blue rose   作:ナルガウス

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ハロウィンなので、速攻書きましたw(約1時間)


Let's HAPPY HALLOWEEN

 

 

────今日は安息日だから何しようかな〜

 

つい、一週間前までの僕だったら暇なだけの安息日だったけど、今は違う。

 

最近、ベクタの迷子として僕の前に現れた黒髪の少年キリト。彼との出会いで全てが変わった。

 

まるで僕の心の鍵を持っていたかのように、扉を開けてくれた、そしたら僕の視界が広がり、暗いだけの世界と思っていたのに明るいものだと気づいてきた。

 

キリトとは8時半に教会前集合にしているのだが、遅い。

 

ちなみに今は8時45分。

 

「玄関から出ればいいだけじゃないか……。何してるんだよあいつは……。」

 

────この感覚懐かしいな〜、前も3人でこうして集合して遊んで…た…な…………?

 

「そんなのあったっけ?」

 

頭の中がグチャグチャになりながら考えると、右目がだんだん熱くなってくる。あれ、可笑しいな……?

 

────熱さが痛みに………

 

「あれ、ユージオ………?どうしたの?もしかしてキリト待ち?」

 

「や、やぁセルカ、おはよ。ついでで悪いんだけどキリトいるかな?」

 

すると、一瞬セルカが紙風船のように口を膨らませて、吹き出した。

 

「き、キリト今ね台所でかぼちゃと戦闘中なの」

 

かぼちゃと戦闘中……?

 

「ちょっと入っていいかい?」

 

すると、セルカは首を縦に振ってくれた。

 

台所に向かうと。

 

 

 

 

 

 

誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「Trick or Treat……」

 

────神聖術!?

 

後ろのかぼちゃから声が聞こえるので見てみると、かぼちゃの真ん中らへんを切り抜き、お面のようにしているキリトがいた。

 

「な、何してるのさ、キリト」

 

「やあ、ユージオ。ハロウィンだからお菓子作ってた」

 

「ハ、ハロウィン……なんだいそれは」

 

「子どもたちは『Trick or Treat』って言ってお菓子を取りに来て、それを配る、北の方からのお祭りで」

 

「え、ここ北セントリアのルーリッドだからここが一番北の村だよ」

 

「げ、間違えた。東の国だった」

 

それから教会でハロウィンパーティーをした。キリトの部屋に来た子どもたちが

 

「『とりっくおあとりーと。』お菓子くれなきゃイタズラするぞ」

 

と、ノックしながら言ってくると、キリトに猫耳をつけられたセルカが、その子の頭を撫でながらお菓子をあげる。

 

この役目を教えた時、結構顔が真っ赤になっていた。シスターはというと、意外と子どもたちと一緒に混ざっていた。すっごくノリノリで。あの時は正直焦った。

 

「あ、あのシスター?」

 

「『Trick or Treat』お菓子くれなきゃイタズラしますよ?」

 

性格と全く反対のあの怖い顔で言われるとセルカは固まってしまっていた。仕方ない、長い付き合いだからこそやりづらいんだろうな。

 

ちなみに僕とキリトはというと、仮装して教会を彷徨って、子どもたちに見つかるとお菓子をあげる。という遊びをしていた。途中からシスターも参戦してくれて、賑やかなハロウィンになった。

 

衣装はというと、セルカは猫娘で、猫耳の付いてる可愛い衣装だった。でも、僕の衣装は亜麻色の毛並みの狼男がモデルで、同色の狼の耳をつけさせられ、毛ダルマのようなマントを着せられた。そして、キリトは、ドラキュラで黒いマントに教会の十字架を右手に持っていた。

 

────あれたしか、ドラキュラって十字架無理なんじゃなかったっけ……

 

まぁ、そこはキリトなりの世界観があるのだろう。

 

暫くすると、その騒ぎが村全体に広がっていった。周りを見れば、スーニャ姉さんやジンクにガリッタ爺、村長のガスフトさんもゾンビの衣装をしてセルカと話している。

 

────やっぱり親子だな。

 

村の広場では、カボチャのお菓子をいっぱい売っていた。みんなパン屋さんが作っているので、どれを買ってもハズレがなかった。

 

村は真夜中になっても活気があり、眠らなかった。

 

夜空を見れば、金色に輝く月の隣にモヤモヤした光が幸せそうに靡いてるように一瞬見えたがで消えてしまった。でも、心は何故か冷たいシラス水を飲んだようにとても満たされていた。




現在10月31日23:48まだハロウィンですよね!!

ハッピーハロウィン!!!!!
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