Muv-Luv MUSHAの名を持つガンダム   作:アドベンチャー
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読者の皆さん、大変長らくお待たせしました!
最近、バンダイから発売されたガンプラを作り続けていたので、更新が遅れてしまい申し訳ございませんでした。


第7話 犠牲

-京都 嵐山-

 

最前線となった嵐山仮設補給基地では、11機の帝国斯衛軍の戦術機『瑞鶴』と1機の大和が搭乗している『不知火』が防衛線を食い破ってきたBETA群を迎撃する為に出撃した。

ちなみに、大和が戦術機『瑞鶴』ではなく『不知火』に乗っているのは、瑞鶴では大和の反応速度について行けないからと言うことで特例として認められて与えられたのである。

 

『篁の率いる第二小隊は突撃級の殲滅!』

 

『第二小隊、了解!』

 

『オレの率いる第一小隊は第四小隊を支援!第三小隊(上総達)は要撃級の殲滅、第四小隊(大和達)は光線級の殲滅を最優先とする!』

 

『第三小隊、了解!』

 

「第四小隊、了解」

 

『如月 佳織』中隊長の瑞鶴F型が随伴する山吹色の瑞鶴F型と10機の白い瑞鶴A型と不知火に指示を出し、それぞれの小隊のリーダーが返事を返す。

迎撃地点に到着した全小隊は、目の前の山間の向こうで真っ赤に燃える炎の先からBETAが向かってくる地点の正面から待ち伏せるように12機の瑞鶴と不知火が迎撃の準備をしていた。

 

「……来た!」

 

「……来たか」

 

 唯依と大和の一言に大地を揺るがす音を立てながら、驚異的な突撃級が突進してくるのが見えた。

 

「ギリギリまで引き寄せる!戦術高度は100メートル以内!!」

 

『了解!』

 

 如月の指示に全小隊が答え、立ち塞がるビルや民家を破壊しながら突撃級が猛然と土煙を巻き上げながら京都の街を駆け抜けてくるBETA群に、13機の戦術機は突撃砲を構えて駆け出していく。

 

「迎撃シフト、楔壱型(アローヘッド・ワン)!全機兵器使用自由!行くぞ!!」

 

 第二小隊を先頭に敵群突入用の突破力を重視した陣形で駆け出して行く戦術機達。しかし、目の前に容赦なく迫ってくる突撃級の群れに初の実戦による恐怖を感じたのか、志摩子の乗る瑞鶴が突撃級の正面に向かって87式突撃砲の36mm弾を連射して攻撃する。だが、突撃級の前面装甲殻に弾丸は簡単に弾かれ、全くダメージを与えられていなかった。

 

「訓練を思い出して!志摩子!!」

 

「あっ!」

 

「突撃級は?」

 

「わ、分かってる!!」

 

無駄に攻撃を続ける志摩子に唯依は訓練で覚えた突撃級の対処法を思い出させるように声を上げると、我に返った志摩子は攻撃を止め、すかさず他の瑞鶴と同時に突撃級を飛び越えるように跳躍ユニットを起動させて機体を浮かせてやり過ごす。そして、唯依と他の機体は空中で反転、志摩子機は背部の可動兵装担架システムを作動させて、突撃級の弱点である装甲殻のない部分に36mm弾をお見舞いして撃破する。

 

「やった!」

 

 断末魔の声を上げて倒れた突撃級の姿に撃破できた事に安堵する志摩子だったが、気の緩みか他の機体より高度を上げてしまった。それにより唯依の乗る機体から光線級のレーザー警報が鳴り響き、唯依が志摩子に向かって叫んだ。

 

「志摩子!高すぎる!!」

 

「えっ?」

 

 唯依が志摩子に向かって声を上げた時、遥か後方からの光線級のレーザーが志摩子の瑞鶴を撃ち抜いた。そして、唯依機の頭上で爆発音がして志摩子は光線級の餌食となった。

 

「志摩子!」

 

「怯むな!敵の懐に飛び込めばレーザーは当たらない」

 

悲痛の叫び声を上げるが、如月が正気に戻させて指示を出す。その後、第1〜3小隊は要撃級・突撃級の殲滅にとりかかり、第4小隊は光線級の殲滅に当たった。

如月が新たな指示を出す。

 

「各個撃破に移れ!第4小隊に近づけるな!!」

 

『了解!』

 

戦闘開始から8分が過ぎ、全員が死の8分を生き残る事ができた。だが、安芸が我を忘れたかのように笑い出して死の8分を生き残ったと言った瞬間、突撃級が安芸の機体を吹き飛ばして爆散した。そして、時間が経つに連れて次々と仲間達がやられて行き、BETAの増援が来る。

 

「新手?!」

 

「どうなっている?!応答せよ!コマンドポスト(CP)!!」

 

上総が叫び、如月がCPに問い合わせるが、ノイズが走る。

 

