総統が鎮守府に着任しました!   作:ジョニー一等陸佐

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ヒトラー「正直、シュトロハイムの活躍見るためだけにジョジョの奇妙な冒険戦闘潮流編揃えったって人、手を挙げて」
フェーゲライン「どうせお前だけだろww」
ヒトラー「KO☆RO☆SU」
フェーゲライン「はい死んだ!!」ズダダダダピロリーン♪
青葉「なんで青葉もおおおお!?」ズダダダダピロリーン♪
曙「ちょ、デイリーは二人の任務でってぎゃああああ!?」ズダダダダピロリーン♪




54話 脱走~吸血鬼の深海棲艦~

 硫黄島、地下秘密実験施設。

 そこでは、石仮面による深海棲艦の吸血鬼化という狂気の実験が行われようとしていた。

 実験室の中央の防弾ガラスで覆われた巨大な穴の底には空母ヲ級が拘束された状態で横たわっている。

 壁の側面からアームが伸ばされた。アームの先には石仮面がある。

 そのまま石仮面はヲ級の顔に装着される。

 次に先端にスプレーのついた別のアームが伸ばされる。

 スプレーの中にはヲ級の血液が入っており、石仮面の上に吹き付けられた。

 吹き付けた瞬間、石仮面に変化が起きた。

 「シュトロハイム大佐、あれを!!」

 石仮面の側面から無数の牙のようなものが生えたかと思うと、そのままヲ級の後頭部に突き刺さった。

 次の瞬間、言葉にならない絶叫が実験室中に響き渡る。

 吸血鬼と人間の境目で深海棲艦が悶え苦しむ声に無表情なままの研究員に対し、夕張はガラス板から目を背けた。

 絶叫はすぐに消えた。

 沈黙が再び実験室を支配する。

 「大佐・・・成功したでしょうか?」

 「・・・石仮面と拘束具を外せ・・・そのまま反応を見てみるのだ・・・さあヲ級よ・・・お前の力を見せてみろっ!!」

 アームによって石仮面が外され拘束具が外されしばらくした後、ヲ級の目が見開かれた。

 吸血鬼特有の赤い瞳が異様に光っている。

 何人かの研究員がおぉ、と思わず声を漏らす。

 ヲ級はしばらくの間、何が何だか分からないとでも言うようにぼぉーっとした表情をしていたが、そのままゆっくりと立ち上がる。

 「・・・」

 ヲ級はあたりをきょろきょろ見渡したり、クンクンと周囲の臭いをかいだりしている。

 そのまま前に向かって歩き出そうとしたが、滑って盛大にこけた。

 そのまま横になったまま手を開いたり閉じたりを繰り返したり、頭をポリポリ

掻いたりしていた。

 その様子に思わずシュトロハイムは大笑いした。

 「ブワァーッ!ワァーハッハハハッハハッハァーッ!!バァッハッハーッ!アヒーッ!アヒーッ!ヒーッヒーッヒーッ!!なんだ!?なかなか楽しい奴じゃあないか!あのヲ級は!flagshipだと!?なんとアヒーッ『吸血鬼』!見ろよ夕張!クンクン臭いをかぐところなどまるで原始人だな!知能は低いんじゃあないのか!?」

 「あ・・・甘く見ないで!!原始人どころか、並の人間より優れてるって説もあるぐらいよ!!」

 シュトロハイムの勢いに反論する夕張。

 しかしシュトロハイムは夕張の言葉に耳を貸すことなく実験の継続を指示する。

 「実験室のハッチを開け!吸血鬼化させた別の捕虜と戦わせるのだ」

 実験室のハッチが開きヲ級同様、石仮面で吸血鬼化させられた捕虜(どこでとらえたかは不明だが、死刑囚らしい)がヲ級と対峙する。ここ最近、血液を与えていないので血に飢え戦意は最高だ。

