社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ   作:スパークリング

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Part.6

 では次の日になりました。おはようございます皆さん。現在時刻は朝の11時とさせていただきます。

 さて、必然的にチーム古美門と京楽に分かれる感じですが、皆さんはどう行動しますか?

 

「合流しておこうか。というわけでボクは古美門くんの事務所に来ているよ」

 

「俺も車に乗って来ているぞ」

 

 そうですか。ではそういうことにしておきます。ロールプレイを続けてください。

 

「さて、全員揃ってくれたところで今日の調査方針を決めようじゃないか」

 

「まぁ、調べるところなんて、あたしの考え付く限り1つしか思いつかないんだけどねい」

 

「クロノスの光の新しい校舎ですね」

 

「場所は長野県の面金村というところだよ」

 

「まずはその面金村について調べてみるか。GM、俺はノートパソコンで面金村を検索する。何かわかることはないか?」

 

 面金村は険しい山中にある、今は誰も住んでいない廃村であることがわかります。

 

「そんなところに移動するということは、何かよろしくないことを企んでいると考えていいだろうな。そういえば星熊くん、【ノーヴルヴェール】からの帰り道に支配人と理子くんが車でどこかに行くのを見たんだったな?」

 

「ああ、そうだったそうだった。忘れていたよ」

 

「わざわざGMが《目星》の強制チェックで与えてくれた情報ですから、きっと重要な情報ですね。もしかしたら理子ちゃんもその新しい校舎に向かったかもしれません」

 

「いずれにせよそこ以外に行ける場所がない以上、行くしかないか。GM、面金村への移動手段は車以外にあるか? 電車やバス、ロープウェイなんかが考えられるが」

 

 そういったものは一切ありませんね。行くのなら車で行くことをお勧めします。

 

「じゃあ遊星くんの車で行くとしようか」

 

「ナビを使えば行けそうだな。一応おおまかなルートを頭に叩き込んでおいたぞ」

 

「よし。じゃあ向かうとしようか」

 

 あ、面金村に出発しますか? ではちょうどその時、古美門事務所のインターホンが鳴ります。

 

「誰だ?」

 

「新しい依頼人……とは考えられないですね」

 

「となると敵か。拳銃を構えながら玄関に向かう」

 

「私もナイフを忍ばせて玄関に向かいます。そしてドアを開けます」

 

「じゃあボクも杖を突きつつ玄関に行こうか」

 

 では咲夜が玄関の扉を開くと、そこに立っていたのは見覚えのある少年。三白眼とツンツンとした髪の毛が特徴的な、高身長の少年です。

 

「理人くん……ですか?」

 

「あ、十六夜さん……。その……リコがいる場所がどこだか、わかりましたか?」

 

「……2人とも、ちょっとここは私に任せてくださいますか?」

 

「……銃を下ろす。んじゃあ、あたしは外の様子を伺うとするかねい」

 

「理人くん? キミたちに理子ちゃんの捜索を依頼してきた子かい?」

 

「ええ」

 

「じゃあわかったよ。ボクも外で見張りでもしていようかな」

 

「とりあえず理人くんに目を向けて答えましょう。ええ、今は移動している可能性もありましたが、実際に会いました。でもちょっと、まともに会わせられる状態ではない、と言いますか」

 

「え? それってどういう……」

 

「理子ちゃんにもいろいろある、ということです」

 

「……そう、ですか。あの、十六夜さん」

 

「はい?」

 

「今日もその、リコに会いに行ったりはしますか?」

 

「ええ。おそらくですが、会うと思いますよ。……敢えて訊きましょうか。それがどうかしましたか?」

 

「その、なんだかヤな予感がするんだ……。俺が行かなきゃいけない気がするんだ。どういうわけかわからないけど、俺が行って、理子に会わないといけないような、そんな気がするんだ」

 

「……はい」

 

「十六夜さん、お願いします。俺もその、リコのところに連れて行ってくれ。お願いだ!」

 

 と言って頭を下げてきます。

 

「……。……プレイヤー発言なのですが、どうしましょうか。私個人としては連れて行ってあげたいのですが」

 

「連れて行かせたいのは山々なんだけど、車に乗せられるのかい? たしか5人乗りなんでしょ?」

 

「あ、車は違うのを用意したぞ。前のセンチュリーはあの加納ってやつに知られているからな」

 

「ほう。では遊星くん、一体君はどんな車を用意してくれたんだね?」

 

「ベンツのトレーラー型のキャンピングカーだ。そうだな、GM」

 

