H S DX2D   作:メラニン

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さて、お久しぶりです!お待たせして申し訳ない!


8月は大変忙しく・・・


では、どうぞ!


修行!?山籠もり!?

 

 

――ルドガーside

 

 

「――ってな訳で、今後ともよろしくお願いします」

 

 

「………ルドガー君?もう一度言ってくれるかしら?えっと……あなた、北欧の何と言ったかしら?」

 

 

「使者ですね。厳密に言えば、アースガルズの。と言っても、別段役割があるわけじゃ無くて、いわゆる視察みたいな事をしてこいと。と言っても、それすら建前みたいなもので……あの、確か先方には話を通しておくと言われてたんですが」

 

 

「……やってくれたわね、ソーナ」

 

 

「うふふ、ソーナもあれで冗談が好きですから。きっと部長が驚く顔をすると思って黙っていたのではないですか?」

 

 

どうやら、俺の事はあまり伝わっていなかったようだ。まぁ、確かに今回の帰国自体、俺のほぼほぼ独断で、『北欧の使者』なんて肩書も後付けみたいなもんだしな……

 

 

だから、ぶっちゃけると何かをやらなきゃいけないという訳じゃないんだよな。

 

 

「あの……部長。アースガルズって何すか?」

 

 

「そうね……朱乃」

 

 

「はい、部長。……いいですか、イッセー君?私達悪魔、それに天使、堕天使の三大勢力に付いては説明しましたわね?」

 

 

「はい、覚えてるッス」

 

 

「それらとは、まったく別の神話体系が世界には存在しているのですわ。各勢力の中でも最強と噂されるインド神話や、アジア圏の最大勢力とされる須弥山、ギリシャ神話のオリュンポス。そして、ルドガー君が居るのは北欧神話のアースガルズですわ。そうですわね………具体例を挙げるなら、主神にオーディン、他にも悪神ロキ、雷神トールなどが属する神話ですわ」

 

 

「………めっちゃ聞いた事あります」

 

 

「これは……お互いに色々と話す必要がありそうね。ルドガー君、一度部室に戻って貰っていいかしら?皆もいいわね?」

 

 

「「「「「はい、部長」」」」」

 

 

俺達は一度部室に戻る事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、改めて。今回、北欧――アースガルズからの使者として派遣されたルドガー・ウィル・クルスニクです。……と言っても、使者っていうのは名ばかりで、別に何か指示されたとかそういうのじゃないんで、気軽に接して下さい」

 

 

「……なぁ、ルドガー今更なんだけどよ。お前って何時からこういう裏側?の世界と関わってたんだ?」

 

 

「厳密に言えば、生まれたときからだな。両親が、北欧出身でさ。ただ、本格的に首を突っ込むことになったのは12年前からだな」

 

 

「もしかして、お前が引っ越したのって……」

 

 

「あぁ、あの時こっちで起きた騒動が原因だな。()()()()確か、不良が暴れたってやつだな。ついでに言っとくと、イッセー、お前もそん時に一度、関わってんだぞ?って言うか、思いっきり渦中に居た」

 

 

「え!?そ、そうだったのか!?」

 

 

「ああ。まぁ、婆ちゃんが記憶をイジッたって言ってたから、記憶はないだろうけどな」

 

 

「……なんか、何を信じりゃいいんだか分かんなくなってきた」

 

 

「まぁ、そうなるよな。俺も初めていろいろ聞かされた時、そんな感じだった」

 

 

取り敢えず俺側の事について語った後、次にオカ研側について聞くことにした。大体3週間前くらいになるそうだが、イッセーは堕天使に殺されたらしい。理由は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の所有がバレたかららしい。そして死ぬ間際、『悪魔の駒(イービル・ピース)』という悪魔へと生物を転生させる駒を使用して、生き返った。ただし、悪魔として。

 

 

で、そんな中、アーシア・アルジェントというシスターと出会うが、彼女も一度神器を取り出され、死亡したらしい。けど、こっちもイッセー同様に『悪魔の駒(イービル・ピース)』を使用して息を吹き返し、グレモリー眷属となったとのこと。

