遊戯王GX フラグブレイカー   作:順風

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第4話 回り道しないで一直線に

「はぁ……負けたか」

「いいデュエルだったわ。ところで七海君、あまり見ないカードを使っているけどそのカードはどこで?」

 

やべ……あんまり正直なことは言えないし

 

「知り合いからもらったんだ。誰にだって知らないカードの1枚や2枚はあるだろう?」

「それもそうね」

 

なんとかごまかせた……とりあえずは一安心

 

「明日香さまと何話しこんでるんですの!」

「そうよ! 負けたラーイエローの癖して!」

 

……まだそんなに経ってないから仕方ないにしてもここでいうことか?

 

「天上院、外野か取り巻きか知らんがやけに騒がしいな。この前の寮規改正はどこに行った?」

「……ごめんなさい。彼女たちには私から言っておくわ」

 

まったく……先は長いな。きっかけを作ったのは俺だがそれを良くするのは俺の仕事じゃない。それをするのは原作主人公である十代の仕事だと思いたい。

 

「フェザーマンでダイレクトアタック!」

 

その十代と万丈目のデュエルは原作通り十代がトメさんからもらったパックに入っていた「進化する翼」でハネクリボーLV10に進化させVWXYZを撃破、その次のターンにフェザーマンを引き当ててフィニッシャーとなった。あと原作通り昇格を断りレッド寮に残ると宣言した。

 

やっぱり十代には赤が似合うと思うよ。

 

               ○

といった感じで月一試験は終わったが……やっぱり十代の引きはすごいわ。引きたいカードを思ったときにひけるんだもん。これに勝つには俺の場合はシンクロ・エクシーズ勢投入して五分と言ったところかな。ただその五分のほとんどは『十代が知らない』というアドバンテージなので根本的な解決には何一つなっていない。

 

「昴ーお前のターンだぞー」

 

あっとそうだった……今俺は十代をとりあえず満足させれば当分デュエルは仕掛けてこないのでは? の推定でレッド寮の前で十代とデュエルをしている。先攻は十代だったがここまで考え事をしていてプレイを見ていない……がすでにフレイム・ウィングマンが眼前にいる。

 

一期十代=ほとんど融合握ってる

 

がある意味常識。ない時もあるけどそれでも二ターン目にはだいたい引いている。さすがガッチャさん。

 

しっかしなんて引きだ。じゃあ俺もターンを……

 

…………

 

「俺のターン、ドロー、ターンエンドだ」

 

駄目だ。事故った。

 

 

               ○

「サンダージャイアントでダイレクトアタック!」

「……はぁ」

 

結局一回目は手札事故、二回目は普通に押し切られた。マシンナーズじゃ火力不足なのか? でも一族の結束も入れてるんだけど……手札に来たことない気がする

 

本当思うけどいったい何が悪いんだろう? デッキの構築もあるだろうけど根本的に運がない。不幸人間でも右手に異能を消す力宿してるわけでもないのに……

 

「昴さぁ、デュエル楽しんでるか?」

 

すると十代が不意にこんなことを聞いてきた。デュエルを楽しんでいるか……

 

「生きるためだからな。あんまり楽しんでいるとは言えないな」

「でもさぁ、せっかくデュエルしているんだからもっと楽しまないとつまんないぜ?」

「…………」

 

確かに十代の言う通りかもしれない。今は生きるために、元の世界ではただ強いデッキを作るために、あまり楽しいという感情はデュエルではなかった。もちろん考えたコンボが決まればうれしいし召喚条件が難しいモンスターの召喚だって楽しめていた。だけど俺の周りには基本的にこれに関しては高スペックな人間が多いせいか友人の中での勝率は俺が一番低かった。

 

……だからこそ勝てるデッキを求めた。デッキの傾向からメタになるカードを入れて勝つ。負けが込んでいた俺はそれを正しいデュエルのやり方と思いこむようになっていた。

 

確かにこの世界は元の世界とは違う。やる気になればカードは作れるし回らなさそうなデッキさえ回る。

 

