遊戯王GX フラグブレイカー   作:順風

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お久しぶりです。不定期更新ですがなんとか頑張ります。

今回の話は改稿前とだいたい同じです。


第1話 突然の事態が起きても慌てないようにしよう

日本は無宗教の国と言われているがそんな国でも信仰の対象である神様はたくさんいる。

 

神社の神様、寺の仏様などいるのかわからないものから、なんか胡散臭い宗教の教祖であるとか言う神様やインターネット上に存在する神様(たくさん)。

 

……一番最後はなんか違う気がするが気にしない方がいいだろう。

 

神様がたくさんという意味では遊戯王でも似たようなものだ。今パッと思いついただけでも三幻神、三邪神、三幻魔、地縛神。それ以外でも創世神、ネフティスの鳳凰神、魔轟神。さらにはおっさんや青年が宣告したり警告したりしている。

 

……よくこんなに神様混在して世界が崩れないか不思議な気もするが(特に一番前の連中はなおさら)、なぜ突然こんな話をしているのか。

 

『どうかしましたか?』

 

どうやら俺は神様のミスで死んでしまい神様のところにきてしまったらしい。……ただ神様自体を見たわけではなく白い空間に声が響いている。そんな感じの状況だ。

 

……しかもこの神様、わざわざ質問しなくても心が読めるのか疑問は即座に答えていくので先ほどから俺はまともに声を発していない。

 

これまでの神様の説明を要約すると『死んじゃったから転生させてあげるね!』という二次創作としてはテンプレ的な内容だったので省略するがその転生先が遊戯王であることが俺にとってはかなりの問題だった。

 

やったことがないわけではないし世代が違うわけでもない。死ぬ前は大学に入る少し前だったし初期のころから知っている。……日常的に死にかけるような世界に比べたらマシであることは分かっていてもやっぱりそう思う。

 

しかし、一歩間違えば世界が滅ぶというそんな危なっかしい世界でもある。そんなことを思っていると『行ってらっしゃい』という言葉と共に真下に落ちた。

 

これが俺の転生のだいたいのあらましである

               

               ○

そして転生した遊戯王の世界。特典でついてきた大量のカードの片づけに俺は追われていた。デュエルでなんでも解決するとかいうデュエル脳が多い世界であるし、まともに就職するのにすらなぜかデュエルの腕を問われる世界なので仕方ないのかもしれない。

 

……ちなみに、きた当初はすごく嫌だったがアニメで見たソリッドビジョンのデュエルディスクで興奮してしまうなど、なんだかんだで普通に暮らせていた。

 

ちなみに現在は一人暮らしで天涯孤独というある意味での親切設計になっていた。整理しているカードの中に未来のカードも大量にあるし都合はいいけど。

 

さて、ここにきて一か月ほど経つがやっとこの世界の状況を把握できたのでまとめてみたいと思う。

 

まず時期はGXの時間軸だった。バトルシティから数年しかたっていないなどGXと断定できる条件がそろっていたからたぶん間違いない。

 

俺自身の年齢は中学三年生。そしてすでにデュエルアカデミアの試験に出願してしまったらしく受験票が届いていた。

 

……受けないという選択肢も浮かんだがやめた。一つはここが遊戯王の世界でありデュエルが中心の世界である。この世界で生きていく以上名門である(俺も忘れていたが)デュエルアカデミアに通った方が都合がいいということ。そしてこの先三年の騒乱のほとんどがあの島で起こるからだ。

 

……GXの四期で起きるイベントの巻き添えになる前につぶしてしまいたいというのが本音なんだけどね。

 

さて、入学する以上デッキがいる。幸い神様がくれた(特に頼んだわけでもないのだが心を読んだのだろう)カードがあるので、何枚あるのかを整理したり(サイクロンなどの汎用カードは気を利かせてくれたのかたくさんあった)しながらデッキを組もうとしている。

 

俺の目的はあくまでフラグを折ったうえでの安全な生活なのでまずは試験官を倒せるぐらいのデッキでいい。筆記を取れる自信はあるし。

 

