遊戯王GX フラグブレイカー   作:順風

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3週間まで行かずに済んだ……一回大規模に修正をかけたら時間かかりました。

VS城ノ内 後編です。短く締めるつもりだったのに思ったより長い……




第9話 運も実力のうち

「俺のターン! 魔法カード強欲な壺を発動してカードを2枚ドローします!」

 

(ギルフォード・ザ・ライトニングを超えるカードはあるけど……この状況じゃ出せないし他に出せるカードもない)

 

「ソウル・オブ・スタチューを守備表示に変更してターンを終了します」

 

TURN13

 

城ノ内 LP500 手札2枚

 

場 ギルフォード・ザ・ライトニング(攻)、伏せ2枚

 

昴 LP2600 手札4枚

 

場 ソウル・オブ・スタチュー(守)

 

 

「俺のターンだ! 格闘戦士アルティメーターを守備表示で召喚」

 

格闘戦士アルティメーター 通常モンスター

星3/地属性/戦士族/攻 700/守1000

 

 

「バトル! ギルフォード・ザ・ライトニングでソウル・オブ・スタチューを攻撃! ライトニング・クラッシュソード!」

 

電撃を受けた石像は原形を保てず四散した。

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

 

TURN14

 

城ノ内 LP500 手札2枚

 

場 ギルフォード・ザ・ライトニング(攻)、格闘戦士アルティメーター(守)、伏せ2枚

 

昴 LP2600 手札4枚

 

場 無し

 

 

「俺のターン! 貪欲な壺を発動します。モンスターを5枚戻してカードを2枚ドローします!」

 

戻したカード

 

シャインエンジェル

シャインエンジェル

異次元の女戦士

次元合成師

魔導戦士 ブレイカー

 

(ちょっと賭けになるが……やってみるしかねぇ!)

 

「魔導ギガサイバーを守備表示で特殊召喚!」

 

魔導ギガサイバー 効果モンスター

星6/闇属性/戦士族/攻2200/守1200

自分フィールド上に存在するモンスターの数が相手フィールド上に存在するモンスターより2体以上少ない場合、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。

 

「そしてオービタル 7を攻撃表示で召喚します」

 

オービタル 7 効果モンスター

星4/光属性/機械族/攻 500/守2000

このカードがリバースした時、このカードにカシコマリカウンターを1つ置く。自分のメインフェイズ時、このカードに乗っているカシコマリカウンターを全て取り除く事で、このカードの攻撃力は2000になり、このターン直接攻撃できず、エンドフェイズ時に墓地へ送られる。また、このカードをリリースして発動できる。自分の墓地から「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を選択して手札に加える。

 

 

「攻撃力500のモンスターを攻撃表示?」

「モンスターを2体並べたけど……既に通常召喚は行っているし……どうするつもりなのかしら」

 

 

「なんだ? プレイミスか?」

「そういうわけじゃないですよ。もう一回、城ノ内さんのカードを借ります! 二重魔法を発動! 魔法カード一枚を墓地に送り、相手の墓地から魔法カード一枚を選択して自分のカードとして使う!」

 

二重魔法 通常魔法

手札の魔法カードを1枚捨てる。相手の墓地から魔法カードを1枚選択し、自分のカードとして使用する。

 

 

昴が手札にあったダブル・アップ・チャンスを墓地に送ると城ノ内の墓地が光り、昴が選択したカードが飛び出して昴の元に向かう。

 

「速攻魔法、天使のサイコロ! オービタル 7を選択しサイコロを振ります!」

「だが、確率は六分の一だ! そうは当たらねえ!」

 

天使のような物体が再びサイコロを放った。

 

サイコロの指し示した数字は……4。

 

「攻撃力は2000止まりだ! さぁどうする?」

 

しかし昴はまったく落胆した様子を見せなかった。

 

「これでいいんです」

「何?」

「これで……召喚条件は整いました!」

 

