ザレゴトフィアンマ ~戯言遣いとボンゴレマフィア~ 作:昆布さん
後一話で撃ちつくしとなりますのでどうかお付き合いを。
では、クラッシュクラシック×ほんのちょっとだけ八軒と御影×人識、始まりますよ~!
「ン…っと、鍵鍵鍵・・・」
俺はとある店の扉の前でポケットをごそごそやっていた。後ろにいるのは二人。伊織ちゃんと、なぜだか憑いてきた死色だ。いや生きてるけども
「あった。・・・おーっす、邪魔すんぜ~・・・っと、誰もいねえか」
「人識君、ここってホントにバーだったんですか?」
そうきく伊織ちゃんに答えるのは死色だ。
「そりゃ6年も経ってんだぜ、そりゃ埃も積もるだろうさ。」
はあ。と頷く伊織ちゃんを連れて俺は店の奥に置かれたピアノの前に立つ。
ピアノバー・クラッシュクラシック。
「あのにーちゃんの事だ、最終的に俺達が来るのを見越してたんだろーな。」
「でしょうねえ。ネットの掲示板に明らかにそうと分かる広告を出してみたりして・・・目立つことこの上無いと思いますよ」
「まああのにーちゃん特別偏屈だから」
兄貴尊敬してたし。と付け足すと俺はピアノの前に座った。隣には伊織ちゃんもいる。
「じゃまあ、聞いてくれや。にーちゃんの代わりによ。」
「作曲者零崎曲識、作品NO.200、ぎっこんばったん」
あのにーちゃんが俺達に残したもう一つ、もう一曲の音楽が響く。俺達にプレゼントしてくれた(もっとも俺からしたら押しつけられた以外の何物でもないが、まああのCDと並ぶにーちゃんの数少ない置き土産というのは否定しねエ)楽譜、連弾用の曲だ。
やがて、俺達はにーちゃんが書いた曲を弾き終わり、ピアノの前から立ち上がった。
「で?俺達は用事を済ませたわけだが、死色、あんたはどうするんだ?」
「ああ?アタシか?そうさなあ、とりあえず・・・おいモテカワメイク」
はい?と首を傾げる伊織ちゃんに死色は右手を出す。掌を上にした何かを要求するような形だ。
「ぎっこんばったん・・・だったよな?アレの譜面わたせ。アタシも弾いてから出てくことにするわ。」
「え?でもあれ連弾用の曲ですよ?」
いーんだよ。というと死色は伊織ちゃんから丁寧に、しかし強引に譜面をむしり取ると隣ににーちゃんがいるようにピアノを演奏し始めた。
「譜面のコピーは?」
「大丈夫ですよー、そりゃあ、アレはオリジナルですけど、一応コピーも取ってありますから。何の心配も要りません」
そうか・・・よし帰るぞ
「へ?」
「お邪魔虫はとっとと退散するとしようや」
「ですね」
地下にあるクラッシュクラシックを出て大通りを歩く。
「しっかし結構意外性ありますよねえ」
あア?
「だってそうじゃないですか。今回のことといい、ツナ君の時といい、人識君って冷徹そうで結構いい人ですよねえ。酷い人みたいなのに。」
まあ人じゃなくて鬼ですけど。なんていうモンだからこっちも何とはなしに
「それいったら伊織ちゃんだって相当なモンだと思うけどな。俺ら見た目と中身に差がありすぎるから。」
近くを歩く眼鏡の青年と可愛らしい少女が軽く会釈をしてきたので俺達も返すとまあなんだ。と俺は言った。
「寝床さがさねえとなんねえしな・・・忙しくなるぜ?」
・・・足下に・・・転がってる・・・過労した働き蜂・・・なんか、本当に前途多難なカンジがしないでもない・・・
後一発。ですが勢い書き始めた作品がございますのでそちらも投稿させて頂きます。
次回、刃物同盟×墓標、というか美形会議!おっ楽しみに~!
ちゃおちゃおー。