 はい。把握しています。まぁ年収がアレですし、古美門の運転手ですから許可しました。

 

「というわけだ。違和感をなるべく消すためにキャンプ目的で面金村に向かおうってことで引っ張ってきた。理子ちゃんも助けて乗せる予定だったからな。10人くらいなら余裕だぞ」

 

「グレート! 流石だ遊星くん。報酬は奮発しようじゃないかぁ」

 

「毎度ありだ」

 

「高級すぎて逆に目立っちゃいそうですが……でもこれで理人くんも連れて行けますね。では改めて、反対意見はありますか?」

 

「「「「…………」」」」

 

「……特にありませんね。ロールプレイに戻ります。理人くんいいですか。これから私たちの行くところは、本当に危ないところです。何が出てきてもおかしくない、もしかしたら死んでしまうかもしれない、そんな場所に行こうとしているのです。いざというときに誰も助けてくれない、そんな場面があっても不思議でありません。それでも行きますか?」

 

 では咲夜がそう理人に諭すと、理人は首を縦に振りました。即答ですね。

 

「それでもいい。とにかく、俺は行きたいんだ」

 

「そうですか、わかりました。では行きましょうか。私がお守りしますから、くれぐれも私のそばから離れないようにお願いしますね。というわけで理人くんを連れて行きます」

 

 わかりました。では皆さん、そのトレーラー型のキャンピングカーに乗り込んで面金村に向かうのですね?

 

「ああ。当然俺は運転席だ」

 

「ボクは……そうだねぇ。助手席に座ろうか」

 

「じゃあ残りの私たちは全員後ろだな」

 

 了解です。ではあなたたちは4時間かけて長野県に移動しました。そして……面金村の近くに差し掛かります。

 面金村はサイトに載っていた通り、本当に山の中にある村らしく、あなた達を乗せたキャンピングカーはどんどん山の中に向かって進んでいきます。

 ここで皆さん、《幸運》判定を3回連続でお願いします。強制ロールです。あ、古美門は昨日無人島と別荘をご購入していただきましたので+10で、遊星は日にちが経過しましたのでマイナス補正を帳消しします。理人くんも判定しますよー。

 

 古美門《幸運》65+10 → 40 成功

 勇儀 《幸運》65 → 81 失敗

 咲夜 《幸運》50 → 56 失敗

 遊星 《幸運》55 → 86 失敗

 京楽 《幸運》55 → 72 失敗

 理人 《幸運》65 → 70 失敗

 

「おいこらこの無能共! 私以外失敗とはどういうことだ!」

 

「これ結構マズい……?」

 

 5人も失敗しちゃいましたかぁ。そうですかぁ。

 では遊星と京楽は遠くから乾いた音が聞こえた……その時、キャンピングカーに衝撃が走ります。運転手である遊星はハンドルが取られてしまいました。このままではガードレールを突っ切って谷底に真っ逆さまでしょう。

 

「おっとぉっ!?」

 

「うおっ!? 《運転》だ! 《運転》成功で整えるぞ!」

 

 5パーセントのマイナス修正をかけて判定どうぞ。

 

 遊星 《運転》80-5 → 22 成功

 

「うおおっ!」

 

 成功したので特にないですね。無事遊星はキャンピングカーのコントロールを取り戻しました。

 

「おい、遊星くん! なんだ! 何が起きた!?」

 

「どこからか攻撃を受けている! おそらく狙撃だ! タイヤもガラスも防弾仕様にカスタマイズしているが向こうも結構殺傷力のある物を使っているらしい! このデカい車体に当たっただけでこれだ! 真ん中に集まって動かないようにしてくれ!」

 

「狙撃だと!? くそ、狙撃銃なんて持ってないねい! 《拳銃》と《目星》で代用してこっちからも攻撃するかい!?」

 

「やめときたまえ! まだ《幸運》判定が2回残っている! おそらく同じ判定だ! もしファンブったら車狙いで撃った弾丸が君に直撃する可能性がある!」

 

「それに向こうを刺激して判定を増やしてくる可能性もあります。ここは大人しくしておきましょう。理人くん、こっちに」

 

「は、はい。十六夜さん」

 

「理人くん貴様! 十六夜さんは私のだ! 十六夜さんボクも構ってぇ!」

 

「はいはい、怖かったですね先生」

 

「まったく……」

 

 さてはて、幸先悪い皆さん。2回目の《幸運》判定です。特にマイナス補正は掛けません。どうぞ。

 

