魔法少女リリカルなのは ~その拳で護る者~   作:不知火 丙

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 お久しぶりです。不知火です。
 気がつけば前回投稿2013年から4年も経ったんですねwww、なかなかブラックな仕事で小説を書く余裕もありませんでした(言い訳)
 そんなブラックな仕事を辞めてアルバイトに精を出している今、久しぶりに筆(キーボード)を取り、書き始めた次第です。
 もう、忘れてしまった方、いまだに待ち続けてくれた方、これから読んでくれる方、とても遅い更新になりますが、これからも又読んでいただけると幸いです。
 誤字、脱字等あると思いますが、これからもよろしくお願いいたします。

久しぶりなのでちょっと短くなっております。



本編 第四十九話

― 斎藤 一樹 ―

 

「さて、何でここに呼び出されたか分かってる二人とも?」

 

 艦長室で自身の机に座って、良い笑顔でにっこりと聞いてくるリンディさん。

 

「「いいえ、全くもって分かりません」」

 

 二人で声をそろえて答える。

 艦長の机の前で何故か正座で答える俺とクライドさん改めシュバルツさん。

 って言うか俺達は何で呼び出されたうえに正座させられているのだろうか? 冗談抜きで呼び出された理由が分からん。

 

「一樹、今度は一体何をしたんだ?」

 

 そう言ってきたのは後ろにある艦長室の来客用ソファーに座っているクロノだ。

 

「いやすまん。今回ばかりはマジで思い浮かばない。俺何か悪い事したか?」

 

「してない時があったか?」

 

「…………無いな!!」

 

「良い顔して言うことでもないけどな!!」

 

 スパン! とクロノに叩かれる。

 

「しかし艦長殿、一樹だけならいざ知らずなぜ私も正座させられているのだ?」

 

 シュバルツがリンディさんに聞く。が、とんでもない答えが帰ってきた。

 

「私があなたの事を間違えると思っているのクライド」

 

「「ひょっ!?」」

 

 二人して思いっきり変な声が出た。

 

「な、何を言っているのかな艦長?! 私はネオドイツ出身のシュバルツ・ブルーダーだ!」

 

 クライドさんもかなり焦っている。

 

「一応説明すると、地球にネオ・ドイツなんて国はないし、シュバルツ・ブルーダーって名前の人物は全部調査済みだし、あなたのDNA及び魔力検査の結果も出てるのよね」

 

 そう言って膨大な調査内容を全部俺達の前に出す。それはシュバルツ・ブルーダーが本人でないことを証明していた。それを見たシュバルツはこっちガン見している。

 俺はその視線から目をそらす。

 そんな事をしていると、

 

「ちょっと失礼」

 

 そう言いながらクロノがシュバルツの覆面をむんずと掴み引っ張ると、スポン! って感じに覆面が取られて

 

「や、やあ」

 

 クライドさんの顔が顕になった。ちくせう、一枚だけじゃなくて複数被せておくべきだった。

 

「……と、父さん?」

 

 クロノが呆然とする。呆然としてから何か言おうとしてためらって、でも聞こうとして何を聞けばいいのかわからない。そんな感じで固まる。

 そんなクロノの代わりに、

 

「で、あなた? 言い訳はあるかしら?」

 

 微笑むリンディさん。……怖い、超怖い。俺に向いているわけではないのに震えが止まらない。隣にいるクロノも同様のようだ。

 

「いいえありません」

 

 ガクッと頭を垂れるクライドさん。さながら追い詰められた犯人だ。これで場所が崖だったら完璧だった。

 

「クロノ、一樹君を連れて部屋から出ていきなさい」

 

「え? 何ででs「ここから先は見せられないからよ」い、イエスマム!」

 

 理由を聞こうとしたクロノが敬礼して答える。まあ、あんな素敵な笑顔を見せられたらそうせざろう得ないだろうな。現に俺も直立して敬礼してるし。

 

「それと、どういった経緯でクライドが現れたのかしっかり聞き出しておいてね」

 

 リンディさんの命令を背中に受けつつ俺とクロノはそそくさと艦長室から退出し、一目散に逃げ出す。が、

 