 

 

 

「なるほどな。イッセーが悪魔になった理由は分かった。……けど、お前弱いなぁ」

 

 

「う、うぐ……」

 

 

「身体能力は確かに常人よりは高いけど、人間の俺にだって負けてるしなぁ。そんなんで、10日後のレーティングゲームに勝てるのか?」

 

 

「そ、そりゃ……」

 

 

「その事なのだけれど、ルドガー君に聞きたいことがあるのよ」

 

 

「聞きたい事、ですか?」

 

 

「えぇ。正直に答えて欲しいのだけれど、もし貴方が全力を出して、今この場で全員と戦ったとしたら、勝敗はどうなるかしら?」

 

 

……取り敢えず、全員を見てみるか。一通りグルリと一人一人を見て、強さを測っていく。俺の強さの測り方は結構アバウトだ。神器(セイクリッド・ギア)の力を部分的に引出し、目にだけ力を集中する。まぁ、目の色が変わるのと瞳の部分に方陣が浮かんでしまうのが、たまにキズなわけだけど。

 

 

何でたまにキズなのかと言うと、コレを向こうで子供相手にやると、反応が大抵二極化する。「格好いい」というパターンか、もしくはガチガチに固まるかのどっちかだ。問題は後者の方で、その後泣き出す子が居たりもして、少し傷ついた。

 

 

まぁ、そんな話は置いておくとして。これを使った力の測り方とは、その人に付いている微精霊(びせいれい)の数だ。微精霊の行動の源は、人の生命力やら魔力だ。知らず知らずのうちに漏れ出しているそれらに、微精霊は群がる。漏れ出す量が多いほど生命力やら魔力が強いわけだから、強さを測るメーター代わりになるわけだ。まぁ、けどその人が、どういう能力や技を持っているかは分からないから、本当の強さは分からない。あくまで、目安程度にって感じだな。

 

 

で、この人らの強さはというと……

 

 

「……多分、俺が負ける事は無いと思います」

 

 

「その根拠は何かしら?」

 

 

へぇ、意外と怒っていない。

 

 

グレモリーと言えば、元72柱の上級悪魔、つまり貴族なわけだ。リアスさんはそこの次期党首候補なわけだから、やはりプライドとかは有るんだろうし、こんな物言いをすれば、怒りの一つでも買うかと思ったけど。

 

 

「あくまで、俺の強さの測り方は、その人の生命力や魔力準拠によるものなんです。それに従うと、リアスさんがこの中では一番それは多い。けど、そのくらいの量だと、俺でも勝てます」

 

 

「………やはり、決まりね。皆聞いてちょうだい」

 

 

リアスさんがそう言うと、全員が注目する。俺も同様だ。

 

 

「まず、私の家のくだらない争いに巻き込んでしまって、ごめんなさい。本当は私だけで何とかするつもりだったんだけど、それはきっと無理。だから、お願いするわ。10日後のレーティングゲーム、私に力を貸してちょうだい」

 

 

「もちろんっすよ、部長!!部長をあんなチャラチャラした男には渡しません!!」

 

 

「わ、私もです!部長さんは私の恩人です!困っているのなら、全力でお役にたちます!」

 

 

「僕もです。僕は、このグレモリー眷属の剣ですから。部長が命じて下されば、たとえ上級悪魔であろうと、戦います」

 

 

「先輩方に同意です。私も部長の為に戦います」

 

 

「うふふ、私は言わないでおくわね、リアス?私の答えは決まっているもの♪」

 

 

「ありがとう、皆……」

 

 

で、全員の視線が俺に集まる。そして、さらにイッセーが俺の前へと出てきて、いきなり頭を大きく下げた!?