「こんなヒョッコでは……正規部隊は一体?!応答せよ、CP!」

 

「中隊長、少しいいですか?」

 

そんな中、混乱した部隊で大和が如月に意見具申する。

 

「なんだ、煌月?」

 

「CPと連絡が取れない以上、嵐山仮設補給基地はBETAによって陥落されたと考えた方が良いでしょう。ならば、自分達が次にするべき行動は……」

 

「友軍がいる防衛ラインまで後退する、だな」

 

「そうです。中隊長、決断を」

 

「……わかった。それでは行動開始!」

 

如月は大和の提案を受け入れ、後退しようとした瞬間、レーザー警報が鳴る。

 

「光線級?!」

 

「こんな時にか?!」

 

唯依・上総がそう言うと、大和が先程の提案を修正する。

 

「中隊長、訂正します。このまま、防衛ラインまで後退してください」

 

「煌月?……お前、まさか!」

 

「ええ。殿(しんが)りは自分が努めます」

 

『!!!』

 

大和がとんでも無い事を言い出し、オープンチャンネルによって聞こえていた唯依が大和に向かって言う。

 

「ダメ、大和君!1人で戦うなんて自殺する様なものなんだよ?!」

 

「分かっている。だけど、このままでは光線級や要撃級に倒されて全滅するだけだよ」

 

「でも!」

 

「煌月君。あの数で生き残れる自信はあるの?」

 

大和と唯依が話していると、上総が大和に問う。

 

「別に最後まで戦う積もりはないよ。ただ、皆んなが後退するまでの時間を稼ぐだけさ。大丈夫、瑞鶴ではなく俺はその上の不知火に乗っているんだから」

 

「BETAがそこまで来ている。全員、行くぞ!煌月の決意を無駄にする気か?!!」

 

『り、了解!』

 

如月がそう言うと、機体を防衛ラインの方角へ飛び、それに続いて次々と仲間達が飛んでゆく。最後に残った唯依が大和に向けて言う。

 

「生きて会える?大和君」

 

「うん、会えるよ。今の不知火じゃあ持って3分が限『PPPPP!』もう来たのか?!」

 

コクピット内の画面を見ると、一面がBETAに覆われていて、大和は不知火の両腕とバックパックに装備された36mm弾ライフルで迎撃する。

 

「さぁ、早く行くんだ!」

 

「ッ!」

 

ライフルを撃ち続けながら大和がそう言い、唯依は悔しそうに部隊の後に続く。

 

「(アニメだと唯依はとにもかく、このままでは上総さん達が危ない。早く武者ガンダムMK-2のところに行かなければ!)」

 

考え事をしていると、レーザー警報が鳴って不知火(大和)の後ろにいる仲間達の瑞鶴に命中する。

 

「(ッ!やっぱり、不知火での時間稼ぎは難しかったか?!)」

 

そんなことを思いつつも不知火1機で光線級と要撃級を倒すのは難しく、生き残っている光線級によって如月を始めとした瑞鶴が撃破される。

残り5機となり、瑞鶴に装備されている火器を咄嗟(とっさ)に大和が思い出して、通信で唯依に言う。

 

「唯依!レーザースモーク弾だ!!」

 

『分かった!』

 

そうすると、5機の瑞鶴からレーザースモーク弾が発射され、2人の仲間を失ったが、唯依達は無事に後退することが出来た。

 

「よし。この場所での務めは果たした。今度は!」

 

大和は唯依達の後退を見届けて、目の前にいるBETAをくらませると、進路を武者ガンダムMK-2が収納されている格納庫へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-地下格納庫-

 

家のあった地上部分はBETAによって瓦礫となったが、地下への入口は無事に埋まっておらず、大和は白い強化服からZAFT(ザフト)のパイロットスーツ(白服Ver)に着替えて、武者ガンダムMK-2のコクピットに乗り込む。そして、シートベルトをすると直ちにOSのボタンを押して、立ち上げる。

 

『カチッ!』

 

MOBILE SUIT NEO OPERATION SYSTEM

 

Generation

Unpubdued

Nuclear

Drive

Assault

Module

 

MUSHA GUNDAM MK-Ⅱ

 

そうすると、ディスプレイにOSの画面が映り、機体の外側では整備用のケーブルが次々に解除される。

 

「(生きていてくれ唯依!)」

 

発進準備が(ととの)うと、大和はスラスターのペダルを踏み込み、武者ガンダムMK-2を上昇させる。そして、出口を塞いでいた瓦礫を昇竜丸で撃ち払いのけて唯依達のいる場所へと飛翔する。

 

 

 




唯依が生き残るのは確定として、上総はどうしよう?……(本当に)

自分が友人に「連邦とジオンのMSならどっちが良い?」と聞くと、皆んな「ジオンが良い」と答えるんですよね〜。皆さんはどちらが良いですか?(ちなみに自分は連邦です)





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