しかし、目立つと原作ルートという名の地獄が始まってしまうので回避しつつ主人公をサポートするという感じにしたい。というか十代に勝てるわけがない。

 

目立たないようにする以上使うカードに制限をかけることにした。この整理中にそういったカードを分けることもしている。

 

経過は省くが、分けた結果このようになった。

 

ブラック・マジシャン関連(王様の使用カードだから。BMGは特に注意)

青眼の白龍関連(社長が絡んでくるから)

シンクロ・エクシーズ関連(会長が絡んでくるから)

サイバー関連(カイザーと校長が絡んでくるから)

HERO系カード全般(Eは十代、Dはエドが絡んでくるから)

神系カード(警告宣告とかは別だけど)

その他トゥーン、宝玉獣など

 

……思った以上に結構なカードが除外対象になってしまった。大丈夫か? 一応ヴェーラーみたいなカードは使うつもりだし大丈夫……だと思いたい。

 

それよりデッキ作らないと……事故らないといいけどなぁ。

 

               ○

翌日 海馬ランド内

 

「受験番号45番はデュエルフィールドに上がってください」

 

もちろん遅刻することなく俺はここにいた。途中全く緊張していないことを三沢(エアーマン)に聞かれたりしたが割愛。

 

デュエルディスクの操作方法は昨日の内に身につけてあるのでその面でも問題はない。

 

「受験番号45番 七海昴(ななみすばる)です。よろしくお願いします」

 

定刻通り来たので相手は普通の試験官だ。

 

「勝敗が結果につながるわけではないのでいつも通りのデュエルをしてください」

 

「「デュエル!」」

 

初デュエルの始まりだ。先攻後攻はランダムで決定されているのは安心した。今回は試験官の先攻だ。

 

「私のターンドロー! 私は神獣王バルバロスを妥協召喚!」

 

いきなりバルバロスか……元の世界でも高かったカードだな。となると相手のデッキはただ一つ。

 

 

 

神獣王バルバロス 効果モンスター  

 

星8/地属性/獣戦士族/攻3000/守1200

このカードは生け贄なしで通常召喚できる。この方法で通常召喚したこのカードの元々の攻撃力は1900になる。また、このカードはモンスター3体を生け贄にして召喚できる。この方法で召喚に成功した時、相手フィールド上のカードを全て破壊する。

 

 

 

「妥協召喚したことによりバルバロスの元々の攻撃力は1900となる」

 

神獣王バルバロス ATK3000→1900

 

「私はカードを二枚伏せてターンエンド」

 

 

 

試験官 LP4000 手札3枚

 

場 神獣王バルバロス(妥協召喚)、

  伏せカード二枚

 

 

 

……なんか後ろの方で試験官の人たちが話し合いしているな。デッキが混ざったとかそういうことだろうか。

 

さて俺の手札はどうだろう……げ……

 

マシンナーズ・カノン

一族の結束

貪欲な壺

ゲットライド!

無力の証明

 

またか……俺があまり好き好んでデュエルをしない理由がもう出てくるとは……

 

俺の手札を見ればお分かりの通り上級一枚、魔法二枚、罠二枚(しかもすべてタイミングが悪い)という完全な手札事故だ。ドローに対する運がないからなのか手札事故が多い。色々なデッキを使っているがいまいち回りが悪い。以前友人の一軍デッキを内容を理解したうえで借りたが2勝8敗と『なんでそこまで負ける?』と言われたぐらいだ。

 

これでなにもドローできなければ俺は負ける……あの伏せカードのどちらかはスキルドレインであることは間違いない。それに相手の手札にガンナードラゴンなどのモンスターがいてもおかしくないし。

 

ってあれ? 普通こういうのって後攻1ターン目のセリフじゃないよね?

 

「どうした? 君のターンだぞ」

 

……とにかくこのドローにすべてがかかっている。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

勢いよく引きぬいたそのカードは……もしもこんなことが起きた時のためにデッキに入れておいた!