「想定の範囲内だ」

 

 とクロノの設置型トラップにあっさりと捕まる。というか

 

「いつ仕掛けたし」

 

「勿論艦長室に入る前だ」

 

 最近クロノが俺の行動を先読みしてきて困る。

 

「で、何が聞きたいんだ?」 

 

 ぷら~んと、逆さづりになった状態でクロノに聞く。

 

「まず、父さんはいつからこっちに?」

 

 トラップを解除しながら聞いてくる。

 

「ちょうど闇の書を修復するって決まった頃だったかな? ヴォルケンリッターと一緒に闇の書から出てきた」

 

「…………はぁ?!」

 

 まあ、そうなるよな。

 

「まず、黙っていたのはすまない」

 

 ここは素直に頭を下げる。

 

「…………何か理由があるんだろ?」

 

「一応な」 

 

 クロノがトラップを解除し終わり、体が自由になったので宙吊りの状態からクルっと回り着地する。

 

「……黙っていたほうが面白そうとか、アニメ後半にありがちな、死んでいたはずのキャラクターが実は生きていたっていう演出を実際にしたかったからとかじゃないだろうな?」

 

「…………HAHAHA! 何ノ事ダカ分カリマセーン!」

 

「はぁ……、まあそれならそれでいいけどさ」

 

 ん? 

 

「どうしたんだよクロノ? ここは一発ハリセンで突っ込みを入れるところだろう?」

 

 らしくねーな? そう思ってクロノに声をかけるが……。

 

「……一樹、父さんは今生きているんだよな?」

 

 震える声でそう言ってきた。

 

「……さあな」

 

 クロノの問いに答える。

 

「生きているわけじゃないのか?」

 

「現時点では判らん。シャマル先生が診察した結果では間違いなく生きてはいるそうだ」

 

「じゃあ! 「ただ」……」

 

 クロノの言葉を遮って続ける。

 

「人として生きているのか守護騎士として生きているのかは分からなかったそうだ」

 

 シャマル先生個人だけじゃこれが限界なのか、はたまたそれ以上は分からないのかは疑問だ。

 

「……勿論これから先一緒に過ごしていける可能性も残っているって事なんだよな?」

 

「その通りだ」

 

「じゃあ、やることは1つだな」

 

 クロノはいつもと変わらない、しかしやることがハッキリして晴々した表情で言ってきた。

 

「それじゃ、これk「ク、クロノ君! 大変だよ!」……ん?」

 

 これから動こうとしたところにエイミィが慌てて走ってきた。顔がものスッゴク笑顔なのは何でだろうか?

 

「どうしたんだ?」

 

 クロノが聞く。

 

「い、今艦長室に書類を届けに行ったんだけど……」

 

 俺達はピクッと反応する。いつもだったら目ざとくそんな反応に気付いてからかいに来るのに、それがない。それほどまでに緊急か、予想外の状況って事になる。

 

「落ち着け、エイミィ。何があった」

 

 クロノがエイミィの両肩を掴み落ち着かせようとする。

 

「艦長とシュバルツさんがキスしてた!!」

 

 エイミィの爆弾発言に俺とクロノがフリーズする。

 

「やったねクロノ君! 家族が増えるね!」

 

「おい馬鹿やめろ」

 

 いい笑顔で言ってくるエイミィに突っ込むクロノ。

 その発言を聞いてそういえばと思いクロノに思い切って聞いてみる。

 

「……おいクロノ、弟と妹どっちがいい?」

 

「一樹までそんな事言うn…………うわぁ」

 

 俺の一言で気付いたようだ。エイミィの発言を考えるに、クライドさんとリンディさんは仲直りしたと思われる。そして再会した嬉しさからそのまま発展♂♀! という事は十分にありえることである。

 もし仮にクライドさんが一発必中のヤリ手だとしたら導き出される結論は……察してくださいの一言である。

 

「まあ、何だクロノ。名前でも考えとくか?」

 

「……冗談じゃなくなるかもしれないけど、それは僕のやることじゃない!!」   

 

「え? クロノ君的にはOKなの?」

 

