Muv-Luv MUSHAの名を持つガンダム 作:アドベンチャー
では、再開して行きたいと思いますのでよろしくお願いします!
ー無人島 地下格納庫入り口付近ー
大和と夕呼、ならびに唯依と厳谷の面談から3日後、大和が異世界人という事を一通り説明するとその証拠である武者ガンダムMK-2とその他のMSを見して欲しいとの事で大和・唯依・厳谷と護衛の為に1個小隊の衛士達と複数の技術スタッフが同行して来た。
「そう言えば、夕呼博士はどうしたのですか?」
そして現在、最早BETAによって更地となった無人島に揚陸艇で上陸して地下格納庫へと繋がる入り口に向かっている最中、大和が夕呼がいないことを問う。
「博士はオルタネイティブⅣ関連で何かすることがあるからっと言って此処にはいない」
大和の後ろから付いて来る厳谷が回答すると同時に大和の脚が止まる。
「此処なの?」
唯依が頭を傾げ、大和に聞く。だが、そこにあるのはただの地面と割れた岩があるだけだった。
「まぁ、ちょっと見ててよ」
そう言うと、割れた岩の方へ歩いて行き、岩の表面の一部を押し込む。
『ギギギィ……』
そうすると、ひどく軋むような音が聞こえるものの地下へと続く螺旋階段が現れた。
「では行きましょうか」
「(この下に
唯依は武者ガンダムMK-2をフラッシュバックし、大和が掛け声をすると、大和以外の全員が緊張した表情で螺旋階段を降りる。
長い螺旋階段を降りると、いかにも厳重そうな扉が中のモノを守護するかのように構えていた。
「それでは心の準備はいいですか?」
『コクリ』
全員が頭を縦に振るのを見届けると、大和は扉の横にある開閉端末にカードをスライドする。
【CLOSE】→【OPEN】
『カッ!』
重い扉が開くと同時に天井に設置してある照明灯が光を放つ。
『おおぉ……』
そこにあるのは灰色の輸送機『超大型輸送機 ガルダ』が繋留ロープに繋がれながら停泊していた。
「まだ、驚くには早いですよ」
そんなことを言いながら、ガルダへと続く連絡橋を渡り、連れてきた人達をガルダ内へ案内する。
「結構広いんだね」
「それはまぁ、超大型輸送機だから」
「何もかも常識外れということね」
「じゃあ、もっと常識外れのモノを見してあげよう」
「え?///ちょっと、待っt///」
通路を歩きながら大和と唯依が会話していると、大和は唯依の手を握り、目の前にある扉の中へと連れ込む。
「ふむ。これが青春というやつか?」
「中佐、それは少し違うと思うのですが……」
そう言いながらも厳谷達も2人に続いて扉を潜る。そして、そこにあったのは紛れもなく常識外れのモノだった。
「では皆さん。コレが自分が異世界から来た証拠である機体『モビルスーツ』です」
そう言うと、背後を向きMSがある第2格納庫へと招く。因みに唯依の手を握りながら。
「……スゴイ」
唯依が呟くと、同時に厳谷達は左右にあるMSに唖然としながら見ていた。
はじめにいたのはUC計画の下、ユニコーンガンダムの随伴機として開発された上位種のジェガン『RGM-96X ジェスタ』×12機
次に緑・金と赤・銀でカラーリングが違い、胸部と手首には『袖付き』特有のエングレービング調の装飾に変更された『MSN-03 ヤクト・ドーガ』×2機
その隣には緑色のカラーリングで4枚の大きな羽根が特徴のMS『NZ-666 クシャトリヤ』
そして、その正面には装甲が薔薇のように組み立てられ、左腕に盾を装備して全身が紫色に塗装されたMS『YAMS-132 ローゼン・ズール』の合計16機のMSが収納されていた。
「(あれ?ローゼン・ズールなんていたっけ?)」
唯依を筆頭に全員がMSに釘づけになっている間、前回に来た時と比べて違うような気がしたので追加されたと思われるローゼン・ズールの前に行くと、足元に英語で書かれた1枚の手紙が落ちてあった。
「(なるほど、あの女神の仕業か。
その手紙を読むと、ひとまず皆んなの元へ行き後々のことを話す。
「中佐、いかがでしょうか?」
「少尉、コレらの機体があのガンダムと同性能というのか」
「いえ、コレらの機体はガンダムよりかは多少劣りますが、ワンオフ機やエース機といった機体ばかりで戦術機と比べると数倍の性能を発揮します」
「そうか……」
そう言うと、厳谷は真剣な表情をして大和へと対面する。
「煌月大和少尉、現時刻を持って貴官の原隊復帰とMSの功績により中尉への昇進を命ずる」
「は。了解しました」
ー数時間後 ガルダ内客室ー
厳谷と技術スタッフ達は技術屋の血が騒いだのか、その後もMSに没頭していて、大和と唯依の2人はガルダ内の客室で休憩していた。
「昇進おめでとう、大和君」
「ありがとう。でも、まさか原隊復帰だけでなくて中尉に昇進までとは驚いたけどね」
「それだけMSの存在が衝撃的だったんじゃないのかな」
「それもそうなのかな?」
そう会話をしていると、丸い形をしたオレンジ色のロボット『ハロ』が何処からか入ってきた。
「ヤマト、デキタ!ヤマト、デキタ!」
「!そうか、完成したんだね」
「や、大和君それ何?」
突然のことで唯依は大和にハロのことを聞く。
「コレ?コレは独立型マルチAIロボット『ハロ』だよ」
「ヨロシクネ!ヨロシクネ!」
カバーをパタパタさせながら唯依に挨拶をする。そして、状況の収集が着くと唯依が思い出したかのように言った。
「完成したって言っていたけれど、何か完成したの?」
「そうだね、説明するよりも見に行った方が早いかな。ハロ、案内を頼めるか?」
「リョウカイ!リョウカイ!」
そう言うと、ハロは転がりながら部屋を出る。
「行こう」
「///う、うん///」
大和は頰を赤らめた唯依の手を握り、ハロの後を追う。そして、第3格納庫に到着する。
「ここ?」
「うん。ハロ、やってくれ!」
「リョウカイ!リョウカイ!」
そんな大和とハロがやり取りをすると、目の前にあるロープで繋がれた布が解除される。そこに現れたのは……
「赤い…MS?」
「そう。機体名はシナn『コンディションレッド発令!衛士全員はブリーフィングルームに集合して下さい!繰り返します、衛士……』
この瞬間、つかの間の休息が終わり再び戦場と言う地獄へと行かなければならかった。
ー数十分後 発艦デッキー
「コレがMS……」
「ユイ、ダイジョウブ?ユイ、ダイジョウブ?」
横の端末にいる緑ハロがパタパタとさせながら唯依を心配する。
「大丈夫、基本的には同じだから」
そう言うと、唯依は操縦桿を握ると同時に出撃の合図がでる。
「クシャトリヤ、篁 唯依、
『グポーン』
唯依がそう言うのと同時にクシャトリヤのモノアイが光り、4枚の羽根を広げながら戦場へと飛翔する。
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