この賭けは城ノ内が思っていた物とは違うものだった。城ノ内は攻撃力500のモンスターで攻撃力2800のモンスターを天使のサイコロを使って倒そうとしていると思っていた。だから六分の一と言ったのだ。しかし、昴としてはそう都合よく6が出るとは思ってはいなかった。しかし、このモンスターを出すために必要な確率は二分の一。4以上が出れば何でもよかったのだ。

 

「このカードはフィールドに存在する攻撃力2000以上のモンスター二体を生け贄に捧げることで特殊召喚することができます!」

「なっ!?」

「これが召喚条件のモンスター!?」

 

「闇に輝く銀河よ、希望の光になりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!現れろ、銀河眼の光子竜!」

 

オービタル 7と魔導ギガサイバーが光になって上空に駆け上がり、そこから銀河の名を持つ竜が現れた。

 

 

銀河眼の光子竜  効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

このカードは自分フィールド上に存在する攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースし、手札から特殊召喚する事ができる。このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時、その相手モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事ができる。この効果で除外したモンスターは、バトルフェイズ終了時にフィールド上に戻る。この効果でゲームから除外したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、このカードの攻撃力は、そのエクシーズモンスターをゲームから除外した時のエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。

 

 

『こ、これは……名の通り銀河の星を纏ったかのようなモンスターが現れたぞー!』

 

MCもさすがに見たことのないモンスターに困惑したのかわずかにコメントに詰まったがなんとか実況をしていた。

 

「これって……」

「海馬がもってる青眼(ブルーアイズ)に似ているような……」

「青氷の白夜龍ってカードもあるらしいしそれと同じようなものなんじゃないの?」

 

 

「銀河眼の光子竜でギルフォード・ザ・ライトニングを攻撃! 破滅のフォトン・ストリーム!」

「速攻魔法、突進を発動! ギルフォード・ザ・ライトニングの攻撃力を700アップさせる!」

 

 

ギルフォード・ザ・ライトニング ATK2800→3500

 

 

突進 速攻魔法

フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力はエンドフェイズ時まで700ポイントアップする。

 

 

「銀河眼の光子竜の効果を発動! 戦闘時このモンスターと戦闘を行うモンスターをバトルフェイズ終了時までゲームから除外することができます!」

「何ぃ!?」

 

 

「戦闘破壊が実質不可能なモンスター……厄介ね……」

「城ノ内……あいつ大丈夫か?」

「大丈夫です。お兄ちゃんはきっと勝ちます!」

 

 

「カードを1枚伏せてターンを終了します」

 

 

TURN15

 

城ノ内 LP500 手札2枚

 

場 ギルフォード・ザ・ライトニング(攻)、格闘戦士アルティメーター(守)、伏せ1枚

 

昴 LP2600 手札0枚

 

場 銀河眼の光子竜(攻)、伏せ1枚

 

 

「俺のターンだ! 魔法カード、貪欲な壺を発動! 墓地のモンスター5枚を戻してシャッフルし、その後2枚ドローする」

 

 

戻したカード

 

ロケット戦士

リトル・ウィンガード

ワイバーンの戦士

漆黒の豹戦士・パンサーウォーリア―

ベビードラゴン

 

「墓地の神剣-フェニックスブレードの効果を発動! ランドスターの剣士とアックスレイダーを除外してこのカードを手札に加え、これをギルフォード・ザ・ライトニングに装備!」

 

 

ギルフォード・ザ・ライトニング ATK2800→3100

 

「さらに魔法カード、古のルールの効果によって手札から真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

 

 

古のルール 通常魔法

手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。

 

真紅眼の黒竜 通常モンスター

 

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2000

 

 

『ここで城ノ内克也の魂のカード、真紅眼の黒竜の登場だー!』

 

「バトル、ギルフォード・ザ・ライトニングで銀河眼の光子竜を攻撃! ライトニング・クラッシュソード!」

「くっ……銀河眼の効果で互いのモンスターを除外……」

「これで場にはモンスターはいない! 真紅眼の黒竜でダイレクトアタック! 黒炎弾!」

「罠カード発動! ピンポイント・ガード!」

 

 

ピンポイント・ガード 通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはそのターン、戦闘及びカードの効果では破壊されない。

 

 

