名も無きバケモノ   作:執筆使い

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人を超えしヒト

 

 

 

「じょうじじじ、じじじじょう。」

 

 

奴ら(テラフォーマー)はこの上なく喜びを表していた。

 

 

「はぁ...はぁ...」

 

 

目の前の敵は手強い...否、どの生物よりも危険だと本能が感じていた。だが、今はこうやって

 

 

「じょう!」

 

 

ドゴォ!!

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

自分の毒で弱らせている為に脅威では無い。

 

 

「くそ...」

 

 

「じょうじ」

 

 

イモガイの毒がもたらす症状は主に

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

激痛

 

 

「はっ...ぐっ...」

 

 

呼吸困難

 

 

「体...が...」

 

 

全身レベルの痺れである。

 

 

「くそ...」チャキ

 

 

今も彼は震える手でリストブレイドを構えている。

 

 

「じょう...」ザッ

 

 

何方が勝つかは明確だった。

 

 

 

 

 

 

 

「ウォオオオオ!!」

 

 

捕食者はこの上なく喜びを表していた。

 

 

「ギギ...」

 

 

女王といえどまだ子供である。ましてや戦闘経験など彼女は持ち合わせてなどいない。

 

 

「じょう...じょう!!」

 

 

警戒すべきは体液...何故かはわからないが捕食者の遺伝子を持つゴキブリはそれがわかっていた。故に

 

 

「じょう!!」

 

 

ドゴォ!!

 

 

「ギギャアアアア!?」

 

 

撲殺。殴れば出血などしない。シンプルな答えである。

 

 

「じょう...」

 

 

捕食者は拳を構えて...

 

 

 

 

 

「!アリス!?」

 

 

彼はわかってしまった。守るべき者が死にかけていると。

 

 

「じょう!!」ブォン!!

 

 

「...」ガシィッッ!!

 

 

彼は誰よりも純粋であった。守るべき者の為に、

 

 

「退け...」

 

 

ザシュ

 

 

「じょう?」

 

 

命を賭ける事が出来る。

 

 

ザシュザシュザシュザシュザシュ

 

 

今の彼は、人以上にヒトであった。

 

 

「ぐ...アリス!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギシャア...」

 

 

もう駄目かもしれない。

 

 

「グルルル...」

 

 

悔しかった。生まれた時から自由なんて存在しないから。

 

 

「シャアァァァァ...」

 

 

悔しかった。この邪魔者を排除出来ないから。

 

 

「ウォオオオオ!!」

 

 

悔しかった。愛する者を助ける事が

 

 

「じょう!」ブォン

 

 

ザシュ

 

 

「ギシャア?」

 

 

「アリスに...手を出すな!!」

 

 

嗚呼...ありがとう、お兄様。

 

 

「ギシャア!」

 

 

「じょう!?」

 

 

貴方がくれたこの一瞬、無駄にしない!!

 

 

「ギシャア!!」

 

 

ザシュ

 

 

「じょ...う。」

 

 

グシャグシャグシャグシャ

 

 

 

 

 

奴らは知らなかった。人間の力というものを。

 

 

「お...兄様。」

 

 

奴らは知らなかった。命を賭けた人間の厄介さを。

 

 

「アリ...ス。僕は大丈夫だ。だから...」

 

 

奴らは知らなかった。カレらの悲しみを。

 

 

「絶対に...助けて...あれは...!」

 

 

彼女の視線の先にいたのは1人の人間であった。

 

 

「お兄様...大丈夫ですよ。彼処に人が...」

 

 

ガチャ

 

 

「...アンノウンとクイーンを見つけました。引き続き捕獲します。」

 

 

カレらを狙う人間であった。

 

 

 

To be continued...

 

 




最近アイディアが思いつかず...更新が遅れてすいませんでした。
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