十代の言葉は俺を心配して言ってくれたのか? まぁ十代もある意味フラグブレイカ―だからそれはないだろうけど。

 

デュエルを楽しむ……か。俺だって負けっぱなしは悔しい。イベントのフラグを折りながら何時か再戦と行きたいものだ。

 

               ○

さて、一期の大きなイベントと言えばセブンスターズ。という話は以前したと思う。原作では七精門の鍵を七人で分割して持っていたのだがそのメンバーと言うのが十代、万丈目、明日香、カイザー、三沢、クロノス先生、大徳寺先生の七人。しかしこの世界には俺と言うイレギュラーがいるために二次創作のように大徳寺先生が辞退をするということも考えられる。

 

そうなると非常にまずい。いくら原作を知っていても闇のゲームは本当にまずい。現在他にこのポジションに当てはまりそうな人間はいない。一応なんとかできるかもしれない方法がないわけではないからそれに賭けるしかないだろう。

 

時期が来るまでにある程度根回しをしないとな。そう簡単にうまくいくとは思えないから万全にしよう。

 

そして俺がそういうことをしている間も周りはどんどん動いていく。

 

十代は明日香と廃寮で初対面したそうだ。原作と違いクロノス先生が改心しているのでなんとか見つかることもなくタイタンとのデュエルもなく終わった。

 

だが翔の強化フラグはいつの間にか立っており二回目の月一試験の際に翔は両方共の点数が悪かったようで制裁デュエルならぬ補習デュエルが行われた。

 

十代はカイザーとも会ってデュエルをしたがやはり敗れたそうだ。しかしその後の補習デュエルでは教師を倒してなんとか赤点だけは回避したようだ。

 

そうこうしていると万丈目と三沢が寮入れ替えをかけてデュエルをして三沢が勝利、万丈目は島を出て行きそれを探しに出た十代たちはSALとデュエルしたが結局万丈目は見つからなかったそうだ(ちなみに後でクロノス先生に怒られた)

 

そしてついにアカデミアも冬休みを迎える……

 

                 ○

「そうか……一回戻るんだな」

「やっぱり知り合いがいないとさびしくなるっス」

 

俺はセブンスターズ編のフラグを折る……まではいかなくても折り曲げるくらいはしておこうとこの冬休みにある人と会う約束を取り付けた。本当に手間がかかったなぁ……

 

一度本土に戻り戸籍にあった住所に向かう。俺は二次創作ではよくある天涯孤独というものらしくマンションで一人暮らしをしていたらしい。そんな金あるのかと思ったがあったのでもう気にしないことにする。

 

 

 

そしてこの三日後……俺はアポイントを取っておいたある人物と会うために電車を乗り継いでその場所に向かっていた。

 

着いた場所は巨大な病院の一角で研究所みたいな外観をした建物。俺は受付を済ませてその時を待つ。

 

「七海さん、面会の許可が下りました」

「わかりました。後例の物は?」

「大丈夫です。本人が特注で作らせましたので」

 

さて、いよいよだ。世界がどうなるかは俺にかかっているのかもしれない

 

「失礼します」

「君が七海君か……」

 

くぐもった声がする。この声にはもちろん理由があるわけで

 

「三幻魔のことでお話があってきました」

 

面談相手は……あの生命維持装置に入っているセブンスターズを送り込んだ首謀者にしてアカデミアの創設者、影丸理事長だ。

 

               ○

いや本当にここまで来るのに苦労した。まず学校を管理している本土の法人に電話を掛けたが当然取り合ってもらえなかった。しかしデュエルモンスターズに貢献した人だから何かしら情報はあると思って調べてみると現在は入院中であるということが分かり、インターネット上を探し回って入院している病院を突き止めた。

 

そこでその病院に面談の申し込みではなく伝言を伝えてほしいと頼んだ。彼が動けば面談の話は通ると思っているのもあるが確認の意味もあった。

 

もし何らかの事情で三幻魔を必要としていないことも考えられたからだ。

 

原作では不老不死を求め、もう一度青春を取り戻すためらしいが……まぁとにかくだ。ラスボスのテンプレと某辞典に書かれていたこのキャラを止める方法として考えたのは

 

(その属性が付く前にフラグを折る!)