「この効果で墓地よりオネストを守備表示で特殊召喚! ピンポイント・ガードの効果で戦闘とカード効果で破壊されません!」

「くそっ……リバースカードを一枚セットしてターンエンドだ」

 

 

TURN16

 

城ノ内 LP500 手札1枚

 

場 ギルフォード・ザ・ライトニング(攻)、真紅眼の黒竜(攻)、伏せ2枚

 

昴 LP2600 手札0枚

 

場 銀河眼の光子竜(攻)、オネスト(守)

 

 

「俺のターン! オネストの効果発動! この効果でフィールドに存在するこのカードを手札に戻すことができます」

「なんだと!?」

「さらに墓地のBF-精鋭のゼピュロスとオービタル 7をゲームから除外しカオス・ソーサラーを特殊召喚!」

 

 

カオス・ソーサラー 効果モンスター

星6/闇属性/魔法使い族/攻2300/守2000

このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつゲームから除外した場合に特殊召喚できる。1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してゲームから除外できる。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

 

 

(それにしても今度は上級モンスターばっかりだな……オービタル 7以外)

 

昴はカオス・ソーサラーを召喚する最中そんなことを考えていた。

 

「カオス・ソーサラーの効果発動! ギルフォード・ザ・ライトニングをゲームから除外します!」

 

波動弾のようなものをがギルフォード・ザ・ライトニングを直撃し消え失せた。

 

「銀河眼の光子竜で真紅眼の黒竜を攻撃!」

「そうはいかねぇ! 罠カード発動、墓荒らし!」

(これは……まずい!)

 

 

墓荒らし 通常罠 (アニメ効果推定)

 

相手の墓地に存在するカード1枚を選択し、このターンのみ自分のカードとして使用できる。(即時発動も可)

 

「この効果でお前の墓地の強制終了を選択して効果を発動! セットしてあった体力増強剤スーパーZを墓地に送ってバトルフェイズを強制終了させる!」

 

「よーし! ここから逆転だ!」

「頑張って、お兄ちゃん!」

 

(はぁ……ここまでかな……)

 

比較的優勢だった流れが向こうに流れていくのを昴は確かに感じた。一つのプレイで状況を一変させる……十代にも言えることだがそういうデュエリストはやはり……強い。

 

「俺はこれでターンを終了します」

 

 

TURN17

 

城ノ内 LP500 手札1枚

 

場 真紅眼の黒竜(攻)

 

昴 LP2600 手札1枚

 

場 銀河眼の光子竜(攻)、カオス・ソーサラー(攻)

 

 

「俺のターン!」

 

引いたカードを見た城ノ内は……はっとしたような表情になり数秒動きを止めた。そのあと昴に向けて口を開いた。

 

「どうやらこの勝負、最後は運に任せるしかねぇみたいだ」

「……それはどういう意味です?」

 

なんとなく分かってはいたが昴はそう尋ねた。

 

「こういうことさ! 俺は時の魔術師を召喚!」

 

時の魔術師 効果モンスター (アニメ効果)

星2/光属性/魔法使い族/攻 500/守 400

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動する事ができる。ルーレットを1回行い、当たった場合、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。ハズレの場合、自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊し、自分は破壊したモンスターの攻撃力を合計した数値の半分のダメージを受ける。

 

ルーレットを持った小さな魔術師が現れた。

 

「さぁ、最後の運だめしと行こうぜ! タイムルーレット、回転!」

 

右手に持つルーレットが回転を始める。

 

 

「当たる確率は3分の1……」

「城ノ内……」

「お兄ちゃん……」

 

固唾をのんで見守っている外野とは裏腹に昴は大した緊張をしていなかった。そしてルーレットが指示した先は……当たりの文字。つまり……

 

「よし! 当たりの効果は相手フィールドのモンスターをすべて破壊する! タイムマジック!」

『タイムマジック!』

 

魔術師がそう宣言すると嵐が巻き起こり時が流れていく風景が映し出され……その過程で銀河眼の光子竜は化石となり、カオス・ソーサラーは力尽きた。

 