 

 

「イ、イッセー!?何のつもりだよ!?」

 

 

「頼む、ルドガー!俺たちに力を貸してくれ!俺はお前の言った通り弱い!今度の戦いでも役に立つのかすら怪しい。だから、頼む!」

 

 

「……はぁ、頭を上げろ、イッセー。元々力は貸すつもりだ」

 

 

「っ、助か――」

 

 

「だけど、一つ聞かせろ。今度のゲームで、お前はどれだけ勝ちたいと思ってる?」

 

 

「死んでもだ!」

 

 

即答かよ!?イッセーの目には迷いは無かった。こいつは本気なんだろう。まったく、コイツは本当に……

 

 

「分かった。そうなったら、お前はテコでも意見を変えないもんな」

 

 

「さすがは、俺の幼馴染!恩に着る!」

 

 

「ふふ、ありがとう、ルドガー君。感謝するわ。………で、早速で悪いのだけれど、転校する日程をずらして貰ってもいいかしら?」

 

 

「……はい?」

 

 

「皆も公休を出してちょうだい。私の方からも教師陣には通達しておくのだけれど、あなた達自身からもお願いするわ」

 

 

「あの、部長?一体何で……」

 

 

「ここにオカルト研究部、緊急合宿の開催を宣言するわ!!」

 

 

高らかにそう宣言がなされ、俺の転校する日程は半ば強制的に変更されたのだった。改めて、この学園におけるヒエラルキーの様なものを実感しました。そして、この翌日。早速どこぞの山奥での合宿がスタートした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、では今日から合宿を開始するわよ!」

 

 

学園を訪れた日の翌日、俺は朝5時頃に叩き起こされた。いや、正確に言えば、時差ボケで起きなかった俺をロープで雁字搦めにフン縛って、強制的に転移させられた。因みに、縛った犯人はイッセーらしい。

 

 

幼馴染のアイツなら俺の部屋が何処にあるのかも知ってるし、昨日負けた事への意趣返しとのこと。あとで覚えてろよ……

 

 

「あの……別に逃げるとかしないんで、出してもらえませんか?」

 

 

俺は縛られた状態のまま、巨大なリュックサックに入れられている。巨大すぎてリュックみたいなと、言った方が良いかもしれないけど。どこで売ってんだ、こんなの?あと、頭だけ出てるので息苦しくはないけど、動けないというのは正直ツライ。

 

 

因みに俺の荷物は昨夜既に用意して、ボストンバッグに入れてあったので、持ってきてくれてるようです。

 

 

「ダメよ、あなたは重りなんだから」

 

 

「重り?」

 

 

「ふふ、えぇ。――イッセー」

 

 

「はい、部長!」

 

 

「ルドガー君入りのリュックを背負って、この山を登りなさい」

 

 

「……はい?」

 

 

「いいわね?」

 

 

うわぁ、ニッコリ笑ってる。そう言えば、人が笑うのって、動物だったころの威嚇行為の名残らしい。何でこんな話をしたかって?まさに、そんな状況だからです。

 

 

「諦めろ、イッセー。それに能力の特性上、お前には基礎身体能力の向上は必要不可欠だしな」

 

 

「……ぶふっ!……ルドガー、お前今ガ○ーラの子供の方みたいになってんぞ?ぷくく……」

 

 

「…………木場って言ったっけか?悪いんだが、俺のボストンバッグもコッチに入れてくれるか?あと、そこの調理器具の入った入れ物も。あと、その他荷物も詰められるだけ詰めてくれ。最悪、外に括り付けて重くできるだけ重くしてくれ」

 

 

「おいいぃぃぃぃ!!そんなの背負えるわけねーだろ!」

 

 

「残り時間を考えろ!ゲームまであと十日。その間に、この眷属最弱のお前を使い物にしなくちゃならんのだ!この程度で音を上げんな!!」

 

 

「ぐ……」

 

 

む、押しが弱いか?なら……

 

 

「おい、イッセー。ちょっとコッチに来て、耳を貸せ」

 

 

「な、何だよ?」

 

 

まぁ、コイツ昔も今も単純っぽいし、多分大丈夫だろう。俺とイッセーは声を抑えて密談を開始する。

 

 

(イッセー、お前あの軟派男に好きな女の子を取られていいのか?)

