ザレゴトフィアンマ ~戯言遣いとボンゴレマフィア~   作:昆布さん

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今回は罪口さんのご登場となります。今回持ってきた得物は刀、ダイナマイト、トンファ、ナイフ、グローブです。イメージとしては摘菜が七七七で双識と間違えて人識を攻撃したときと同じですね。
剣士としての山本、スモーキンボムの獄寺、トンファ使いの雲雀、ナイフ使いの人識、そんでグローブで戦うツナ・・・ってカンジで。


標的5 積木のナイフ(罪切のナイフ)

俺に勝てるわけがないんだ!

 

・・・・・

 

キィンッ!ガキャッ!ガキィンッ!

ハァッ!ハァッ!ハァッ!

「いーちゃん、変な音がするよ」

「そうだな、友はジッとしててくれるか?」

ぼくはそう言い置いて音の発信源へと向かった。

と言っても角を一つ曲がるだけなのだが。

そして目に映ったのは常軌を逸した光景だった。

まず、嵐でも吹き荒れたような傷跡を残すアスファルト。

次に、まだらに染められた零崎の特徴的な髪。

最後に端正な顔を大小無数の切り傷で彩った学ラン少年、ボンゴレ最強の守護者雲雀恭弥。

「えーっと…どういう状況?」

どうやら並盛の風紀を重んじる雲雀にとって風紀を乱しているとしか思えない零崎の行動がかんにさわったと言うことらしい。

と、むこうの角からボンゴレと二人の守護者、獄寺隼人と山本武が現れた。

「ちょっ、雲雀さん!?何やってるんですか!?」

「風紀活動。」

即答である。と、そんなやりとりの中、頭上から声が落ちてきた。

「おーおー、やってるやってる。ちょっと手間かもしんないけど、一つ俺と戦ってもらえねえかなあ?」

「誰だテメエ!初代に対してなんて無礼な口をききやがる!」

いかにも忠誠心に篤い獄寺君らしい台詞に続き山本君も

「町中で戦うつもりかよ?」

と疑問系ながらも刀を抜いている。

「ふうん…ちょうどいいストレス発散の対象になってくれそうだね。」

雲雀恭弥も臨戦態勢である。ボンゴレだけが

「んなー!?三人とも戦う気ー!?」

と戦うことを渋っている。電柱の上にいる青年はロングコートを着ており、内側から日本刀を取り出し、右手に握る。そして左手にはダイナマイト、よくよく見てみればコートの内側には他にグローブやトンファ、三節棍、そしてナイフなど、多彩な武器が揃っている。

「なーるほどッ!こいつは傑作だ!立て続けに二人も呪い名が出てくるとはなあ!」

零崎がいつものように虚ろに笑い、ぼくが静かにそいつに言う。

「君だろう?罪口商会の罪口積木ってのは。」

「その通り、武器職人として戦いに来た。まあ、ついでと言っちゃなんだがな、世界を終わらせる手伝い…ってのもある。それじゃあ始めようぜ…!」

キィンッ!気がつけば山本君の刀が積木の刀と鍔迫り合いをしている。

「へえ…たかが高校2年生かと思ってたが、存外!やるじゃねエのよ!」

「そいつはどうも…!」

さっと山本君が離れるとそこにダイナマイトが飛び込む。

「うおっと。危ないなあお兄さんよ!」

爆風に巻き込まれても無傷の積木に驚く獄寺君に積木は容赦なくダイナマイトを叩き付ける。

「摘菜と同じ轍は踏まん、カラクリは教えてやらねえからな!」

戦闘のプロとも言うべき10代目ファミリーを前にして一方的に攻め立てる積木。そこへぼくが正拳を叩き込んだ。

「ぐふっ!?」

それまで10代目ファミリーを相手に、それら全ての攻撃をすり抜け続けた積木の体を、ぼくの拳がとらえたのだ。カラクリの分かっている零崎以外は呆然としている。

「クソッ…!テメーが狐のオッサンのいう『いーちゃん』って奴か!罪口のこと、知ってやがったな!」

「当たり前さ。イタリアの裏社会が彼等のフィールドなら、裏社会の全てはぼくにとって図書館も同じ。特にやばい『殺し名』と『呪い名』についてはそれなりに知識を持ってるつもりだよ。」

いいつつも、僕自身は零崎より後ろに下がる。

「だったらまず厄介な…『いーちゃん』から片付けてやるぜ!」

積木が刀を大上段に振りかぶり、飛び上がった瞬間、零崎がいう。

「武器に好かれ、武器による攻撃の一切を無効とするテメエらの呪いでも、武器じゃねえ物による攻撃は通用するからな…」

そして次の瞬間、積木のからだが裁断された。

「糸は武器じゃねえ。ジグザグ相手じゃ勝てねえぜ」

 

・・・・・

 

ジグザグ。あるいは曲弦糸。

ぼくのかつての友人、柴木一姫(ゆかりきいちひめ)ちゃんが使っていた技術。

空間に張り巡らせた糸を用いた護身術。

しかしそれも零崎の手にかかればあっという間に殺人技術となる。

攻撃を遮断する糸の結界はいかなるモノをも寸断する刃の森となり、敵を拘束する糸は首を落とすワイヤーカッターになる。

そして挑発に乗った罪口積木は自らその刃の森へ突っ込み…

その命を散華させたのだった。

 

・・・・・

 

どうにか4人を撒いてホテルに戻るころには、ぼくも、玖渚も、零崎もへとへとになっていた。

「次は…っと。はたして誰が来るのやら…」

と、これはベッドに腰掛けて天井を仰ぐぼく。

「さあな。俺が知るかよ。」

これはテーブルに軽く腰掛けた零崎。

そして爆弾発言を投げつけたのは椅子に逆向きに座り、背もたれに頬杖をついた玖渚だった。

「さっき知り合いが商店街で誰かが戦争してるってつぶやいてたよー。」

「「はあ!?」」




ちなみに、最後に出てきた情報ソースはツイッター・・・俺はやってないけどね。
それでは、ちゃおちゃおー。
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