の生命力を持っているし、うっかり撃墜してもご退場はしないだろう。

 

そして戦いの流れは再びINへと戻る。

 

オーブに避難していたシリアスと言う少年からある情報を得た。

 

シャイン王女の故郷であるリクセント公国を根城にAnti・DCの残党が潜伏している事が判明した。

 

民間人の多くは脱出に成功したが、まだ城内に残っていた公国関係者や来客者達が人質として残っている。

 

シャイン王女も公国奪還の際に自らも出撃すると声明を出した。

 

ノブレス・オブリージュだったか?

 

某グリムズのキチガイが語った様に『高貴なるものの務め』とはよく言ったものだ。

 

国を背負う覚悟、己の血と他人の血を流す覚悟、それが出来るのならこちらからフォローする事は何もないだろう。

 

今回も彼女の無二の親友やそれを支える仲間達も居るのだから。

 

続いてアークエンジェル隊には新規のメンバーが加入した。

 

そう某連合の三人悪の悪ガキ達である。

 

以前、戦技教導隊が救出した非道な人体実験を受けていた孤児達を救った一件。

 

救助され治療を受けていたが、中には戦う事から抜けきれない子達も出ていた。

 

その子達は療養と言う条件でオーブの療養施設でメンタル面の治療を受けていた。

 

だが、今回の大地震が切っ掛けで魔族の襲撃を受ける様になり彼らが戦わざる負えない状況へと陥ってしまったのだ。

 

別のエリアで救助されていた連合の補給部隊が艦載していた新型MSの数機をその子達が脱出の為に乗ってしまったのである。

 

元々MSの操縦訓練を受けていた子達なのでやられる事はなかったが…

 

状況がどうであれ、元実験施設出身者による戦闘行為は周囲からの偏見に晒される事となる。

 

そこで上層部は同じ様に実験施設出身者が集うノードゥスに彼らの身柄を一任する事が決定。

 

その命令を受けたノードゥスは彼らの身柄とMS数機を引き取る事となった。

 

ちなみにこれは前回に話した小父様の手回しが関わっている。

 

要約するとこんな感じである。

 

『こちらの不手際で生まれてしまった跳ねっかえり達をそちらに預けます、それと同時に採用予定だった試験機を優先して預けるのでその運用データを引き換えにお願いしますネ。』と言うオチも付いている。

 

そして箱舟に搭載されている『轟爆』と言う主砲にも細工も小父様に頼んだ事だ。

 

あれは『轟爆』と言う名のローエングリン砲に置き換わっている。

 

本来ならばブレアから奪った列車砲を改造する筈だったが…

 

どう見ても時代的に見ても火力不足だしバージョンアップって事で。

 

今後降りかかる災厄に立ち向かえる様に小父様に手回しを頼んで地球防衛軍に行き渡る様に細工して置いたのだ。

 

やるべき事、出来る事は出来る内にして置きたい。

 

そう、私達はまた飛ばされる。

 

そして最悪の結末を迎える事も想定されていると言う厄介な展開で…

 

 

******

 

 

オーブでそれぞれが抱える一件で別行動になった後…

 

私もまた梁山泊への出向指示が出ていたので外出許可を申請し移動を開始した。

 

その道中で同じ様にモルゲンレーテに出向するキラ達と再会した。

 

メンバーはキラ、イザーク、ディアッカ、ニコル、ムウ少佐である。

 

これに三人がもしも暴れてしまった時を考えてD兄弟が張り付いている。

 

二人もモルゲンレーテ社に出向する事になっていたので同乗する形である。

 

モルゲンレーテ社までは距離があるので車両での移動、他の六人は既に乗車して待機していた。

 

 

「キラ達も街に?」

「はい、これからモルゲンレーテ社に行く予定です。」

「乗っていた機体が機体だものね。」

「状況が状況でしたから…ハスミさんはどちらへ?」

「これから梁山泊に出向する様に言われているけど、その後に会っておきたい子達が居てね。」

「知り合いですか?」

「ええ、以前任務で助けた子達で…名前はステラ、アウル、スティングって子達なの。」

「えっ!?」

「もしかして知り合い?(ポーカーフェイスっと。」

「いえ、似たような名前の子が居たので…」

「そう。」

「もしかしてその子達も…」

「ええ、先日アークエンジェル隊に加入したクロト達と同じく戦災被害者よ。」

「…」

「それでもフォウ達と同じで戦う事を強制されていないって事だけは救いね。」

「はい、そうですね。」

「それじゃあ、またね。」

 

 

キラと話しを終え、キラは車両に乗車してモルゲンレーテ社へと向かって行った。

 

 

「さてと、お小言込みで次の対策を練らないと…」

 

 

私もまた反対方向にある梁山泊へ移動を開始した。

 

え、移動手段?

 

もちろん徒歩ですが何か?