 

 

(いいわけあるか!!)

 

 

こいつ、サラッと好きな子を認めたな。まぁ、あそこまで露骨じゃあすぐに分かるけども……

 

 

(いいか、良く聞けよ?ああいった輩は、何人でも手を出すタイプだ。それに、お前はまだ悪魔になって日が浅いから知らないだろうが、下僕悪魔にも手を出すような、本当に性根の腐ったクズ悪魔みたいな連中も居るらしい。例えば、お前の後ろをいつもくっ付いてるアーシ――)

 

 

「木イィィ場アァァァ!!今すぐ、俺のリュックに詰め込めるだけ詰め込め!!あと、お前のリュックもコッチに寄越せ!いっそのこと、全部運んでやらあぁぁ!!」

 

 

ははは、単純な奴め。と、いつの間にやら小猫ちゃんが近寄って来ていた。俺の入ったリュックの隣に立ち、イッセーの方を見ながら話し始める。

 

 

「……人間のはずのルドガー先輩の方が悪魔っぽいですね」

 

 

「ん?そうか?まぁ、昔からそういう役割だしな」

 

 

「………じゃあ、イッセー先輩の役割は何だったんですか?」

 

 

「あいつのか?ふむ…………ヒーロー、ってとこじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イッセーにとって、地獄の登山が終了し、俺達はグレモリー家が所有しているという別荘に到着していた。到着するなり、簡単な昼食後に各自ジャージに着替えて、屋敷の外へと集合していた。

 

 

「ぐふぅ……き、気持ち悪い……」

 

 

「だ、大丈夫ですか、イッセーさん?」

 

 

イッセーは倒れ込んで、アーシアに背中を擦られていた。これから本格的に始まるのに大丈夫か?

 

 

「だ、大丈夫だ、アーシア。まだ……う、動ける」

 

 

なんか、風前の灯みたいになってんですけど……さすがに、やり過ぎたか?

 

 

「まぁ、イッセーは最初の内は見学ね。まずはルドガー君の戦いを少しでも参考にしてもらいましょう。祐斗」

 

 

「はい、部長」

 

 

「到着していきなりか。まぁ、いいけど」

 

 

「よろしくね、ルドガー君。………それと改めて、自己紹介を。僕は木場祐斗。グレモリー眷属では最速の『騎士(ナイト)』だ。と言っても、昨日見た昨日の君の速度には追いつけそうにないけどね」

 

 

「『騎士(ナイト)』か。じゃあ、得物(えもの)は剣でいいのか?」

 

 

「そうなるね。君もそういう事で良いのかな?」

 

 

「あぁ。と言っても……よっ!」

 

 

俺は渡された木刀を昨日同様に、中央付近で真っ二つにし、逆手持ちで構える。

 

 

「昨日も見たけど、それは君の自己流かな?」

 

 

「まぁ、そんなトコだ。と言っても、兄さんも使えるけどな」

 

 

「へぇ……因みに、ルドガー君とお兄さんはドッチが強いんだい?」

 

 

「俺……と言えれば、正直気持ちいいんだが、兄さんだろうな。今はまだ体格差なんかで押される事もあるし、読み合いでも兄さんの方が大抵数手先をいってる」

 

 

「は、はは…世界って広いね」

 

 

「そんな事言ったら、俺も兄さんも父さんには未だに一勝もできてないぞ?ま、だから今回の合宿は俺にとってもメリットがあるんだよ。少しでも戦いの勘を磨きたいしな」

 

 

「なるほど」

 

 

「だから…」

 

 

俺は全身に緊張を走らせる。だけど、動くのに邪魔にならないくらいだ。腕や足は直前まで脱力しておく。俺の空気が変わったのに気付いたのか、木場も木刀を握る手に力を籠めたようだ。

 

 

「……凄いね。君の前に立つだけで、威圧されてる感じがするよ」

 

 

「そりゃ、そうだろ。戦いの勘を磨くのには、出来るだけ本気でやった方が良い。幸い、木場はイッセーより、戦ってきた回数は多いだろうから、危機回避は上だろうしな」

 

 

「……はは、お手柔らかに頼む、よ!!」

 

 

ヒュッ!という風を切る音が聞こえた瞬間には、木場は俺の前に居た。どうやら、眷属最速の『騎士(ナイト)』ってのは伊達じゃないみたいだ。だが!