 捕虜はそのままヲ級に飛び掛かった。

 ヲ級の首筋に犬歯を突き立てる。

 「ふむ、そのまま噛みつかれたか・・・戦闘力は普通の吸血鬼と同等かそれ以下かな・・・うん!?」

 「大佐、あれを!!」

 「あれは・・・いったい!?」

 研究員や兵士たちの間に動揺が広がる。

 噛みつかれたヲ級はしばらくの間ぼぉーっとしていたが、次の瞬間、捕虜を抱きしめたかと思うと、そのまま、文字通り捕虜を「取り込んで」いった。

 そう、まるで・・・サンタナが人間の体を取り込むように・・・

 捕虜の体がみるみるヲ級の体に吸い込まれていく。

 シュトロハイムは目を見開いて驚くばかりであった。

 「た・・・体内に取り込んでいるだとーっ!?馬鹿な!!サンタナじゃあるまいし、石仮面をつけただけでここまで進化するか!?」

 「大佐・・・よく見たらヲ級の体も大きくなっています・・・ヒィィィーッ!」

 「う・・・うろたえるんじゃあないッ!ドイツ軍人はうろたえないッ!体重分増えただけだ!!どうせすぐに元に戻る!!」

 捕虜を体内に取り込んだヲ級はしばらくの間あたりを見渡していたがやがて首を上に傾けシュトロハイムのほうを見た。そしてニヤリと笑った。ヲ級の唇が動く。

 「シュ・・・トロ・・・ハイ・・・ム」

 「ンナーッ!?今!!コイツ、俺の名前を!?」 

 原始人なんてとんでもない。なんて知能の高さだ。

 実験室中に戦慄が走った。

 

 

 十数分後・・・ただでさえ緊張感が漂っていた実験室はさらに緊張感が高まっていた。

 理由は明白だった。

 さっきまで、完全密室であるはずの実験用の穴に閉じ込めていたヲ級がいつの間にか姿を消したからだ。

 完全密室のはずの実験管の中からどうやって消えたというのか?

 万一外に出ていたとしたら・・・

 実験室の中は戦々恐々としていた。

 白衣にメガネの研究員が震える声でシュトロハイムに話す。

 「シュトロハイム少佐、・・・わ・・・わたしはち・・・ちょいと、目を離したんです・・・あなたも、そばにいました、みんなそばにいました、でも・・・誰も見ていないのです・・・」 

 そのまま研究員はシュトロハイムのコーヒーカップを手に取り、口に運ぼうとする。手はカタカタと震えていた。

 「飲んどる場合かーッ!」

 シュトロハイムは研究員の手からコーヒーカップを叩き落とした。

 「いったいどこに消えたというのだ!?あの完全密室の実験装置の中から!?」

 「大佐、本当に・・・本当にほんのちょっとの間だったんです!ほんの数秒ほど・・・みんながみんな実験装置の中から目を離していた間に・・・奴は消えていました・・・動きもわかりませんでした・・・私の視力は53万です」

 警備兵がシュトロハイムに駆け寄ってきた。

 「大佐!実験装置内のカメラ映像の編集が終わりました!何があったのかこれでわかります」

 「よし!すぐにプロジェクターに映せ!!」

 研究員や兵士が全員実験用の穴から目をそらした数秒間が収められた映像がプロジェクターに映し出される。

 そこにあったのはとても信じられないような内容だった。

 

 穴の底でヲ級はじっと立っていたがやがて、短距離走の選手のようにクラウチングスタートのポーズをとる。そして壁に向かって走り出した。

 「・・・助走か?ということはまさか・・・」

 そのままヲ級は壁に向かってジャンプ。吸血鬼化によって強化された脚力は、普通ならあり得ない高さまで体を飛ばす。その先にあるのは・・・

 「あ、あ、あ、あれはぁーーーっ!?」

 その先にあったのは直径30センチほどの酸素供給用の穴。その先は酸素とボンベとつながっている。その穴に向けて跳躍しながらヲ級は自身の体を「折り畳んだ」。

 関節を外すというレベルではない。自分の骨を、内部構造を粉砕し、それを折り畳んで自分の体を細くし狭い酸素供給管の中へするすると入っていった。

 それはまるで、かつてのサンタナの脱走時の再現であった。

 「さ・・・酸素供給管にーっ!?直径30センチの大人の女性ならまずくぐることすら不可能な大きさの穴に、自分の肉体を折り畳んで入っていったぁーーっ!!関節を外すレベルじゃない、文字通り自分の肉体を粉砕して折り畳んでしまったっ!!あ、ありえないーーっ!!石仮面で吸血鬼化させたとはいえ人間でもここまで進化しない!!なのになのに!!深海棲艦に対して石仮面を使うとあそこまで進化するというのかぁーーっ!?ヒィィーーッ!!」