 

付いてしまうと世界を滅ぼすとか言い出してしまうので説得するなりなんなりしてワンクール分のイベントをつぶしてしまう。まぁアムナエルに関しては本人も限界が近いらしいので理事長を止めることができても近いうちに何かしらあるだろう。

 

「君は三幻魔を知っていると言ったがそれは本当か?」

「ええ、神炎皇ウリア、降雷皇ハモン、幻魔皇ラビエルの3体でアカデミアの地下に封じられているんですよね」

「ああそうだ。それを手に入れるために私はあの場所にアカデミアを作った」

 

一応設立の手段は同じらしい。

 

「なぜ三幻魔がひつようなんです?」

「私はもう百を超えている。しかしアカデミアを作って以降私の中にかつての青春の心がよみがえったのだ。だからこそ肉体を取り戻し再び青春を謳歌し、不死の王として世界に君臨するのだ!」

 

動機は同じか……しかし

 

「止めてくれ……と言ったところで止まりませんよね?」

「当たり前だ。そしてこういう時の解決方法は分かっていよう」

 

ああ、わかっていますよ

 

「デュエルです。俺が勝ったらそんな計画やめてもらいますよ」

「私が勝ったら……そうだなお前をセブンスターズの一員にする」

 

タイタンがいないから人数不足なのか? 正に今後を賭けたデュエルか……だが

 

「あなたの戯言ごと叩き折ってやる」

「豎子如きが調子に乗るな!」

 

一気に周りの空気が凍りついていくのがわかる。伊達に1世紀生きていないか。だけど付き添いでいる看護師さんが泣きそうになっているが……今はどうしようもない。

 

理事長は特注で維持装置の中でもデュエルができるデュエルディスクを作ったらしい。

 

「「デュエル!」」

 

                ○

しかし、相手は仮にもラスボス……幻魔がない今どんなデッキなのかはわからないが油断をしないようにしたい。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

今回のデッキはいつものマシンガジェではない。二か月ぐらい何度もまわしてテストをしただけの事はあり初手も悪くない

 

「終末の騎士を召喚! 効果でデッキからワイトを墓地に送る」

 

 

終末の騎士 効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1200

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る事ができる

 

 

 

「ワイトだと!? 馬鹿にしているのか!」

「いいえ、大真面目ですよ。俺はこれでターンエンド」

 

 

 

昴 LP4000 手札5枚

 

場 終末の騎士(攻)

 

 

影丸 LP4000 手札5枚

 

場 無し

 

 

 

「私のターン、私はモンスターをセットしてターンエンドだ」

 

仕掛けてこない? セットモンスター1体だけとなると……

 

ちなみにだがモンスターは生命維持装置の外に召喚されているので攻撃時に装置を壊すことはないと思う。

 

 

昴 LP4000 手札5枚

 

場 終末の騎士(攻)

 

 

影丸 LP4000 手札5枚

 

場 伏せ1体

 

 

「俺のターン!」

 

ただこれはチャンスでもある。一気にたたみかける!

 

「ダーク・グレファーを召喚!」

 

 

 

ダーク・グレファー 効果モンスター

星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1600

 

このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、

手札から特殊召喚する事ができる。

1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てる事で、

自分のデッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。

 

 

 

「ダーク・グレファーの効果で手札から2枚目のワイトを墓地に送りデッキからワイトキングを墓地に送る! バトル! 終末の騎士でセットモンスターを攻撃!」

 

 

終末の騎士   ATK1400

VS

キラー・トマト DEF1100

 

「キラー・トマトの効果を発動、デッキよりキラー・トマトを攻撃表示で特殊召喚する」

 

 

 

キラー・トマト 効果モンスター

星4/闇属性/植物族/攻1400/守1100

 

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、

自分のデッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を

自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

 

 

 

リクルーターか……これを破壊した時に何が出てくるか……

 

