俺、七海昴はへこんでいた。それはなぜか……
1キルを決めてしまったからだ!
二次創作のテンプレの一つに試験官(クロノス先生含む)を1キルするとブルーのさんだーに睨まれるというテンプレがある。俺もデュエルする前までは覚えていたのだが……
『速攻魔法リミッタ―解除発動! このカードの効果で自分のフィールドの機械族のモンスターの攻撃力を倍にします!』
どうやらあの手札事故から挽回するのに必死で特にこのタイミングになった頃には頭のリミッターまで解除されてしまったらしく
『続いてグリーン・ガジェットでダイレクトアタック!』
もはやノリノリだ。
…………
そんなことより目下大問題なのは先ほど言った通りこのままではさんだーにありがたーいお呼び出しを受けてしまうことになる。そんなことになれば原作ルートへ巻き込まれてしまい結構命がけで戦わないといけない。
特に最初の山場のセブンスターズ編はアニメでは29話とかなり早いタイミングで始まる。その他のイベントはある程度は回避できるだろうけども。
……どうでもいいけどGXって夜に何か事件やらもめごとやら起こすこと多くないか? 万丈目にしろ天上院にしろセブンスターズにしろ……早く寝ろよ。
…………
いかん……どうしようか悩みすぎて余計なことまで考えてしまう。とりあえず自宅に帰って善後策を考えよう。
○
それからしばらくして合格通知が届いた。制服は黄色だったからラーイエローだったがこっちとしては都合がいい。あんまり目立たないから。今は島に向かう船の中にいる。
あれから大量のカードの整理もなんとか終わりシンクロ・エクシーズ、その他キャラを刺激するようなカードを入れないデッキを作り、一部のカードを売って俗に言うアニメ版のカードを手に入れて置いた。今後に備えてのものだが使うかはわからない。
「挑まれたからと言って必ず受けなきゃいけないわけじゃないしな……」
しかしあの元祖? デュエル脳を筆頭に何でもかんでもデュエルで解決するのがあの学校だ。
ああ……そういえばあのさんだーの件については無視することにしました。
よく考えてみればあの行為は校則違反なわけで後でそれを問い詰めようにも大手を振ってまで言ってこないと思ったからだ。最悪退学になるし。
ちなみにだが俺はあの校長は嫌いだ。いきなり退学を言い渡したり生徒に闇のデュエルやらせたりといい印象がない。理事長の言葉を鵜呑みにして事態を見抜けなかったし。無理があると言われれば返す言葉もないが。
さて、眠いし少し寝るか……
○
と思ったのだがこの世界はそうは問屋がおろしてくれないらしい。ひと眠りしようとしたところで三沢に起こされた。もちろん切れた。人の安眠妨害をするやつは消えた方がいい。あ、いずれ消えるか。
そのお説教のあとやってきたのがあの遊戯十代。となりには初期時の丸藤翔がいる。
「俺は遊戯十代だ! 翔に聞いたんだけど先生を1ターンで倒したんだってな!」
「まぁ……一応そうだけど……」
この嫌な予感……まさか!
