ザレゴトフィアンマ ~戯言遣いとボンゴレマフィア~ 作:昆布さん
しかし書きにくいな死吹製作所。
「そういえばになりますが。」
唐突に問識が聞いてきたのは人識が並盛へやってくるほんの少し前の話だ。
「何だよ?」
「ひと死き君は本来人殺死を行えない体で死たよね?」
それはほとんどはげ死い運動を死てはならないという意味でもあるはずです。と、死吹製作所ならではの口調で言う。
「ならば何故寿命を縮めながら妹を捜死て全国行脚を死ているのですか?」
「ああ、またそれか。」
肩をすくめつつ、ちょっと前まで茶化していた質問に答える。
「そうさなあ…最近ちょっと寂しくなってきたってのがまず一つ。」
殺人鬼っつっても根っこのところは人間だからな。といって軽く笑うと床に置いていたリュックサックに手をかける。
「それから、最近になってだけど、兄貴を振り回してばっかだったことをちょっと後悔してるんだよ。」
「零崎…そう死きさんですか…面死きはありませんで死たが、会ってみたいとは思いますね。」
「で、その兄貴だよ。今の伊織ちゃんはまさに昔の俺だ。だからなんかな…放っておけないんだよな。それから最後の一つ。」
人識はリュックサックを持ち上げ、背に負うと問識に背を向けて、振り返りながらいった。
「兄貴以外にも、家族だって思える奴を見つけちまったからだよ。」
「それが舞織さん…ですか?」
「そ。ッてなワケで、またしばらく旅に出るから、家賃の方、よろしく頼むぜ。」
「死か死、背の高い女性がタイプのひと死き君とそのあなたが好みのタイプであるところの舞織さん…妹じゃなくて奥さんと死て家族に迎えても良いのでは?」
そりゃ傑作だ。そう言い捨てて人識は満更でもなさそうな声でかははと笑いながら後ろ手にドアを閉めた。
「はー。家族のためなら自分が死ぬことも恐れないとは…いかにも零崎ってカンジですね…」
ため息とともに問識は面と向かって言えないようなことを続ける。
「まるでマインドレンデルだ。」
結論。家族のためなら命がけ。それこそ伊織を助けに来て殺されてしまった双識みたいなもの。しかし案外長生きするかも知れねえなあ…