 古美門《幸運》65+10 → 69 成功

 勇儀 《幸運》65 → 47 成功

 咲夜 《幸運》50 → 71 失敗

 遊星 《幸運》55 → 39 成功

 京楽 《幸運》55 → 38 成功

 理人 《幸運》65 → 21 成功 

 

 5人成功ですか。ではあなたたちは特に何もなく山道を進んでいきます。遠くから銃声が聞こえた気がしますが、まあ気のせいでしょう。

 

「運よく回避できたようだな」

 

 では最後の《幸運》判定です。どうぞ。

 

 古美門《幸運》65+10 → 41 成功

 勇儀 《幸運》66 → 56 成功

 咲夜 《幸運》50 → 34 成功

 遊星 《幸運》55 → 61 失敗

 京楽 《幸運》55 → 49 成功

 理人 《幸運》65 → 87 失敗

 

 4人成功ですね。では特にありません。

 

「ふぅ、無事に乗り切ったな」

 

「全員微妙な数値だから不安だったんだけどな」

 

 まあまあ、それくらいが丁度いいくらいですよ。程よく緊迫感が出ますから。

 えー、ではまたしばらく車を走らせると1つの建物が見えてきました。住人がいなくなって久しい寂れた廃村にそぐわない立派な建造物です。

 

「GM、その建物は作られてまだ新しい感じか?」

 

 はい。まだ綺麗ですね。ちなみにもう夕方の4時です。地平線に落ちかけている陽の光が、建物を怪しく照らしています。

 

「ここみたいだねぇ」

 

「みんな着いたぞ、と少し離れたところに車を停める。そして降りよう」

 

「GM、校舎は今どんな状態だ? ダイスを振らない程度でわかることを教えてくれ」

 

 新校舎は学校というよりもグループホームを思わせるような作りです。【ぬくもりハウス】のような養護施設みたいな感じですね。子供たちが共同生活を送る施設と学校とが合わさってひとつの巨大な施設となっています。

 そんな校舎は四方が鉄製の柵で覆われており、乗り上げて侵入することはほとんど不可能です。どうしてもそうやって侵入したい場合は私を納得させてください。普通に中に入るには一箇所しかない正門を通らないといけませんが、2人の警備員が周囲を見張っています。

 

「警備員がいるのかい。どうかして見つからずに入ることは出来ないかい?」

 

 辺りには遮蔽物も少なく、身を隠しつつ忍び込むのは非常に難しいことでしょう。

 あ、そうですそうです。今警備員たちは何やら会話を交わしているようですよ。

 

「会話? それは聞こえますか?」

 

 今あなたたちは少し離れたところにいるんですよね? でしたら《聞き耳》成功で聞き取れることにします。もう少し近づけば自動成功にします。

 

「堂々と向かおう。私は名の知れた名探偵だし、京楽は警察だ。《信用》を使って事情を話せば普通に入らせてくれそうだ。ダメならロールプレイでカバーする」

 

「ですね。あ、理人くんは私の近くに居させます。私が彼を守ります」

 

「あたしは古美門の隣を歩く。それが仕事だ」

 

「ボクが一番前に歩くとしようか」

 

「それなら俺が最後尾だな。いざというときは真っ先に車を引っ張ってきて逃げる準備をする」

 

「自動で私と理人くんが真ん中ですね」

 

 これはクトゥルフですよ? パラノイアじゃないんですよ? まぁみんな普段パラノイア結構やってますからアレなんですが。

 えー、ではあなたたちが堂々と正門に向かっていますと、警備員たちの会話が聞こえてきました。

 

「……ったく、やれやれ。胸糞悪い仕事だぜ、本当」

 

「まったくだ。何でったってこんなきな臭い施設の警備員なんてしなくちゃいけないってんだ」

 

「きな臭いどころか真っ黒けっけだろ。あの子供の目ェ見たか、目。完っ全にキマっちまってたぞ? 薬をやってなかったとしても碌なことをされてねえよ」

 

「そうだな。いったいこんな山奥で何やってんだか。……む? 待て止まれ、おいおまえら。何者だ? なぜここを訪れた?」

 

「お、気が付いたみたいだね。じゃあ警察手帳を取り出しつつ話しかけよう。やぁ、仕事ご苦労さん。ボクはこういう者だよ」

 

「私も名刺を取り出しながら話しかける。そして私は名探偵の古美門です。まずは《信用》だ」

 

「ボクも《信用》だ」

 

 古美門《信用》80 → 24 成功

 京楽 《信用》80 → 09 成功

 

「……警察と探偵がここになんのようだ?」

 

