Muv-Luv MUSHAの名を持つガンダム 作:アドベンチャー
-大和が転校して来る前日-
日本本島から数十km離れたところにある無人島を改造した島に大和はいた。その島の格納庫にはガルダや武者ガンダムMK-2を始めとするMSが収納されていた。
「しかしながら、ガルダ級の航空機を収納出来るぐらいの島がオマケの1つとは……一体、どれだけのオマケがあるのだ?」
そんな疑問を頭に浮かべながら学校の準備をする。用意してくれた制服・教材・設計データが入っているUSBメモリー・カバンなどを着替えたり入れたりして、本島に行くために武者ガンダムMK-2のコクピットに乗る。
「ベースジャバーと武者ガンダムMK-2はいいとして、どうやって気づかれずに行こう?」
何とかなるだろうと思い、置いて行く機体の格納庫にパスコードの入力とカードをスキャンして厳重にロックされる。それを見届けると
-近衛軍衛士養成学校 教室内-
「ねえねえ、今日は転校生が来るんだって!」
「転校生?」
「うん。なんでも男子らしいの」
「でも、珍しいよね〜。ほとんどが女子生徒ばかりなのに」
上から志摩子・唯依・和泉・安芸の順に言う。周りの生徒達も同じような会話をしていていると、教官の『真田 晃蔵』と大和が教室に入って来た。
「全員そろっているな。今日は転校生がこのクラスに入って来る!煌月、自己紹介を」
「はい。初めまして、本日からこの衛士養成学校に転入して来た煌月 大和です。皆さんよろしく」
「では、授業を始める!煌月は好きな席に座れ」
そう真田から言われると、大和は真ん中よりも少しだけ後ろの席に座る。そして、大和が座ったのと同時に授業が始まった。
今日の授業が中頃になると、下の席にいる女子生徒達の会話が聞こえてきた。
「そう言えば、今朝の不明機のことって聞いた?」
「不明機?」
「うん。霧で姿は分からなかったんだけどね、どうも帝国の機体じゃないらしいの」
「ふ〜ん。なんだか物騒なことになっているね」
その会話の内容は、大和にとって
「(それ、絶対に
実はオマケの1つで、京都府内には
「(結果的には大丈夫だったけど危なかったなぁ……そういえば
そう思うと、制服の胸ポケットから設計データが入っているUSBメモリーを取り出し、タブレットに差し込む。そうすると、画面が起動して文字の入力画面に変わる。
「(ネットみたいに検索しろとでも言うのか?)」
試しに自分が知っている機体の名前を入力する。すると、数秒後に形式番号と機体名・機体図面などが表示された。
RX-80PR
「(ほ、本当にできた。なら、公式記録から抹消されたガンダム達もあるのでは?)」
タブレットに3機のガンダムの名前を検索すると、ペイルライダーと同じく形式番号と機体名・機体図面などが表示された。
RX-78GP01
RX-78GP02
RX-78GP03/03S
「(ゼフィランサスとサイサリスとステイメンはいいとして、デンドロビウムまで入っているとはな……)」
気になった
「(デンドロビウムとサイサリスがあれば、単機でハイヴを攻略することが出来るんじゃないのかな?まぁ、MK-82レーザー核融合弾は環境的・政治的にマズイと思うけど……)」
『キーンコーンカー………』
「(昼休みか。さて、これからどうしようかな?)」
その後、大和は転校生という事でクラスの生徒から質問攻めにあったのは、また別の話である。
「(どこの世界に行っても同じなんだね……)」
-放課後-
大和は家に帰らずに、学校の図書室にいた。
「まさか、この機体のデータまで入っているとは……」
あの後に色々と調べて見た結果、
「まさか、ガンプラが
そう言うと、表示してある『
PF-78-3A
RM-01・RM-02・RM-03
RX-93ν-2I
Hi-ν
NK-13
「まぁ、今の自分にガンダムを造る素材があっても製造プラントがないから無理だけどね」
そう言いながら画面を閉じ、USBメモリーを抜くと同時に声が聞こえた。
「何が無理なの?」
「え?!」
声がした方を見ると、同じクラスの唯依が隣りにいた。
「君は確か……」
「同じクラスの篁 唯依です。よろしくね、煌月君」
「こちらこそ、よろしく篁さん」
そう言って、大和と唯依は自己紹介をする。そして、唯依が大和に聞く。
「そういえば、授業の時もタブレットで何かを見てたけど、そのUSBメモリーに何か入っているの?」
「これかい?う〜ん、あえて言うなら
「世界を変える力?ふふ、煌月君って面白いことを言うのね」
「それ、褒め言葉?」
こうして、ガンダムという力を持っている少年と後に近衛軍中尉となる少女が出会ったのであった。
大和の家はSEED DESTINYでフリーダムが封印されていた家をイメージしてくれば良いかと思います。
ちなみに、アメイジングレッドウォーリアとトライオン3・Hi-νガンダムインフラックス・カテドラルガンダムを登場させた理由はガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズが放送されるという事で、ガンダムビルドファイターズトライを再び見て、その中で作者である自分が登場させたいなぁと思ったからです!