――ラプラス市港付近の廃ビル・1F
{DAY2 2:05AM}
八幡「......。」
やべぇ、めっちゃ緊張する!今気づいたけどスマホ兄のボリューム下げてなかったあああああ!!!ひ、一言でも喋ったら、スマホ兄の場所が知られてしまう!それに、バロウズの代行者として来たあの女が何やってんのか気になるしな。何だ、あれ?円を描いて、位置取りをしている?即席ヘリポートでも作んの?...スマホ兄の配置された角度が悪く、今一番気になる円が見えねェ、しかもスマホからバチバチと変な音がするし、どんだけヘリの磁場?は強いんだよ...誰だよこの作戦絶対に上手くいくとかほざいてた奴は?あ、俺でした♪ところで、後何分したらチェルクェッティは屋上まで登ってくんだよ...時間かかり過ぎじゃね?
ノエル「......。」スタスタスタ
おっ、噂すればなんとやらだな。やはり俺の勘はするどいぜ!
???「来ましたね、ノエル様。あなたなら来ると確信していました。」
ノエル「......え......。」
???「ご安心を。私はバロウズ市長の秘書をしておりますシビラ・ベッカーと申します。」
シビラ「市長は所用により席を外しておりますので私がお話しを預かってまいりました。」
なるほどな。チェルクェッティに会いに来なくとも、捨て駒を使えばいい、と。まあ、とりあえずは様子見だな。今出て行っても意味ないだろうし。
ノエル「......そ、そうですの......。それで、その、お話しというのはいったい......?」
シビラ「......ノエル様、これからここでするのは私たちと所長だけの秘密の話。」
シビラ「そう、秘密の......取引でございます。」
ノエル「............?」
シビラ「ここ、ラプラス市は大きな市ではございません。」
シビラ「国の穴場と言わんばかりに、数年前まではマフィアがはびこり市長がそれを一掃したことは記憶新しいですが......」
シビラ「それでもヒトのカネは中央に流れ山と海の...ザザザッ...小さく古い都市です。」
なんだ?一瞬映像が途切れたが...まだ大丈夫だろうか?恐らくはスマホ兄が原因だろう。(もっと頑張れよ、お前はお兄ちゃんだろう!?)
シビラ「しかし市長は...ザザザザザッ...ている。富める都市ではなくとも、ここには平和がある。」
おいおい、大事な所だけ聞こえないとか、俺の運はどんだけ低いんだよ...
ノエル「......あの、それがなにか......?」
シビラ「......つい最近。このラプラスにとある巨大運営会社が進出してきました。」
八幡「...。」ゴクリ
シビラ「ステラステージ、を...ザザッ名乗る彼らは....ザザザザザザッ」
八幡「...え?お、おーい...?」ザザザザザザザザザザザザザザザッ
八幡「嘘だろ...?こんないい所で映像が途切れるなんて!」
八幡「おい、スマホ兄、頑張れ!後五分!五分だけでいいから、スマホ妹に映像を届けておくれ~!!!」ザザザザッ... パッ
ザッ
ザザザッ
ザザザザッ ピッエル様、たとえばここにスイッチがあるとしましょう。このスイッチを押すと、ステラステージの社長が死ぬ。」
...は?なんでステラステージの社長を殺す事になってんだ?...くそうスマホ兄よ、俺の貴重な1分を返しやがれ...
シビラ「もちろん、スイッチを押したということは誰にも知られない。知られないならば、誰に責められることもない。」
と、いうことは...
シビラ「......ノエル様は、スイッチを押しますか?」
ノエル「ま、まさか、それは......。」
シビラ「そう。悪魔でございます。」
あ、悪魔だと?もしかしなくてもチェルクェッティを、生贄にする気だろ...
シビラ「とある大悪魔の召喚方法を私は知っています。」
召喚方法を知っている...一体どうやって?
シビラ「小悪魔は人の欲をかぎつけ、向こうからやってきて人を誘惑するていどの存在ですが......」
シビラ「大悪魔は違います。正しく儀式を行うことで召喚されあらゆる願いを叶えてくれる超常的な存在です。」
だがそんな都合よく願いはホイホイ叶えられない...だから、シビラはチェルクェッティを利用して...