「それはキミたちもよくわかっているんじゃないのかい? この施設の調査さ。悪いけどさっきのキミたちの会話を聞かせてもらったよ。キミたちも自分たちの仕事に納得していないんじゃないのかい?」

 

「どうだ、ここはひとつ。我々と手を組んで、ここが本当に真っ当な機関なのかを調べてみないか? 安心しろ。今なら私もこの刑事も君たちをどうこうするつもりはない。むしろ調査協力をしてもらったと判断して謝礼も用意しよう。GM、《説得》する」

 

「ボクもだ」

 

 古美門《説得》75 → 40 成功

 京楽 《説得》68 → 92 失敗

 

「あ、ボク失敗しちゃったけど大丈夫かな」

 

 古美門が成功したので見逃します。

 

「……いいだろう」

 

「お、おい相田……」

 

「いいじゃないか田中。探偵に加えて警察まで動き出したんだ。もうこの施設は真っ黒だ。このまま公務執行妨害やらなんやらで豚箱行きになるよか、仕事クビになったほうがマシだろ?」

 

「まぁ……それもそうか」

 

「てなわけで分かった。ここを通すことを許可しよう。いざというときは我々も駆けつける」

 

「感謝する。そうだ。警備員の……えっと?」

 

 相田と田中です。

 

「相田さんと田中さん。何かここについて知っていることはないか? なんでもいいんだ」

 

「そうだな。俺たちの仕事はこの施設の警備、そしてもう1つ。それはここで生活する子供たちが急に錯乱して暴れ出すことがあるから、即座に取り抑えて大人しくすることだ。そのためにこの通り、睡眠薬とそれを染み込ませて嗅がせるためのガーゼを常に携帯している」

 

「だがその錯乱している子供ってのがな、どうも恐ろしい幻覚を見て暴れちまってるらしいんだ。化け物がなんだって本当に怖そうな、か細い声でうわ言を話したり、叫んだり……。それにさっきの会話を聞いていたのならわかるだろうが、ここの子供たちは普段から目が据わっちまってて様子がおかしいんだ。まるでクスリか何かをキメちゃっているような、そんな虚ろな顔をしているんだ」

 

「そ、そんな……そんなところにリコが……!」

 

「そのリコちゃんも目が据わっちゃってたんですよね。《SAN》チェック受けるくらいに」

 

「そうですか、ありがとうございました。もう聞くことはないな。GM、校舎に乗り込むぞ」

 

 わかりました。ではあなたたちが上手く警備員を説得してグラウンド内に足を踏み入れた……その時。校舎の方から子供の甲高い悲鳴とガラスが割れるガシャンという音が聞こえます。

 

「おい、どうした! 何があった!」

 

「チッ、またかよ。こんなのが日常茶飯事さ。悪いが仕事だ。俺たちはそこに向かう。そっちはそっちで上手くやってくれ!」

 

 と言いながらレシーバーを片手に、2人の警備員は音がした方に走っていきました。

 

「……どうします? 私も彼らと一緒に向かいますか?」

 

「いや、俺たちは違う場所に向かったほうがいい。まだ情報が足りなさすぎる。なるべく人がいないところを中心に調べた方がいい」

 

「遊星くんの言う通りだ。叫び声が上がったところには大人がいる可能性が高い。ここは違うところに向かうとしよう。勿論全員で固まって探索だ。別れるのはマズい。GM、警備員たちはどこに向かって走っていった?」

 

 校舎の裏手あたりですね。

 

「ということは校舎内じゃないな。よし、俺たちは校舎内に突入するぞ」

 

 特に何もなく校舎内に入ることができました。

 校舎は1階建ての建物で横に広い造りです。今あなたたちがいるのは昇降口です。右側にはトイレが、左側には廊下が続いており、突き当りの所には扉があります。

 

「土足で入る。手当たり次第だ。まず一番近いところにある部屋はなんだ?」

 

 入り口付近に【教室】と書かれたプレートがあります。ここは子供たちが普段勉強する教室のようです。

 

「全員で《聞き耳》だ」

 

 古美門《聞き耳》70 → 44 成功

 勇儀 《聞き耳》25 → 39 失敗

 咲夜 《聞き耳》40 → 19 成功

 遊星 《聞き耳》48 → 40 成功

 京楽 《聞き耳》75 → 75 成功

 

「初期値のあたし以外は全員成功だねい」

 

 特に何の音も聞こえないですね。人の気配もないです。

 

「よし、入るぞ」

 

 全員で入りますか?

