ザレゴトフィアンマ ~戯言遣いとボンゴレマフィア~ 作:昆布さん
ぶるぅぁぁぁッ!
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今回の出現はどうやら前回とは全く違ったものらしく、少なくとも前回のように偶然の出会いというわけではなく、彼はいけしゃあしゃあとぼく達の目の前に姿を現した。
なんだろう、この状況…というかこの空気…<新作ゲームを買いました。ただしデータは使用済み>みたいなっ!
…いかん。気まずさのあまりプチ巫女子ちゃん化が…
「なんなんだよこの登場の仕方は!テメエそれでも黒幕か!<初代ドラクエの電源オン、ただし最初は竜王の城>みたいな空気じゃねエか!」
獄寺隼人の文字通り嵐のような罵倒を受けても西東天はどこ吹く風。いつものように『なんなんだよこの登場の仕方は』ふん。と復唱して流す。
「有り体に言えば宣戦布告だ。昔みたいに才知のやつに任せてもよかったんだがな…」
死んじゃいましたもんね。
「まあ、そういうことだ。しかしまあ、俺が動こうが、他の誰が動こうが、そんな物は全部同じことだ。」
で、宣戦布告?
「ああ、そうだ。久しく俺が腰を上げたんだ。今度はこの腰骨が折れるまで頑張れよ俺の敵。」
と、ここで再び獄寺君が吼える。
「テメエ、初代のこと無視してんじゃねえ!」
「『初代のこと無視してんじゃねえ』ふん。そいつが今回のターゲット…いや、お前自身もそうみたいだな。」
世界のバランスを司るもの。狐面の男はそう続ける。
「7つのボンゴレリング…いや、今はボンゴレギアと言うんだったか…それに同じく7つずつのマーレリングとおしゃぶりの器…」
その単語を聞いたボンゴレサイドの面々に緊張が走った。
「何故それを知っている…とでも言いたげな顔だな。ふん。裏社会など表世界の一部に過ぎん。裏世界にある程度まで触れてしまえば情報の開示率は圧倒的に高い。少なくとも暴力の世界よりも圧倒的に楽に情報は集まったさ。」
「まあ、それについて否定はしねえさ。」
動揺する綱吉君を戒めるような口調で式岸さんが言う。
「有り得ないなんてことは有り得ない…現に情報面でも戦力面でもほぼ無双だったところのお前らが殺し名のことを知らず、また、たかだか匂宮の分家如きにボロボロだ。」
「まあ、それはそれだ。ところでお前、沢田綱吉…だったな?ネオ・ボンゴレⅠ世。」
「俺!?はい、合ってますけど…」
それからジェラーロ。と言って狐面の男はジェラーロの方に向き、指さす。
「山本武に、獄寺隼人…ふん。そこにいるのは裏社会最強のクソガキ…みんなみんな、俺とすくなからずの縁があるようで、助かったぜ。」
縁?そうきくのは山本君。哀川さんも式岸さんも眉をひそめている。
「人類最強、そして人類最終を作り出すことを目的とした研究施設…ER3システムのMS-2と言う部署…俺達3人…順哉と明楽が所属し、そして俺の娘…哀川潤の続き、想影真心を作った組織…その縁で俺と俺の敵は知り合い…そしてそれ以前…俺の娘の製造過程においてお前達、ボンゴレとバルテスカは俺の娘…ひいては俺との縁を持った。」
人類最恐を参考に人類最強を作ったのだから。クククッ。と狐面の男は犯しそうに笑う。嗤う。
「またお前だよ、俺の娘。本当に凄いモンだな。まるでお前自身がネットワークの中心部だなあ?」
「で、人類最恐ってのは一体どういうものなんだ?」
これまでほとんど喋らなかった、と言うか彼はムードメーカーらしいので、多分雰囲気を壊さないために黙っていたのだろう、山本君が質問した。
「『人類最恐ってのは一体どういうものなんだ』ふん。お前達の呼び名で行けば…パーヴェント…だな。」
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「と言うわけだ。」
「へー…」
所変わって零崎人識の病室である。
「なにやら…とんでもないことに首を突っ込んで死まったようですね…」
そもそも、先の会談に軋騎が同席したのは玖渚友の代理であり、また、人識の代理でもあったわけで、つまりはこの街にいる他の零崎に情報を伝達しているというわけだ。
「ていうか、とんでもないことはいつものことじゃないですか。」
問識の苦笑混じりの呟きに意地の悪い笑みで舞織が茶々を入れる。
「まあ、そーだよな。俺や大将や伊織ちゃんはもちろんのこと、問識なんてとんでもないハイエンドだろ?っと。んで、あの駄狐、なんつってたんだ?」
「ああ、死色の真紅を創る上で利用した100年ほど前の化け物を復活させて、今度はあの欠陥製品じゃなしに、ボンゴレの上層部を潰すって話だ。」
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「で、なんでそれが世界の終わりに繋がっちゃうわけー?」
「なんでも
「まあ、ゆくゆくは21個全部を…とかって話だけど、一番居場所が分かりやすいのがボンゴレだからって話だ。」
僕たちは玖渚に今回の会合について報告していた…というか哀川さん、アンタいつからここにいるんだよ
「あん?いーたんとほぼ同時だよ。つーかあたしを苗字で呼ぶな。苗字で呼ぶのは敵だけだ。」
失礼しました。
「しかし、どんなアプローチを仕掛けてくるのやら…オラ、わくわくしてきたぞ!」
「どこのサイや人だアンタは。」
つーかリアルでこええんだよ。
しかし本当にどうくるんだろう?