 

「魔法カード、手札抹殺を発動します!」

 

手札抹殺 魔法カード 通常魔法

 

お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする。

 

「互いのプレイヤーは手札をすべて墓地に送りその枚数分カードをドローします!」

 

俺は5枚、試験官は3枚捨ててドローする。周りからは手札事故か? という声が聞こえるが……はい、その通りです。俺は他の二次創作の主人公とは違うんです。

 

……この世界で手札抹殺使って手札事故か? といわれ実際そうだった転生者はおそらくあまりいないだろう。

 

引きなおしたカードは……やはりというか良かった。以前この事故が起きた時に友人に『次の5枚だったらよかったのに』と言われたから入れたカードが役に立った。

 

さて、反撃開始と行きますか!

 

「グリーン・ガジェットを召喚します!」

 

グリーン・ガジェット 効果モンスター

 

星4/地属性/機械族/攻1400/守 600

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「レッド・ガジェット」1体を手札に加える事ができる

 

「召喚成功時効果発動! デッキからレッド・ガジェットを手札に加えます!」

「リバースカードオープン! 永続罠スキルドレイン!」

 

ここで使うか……迎撃用に残しておくのかと思ったんだけど。まぁいいか。

 

スキルドレイン 永続罠

 

1000ライフポイントを払って発動できる。このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の全ての効果モンスターの効果は無効化される。

 

「よってグリーン・ガジェットの効果は無効になりバルバロスの攻撃力が戻る!」

 

試験官 LP4000→3000

 

神獣王バルバロス ATK1900→3000

 

でもまだ終わらない。

 

「速攻魔法、サイクロンを発動します! 俺は先生の伏せカードを破壊します!」

 

カードが減ったおかげで照準を定めることができた。

 

 

サイクロン 魔法カード 速攻魔法

フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

 

伏せカードは……やっぱりミラフォか! 添えるだけってホントだね!

 

「俺は手札のマシンナーズ・フォートレスとマシンナーズ・ギアフレームを墓地に送り墓地よりマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚します! このカードは自分の手札からレベルの合計が8以上になるように手札の機械族モンスターを捨てることで手札または墓地から特殊召喚できます!」

 

 

マシンナーズ・フォートレス 効果モンスター

 

星7/地属性/機械族/攻2500/守1600

このカードは手札の機械族モンスターをレベルの合計が8以上になるように捨てて、手札または墓地から特殊召喚する事ができる。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。また、自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードが相手の効果モンスターの効果の対象になった時、相手の手札を確認して1枚捨てる。

 

 

「しかしそのモンスターでは私のモンスターの攻撃力には及ばないぞ!」

 

うん、こんなセリフを直で聞くと思わなかった。でもこのデュエルはそのフラグ通りに終わらせる!

 

「わかっています! 手札から速攻魔法、リミッター解除を発動します!」

 

 

リミッター解除 魔法カード 速攻魔法

 

このカード発動時に、自分フィールド上に表側表示で存在する全ての機械族モンスターの攻撃力を倍にする。この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。

 

 

「このカードの効果で自分のフィールドの機械族のモンスターの攻撃力を倍にします!」

 

 

マシンナーズ・フォートレス ATK2500→5000

 

グリーン・ガジェット    ATK1400→2800

 

 

え? ダメステに使え? ……忘れてたんだよ! 伏せカードなかったし!

 

「バトル! マシンナーズ・フォートレスで神獣王バルバロスを攻撃!」

 

 

マシンナーズ・フォートレス ATK5000

      VS

   神獣王バルバロス   ATK3000

 

試験官 LP3000→1000

 

「続いてグリーン・ガジェットでダイレクトアタック!」

 

 

グリーン・ガジェット    ATK2800

 

試験官 LP1000→-1800

 

「いいデュエルだった。これで試験は終了だ。結果は後日送られる。」

「ありがとうございました」

 

ちなみにこれが予想通り試験用のデッキでなかったことを知るのはもう少し後の話。




改稿箇所

・転生後の様子の追加
・昴の初期手札の修正(完全な事故になっていなかったので)
・手札事故うんぬんの部分の修正

デュエル自体は改稿前と変えていません。この先は修正の可能性が高いですけど……

綱渡りな感じになりそうですがよろしくお願いします。
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