ザレゴトフィアンマ ~戯言遣いとボンゴレマフィア~   作:昆布さん

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よく考えたらツナ、今回初登場ですねえ…
うむ…一応リボーン側の主役に据えるつもりだったのに…しかし73の設定って狐さんが目をつけそうな話だよなあ…要はバランスをグッチャグチャに、それこそむいみちゃんの精神ぐらいグチャグチャにしちまえばいいわけだから、リングに悪影響を及ぼす方法さえ分かれば後はその通り…って、その方法は分からんが…


標的3 傑作だ(欠策だ)

なんで平然と殺すのか?知らねえよ。

 

・・・・・

 

所変わってここはネオ・ボンゴレⅠ世予定の沢田綱吉の自宅から道一つはさんだところだ。そこには奇抜なファッションに身を包んだ青年が隠れている。

「まあ、あっけないものではあるが、俺が出張ったら一瞬で終幕だわな。」

呪い名奇野師団の現エースであるところの奇野才知は誰にともなく呟き、沢田家に視線を向ける。

「全く、既知も頼知もなんだって人一人殺せずに死んじまったんだ?まったく「理解に苦しむよな」!?」

「だがまあそいつはその二人の落ち度ってことで、しかし奇野既知ってのはどっかで聞いた名前だな。たしか俺と兄貴を間違えて襲ってきた感染血統の病毒遣いじゃなかったか?呪い名の」

冷気の後ろにいつの間にか立っていたのは先ほど舞織から兄と言われた青年だ。

「まあ、あんたにとっちゃ、いやな奴に出会っちまったか。位のモンだと思うがな「テメエ誰だ!?」」

あ?俺?と少しだけ聞き返すと、青年は名乗るほどのもんでもないさ。と前置きする。

「ただ、強いて言うとすれば…通りすがりの『人間失格』ってところかな?さて、早速悪いが…」

青年が喋り終えるころには奇野才知はそこにはいない。ただ、見覚えのある肉片があたりに散らばっているだけだ。

「殺して解して並べて揃えて晒してやったぜ。」

 

・・・・・

 

「ええ!?近所でバラバラ死体ィ!?」

ここに来て初登場であるところの沢田綱吉はそのニュースを聞いて顔を青くした。

翌朝、家庭教師たるリボーンが死体の第一発見者…無論、表向きは別の一般人が第一発見者ということになっている…として綱吉に情報をもたらしたのだ。

「だが、ちっと面倒なことになっててな…」

「な、なんだよ?」

「死体の身元がわからねえんだ。」

というより存在しないことになってる人間だ。と言ってリボーンは写真を綱吉に見せる。

「名前は奇野才知。こいつの周りにいる人間はどいつもこいつも毒物中毒を起こしちまうらしい。だが、そこまでだ。」

それ以上の情報が手にはいらねえんだ。そういってリボーンは黙り込んだ。

 

・・・・・

 

ううむ…何ともめんどくさい奴が尋ねてきたなあ…

「君だろ?零崎。」

人間失格はなんのことだ?とうそぶく。

ぼくは今朝見つかったバラバラ死体だよ。と言って玖渚のデジカメで撮ってきた写真を見せる。

「呪い名、それも近付くことも危なくて仕方がない感染血族の奇野師団を相手にして、あんな風にバラバラにできる人間なんて、目の前にいる人間失格以外にぼくは知らない。」

「なかなか鋭いじゃねエか。欠陥製品。」

かはは。と笑って零崎は続ける。

「俺はただなにしでかすかわかんねえ舞織を追いかけてきただけなんだがな。」

立場が逆転しちまったな。と肩をすくめると零崎は続ける。

「で、ぶつぶつと呟いてる奇野を見かけたもんだから、気がついたらつい殺しちまってたってワケだ。」

「なんて呟いてた?」

「さあなあ…俺が出張ったら終幕だとか、既知も頼知もなんだって人一人殺せずに死んじまったんだ?とか、そんな感じだな。誰かに頼まれたようではあったが…」

人類最悪か…ぼくはちょっと考えてから零崎を追い出しにかかった。

「今から実地調査に行くから、お前はとりあえず出てってくれ。友!来てくれ!」

 

・・・・・

 

なあ、この住所ってここで合ってるか?

「うん、あってるよ。」

「結構良い所に住んでるんだな…」

一応護衛対象の一人である、直球型でネオ・ボンゴレⅠ世の右腕をつとめる獄寺隼人の自宅アパートの前でぼくは少しだけ恨めしい気分になった。

「いーちゃんは大学生で骨董アパートに住んでたんだもんね」

一部屋4畳のおんぼろアパート…もっとも今は改築されていて、みいこさん曰く「骨董アパート改めただの塔アパート」になっているが、とはいえ高校生より大学生当時のぼくの生活水準が劣っていたと来れば、ちょっとばかりイラッと来るのもまた人情というものだ。

まあ、それはともかくとしてだ。

ぼくは同じようにアパートを見上げる着流しの男を見据えてはっきりとした声で言った。

「久しぶりだね。狐さん。」

 

・・・・・

 

「『久しぶりだね、狐さん。』ふん。たしかに久しぶりではあるが、あまり感慨深くはないのだろう?」

よくわかったね。

「当たり前だ。」

「で、なんの目的でネオ・ボンゴレⅠ世をねらう?」

西東は『なんの目的で』ふん。と再びぼくの台詞を反復して言う。

「新しい世界を終わらせる方法を思いついたんだよ。」

どうもペースを握られているような気がする。だからぼくはささやかに反撃してみた。

「『世界を終わらせる方法』ふん。聞かせて欲しいもんですね。」

ほう。と狐面の下で軽く驚いたような顔をしたのだろう。おどけたような動作をとってまあ教えないが。という。

「それがボンゴレに関係しているってことかな」

「まあな。おっと喋りすぎた。当時の奴にどやされかねんな。」

深く関わると痛い目見るぜ。くるりと背を向けて、右手をヒラヒラと振りながら西東は去っていった。

「世界を終わらせる方法…か。友、ちょっといいか?」

「うん?何かな?」

「頼みがあるんだ。ちぃくんと…」

つなぎをとってくれないか?




いーちゃん以外の視点だと三人称ですが、なにぶんいーちゃんの本名は知ったら死ぬカンジなので使えないし、そもそも出てすらいないのでいーちゃんだけ一人称にせざるをえないんですよね~…まあ、何言っても戯言なんですけどね。
しかしそうだな…『時宮病院』から『咎凪党』にいたるまで、一応裏切り同盟みたいなものを設定してあるんだけども、果たしてうまく動かせるのやら…最悪、咎凪が人間関係みたいに出番をなくす可能性も否定できないです。では、ここからは書きあげ次第随時更新していきますので、気長にお待ち下さい。
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