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裏社会を含め、最大最強の力を持ち、一般人達が無自覚に力を持っているこの世界のことを表世界、あるいは普通の世界と呼ぶ。
普通の世界の内訳はこうだ。
ボンゴレやシモン、バルテスカ、ミルフィオーレなどのマフィアが闊歩する裏社会、一般人達が暮らす表社会、ERシステムなど、一部が裏世界に食い込んだ組織が存在している狭間の世界だ。
ちなみに普通の世界をパソコンのOSで例えるならウィンドウズがそれに当たる。
赤神家、氏神家、
壱外、弐栞、
ここはユニックスだ。
最後にOSの存在しない世界。
匂宮雑技団、闇口衆、零崎一賊、薄野武隊、墓森司令塔、天吹正規庁、石凪調査室の殺し名七家、対を為す時宮病院、罪口商会、崎の字無しで奇野師団、拭森動物園、死吹製作所、咎凪党の呪い名六家。
そしてそれらと関わりの薄い者や分家を含めた数多の人外達が跳梁跋扈する戦闘能力の世界。
このうち財政力、政治力、戦闘能力の3つの世界のことを総称して裏世界と呼ぶ。
そしてごくごく少数ながらもそれら4つの世界全てに深い関わりを持つ人物が存在する…
十全でしょう?
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「…というのが裏世界についての概要だ」
『kouta isimaru』の署名の入った封筒の中からとりだした紙を綱吉の部屋の机に広げてジェラーロがいう。
「ところでジェラーロさん、このコウタ イシマルって人、一体誰なんです?」
「最後に追記されていたごく少数の一人だ」
指で空中に石丸小唄と漢字でスペリングしながらジェラーロは続ける。
「こっちの紙によると…彼女の他に3人…人類最恐の請負人、死色の真紅、
凄いな…山本が呟く。
「俺達、そんなすげえ人とお近づきになっちまったってことか?」
「そういうこったな。」
獄寺も相槌を打って零崎の文字を指さす。
「あの顔面刺青も、零崎って呼ばれてたしな。」
「近所で死んでたのも奇野って人だったし、こないだ襲ってきたのは罪口っていってたよね?」
「ああ、たしか罪口積木…だっけ?」
骸を襲ったのも時宮だし…といいさして黙り込む綱吉に獄寺は両手をヒラヒラさせていう。
「大丈夫ッスよ。並盛病院のところで死吹ってやつも拭森ってやつもやられてました…し…」
そこまで言って黙り込んだ獄寺。脳をフル回転させているといった表情で顎に指を当てて考え込む。
「待って下さい、たしか並盛病院にその顔面刺青も入院してる、そして奇野のやつはまるでナイフというか、糸で刻まれたような死体の様子だった、罪口の倒され方はジグザグとかいう糸の技だった…拭森が最後に目撃された場所は顔面刺青の病室から出てきた男を尾行しているところ、そしてその病院の前で死吹はナイフで殺されていた…初代!」
「ああ、間違いないよ!」
「既に戦いは始まっていたということか!?」
綱吉達に声を荒げながら尋ねるジェラーロ。一つ頷いて山本は
「ターゲットだってのに、バレないように事が進んでいたらしいっすね。」
と返す。
「逆にばれても良いという局面になっているということは…」
はい。と綱吉が頷いて三人の顔を見回した。
「事態はそこまで進んでいる。」
玖渚機関がめんどくさかった…宝月社のムック片手にキーボードぽちぽちうっておりました。
それでは。
ちゃおちゃおー。