シビラ「ノエル様は今、望むなら悪魔と契約しコンクールを土足で荒らす悪の企業を滅ぼすことができます。」
シビラ「ラプラス支社の社長はとても優秀ですが、部下はそうでもありません。だからこそ、社長をひとり消すだけでステラステージは沈みます。」
ノエル「ち、ちょっと待ってくださいまし!」
だよな、そもそもこんなうまい話あるわけないよなー怪しいよなー(棒
ノエル「悪魔との契約は立派な犯罪......わたくしはそう教わってきましたわ......!」
は?そっち?ま、まあ上層区の人間ともなれば、法律には厳しいんだろうけども...てかまさか、悪魔との契約に代償が必要な事にまだ気づいていない!?
シビラ「その通り......これは違法な行為です。悪魔との契約は世界で一番確実な願いの叶え方......。」
シビラ「そしてそれゆえに、社会の秩序を守るためあらゆる国で禁止された行為です。」
いやいやいやいや、普通に考えれば理由はそれだけじゃないだろ。俺じゃなくても誰でも気づくだろ...ってあれ?もしかして悪魔の契約が違法な理由を教わらなかったのか?どんな英才教育だよそれ!
シビラ「しかし、ノエル様。ここで起こることは私と市長、そしてあなたしかしらない。」
はーい、俺も知ってまーす(笑)と叫んでやりたいが、やめておこう。アーヤッテミテーナー
シビラ「そしてこれは悪魔との契約......誰にも見られず、悟られず、証拠も残らない。」
ノエル「.........。」
でもこれ以上ここにいても無駄か、このままじゃチェルクェッティは契約の生贄にされてしまう...しかし、俺が今行っても無意味だ、シビラはヘリを持っている、すぐに殺られてアウトだ。今はまだチェルクェッティの常識が軽率な行動を抑えているが、シビラにじりじりとSAN値を削られ続けても、悪魔との契約をしてしまうだろう、もちろんアウトだ。もうスマホも長持ちはしないだろうし仕方がない、とりあえず、急いで屋上へ向かうしかないな。その間に生贄にされてないといいが...。
{DAY2 2:13AM}
シビラ「ノエル様にはぜひ、悪魔の契約という覚悟をもってラプラスのピアノを守っていただきたい。」
ノエル「わ、わたくしは......。」
シビラ「どうかご決断を。ジリアン様もきっと、正しい結果を望むことでしょう。」
シビラ「ノエル様、どうか式典奏者としての立ち振る舞いを......。ここでの逃げは、式典奏者の辞退にも同じこと......!」
ノエル「わたくしは......ッ!」
シビラ「きっとノエル様は、来年もまたチャンスをつかむことでしょう。」
シビラ「――しかし、今年負けたという事実は一生消えませんよ。本当は、勝っていたのに」
シビラ「......それで、よいのですか?」
ノエル「............!」
ノエル「......し、しますわ。」
ノエル「わたくしが悪魔と契約して......本当の聖典奏者になりますの......!」
{DAY2 2:16AM}
ノエルside
ノエル「......魔法陣は、これでいいんですの?」カキカキ
シビラ「はい、問題なさそうです。」
シビラ「あとはノエル様自身が魔法陣の中に立ち」
【これを...カラスの血を中央に垂らせは完了です。】
ノエル「血......!?そ、それも、カラスの......。」
シビラ「悪魔の召喚ですので。」
ノエル「......最悪ですわ......。」
ノエル「......本当に、これで。わたくしは式典奏者になれるのですわね?」
シビラ「はい。恐れることはありません。」
シビラ「本当に悪いのはコンクールを汚すステラステージ......。ノエル様に罪などございませんゆえ。」
シビラ「今、ここで。本当の授賞式を始めようではありませんか。」
ノエル「......。」スッ
ほ、本当にこんな事で、式典奏者に?でも、もしこれが最後のチャンスだとしたら、わたくしがするべき事は一つ...
ポチャッ...
.....ドガァァァァァン!
――そして、
――彼女は禁忌を犯した。
【――大悪魔カロン。召喚の儀に応じ参上した。】
【小娘よ、お前は私になにを願う?】
{DAY2 2:16AM}
―Episode 3 End―
※キャラクター情報にシビラ・ベッカーが追加されました
やってしまった、酔っ払いながら3話を書いたら以外と進んでいて...
やり直すのがめんど...じゃなくて、せっかく書いたんだからこのまま書こう!という感じに
見て下さった皆様、お気に入り登録して下さった方々、ありがとうございます! これからも下手くそながらも頑張ります!