ザレゴトフィアンマ ~戯言遣いとボンゴレマフィア~ 作:昆布さん
知らぬなら、作ってしまえ、設定を。
というわけで今回は2話連続投稿。
零崎…零崎なあ…
「どうしたの?隼人」
ああ、初代。と物思いにふけっていた様子の獄寺は慌てて振り向いた。
「さっきから落ち着きがないけど。」
「いえ、顔面刺青よりも前に零崎の人間にあったような気がするんですよ。」
ずっと昔にですけど。と言い足して獄寺はジェラーロに声をかけた。
「なあ、零崎の有名どころっていうと誰がいるんだ?」
「なんだ?藪から棒に…まあいい、やはり群を抜いて有名なのが
「違う気がする。」
獄寺の呟きに眉をひそめながらもジェラーロは続けた。
「次点として上げられるのが
「こいつでもない。」
「さっきの二人に加えて零崎三天王といわれるのが音使い、
「全然違う。」
「最後は
「そいつだ!」
獄寺の裏社会における通り名は二つ。ひとつは綱吉へのぶれない忠誠心とその圧倒的実力からつけられた『ネオ・ボンゴレⅠ世の右腕』。
もう一つはそのダイナマイト使いの見事さからつけられた『スモーキン・ボム』
「もう6年も前になります。俺は、あの日いつものようにイタリアの路地裏で荒れていました。並盛に来る、3年前のことです。」
・・・・・
どんっ。
「おっとすまねえ。余所見しちまってたぜ…ケガはないよな?」
その日、隼人にぶつかったのは跳ね回る黒髪を顎のあたりで切りそろえた日本人であった。
憮然とする隼人にその男は悪びれもせずに言葉をかけてくる。
「そ-むくれんなよ。悪かったって。ところでよ、道に迷っちまったんだけど、教えてくれねえか?」
つっても人生の道を聞いてるわけじゃないんだけどな。そういって男はけけけと笑う。
当時の隼人は、今もまだそう言われればそうなのだが、更に沸騰しやすい瞬間湯沸かし器だった。
「ふざけんな!そっちからぶつかっといてその態度はどーいうことだ!」
ぶちぎれて隼人は煙草に火をつけ、ダイナマイトに着火する。
「果てやがれ!」
爆煙。何も見えなくなる。
「どーだクソ野郎!この獄寺隼人様をなめてんじゃねえぞゴラア!」
気を吐く隼人の後ろからその時声が聞こえてきた。煙と爆発の余韻をも切り裂く強い声だ。
「ふうん。テメエがスモーキン・ボム…いいじゃねえの。ホントにいいじゃん。ガキにしちゃいい殺気だし、躊躇う様子も微塵もなかった。油断こそ減点対象だが、ダイナマイトの扱いもガキにしては悪くない。表のプレイヤーじゃ足下にもおよばねえだろうな。けけけ。そう構えるな。褒めてるんだぜ。」
「な…なんだテメエは…」
そーさなー。いっちゃってもいーけどどーしよーかなー。などとふざけて見せながら男は名乗った。
「いいだろ。教えてやるよ。俺の名は
そういいながらポケットに突っ込んでいた両手を取り出してみせる常識。その指の間にはダイナマイトがはさまれていた。親指と人差し指、人差し指と中指、中指と薬指、薬指と小指に各2本、それが両手で計16本のダイナマイトだ。
「人にもよるが俺のことを爆熱の殺人鬼なんていうヤツもいるがな。けけけ。言う程のモンじゃねえっつーの。」
全身から迸る殺気に身をすくませる隼人に向けて常識は試験だ。と前置きして宣言する。
「俺の攻撃から逃げ延びられるか?試してやろう。」
「うう…」
「オイ、返事はどうした?受けねえんなら死ぬだけだぜ?生き延びたけりゃやるっきゃねえんだよ。」
「だ…誰がやられるかよ!いいぜ!やってやらあ!」
いい心がけだ。命は大事にしないとな。ともう一度けけけと嗤って常識は言う。
「そんじゃあまあ、零崎を始めるか。まずはこれだぜ、2倍ボム!」
爆煙と爆炎が路地裏を支配した。
・・・・・
「てなワケで、どーぞこーぞ煙に紛れて生き延びたわけですよ。」
青ざめた顔で思い出話を語り終えた獄寺。
「雲雀以外に逃げた相手といやあ、後にも先にもあの寸鉄殺人だけでしたね。」
「もし再会したらどうするの?」
好奇心からの綱吉の問に獄寺は真っ向から
「爆弾使いとして、あいつを超えたと思い知らせて見せましょう!」
と、そう答えた。ちなみに獄寺の2倍ボムは、常識の技からヒントを得て開発した物だとか。
というわけで設定も投稿させて頂きます。
ではまた。