「じゃあデュエルしようぜ!」
やっぱりかぁぁ! 初期十代は超アグレッシブだからな……
しかしここでデュエルをしようものなら即座にバットエンド突入になってしまう(主に睡眠時間的な意味で)
どうする……ここはとりあえず
「悪いな、今デッキは調整中で使えない」
「そうかー……じゃあデッキが組みあがったらデュエルしようぜ!」
一応嘘はついてはいない。(実際調整中のデッキも多いし)でも次の言い訳考えておかないとな……
○
まぁそんなこんなで途中ハプニングもあったもののなんとかアカデミアのある島に辿り着いた。荷物をイエロー寮(運よく一人部屋)に運んでデッキケースを取り出す。
正直俺はデッキを作るのはあまり得意ではない。元の世界でもレシピを参考に組んでいることも多かったし……一か月の間に思いつく限りデッキを作りまわしてみたが相性が悪いのか何なのかうまく回らないものも多かった。
例えばライトロードの場合。純正のライトロードにしたらウォルフがダブり、カオスロードにしたら初手になぜか必ずネクガが登場といった具合に。
……当分はガジェでしのぐか。ガジェはぶっちゃけガチデッキの部類分けだが純正のガジェならそこまで大事故はもうおきないだろう。
そうこう考えているうちに歓迎会の時間が近づいているようなので俺は食堂へと向かった。
割愛
うん、いたって普通で特記することもなかった。さて寝ますか。早く寝れば知らなかったと言い逃れできるしな。あと電源も切っておこう
あ……最初からこうしていれば何の問題もなかった
俺は部屋でしばらく落ち込んだ
しかし翌日、えらくすっきり目が覚めた。こんな日はきっといい出来事が
~その一時間半後~
起きなかった。現在万丈目の取り巻きに囲まれています。俗に言う『ちょっと校舎裏こいよ』状態だ。
「てめぇイエローのくせしてブルーの呼び出しを無視するとはどういうことだ!」
「だってしらないもん。電源切ってたし……新着通知が一件入ってる」
再生したらまぁ予想通り。万丈目が深夜にデュエルフィールドに来いとか言ってた。
「おまえらバカだろ。これ学校に提出すれば退学だぞ。まぁ俺は無駄なことはしたくないし心が狭くもないから出したりはしないけど」
「っく……覚えてろよ!」
「次は容赦しねぇからな!」
死亡フラグ建築お疲れ様です。
さてさて第2話の話は終わった。となると次は翔ののぞき騒ぎなんだけど……十代が乗り込んでこないか不安だ。頼るやつがいないとか言って乗り込んでこられても迷惑だ。戸締りはしっかりしておこう。
次の時間は……って筆箱がない。さっき体育だったから更衣室に忘れてきたのか?
……面倒だけど取りに戻るしかないか。
○
更衣室に戻ると……十代の更衣室を物色しているクロノス教諭がいた。
「先生、警察……行きましょうか」
「待つノーネ! ワタシはその趣味はないノーネ!」
しかしその手には……おそらく例のラブレターだろう。
ん? ちょっと待て。ここでクロノス教諭を改心させられればこのイベントだけでなく次の月一試験のパック買占め、廃寮事件の密告、制裁デュエルも回避……
あれ? 意外とメリット大きい……
「で、ではワタクシはこれーデ」
「ちょっと待ってください」
「ギク!」
めちゃくちゃ汗かいてるな……もろバレだぞ。
「さっき置こうとしたのって十代をはめる罠ですよね?」
「ギクギク! 何のことなのーネ?」
もうストレートに用件言おう。面倒くさい
「俺とデュエルしてください。先生が勝てば今日の事は見逃しますが俺が勝ったら今後一切十代への嫌がらせを止めること。このデュエル受けますか?」
「わ、わかりましたーノ。」
「では放課後にデュエルフィールドで」
まさか俺が意訳的ではあるが『おい、デュエルしろよ』を言う日が来るとは思わなかったなぁ
○
放課後 デュエルフィールド
特に誰かにこのことを言ったわけではないのだがどういうわけか観客が多い……なんでだろう? まぁいいか
「じゃあ行きますよ」
「かかってくるノーネ!」
「「デュエル(ナノーネ)!」」
今回先攻は俺だ
「俺の先攻、ドロー!」
今回は前回に比べればかなりましだ。軽くしたからか?
