復讐者はスカリエッティの弟子・改訂版(休載)   作:鈴木颯手

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「…全てはここから始まった。あの日奴等、時空管理局への復讐を誓った。復讐者はスカリエッティの弟子・改訂版、始動だ」


第零話 プロローグ

「…本当に行ってしまうのかい?」

 

「…ここの生活は楽しかったんですが俺の目的は時空管理局への復讐です」

 

「…そうか、できれば娘たちと会ってほしかったのだがな」

 

「…俺と貴方の目的は似てるようで似ていません。色々な技術を教えてくれたのに此方の都合ばかり押し付けてしまってすいません」

 

「ふふふ、大丈夫だよ。君に教えたのは私が教えたかったからだからな」

 

「…そうですか。それではこれで失礼します」

 

「気を付けたまえよ、君はまさに私の理想なのだから」

 

「ご冗談を。俺は貴方の期待にそえるような力はありませんよ」

 

「…ふふふ、そういうことにしておこう。そうだ、私主催の祭りには是非とも参加してくれよ」

 

「前夜祭にも勝手に参加させてもらいますよ。それではまた会う日まで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は元は復讐なんて考えるようなやつではなかった。

 

魔法なんてものは存在せずどこにでもいるような普通の家庭に生まれた。

 

しかし、そんな平穏は続かなかった。

 

俺が七歳の時の事だった。

 

奴等はやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「現時刻を持ってこの世界は時空管理局の統治下に入ることを宣言する!」

 

時空管理局と名乗る奴等は俺の住んでいた世界を強制的に統治すると言い出して国々を武力をもって滅ぼして統合していった。

 

俺の住んでいた世界も奮戦したが技術力の差や相手が使える魔法のせいであっという間に統合されてしまった。

 

俺の父は軍人立ったためレジスタンスを結成して管理局に抵抗していた。

 

管理局はそれを押さえるためなのか悪政を強いた。税は管理局統治前の五倍近くまで上がり、管理局員の世界の住人に対しての暴力、略奪、凌辱は当たり前でこの世界はあっというまに疲弊していった。

 

やがてこの世界に流行り病が広がった。管理局は自分達に被害が出るのを恐れてこの世界を一時期放棄した。

 

このせいでこの世界の人口は半分以下まで下がってしまった。

 

そして流行り病が収まると何事もなかったように再び悪政を行った。

 

こんなこともあり各地でレジスタンスは活発化していった。その結果一時期は時空管理局を追い出すことにも成功していた。

 

レジスタンスは疑わなかった。国が復活してこの地獄のような生活が終わるのを。

 

しかし、そんなことは起きなかった。

 

時空管理局を追い出してから三ヶ月後、再び奴等はやって来た。

 

レジスタンス達は勿論迎撃に出たがこれまでの相手とは違っていた。

 

桃色の砲撃に金色の刃、遠く放れた位置から放たれる暗黒の球体。これらは今までの時空管理局の攻撃よりも強力であった。レジスタンスは一人また一人と倒れていった。

 

レジスタンスも時空管理局から奪ったデバイスを元に魔力なしで行える範囲で強化していたがそれを奴等は簡単にまるで蟻を潰すように叩き潰していった。

 

結果レジスタンスは奴等が来てから一月もしないで壊滅した。生き残ったのはレジスタンスのリーダーだった俺の父と数名のみであった。

 

しかし、やがて父は時空管理局に捕まった。

 

父は魔力を持っていたみたいでレジスタンスで開発したデバイスを使ってあの三人と戦ったが負けて捕まってしまった。

 

父が捕まりレジスタンスが壊滅したことで再び時空管理局が管理することになってしまった。

 

母は俺を連れて田舎へと避難した。生き残ったレジスタンスは定期的に連絡をくれた。お陰で管理局に見つかることなく過ごすことができた。

 

ある時レジスタンスの生き残りが俺に父のデバイスをを渡してきた。

 

父の形見と呼べるものは写真以外何も残っていなかったので俺はとても感謝した。

 

しかし、そんな生活は脆くも崩れ去ることとなった。

 

ある時、俺の住んでいた田舎村が管理局に襲われた。

 

俺はそのとき近くの森に入っていたため被害はなかったが管理局によって略奪、破壊、暴力、凌辱があちこちで行われそこはまさに地獄絵図と化していた。

 

俺は管理局を避けて家へと急いだ。母は家にいたはずだから。

 

そして見つけた。幸いなことに家は破壊されておらず荒らされたあとも見当たらなかった。

 

俺はそれに安堵して急いで家に入り、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?」

 

言葉を失った。

 

家の中は家を出たときと何ら変わらなかったが家の中には数人の管理局員がいた。

 

母は管理局に囲まれる形で倒れていた。

 

「母さん!」

 

俺は局員を掻き分けて母に近寄った。

 

母は息はしていたがとても正気とは思えなかった。

 

服を脱がされ凌辱されたと思われ母の体には白い液体がかかっていた。

 

「なんだぁ?こいつは?」

 

「この女のガキだろ?」

 

「この淫乱女にガキがいたのか?驚きだぜ!」

 

「淫乱だからこそいるんじゃねぇのか?」

 

「チゲぇねぇ!」

 

「「「「「ははははははははっ!」」」」」

 

俺は母を笑うやつらの声は聞こえていなかった。

 

現実を受け止めきれていなかった。

 

「…母…さん」

 

「こいつどうする?」

 

「殺していいだろ?」

 

「それもそうだな。おいガキ、恨むならこんな世界に生まされた母親を恨むんだな」

 

そこで俺の意識は途絶えた。

 

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