「これでフィールドはがら空きだぜ! アルティメーターを攻撃表示にしてダイレクトアタックだ!」

 

アルティメーターの拳が昴に直撃した。あまりこういったことに慣れていないのか苦悶の表情を浮かべている。

 

昴 LP2600→1900

 

「真紅眼の黒竜の攻撃! 黒炎弾!」

 

真紅眼の渾身の一撃が昴に直撃しデュエルディスクが終わりの音を鳴らした。

 

昴 LP1900→-500

 

           ○

『ついに決着ー! スペシャルパック争奪特別デュエルを制したのは城ノ内克也! 』

 

実況がそう告げるなか、昴の感情は複雑なものだった。

 

(悔しいとは思う。だけど心のどこかでしょうがないってあきらめているような気がする……)

 

原作を熟知しているが故の弊害みたいなものなのだろう。城ノ内に対する強敵……いや、伝説という見方が引きを鈍らせたのかはわからない。

 

『勝者には賞品としてスペシャルパック5パックが送られるぞー!』

「5パック!?」

「そうデース。ワタシはパックの個数までは言っていまセーン」

 

片仮名交じりの日本語で現れたのはペガサスだった。主催者であるし対戦前に係員が言っていたことを考えると来ていても不思議ではないと昴は思っていた。

 

ついでに言うと「敗者に何も賞品がないと言っていない」という理屈で昴もスペシャルパックをもらっている。ここに立っただけでもそのパックを手に入れる理由になるということらしい。

 

……自身は最愛の人を亡くした故にそういう「縁」にこだわりがあるのがペガサスのやり方だった。

 

「楽しいデュエルだったぜ! またやろうな!」

「はい、その時はまたよろしくお願いします」

 

昴は城ノ内と握手を交わしこの場を去った。その後、城ノ内には子どもたちがサインをねだって押し寄せていたという。

 

            

「あー疲れたぜ」

「でも静香ちゃんのためのパックが予想以上に手に入ってよかったじゃねーか。あまったら俺にも分けてくれよ! 俺も静香ちゃんとデュエルしたいし」

「誰がお前に分けるかよ! これは静香のためのもんだぞ!」

「はぁ……あんた達相変わらずねぇ……」

 

言い争う城ノ内と本田にあきれる舞。だがそんな悪友と書いても親友と呼べるその仲がいままで城ノ内を支えていたことをよく知っている舞としてはそう言いながらも少しうらやましくも思うのだった。

 

「あの……私もお兄ちゃんも全部使うわけじゃないのであまったら本田さんにも……」

「ありがとなー静香ちゃん! 城ノ内、お前も静香ちゃんを見習った方がいいんじゃねぇのか?」

「うるせぇ!」

 

原作から数年経っており、変化はあるとは言っても根本的なところは何一つ変わっていないようだ。

 

「あの……そろそろ舞さんは試合の時間じゃないですか?」

「そうね……確かにそろそろ行かないとまずいけど……城ノ内、アンタに一つ聞いておきたいことがある」

「俺にか?」

「ちょっと静香ちゃん達は席を外してもらえる?」

「わかりました。お兄ちゃん、向こうで待ってるね?」

「わかった。終わったらそっち行く」

 

静香と本田、それに御伽が場を離れたのを見た舞は会場の裏手に移動した。喧騒は聞こえるが人通りはほとんどない場所である。

 

「で? 何のようなんだ?」

「城ノ内、もうすぐ卒業でしょ? アンタならプロへの誘いとかも来てんじゃないの?」

「え? ああ……そういえばそんなの来てたな」

 

城ノ内は大学卒業間近のようで話題は城ノ内の進路のようだが……どうにも本人の反応がよくない。城ノ内程のデュエリストにプロからの誘いが来てないと思えない。そう思っての舞の質問だった。

 

「でもな、俺は今んところプロになるつもりはねぇ」

「どうして!? アンタの実力ならプロでもやっていける! 今になって怖気づいたなんて……」

「そんなつもりじゃねぇよ」

「ならなんで!?」

 

舞の口調は今にも城ノ内に掴みかかりそうな勢いだった。

 