「ダーク・グレファーでキラー・トマトを攻撃!」

 

 

 

ダーク・グレファー ATK1700

   VS

キラー・トマト   ATK1400

 

影丸 LP4000→3700

 

 

「くっ……キラー・トマトの効果でスナイプストーカーを特殊召喚」

 

 

 

スナイプストーカー 効果モンスター

星4/闇属性/悪魔族/攻1500/守 600

 

手札を1枚捨て、フィールド上のカード1枚を選択して発動できる。

サイコロを1回振り、1・6以外が出た場合、

選択したカードを破壊する。

 

 

 

スナイプストーカー……墓地送りが目的なら俺のデッキと似たタイプか?

 

「カードを2枚伏せてターン終了」

 

 

 

昴 LP4000 手札2枚

 

場 終末の騎士(攻)、ダーク・グレファー(攻)、伏せ2枚

 

 

影丸 LP3700 手札5枚

 

場 スナイプストーカー(攻)

 

 

 

「私のターン! スナイプストーカーの効果で手札を1枚墓地に送りダーク・グレファーを選択しサイコロを振る。出た目は6か……破壊効果は適用されない」

 

こいつ入れておいてもよかったかも。墓地肥やしに使えるのに何で入れ忘れたか……

 

「もう一度スナイプストーカーの効果で手札を1枚墓地に送りダーク・グレファーを選択、サイコロを振る。……出た目は3、よってダーク・グレファーを破壊する」

 

タッグフォースだとこいつが出てくるとCPUは手札を使いきってでも効果を使ってくる。ブリュにしてもそうだけど思考がおかしい……

 

「スナイプストーカーを生け贄に邪帝ガイウスを召喚」

 

 

 

邪帝ガイウス 効果モンスター

星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守1000

 

このカードの生け贄召喚に成功した時、フィールド上に存在するカード1枚を除外する。

除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、

相手ライフに1000ポイントダメージを与える。

 

 

帝デッキか! しかもよりによってガイウスとは……でもほんとにこの世界の人はバックを無視するよなぁ……バックはないものとして扱っているし……

 

「生け贄召喚に成功したことにより終末の騎士を除外しお前に1000ポイントのダメージを与える!」

 

 

昴 LP4000→3000

 

 

「バトルだ。邪帝ガイウスでダイレクトアタック!」

「罠カードガードブロック発動! ダメージを無効にしてカードを1枚ドローする!」

「むぅ……私はこれでターンエンドだ」

 

 

 

昴 LP3000 手札3枚

 

場 伏せ1枚

 

 

影丸 LP3700 手札3枚

 

場 邪帝ガイウス(攻)

 

 

 

「俺のターン! おろかな埋葬を発動! デッキから3体目のワイトを墓地に送る!」

 

 

おろかな埋葬 通常魔法

自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。

 

 

「ワイトばかり墓地に送っても意味はないぞ!」

「ええ、ワイトだけなら意味はないですけどそのワイトの力で強くなるモンスターもいるんです。永続罠、エンジェル・リフトを発動!」

 

 

エンジェル・リフト 永続罠

 

自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を選択し、表側攻撃表示で特殊召喚する。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

そのモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する。

 

 

「効果で墓地からワイトキングを特殊召喚!」

「ワイトキングだと!」

 

 

ワイトキング 効果モンスター

星1/闇属性/アンデット族/攻?/守0

このカードの元々の攻撃力は、自分の墓地に存在する「ワイトキング」「ワイト」の数×1000ポイントの数値になる。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「ワイトキング」または「ワイト」1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。

 

 

「ワイトキングの攻撃力は墓地のワイトの数によって決まる。今墓地にワイトは3体! よって攻撃力は3000となる!」

 

 

ワイトキング ATK?→3000

 

 

「バカな! ワイトごときが帝を上回るだと!」

「バトル! ワイトキングで邪帝ガイウスを攻撃!」

 

 

ワイトキング ATK3000

   VS

邪帝ガイウス ATK2400

 

影丸 LP3700→3100

 

 