 

「「「「「入るぞ(ります、るよ)」」」」」

 

 わかりました。

 

「教室には何がある? ダイスを振らない範囲で何があるか教えてくれ」

 

 教室には黒板、机、椅子があります。ですが様子がどこかおかしいです。

 教室の窓ガラスはところどころ破損しており、応急処置として申し訳程度に木の板を足りつけて穴を塞いでいるような状態です。それ以外にも教室のあちこちに破壊の跡が見られ、床にはうっすらと血痕が残っています。

 

「黒板には何か書かれているか?」

 

 教室の黒板には、白いチョークで書かれた授業の内容がそのまま消されず残っています。

 

「内容を見る」

 

 黒板には犯罪・貧困・紛争等現代社会の諸問題がつらつらと列挙され、最後にあらゆる問題の根幹は『真実を知らない矮小な人類が世界を支配していること』と書き締まっています。人間社会の枠組みの外には、人智で計り知ることの叶わない真の支配者達が潜んでおり、世界を真の支配者達にお返しして正しき政を敷くことこそ世界平和の実現を果たす唯一の方法である、と。

 そして、長々と書かれた文章の中央に、探索者達が旧校舎の地下で目撃したあの不可能図形が描かれていました……。

 

「またこの図形か……」

 

「まったく……本当に気分が悪くなるねぇ……」

 

 この図形を直視してしまった皆さん、1D3/1D6の《SAN》チェックです。地下室でこの図形を見た古美門と京楽は1/1D3の減少です。

 

 古美門《SAN》63 → 80 失敗

 勇儀 《SAN》60 → 05 クリティカル

 咲夜 《SAN》46 → 40 成功

 遊星 《SAN》50 → 56 失敗

 京楽 《SAN》52 → 84 失敗

 理人 《SAN》65 → 27 成功

 

 クリティカルを出した勇儀は1点の減少で勘弁します。

 

「(コロコロ)……2」

 

「(コロコロ)……2です」

 

「(コロコロ)……あ、6だ」

 

「(コロコロ)……1点」

 

 ちなみに理人くんは(コロコロ)……1点です。それでは5点以上減少した遊星くん、《アイデア》チェックです。

 

 遊星 《アイデア》70 → 24 成功

 

「よし! 一時的発狂だ!」

 

 嬉しそうで何より。では楽しい楽しい発狂の種類を決定しましょう。1D10をどうぞ。あと初発狂記念としまして6パーセントの《クトゥルフ神話》技能を贈呈します。

 

「(コロコロ)……4番」

 

 えーっと、4番は……意味不明の会話、または多弁症です。

 

「パニックのあまり平家物語の冒頭を早口で語ろう。こほん。祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらはす」

 

(うわぁ、本当に暗記してるよこの人……)

 

「遊星さん、こちらへ……」

 

「お、おいアンタ、大丈夫か?」

 

「遊星くんは時々あんな風におかしくなるのだよ理人くん。なに少し経てば治る。気にすることはない」

 

「あ、ああ。わかった」

 

 発狂はあともう1つ探索エリアを探索し終えたらお終いでいいですよ。殺人癖とかだったら別でしたけど。

 

「GM、他に目ぼしいものは教室にあるかい?」

 

 特にないですね。

 

「よし、じゃあ次の部屋に向かおう。星熊くんは遊星くんを頼む」

 

「あいよ。ほら遊星、行くぞ」

 

「……おごれる人も久しからずただ春の夜の夢のごとしたけき者も遂にはほろびぬひとへに風の前の塵に同じ……」

 

「やれやれ……で、次に近い部屋はどこだい?」

 

 教室の真ん前にある部屋ですね。【休憩室】と書いてあります。

 

「遊星くん以外《聞き耳》だね」

 

 古美門《聞き耳》70 → 01 クリティカル

 勇儀 《聞き耳》25 → 44 失敗

 咲夜 《聞き耳》40 → 69 失敗

 京楽 《聞き耳》75 → 17 成功

 

「1クリだが……今は特にないか?」

 

 うーん……じゃあ古美門は1点の《SAN》値を回復させてください。

 で、《聞き耳》の結果ですが、特に物音はしませんね。人気もありません。

 

「ふぅ……よし落ち着いた。入ろう」

 

「あたしは遊星と一緒に部屋の前で待機する」

 

「楽しみを極め諫めをも思ひ入れず天下の乱れんことを悟らずして……」

 

「私も入ります。理人くんを連れて。行きましょうか、理人くん」

 

「あ、はい」

 

「ボクも入ろう」

 

 わかりました。では古美門と京楽、咲夜に理人の4人は【休憩室】に足を踏み入れました。

 

 

 

 

     ――To be continued…

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