「あ~、それについては後で説明があると思うから」

 

「え? え?」

 

 それを聞いて混乱するエイミィ。それから二人で話し始める。そんな二人をしり目にこれからの事を考える。

 

(どうすっかな~、出来れば最終決戦まで持たせたかったんだけど……。まあばれちゃいけないって訳じゃないからいいっちゃ良いんだけど。ん~~~~……)

 

「もう、出たとこ勝負で行ってみっか?」

 

「何が出たとこ勝負なんだ?」

 

 独り言が聞こえていたようでクロノが声をかけてくる。

 

「ん~~~、クロノォ! 俺は自重をやめるぞぉぉぉ!」

 

 不思議な冒険の吸血鬼風に言ってみる。

 

「おい、今までのどこが自重してたって言うんだ?! っておい! どこ行くんだ!」

 

「艦長室!」

 

「おい馬鹿、ふざけんな、マジでやめろ!! 頼むから止まれ!!」

 

 クロノが止めようとするが俺は止まらずに壁やら天井やらを走っていく。

 

「大丈夫! ノックはちゃんとするから!!」

 

「そういう問題じゃない! もしそのアレな事になってたらどうするんだ!!」

 

「HA!HA!HA!HA!」

 

「笑ってごまかすんじゃない!!」

 

 慌てて俺の後を追いかけてくるクロノ。しかし、俺の方が早く差は縮まらない。

 

「ちょ、ちょっと二人ともどうしたの!?」

 

 エイミィの困惑した声が後ろから聞こえるがそんなの知ったこっちゃない! そもそもクライドさんの今までの努力を一瞬で無に帰したリンディさんが悪いのだ! もっと感動的な感じで会わせたかったのに! そうだ、俺は悪くない!! 悪いのは少しだけシリアスな空気を作ったクロノなんだ!

 

「声に出てるぞ! 責任転嫁も甚だしいなおい!」

 

「あ~あ~、聞~こ~え~な~い~」

 

 そんな追いかけっこをしてると艦長室についた。

 

 ドン!ドン!ドン!

 

「艦長! そこにいるのはわかっている! 出てくるんだ! っていうかノックしたから入るよ~」

 

 扉の横のスイッチを押して扉を開ける。するとそこには未だに抱き合っている二人がいて俺の事はスルーしている。そこに遅れてクロノが到着する。

 

「……ほっ」

 

 見てわかるほどに、あからさまにホッとしたクロノの襟首をつかみクライドさんとリンディさんを引きはがしつつ、首に腕を回してとっ捕まえる。

 まあ、傍から見たら俺が両側から支えられているようにみえるだろう。

 

「ちょっと一樹君、まだクライド成分補給し終わってないんだけど。これから二人で語らいたいんだけど」

 

ここから先はR18だといわんばかりの顔をして俺に文句を言ってくるリンディさん。

 

「あ~、もう少しだけ我慢してもらえますか? これから黒幕のところに行く予定なので」

 

 俺がそういうと、ハラオウン一家の顔が一瞬で真顔になる。

 

「一樹、それはどういうことだ?」

 

 クロノが聞いてくる。

 

「ざっくり言うと、現闇の書所持者のはやてを亡き者にしようと企んでいる悪い奴らのとこに行くってこと」

 

「「「はあ?!」」」

 

 そろって驚きの声を上げるハラオウン一家。

 

「ついでに言うと、ハラオウン一家と非常にゆかりのある人ですしおすし」

 

「そ、それはいったい誰なんだい?」

 

 クライドさんが聞いてくる。

 

「グレアム提督」

 

「「「はあ?!」」」

 

 またしても驚くハラオウン一家。まあ、そりゃそうだ。クライドさんが亡くなった後も色々とお世話になったはずだからな。

 

「じゃあ転移しますので」

 

 そういって転移術式を起動し、俺達は艦長室から転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 自分でもストーリを忘れかけ、作品を読み直すことから始めるという状態でした。自分でもさすがに四年ぶりはどうかと思った次第です。
 一応、Asの終わりまでは考えていますので、せめてそこまでは書きたいと思った次第です。
 これからもよろしくお願いします。
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