 

 

♱ ♱ ♱ ♱ ♱ ♱

 

 

梁山泊、国際警察機構の本拠地にして総本山。

 

L5戦役当時にBF団とアインストの襲撃を受けて本山は大打撃を受けたが現在は修復され落ち着きを取り戻している。

 

しかし、例の大地震の一件でオーブに転移した所か各地に散らばっている一部のエキスパートから下位のエージェントとの連絡が取れずにいた。

 

前回の戦いで共に戦った草間君達もまた行方が分からなくなっているとの事だ。

 

おそらく何処かのエリアに飛ばされていると思われる。

 

九大天王の一人、無明・幻妖斉の力で梁山泊はただの山として隠されている。

 

国際警察機構の総司令である黄帝ライセの指示で無用な戦いを避ける為の措置だ。

 

ちなみに私はエージェント候補と言う肩書きで通している。

 

いくらセフィーロの魔法と防具、詩篇刀・御伽で能力を補填しても一般人位の耐久性しかないのでその位でいいと思います。

 

それにBF団と言うよりもビッグ・ファイア本人に協力している…何て天地が引っ繰り返ろうとも絶対に口が裂けても言えません。

 

あの時の丑三つ時で大木に藁人形に釘を打ってるような爽やか笑顔で脅されたら泣きますわ。

 

その横でホッホッホって笑う諸葛亮孔明の顔を思い出したら無性に腹が立ってきた。

 

今度会ったらあの腹黒策士に一発一泡吹かせてあげたいです。

 

と、思考を張り巡らせている間に謁見の場に到着した。

 

 

「始めましてと言うべきかな?」

「はい、始めまして…ライセ総司令。」

 

 

はい、今回の第一修羅場です。

 

ちなみに他の九大天王は出払っており、座席に座したライセと相向で私が立っているだけである。

 

余程、他のエキスパートに聞かれたくない事でもあるのだろうか?

 

同じ九大天王である中条長官にも在席を禁じていたし。

 

 

「君の事は母君…蓮華君より直接聞いている。」

「それは何処まででしょうか?」

「君の家系が抱える宿命までと言って置こう。」

「そう…ですか。(あの事も話してあるって事か。」

 

 

例の一件を説明済みと捉えて私は話を続けた。

 

 

「総司令、今回はどの様なご用件で私は呼ばれたのでしょうか?」

「君も気が付いているだろう、奴ら…バラルが動き始めた。」

「!?(やっぱり、あの海で戦った妖機人は奴らの差し金か!」

「だが、彼らはこちらにコンタクトを取り…限定ではあるが共闘の意思を見せた。」

「彼らが共闘ですか?」

「恐らくは利害一致と見ていいだろう。」

「敵の敵は味方と?」

「であれ、君は彼らをどう見る?」

「…」

 

 

原作上の彼らは非人道的行為を繰り返し人間を小機人に改造する輩だ。

 

同族すら犠牲にする事も厭わない。

 

相寄れるのか?

 

あの海域に出現した妖機人の一件もある。

 

ただ連中が復活させたと言う証拠はなかった。

 

判断を見誤れば厄介な連中なのにどうしろと?

 

アカシックレコードからは特に何も開示してこない。

 

スフィアも不安になるような事例を見せつけて来る。

 

今回は私の判断に委ねるつもりか?

 

 

「今は答える事は出来ないとだけ…」

「理由を聞かせて貰えないだろうか?」

「こちらへ赴く道中で遭遇した妖機人による襲撃の件について彼らがどう弁明するかですね。」

「ふむ。」

「最も彼女が彼らを統括しきれていないのもありますが…」

「それは君からの忠告と受け取ってもよいのか?」

「私からはそう答えるしかありません。」

 

 

手を取り合えるのならそうしたい。

 

だが、今回のビッグ・ファイアと孫光龍の因縁がどうなっているか不明なのでOKと言いづらいのである。

 

本当に面倒な因縁だが、これに関しては当人同士で解決するしかない。

 

下手に横槍を入れる訳にもいかないので。

 

 

「では、最後に一つ聞かせて欲しい。」

「何でしょうか?」

「君の目的は何だね?」

「最悪の結末を回避する、それが私の目的です。」

「判った、よろしく頼む。」

「では、失礼します。」

 

 

私は一礼を交わすと謁見の間を後にした。

 

帰り際に保護施設に寄ったがステラ達は外出しており、会う事は出来なかった。

 

オーブで知り合った赤い瞳を持つ友人と出かけているとの事だ。

 

まだ滞在時間はあるし次の機会にしよう。

 

 

******

 

 

それから三日後、ATXチームはキラを含めたモルゲンレーテ社のテストパイロット達を引き連れ、近くの海域で実地訓練を行っていた。

 

ちなみにクスハ、ブリッド、ロサ、アクセル中尉、ラミア少尉はオーブで待機。

 

キョウスケ中尉、エクセレン少尉、私が今回の護衛担当をしている。

 

訓練を受けるのはカガリのストライクルージュ、アサギ、マユラ、ジュリのM1アストレイのフライトユニット付き。

 