 

 

「っ!やっぱり防がれるか!」

 

 

「そりゃ、正面から打ち込めばな」

 

 

兜割の要領で、剣を振り下ろしてきた一撃を片方の木刀で防ぐ。確かに、一撃は速いけど……

 

 

「次はどうだ!」

 

 

カカカカカカカカ!と、何度も木場と俺の木刀は打ち合う。今度は横薙ぎ、袈裟斬り、刺突、斬り上げ、そこにフェイントも絡めて打ち込んでくる。確かに、斬撃の速度は速い。それに、対応し辛いような角度でも打ち込んでいる。しかし……

 

 

「はぁっ!」

 

 

「っ!?」

 

 

俺は防御から一転して、攻めに転じる。まずは木刀でガードした木場ごと弾き飛ばす。そして、空中で身動きを取れない一瞬を狙って、一気に踏み込む!

 

 

一迅(いちじん)!」

 

 

二刀を同時に突出し、木場の腹部目掛けて一撃を叩きこむ。完全にフリーになったと思っていたが……

 

 

「くっ」

 

 

片方は木刀で、もう片方は体を捻って躱した!さすがは、悪魔。やっぱ身体能力の地力が違う。空中でも今の一瞬で体勢を躱すのはさすがだ。だけど、それだけじゃ終わらない!

 

 

潜身脚(せんしんきゃく)!」

 

 

「な――ぐ、ぅ!!」

 

 

両方の攻撃が躱された後、俺は回転しながら足払いで体勢を崩し、今度こそガラ空きになったドテッ腹に蹴りによる一撃を叩きこんだ。そのまま宙を浮いて、少し進んで地面に背中から落ちた。と言っても、しっかりと受け身は取れていたし、最後の蹴りが当たる瞬間にも打点を少しズラされたから、大きなダメージにはなってないだろ。

 

 

「く、ぅ……」

 

 

「そこまで!…………まさか祐斗の剣が一発も掠りすらしないなんて……ルドガー君、本当に眷属になる気はない?」

 

 

「はは……まぁ、今のところは。メリットとデメリットとかをまだ色々と考えたいですし」

 

 

「そう、残念ね……」

 

 

本気で残念そうにしてらっさる。三大勢力は前回にあった大戦とやらで、だいぶ勢力を削られたって言ってたからな。少しでも、これは!と思った人物は確保しておきたいんだろう。けどなぁ……悪魔って、結構弱点も多いらしいしな。

 

 

「……ルドガー先輩。次は私ともお願いできますか?」

 

 

「既にグローブ嵌めて、言う事か?」

 

 

「OK…と取っていいですか?」

 

 

「あぁ、いつでもいいぞ?」

 

 

「では……いきます!!」

 

 

小猫ちゃんは一気に地面を抉る様な勢いで、地面を蹴飛ばして俺の懐に潜り込んできた!しかも低く腰を下げ、体を捩じってタメを作っている。そして、一気にそれを解放するようにして、アッパーを繰り出してきた。

 

 

「ぅおっ!」

 

 

「…ち」

 

 

「おい!」

 

 

「先程、実戦に近い方法でやった方が良いというアドバイスを活かしました。私も実戦経験は積みたいですし、それに……」

 

 

「それに?」

 

 

「……いえ。次です!」

 

 

再び真っ直ぐ突っ込んできて、今度は正拳付きの要領で拳を打ち込んできた。さっきのアッパーでも思ったけど、コレ今の状態で受けると、病院直行コースだな。一撃も直接は受けられない。