「ぐっ……」

「ターンエンド」

 

 

昴 LP3000 手札3枚

 

場 ワイトキング、エンジェル・リフト(ワイトキング)

 

 

影丸 LP3100 手札3枚

 

場 無し

 

 

さっきスナイプストーカーで送ったカードが何なのかはわからないが……帝の補助カードの筆頭であるあのカードならまだ対策はある

 

「私のターン、スタンバイフェイズに黄泉ガエルの効果を発動!」

 

 

黄泉ガエル 効果モンスター

星1/水属性/水族/攻 100/守 100

 

自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が表側表示で存在する場合は発動できない。

 

 

落としていたか!

 

「手札からD.D.クロウの効果を発動! このカードを捨てて黄泉ガエルをゲームから除外する!」

 

 

 

D.D.クロウ 効果モンスター

星1/闇属性/鳥獣族/攻 100/守 100

 

このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。相手の墓地のカード1枚を選択し、ゲームから除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

 

「ふむ。だが甘い! もう1体の黄泉ガエルの効果を発動! このカードを墓地から特殊召喚する!」

 

くそっ……もう1枚落としていたか……

 

「黄泉ガエルを生け贄に雷帝ザボルグを召喚! 効果でワイトキングを破壊する!」

 

 

雷帝ザボルグ 効果モンスター

星5/光属性/雷族/攻2400/守1000

 

このカードが生け贄召喚に成功した時、フィールド上のモンスター1体を選択して破壊する。

 

 

やっぱり他の帝を握っていた……この先毎ターン何かしらの帝が出てくるだろう。

 

「バトル! 雷帝ザボルグでダイレクトアタック!」

「手札からバトルフェーダーの効果を発動! このカードをフィールドに特殊召喚しバトルフェイズを強制終了させる!」

 

 

 

バトルフェーダー 効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、バトルフェイズを終了する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールド上から離れた場合ゲームから除外される。

 

 

 

「また手札発動のモンスターか……小細工を。ターンエンドだ」

 

 

昴 LP3000 手札1枚

 

場 バトルフェーダー(守)

 

 

影丸 LP3100 手札3枚

 

場 雷帝ザボルグ(攻)

 

 

なんとかしのいだが……そろそろキーカードが来てくれないと……

 

「俺のターン!」

 

このカード……賭けになるがやってみるしかない

 

「モンスターをセットしてターンエンドだ」

 

 

 

昴 LP3000 手札1枚

 

場 バトルフェーダー(守)伏せ1体

 

 

影丸 LP3100 手札3枚

 

場 雷帝ザボルグ(攻)

 

 

 

「私のターン! 黄泉ガエルを効果で墓地から特殊召喚、黄泉ガエルを生け贄に炎帝テスタロスを召喚!」

 

 

炎帝テスタロス 効果モンスター

星6/炎属性/炎族/攻2400/守1000

このカードがアドバンス召喚に成功した時、相手の手札をランダムに1枚捨てる。捨てたカードがモンスターカードだった場合、そのモンスターのレベル×100ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

 

 

「炎帝テスタロスの効果で手札を捨ててもらおう」

「……捨てたカードはモンスターカード、ワイト夫人。レベルは3だ」

「なら300ポイントのダメージを受けてもらう」

 

昴 LP3000→2700

 

「おろかな埋葬発動、デッキからダーク・ホルス・ドラゴンを墓地に送る。そして死者蘇生を発動! ダーク・ホルス・ドラゴンを墓地より特殊召喚する」

 

 

ダーク・ホルス・ドラゴン 効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守1800

 

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手のメインフェイズ時に魔法カードを発動した場合、自分の墓地のレベル4の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚できる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

「その壁を突破しお前を私のしもべとしてくれる! バトルだ! 炎帝テスタロスでバトルフェーダーを攻撃!」

「バトルフェーダーは破壊されたときゲームから除外される」

「続いて雷帝ザボルグの攻撃! 壁モンスターを粉砕しろ!」

「……セットモンスターは魔導雑貨商人。リバース効果発動!」

 

 

魔導雑貨商人 効果モンスター

星1/光属性/昆虫族/攻 200/守 700

 

リバース:自分のデッキを上からめくり、一番最初に出た魔法か罠カード1枚を自分の手札に加える。それ以外のカードは墓地へ送る。

 

 

ここでどれくらいカードが落ちるか……そして何が手札に加わるかで勝敗は決まる……応えてくれ!