「俺はレッド・ガジェットを召喚! 効果でイエロー・ガジェットを手札に加える、カードを一枚伏せてターンエンド!」
レッド・ガジェット 効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1300/守1500
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「イエロー・ガジェット」1体を手札に加える事ができる
クロノス先生のデッキは古代機械のデッキ……果たしてどう出てくるか
昴 場 レッド・ガジェット(攻撃表示) 手札4枚
伏せカード1枚
「ワタシのターン、ドロー! 私は手札から古代の機械城《アンティーク・ギアキャッスル》を発動!」
古代の機械城 魔法カード 永続魔法
フィールド上に表側表示で存在する「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。モンスターが通常召喚される度に、このカードにカウンターを1つ置く。「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを生け贄召喚する場合、必要な生け贄の数以上のカウンターが乗っていれば、このカードを生け贄の代わりにする事ができる。
(こっちが通常召喚した時にもカウンターが乗るんだよな……意外に厄介だ)
「そして古代の機械兵士《アンティーク・ギアソルジャー》を召喚するノーネ!」
古代の機械兵士 効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1300/守1300
このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
「古代の機械城の効果発動! このカードにカウンターを一つ置くノーネ! そして古代の機械兵士の攻撃力は300ポイントアップするノーネ」
古代の機械兵士 ATK1300→1600
古代の機械城 カウンター 0→1
「バトル! レッド・ガジェットを攻撃するノーネ!」
古代の機械兵士 ATK1600
VS
レッド・ガジェット ATK1300
昴 LP4000→3700
「カードを1枚伏せてターンエンドナノーネ」
クロノス 場 古代の機械兵士 手札3枚
古代の機械城 伏せ1枚
「俺のターン、ドロー! 俺はマシンナーズ・ギアフレームを召喚!」
マシンナーズ・ギアフレーム 効果/ユニオンモンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守 0
このカードが召喚に成功した時、自分のデッキから「マシンナーズ・ギアフレーム」以外の「マシンナーズ」と名のついたモンスター1体を手札に加える事ができる。1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとして自分フィールド上の機械族モンスターに装備、または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。)
「この瞬間古代の機械城にカウンターが乗るノーネ」
古代の機械城 カウンター 1→2
「だがマシンナーズ・ギアフレームの効果も発動! 自分のデッキからこのカード以外のマシンナーズと名のつくモンスターを一体手札に加える! 俺はマシンナーズ・フォートレスを手札に加える! そして手札のマシンナーズ・フォートレスとイエロー・ガジェットを墓地に送りマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚!
マシンナーズ・フォートレス 効果モンスター
星7/地属性/機械族/攻2500/守1600
「バトル! マシンナーズ・フォートレスで古代の機械兵士を攻撃!」
「罠カード和睦の使者を発動するノーネ!」
和睦の使者 通常罠
このカードを発動したターン、相手モンスターから受ける
全ての戦闘ダメージは0になる。
このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されない。
「俺はマシンナーズ・ギアフレームをマシンナーズ・フォートレスに装備! さらにカードを2枚伏せてターンエンド!」
昴 場 マシンナーズ・フォートレス 手札1枚
マシンナーズ・ギアフレーム(フォートレスに装備) 伏せカード 3枚
「ワタシのターン」
「……先生、今のブルーの体質をどう思われます?」
「いきなり何なノーネ。私はこの学校に合っているエリートを育成して」
「それは本心ですか?」
「!?」
やっぱりか……本心なら改心した後レッド寮をつぶされそうになったのを守るとは思えないからな。過去に何かあったとみるべきかなとアニメ視聴時から思っていた。
「本当はみな平等に扱いたいんでしょう? さっき俺がここに来る時にも……」
「ドロップアウトボーイたちにいくら言っても聞いてくれなかったノーネ! ワタシは頑張ったノーネ!だから悪いのは……」
「わかろうとしない生徒たち……ですか」
まだだめか……だけどあきらめない!
「あなたは頑張ったと言いましたが本気で生徒たちとぶつかりあいましたか? しつこく、粘り強くそれが教師という職業の務めでしょう!」
「…………ワタシは」
「ぶつかり合うことの大切さ、俺が思い出させて見せます! 永続罠カード発動!」
このカードで……先生を!