「確かにプロの世界ってのは魅力的なのかもしれねぇ。けどな、俺はデュエルを純粋に楽しみたいんだ。スポンサーとかそんな面倒なのはごめんだ」

「スポンサーがいなくったってプロはやれる! あたしだってスポンサーがいた時もあったけどほとんどフリーだった! そんなことを言い訳にプロにならないっていうなら……」

 

口調がどんどん荒くなっていく舞に対し城ノ内は冷静そうに見えた。城ノ内は舞の肩に手を置いて言った。

 

「もう試合の時間だろ? 行かねぇと不戦敗になっちまうぞ?」

「……近いうちにもう一回聞きに行くから。またふざけた答えを返すようなら……私はアンタを軽蔑するよ」

 

そう言い残し舞はスタジアムの方に去っていく。

 

「男には……プライドってもんがあるんだよ。舞」

 

そう城ノ内がつぶやいた言葉は舞に届いてはいない。しかし、どこか自分を鼓舞するような言い方でもあった。

 

 

          ○

「おーこれはすごいな」

 

シリアスな雰囲気になっていた海馬ドーム周辺の二人とは裏腹に夕食を取るため近くのハンバーガーのファストフード店でパック開封中の昴。

 

あのスペシャルパック以外にも五万円分の資金が浮いたので、アニメにしか登場していないようなカードを購入していた。

 

さて、肝心のスペシャルパックの中身だが……レアカード=攻撃力という世界ゆえの封入となっていた。もちろん魔法なども入っていたが。

 

ロイヤル・ストレート・スラッシャーやそれを召喚するための魔法カード、ロイヤルストレート。ターンを飛ばす時の飛躍 -ターン・ジャンプにいずれは役に立ちそうな同胞の絆といったカードが封入されていた。

 

他のカードは守護天使 ジャンヌやダイヤモンドドラゴン、原作効果で効果モンスターも蘇生できる黙する死者、禁止カードなのに混じっていた第六感、普通に使える激流葬。そして……

 

「これはさすがに予想外だったな……」

 

昴は10枚のカードの中から1枚のカードを手に取った。そのカードは以前昴がフラグを折るために必要と感じて探していたのだが、結局見つからずあきらめていたカードだった。

 

(まぁ……使いどころも限られるし前提条件をクリアしないとな……)

 

特殊なカードゆえに使える機会はそうないだろう。そう昴は感じていた。

 

(しかしイベントがあったせいか店内が混んできたな……)

 

この世界の某ハンバーガーチェーンの店内にはデュエルスペースも設けられている。なぜかというと子供向けのセットメニューにカードをつけている事がある為、こういったスペースを設けることにしたようだ。ただし、小学生以下の子供限定であるが。

 

「七海!」

「うおっ!? ……なんだ三沢か」

「何だとは何だ」

 

小学生のデュエルをのんびりとシェイクを飲みながら眺めている昴の耳に突然響くものがあったので振り向いてみると、空気こと三沢大地がお盆を持って立っていた。

 

「俺もあの会場にいてな。城ノ内克也とデュエルできるとはうらやましい……」

「結局負けたけどな」

「結果だけ見ればそうだが十分健闘したんじゃないか? そういえば俺もスペシャルパックを買ったんだ」

「へー……いいの入っていたか?」

「いいものはあったんたが……俺のデッキに合わないものもあってな。今から交換に行く」

 

抽選をしてまで販売されたものではあるがカードの種類はかなり多い。その数はなんと200種類。元の世界で売られている通常パックが80種類なのでその2・5倍だ。なので当然目当てのカードを手に入れられないこともある。

 

そのためこういった会場に近い場所では交換の取引が行われる。昴も二、三度声を掛けられていた。(どちらも特に必要なかったのでお断りしたが)

 

「そうか。俺はそろそろ帰るよ」

「じゃあまた。アカデミアで」

 

三沢と昴は互いに軽く手を挙げたあと別れ、昴は自宅へと帰宅した。




敗因? 鉄壁にならなかったからじゃないかな。

次回もまだ春休みが続きます。三沢? たぶん出てこないんじゃね?
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