 

「1枚目モンスターカード、ワイトキング! 2枚目モンスターカード、ネクロ・ガードナー! 3枚目モンスターカード、ワイト夫人! 4枚目モンスターカード、ワイトキング! 5枚目モンスターカード、終末の騎士! 6枚目モンスターカード、ワイト夫人! 7枚目モンスターカードワイトメア! 8枚目モンスターカード、ダーク・クルセイダー! 9枚目魔法カード、終わりの始まり。よってこのカードを手札に加える」

「だがお前のフィールドに壁となるモンスターはいない! ダーク・ホルス・ドラゴンでダイレクトアタック!」

「墓地のネクロ・ガードナーの効果発動! このカードを除外し一度だけ攻撃を無効にする!」

 

 

 

ネクロ・ガードナー 効果モンスター

星3/闇属性/戦士族/攻 600/守1300

 

相手ターン中に、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。

このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。

 

 

 

「またしのいだか。ターンエンドだ」

 

 

昴 LP2700 手札1枚

 

場 無し

 

 

影丸 LP3100 手札1枚

 

場 雷帝ザボルグ(攻)炎帝テスタロス(攻)、ダーク・ホルス・ドラゴン(攻)

 

 

 

「おい、自己中爺、なんでお前はそこまでして力を求める」

「ふん、貴様のような若造にわかるものか。私の虚しさ、そして過去を生きた者の証を、記憶を、そして心をわからぬ貴様らにこの世界は惜しすぎる。そんな世界を変え私は新たな世界を作る!」

「……時の流れに逆らい永劫に若造の気持ちなどわかろうとしない奴にこんな世界を任せてたまるか! 俺のターン!」

 

このカード……

 

「カオス・ネクロマンサーを召喚!」

 

 

 

カオス・ネクロマンサー 効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

 

このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する

モンスターカードの数×300ポイントの数値になる。

 

 

 

「俺の墓地のモンスターは13体! よって攻撃力は3900になる!」

 

 

カオス・ネクロマンサー ATK0→3900

 

「バトル! カオス・ネクロマンサーでダーク・ホルス・ドラゴンを攻撃! ネクロ・パペットショー!」

 

 

カオス・ネクロマンサー  ATK3900

     VS

ダーク・ホルス・ドラゴン ATK3000

 

 

影丸 LP3100→2200

 

 

「メインフェイズ2に入り終わりの始まりを発動! 俺はD.D.クロウ、ダーク・グレファーダーク・クルセイダー、ワイト2体をゲームから除外し3枚ドロー!」

 

 

終わりの始まり 通常魔法

自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、自分のデッキからカードを3枚ドローする。

 

 

「カードを2枚伏せてターンを終了する」

 

 

 

昴 LP2700 手札1枚

 

場 カオス・ネクロマンサー(攻)伏せ2枚

 

 

影丸 LP2200 手札1枚

 

場 雷帝ザボルグ(攻)炎帝テスタロス(攻)

 

 

 

「私のターン! 黄泉ガエルを墓地より特殊召喚! 強欲な壺を発動しカードを2枚ドロー、そして黄泉ガエルを生け贄に氷帝メビウスを召喚! 貴様の伏せカード2枚を破壊する!」

 

 

氷帝メビウス 効果モンスター

星6/水属性/水族/攻2400/守1000

このカードが生け贄召喚に成功した時、フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで選択して破壊できる。

 

 

「させるか! 永続罠、デモンズ・チェーンを発動! 氷帝メビウスの効果を無効にする!」

 

 

デモンズ・チェーン 永続罠

フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。選択したモンスターが破壊された時、このカードを破壊する。

 