「最終突撃命令!」
最終突撃命令 永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上に存在する表側表示モンスターは全て攻撃表示となり、表示形式は変更できない。
「このカードの効果でフィールドののモンスターは攻撃表示となります!」
「……後悔しても知らないノーネ」
あの感じ……三年目の最後に感じた本気の感覚! イベントを無理やりねじ込んだが良かったかもしれないな。この学校のために。
「ワタシは古代の機械城の効果を発動するノーネ! アンティーク・ギアと名のついたモンスターを生け贄召喚する場合、必要な生け贄の数以上のカウンターが乗っていれば、このカードを生け贄の代わりにする事ができるノーネ! カウンターは二つ、よってこのカードを生贄に古代の機械巨人《アンティーク・ギアゴーレム》を攻撃表示で召喚するノーネ!」
古代の機械巨人 効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
ついに来たなクロノス教諭のエースモンスター! 間近で見るとすごい迫力だ。
「ワタクシをけしかけるとはいい度胸ナノーネ! お望み通り特別授業をして差し上げますーノ! 魔法カード、受け継がれる力を発動するノーネ!」
受け継がれる力 通常魔法
自分フィールド上のモンスター1体を墓地に送る。自分フィールド上のモンスター1体を選択する。選択したモンスター1体の攻撃力は、発動ターンのエンドフェイズまで墓地に送ったモンスターカードの攻撃力分アップする。
「ワタシは古代の機械兵士を生け贄にして攻撃力を1300ポイントアップするノーネ!」
古代の機械巨人 ATK3000→4300
「俺はこのタイミングで手札のエフェクト・ヴェーラーの効果を発動!」
「手札からモンスター効果ですーノ!?」
エフェクト・ヴェーラー チューナー/効果
星1/光属性/魔法使い族/攻0/守0
このカードを手札から墓地へ送り、相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスター1体を選択して発動する。選択した相手モンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする。この効果は相手のメインフェイズ時のみ発動する事ができる。
「古代の機械巨人の効果をこのターン無効にする!」
「つまりバトルフェイズにあなたが魔法・罠を使えるということですーネ?」
「その通りです。攻撃しないという選択肢もありますけどどうしますか?」
現在俺の場には伏せカードが2枚。攻撃してくるかどうか……
「ここで引くのは決闘者の名が泣くノーネ! バトル! 古代の機械巨人でマシンナーズ・フォートレスを攻撃! アルティメット・パウンド! そしてダメージステップに速攻魔法リミッター解除を発動するノーネ!」
ここでリミ解かよ! でも目には目を、歯には歯を
「リバースカードオープン! 速攻魔法リミッター解除!」
リミ解にはリミ解だ!
古代の機械巨人 ATK4300→8600
VS
マシンナーズ・フォートレス ATK2500→5000
昴 LP3700→100
「ぐっ! だけどマシンナーズ・ギアフレームを破壊することで戦闘破壊を免れる!」
「しかしあなたのモンスターもリミッター解除の効果で破壊されるノーネ!」
「いえ、フォートレスは墓地に送らせません。罠カード発動! ゲットライド!」
ゲットライド! 通常罠
自分の墓地に存在するユニオンモンスター1体を選択し、
自分フィールド上に表側表示で存在する装備可能なモンスターに装備する。
「この効果でマシンナーズ・ギアフレームをマシンナーズ・フォートレスに装備します!」
「……このターンのエンドフェイズ、リミッター解除の効果が発動するノーネ」
「マシンナーズ・ギアフレームを代わりに破壊します」
クロノス 場 無し 手札1枚
「俺のターン! マシンナーズ・ソルジャーを召喚! 2体のモンスターでダイレクトアタック!」
マシンナーズ・フォートレス ATK2500
マシンナーズ・ソルジャー ATK1600
クロノス LP4000→-100
「俺の勝ちです」
「…………そうなノーネ」
修正箇所
・一部のセリフとプレイの修正
ライトロードを使った際のネクガ所持率が高いというのは作者自身の実話です。ウォルフはそんなになかったけど……