 

 

今度の正拳突きも俺は片方の木刀で()()()()、すれ違うような格好になる。そのまま、首裏へ空いた方の木刀で一撃を入れようとするが、向こうもタダではやられない。小猫ちゃんも空いた方の手でキッチリガードしてきた。

 

 

それだけではない。その状態のまま回転蹴りの要領で横薙ぎするようにして、蹴りを繰り出してきた。俺は地面を蹴ってそれを回避する。

 

 

「ふぅ~~、危ねぇ……今のは直撃してたら不味かった」

 

 

「けど、当たりませんでした」

 

 

「小猫ちゃんの場合、えっと……駒の種類は『戦車(ルーク)』でいいのか?」

 

 

「はい」

 

 

「だったら、一撃あたりの威力が高いんだから、一発一発を丁寧に打ち込んだ方が良い。今のままだと、体運びが荒いから初動でバレバレなんだよ。それを分かりにくくするだけで、大分向上すると思う」

 

 

「そうですか、ありがとうございます。ところで、少し中断させていただいても良いですか?」

 

 

「ん?あ、あぁ、いいけど……」

 

 

そう言うと、彼女は足下にあった石を拾い上げて野球のピッチングフォームを取る。そして――

 

 

ビュオ!と、空を切る音と共に、直進した剛速球はキレイに目標へと直撃した。

 

 

「ぺがっ!!」

 

 

「イ、イッセーさあぁぁん!!」

 

 

小猫ちゃんはジャージの裾を下へと引っ張って、恨めしそうにイッセーを睨み付ける。

 

 

「……気付かないとでも思いましたか、イッセー先輩?イヤらしい目で、ずっと私の足元を見てましたよね?」

 

 

「……ぐふ。す、すまん、小猫ちゃん。……こ、小猫ちゃんが動く度に、ジャージからチラッと見える膨らみと、スパッツ越しに浮かび上がるパンツラインと、引き締まったヒップ――ま、待って!ごめんなさい!だから、そんな大岩持ち上げないで!!思いっきり振りかぶんないで!!本当に悪かったと思っ――」

 

 

「……死んでください!!」

 

 

「ちょ、そんなの本当無理――いぎゃああぁぁぁ!!」

 

 

顔を真っ赤にした少女は無慈悲にも、自分の身の丈よりも大きな大岩を放り投げる。それも、一発ではない。地面を殴って砕いてはそれにより出来た土塊を次々放り投げていた。

 

 

イッセーは器用にもそれらを避けて、悲鳴と抗議の声を上げていた。その二人の事は放っておいて、俺達は別メニューの鍛錬をする事にした。

 

 

……はぁ。拝啓、ソニア師匠。あいつの性欲は俺じゃ改善するのは無理そうです。敬具。

 






はい、ってな感じで、修行スタートです。

テイルズの最新作(TOB)やってまして、更新が遅れました。すみません。

前作が自分的にはかなりアレだったんで、今回あんま期待せず買ったんですけども・・・(前作はテイルズでは初二周目いかず、売ったからなぁ・・・)

正直、面白かったです!主人公がちゃんと主人公してたw

あとは、途中途中のサブイベは不覚にも感動してしまうものもありました。(シアリーズの『・・・・・・どうか許してね』のところは、グッとくるものがありました)






(まぁ、ある意味納得っちゃ納得なんですが、イマイチ腑に落ちないというか・・・前作に引き続き主人公報われねえなぁ・・・X2も入れると、三作品連続か・・・いや、まぁ、ああしなきゃいけないのは分かりますけどね。結局は数千年?数万年後にはZの世界に行くんだよなぁ・・・二重の意味で報われねぇ・・・)






はい、まぁ総じて最新作は面白かったです。ただ、どこぞの動画サイトとかで事前に見た方がいいかもしれないのは事実ですかね。若干人を選ぶような・・・


さて、テイルズの最新作の話はここまでにして、次回は引き続き山籠もりです!乞うご期待!ではでは!
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