 思わずうろたえるシュトロハイムだったが、そこであることに気付く。

 「・・・待て。あの酸素供給管の先には何がある?」

 「・・・酸素ボンベとつながっていますが・・・あ!」

 「ああそうだ、酸素供給管は外とは直接つながっていない、ボンベを通して供給が行われている!!つまり!!ヲ級がそのまま供給管の中を潜り抜けたとしてもその先にあるのは暗いボンベの中!!完全に閉じ込められている!!いやーびっくりしたじゃあないか、早急にボンベを点検するなり、放置して窒息するのを待てばいいだけのことだ!」

 安心するシュトロハイムや研究員、兵士達に対して冷たい目線を向けながら夕張は突っ込んだ。

 「・・・そのボンベを突き破って外に出る可能性は?・・・吸血鬼は分厚い鉄板を破壊できるぐらいパワーがあるんでしょう?」

 もっともな突っ込み。

 あっという間に沈黙が実験室を支配する。

 「い、いやだなぁー夕張ちゃん・・・そんなことあるわけないじゃない・・・おい、実験装置とつながっている酸素ボンベはどこだ?」

 シュトロハイムの問いに研究員が答える。

 「ええと・・・あれです」

 研究員の指差す先には、実験室の壁に取り付けられた直径3メートルほどの巨大なタンクがあった。

 「・・・すぐにその酸素タンクを点検しろ!!警備兵を全員呼べ!!あのタンクを取り囲むんだ!!おい、そこのお前、なにしてる、タンクから離れろ!!」

 シュトロハイムの注意にタンクのそばに立っていた武装親衛隊員が慌ててその場を離れると同時に、タンクにゴン!という音が響いた。

 そして次の瞬間、タンクが大爆発を起こした。

 「ぐあああああ!?」

 爆風の強さに何人かの兵士や研究員が吹き飛ばされ気絶する。さらに、破片によって何人かが負傷した。

 「あ・・・ああ・・・まさか・・・アイツが・・・」

 シュトロハイムが爆発したタンクがあった場所を見た。

 煙の奥に何かが、誰かがいる。あれはまさか――

 煙がゆっくりと晴れていくと同時に、爆発を引き起こした張本人が現れた。

 「シュ・・・トロハイ・・・ム」

 吸血鬼特有の赤い瞳を光らせながらヲ級がにやりと笑う。

 その目線の先にはシュトロハイムが。

 「あああーーっ!!ついにやってしまったぁーーっ!!」

 獲物を見つけた空腹の獣のような笑みを浮かべるヲ級に対し、どうしようもない叫び声を上げるシュトロハイム。

 ああ、ついに奴は脱走を果たしてしまった。

 果たしてこれは偶然か、試練か、天罰か。

 審判はすぐに下されるだろう。 




ルーク「ルークとー」
ヤン「ヤンのー」
ルーク&ヤン「人情紙芝居あとがきー」
ルーク「おい」
ヤン「なにー」
ルーク「遂に54話だってさー」
ヤン「へーやったねー」
ルーク「吸血鬼も出ちゃってさー」
ヤン「すごいねー」
ルーク「もうちょいやる気だせよ。兄弟だろ」
ヤン「WRYYYYYYYYY」
ルーク「うるせえよ」
ヤン「覚えてろ・・・泥水すすってでも次回も書いてやるぞ・・・竹書房WRYYYYYY!!」
ルーク「というわけでみんな!!バイバイっ☆」
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