 

「しかしカオス・ネクロマンサーには消え去ってもらう! 魔法カード地割れを発動!」

 

引きずり込まれるカオス・ネクロマンサー。これでまた俺のフィールドががら空きになってしまった。

 

「バトルだ! 雷帝ザボルグでダイレクトアタック!」

「速攻魔法、異次元からの埋葬を発動! ワイト2体とネクロ・ガードナーを墓地に戻す!」

 

 

異次元からの埋葬 速攻魔法

ゲームから除外されているモンスターカードを3枚まで選択し、そのカードを墓地に戻す。

 

 

「そのモンスターは!」

「ネクロ・ガードナーの効果で一度だけ攻撃を無効にする!」

 

ネクロ・ガードナーが半実体化のようになって攻撃を受け止める。使い回ししてごめん。でも助かった。

 

「なら炎帝テスタロスでダイレクトアタック!」

 

 

昴 LP2700→300

 

「ぐっ……」

「命拾いしたな。私はカードを1枚伏せてターンを終了する」

 

 

 

昴 LP300 手札1枚

 

場 デモンズ・チェーン(氷帝メビウス)

 

 

影丸 LP2200 手札0枚

 

場 雷帝ザボルグ(攻)炎帝テスタロス(攻)氷帝メビウス(攻、攻撃不可、効果無効)伏せ1枚

 

 

「俺のターン! 魔法カードワン・フォー・ワンを発動! 手札のワイトメアを墓地に送りデッキからレベル1のモンスターを特殊召喚する!」

 

 

ワン・フォー・ワン 通常魔法

手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

 

「だが貴様のワイトキングはすべて墓地にある! カオス・ネクロマンサーを呼ぶつもりか!?」

「いや、俺のデッキにカオス・ネクロマンサーは1体しか入っていない」

 

俺がデッキから呼ぶのは……レベル1中心のこのデッキに有効なドローソース。そして最後の希望!

 

「ミスティック・パイパーを特殊召喚!」

 

 

ミスティック・パイパー 効果モンスター

星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0

このカードを生け贄に捧げて発動する。自分のデッキからカードを1枚ドローする。この効果でドローしたカードをお互いに確認し、レベル1モンスターだった場合、自分はカードをもう1枚ドローする。「ミスティック・パイパー」の効果は1ターンに1度しか使用できない

 

 

「攻撃力0で何をするつもりだ!」

「ミスティック・パイパーの効果発動! このカードを生け贄に捧げデッキからカードを1枚ドローする! そしてそのカードがレベル1モンスターだった場合お互いに確認し自分はもう1枚カードをドローする。ドロー!」

 

引いたカードは……よし!

 

「引いたカードはレベル1、エフェクト・ヴェーラー! よってもう1枚ドローする!」

 

ここまで長い激戦だった。デッキよ……今だけでいい。この戦いに終止符を打てるカードを!

 

「ドロー!」

 

このドローをした日を俺はこの先一生忘れないだろう。デッキを信じ応えてくれたこの日を。

 

「魔法カード、悪夢再びを発動! 墓地から守備力0のワイトキングとカオス・ネクロマンサーを手札に加える!」

「何!?」

 

 

悪夢再び 通常魔法

 

自分の墓地に存在する守備力0の闇属性モンスター2体を選択して手札に加える。

 

 

「ワイトキングを召喚! 現在墓地のワイトはワイト、ワイトメア、ワイト夫人、ワイトキングを合わせて10体、よって攻撃力は……」

「い、10000ポイント……(これではリビングデットの呼び声でモンスターを増やしても無意味だ……)」

 

ワイトキング ATK0→10000

 

「あんたの言う過去に生きたものの証を見せてやるよ! いくぞバトル! ワイトキングで雷帝ザボルグを攻撃!」

 

 

ワイトキング ATK10000

   VS

雷帝ザボルグ ATK2400

 

影丸     LP2200→-5400

 

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 




本当は大幅に変えようかと思った回でしたがある事情で変えない事にしました。一応理由はありますがいずれということで。
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