データ収集にキラがエールストライクに搭乗している。

 

ちなみに私も修理が終わったガーリオンカスタム・タイプTに乗り換えて行動している。

 

今回は戦闘が目的ではないのである程度の自衛が出来る程度に収まっている。

 

 

 

「カガリ、調子はどう?」

「うん、前よりも扱いやすくなっている。」

「OSを微調節した甲斐があったね。」

「最終的には全部のOSを合わせて正式なナチュラル用のOSになるんだろ?」

「そうだね、マユラ達のOSも微妙に癖をつけてあるから少しクセが出るけど。」

 

 

データ収集も終わり、帰還する準備を始めていた時にそれは起こった。

 

 

「キョウスケ、何か嫌なお客さんがこっちに向かって来ているわ。」

「…」

「どうする?」

「キラ、お前はオーブの姫達と一緒に先に戻れ。」

「中尉、ですが…!」

「相手は一体だが正体が判らない以上、俺達もどうなるか分からん。」

「…」

「キラ、中尉の言う通りにして。」

「判りました。」

「待ってくれ、私も一緒に戦うぞ!」

「カガリ、これはそう言う事じゃ…」

「だけど…!」

「カガリちゃん、ここはお姉さん達に任せて頂戴。」

「もしもの時は私が何とかするから、あの子達と一緒に戻って。」

「…判った。」

 

 

一緒に戦列に加わりたかったカガリであったが、キラとベテラン三人に言われる形でマユラ達と共にオーブに帰還する事となった。

 

キラも彼女達を守る為に護衛に付いた。

 

 

「さてと、あの子達を逃がしたはいいけど…お相手はどんな方かしらね?」

「接近する熱量の反応から察するに拙い事は確実ですね。」

「成程、俺達はとんでもないブタを引いたか…」

 

 

そして海域に出現したのは出現するには場違いな存在だった。

 

 

「…!(そんな…あれはレムレース!?」

「いや~ん、ま○っちんぐなお相手じゃない。」

「冗談を言っている暇はないぞ。」

「そうね、あの子達がオーブに辿り着くまで足止め位はしないとね?」

「…」

「通信だと?」

 

 

音声のみの回線が接続されると目処前の大型機動兵器のパイロットが話しかけてきた。

 

 

『初めましてかな?私の名は黒のカリスマ。』

「ちょ?自分で天才って言っちゃう?」

「貴様、何が目的だ?」

『ここへ赴いたのは君達に私の実験に付き合って貰おうと思ってね。』

「実験だと?」

『安心してくれ、死なない程度には遊んであげるよ。』

 

 

そう答えるとプロミスド・ミレニアムと呼ばれる全砲突撃斉射が行われた。

 

 

「各機散開しろ!」

「言われずとも!」

「了解です!」

 

 

各自で攻撃を避けるも海域一帯を遮る煙が発生し煙の中で右往左往していたアルトアイゼンに突撃しドリルで追撃、最後に胸部内蔵のビーム砲で吹き飛ばれてしまった。

 

 

「ぐっ!?」

「キョウスケ!」

 

 

その一撃はアルトアイゼンに耐えられるものではなく、ドリルによって右腕部分と周囲の装甲は斬り裂かれ拉げており各部から火花が散っていた。

 

 

『威力は十分だね。』

「ちょっと!貴方やり過ぎじゃない!!」

 

 

ヴァイスリッターのオクスタンランチャーの銃撃で牽制するが、ディメイションフォール1999の「極小次元震」によりオクスタンランチャーと左足部分が文字通り削り取られた。

 

 

「これは…流石にマズイわね。」

「キョウスケ中尉、エクセレン少尉!!」

『フフッ、残りは君だけだね。』

「そう簡単にやられてやるものか!!」

『残念だけど、そうはいかないよ?』

 

 

本来装備していない筈の杖が次元の裂け目から出現しガーリオンカスタム・タイプTを貫く。

 

コックピットは外れていたが装備の殆どが先程の攻撃で破損し使用不可能となった。

 

 

「しまった!?」

「ハスミちゃん!」

『万策尽きた相手を絶望の淵に落とすのも僕の趣味でね。』

 

 

時空が歪む。

 

 

「何なのこれ?」

「…(まさか次元震!?」

『さようなら諸君…またどこかで遭おうか?』

 

 

その場で行動不能となった三機は歪んだ時空へ投げ出された。

 

 

『いや、もう会えないんだったね…これは失敬した。』

 

 

黒のカリスマと名乗った相手は高笑いをしその場を去って行った。

 

 

『いや~本当に愉快、愉快、だねぇ?』

 

 

残されたのは静まり返った海原だけだった。

 

 

=続=

 




睡蓮は新天地で当てもなく彷徨う。

これは新たな戦いの為の布石なのだろうか?


次回、幻影のエトランゼ・第二十五話 『来転《ライテン》』。


来たるべき事象は最悪の展開を見せる。
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