世界を堕とす輪廻の徒花〜たったひとつの約束〜   作:超天元突破メガネ

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慣れてきたので、ちょっとだけオリジナルな展開に、、、
今回もネタバレ多いです。ご注意下さい。



1章「違えた道の行く先は〜the individually way 〜」

AP241:6/15 10:30

アークスシップ:ショップエリア

「やったやった!ついに手に入れたー!」

人のまばらなショップエリアを、桜色のパーカーを着た少女、、、ヒツギが走っていく。

「コートエッジvet2、、、いやー苦労したー!!」

その背中には、青く光る大剣が背負われていた。

コートエッジver2。フォトン関連技術の粋を集めて作られた、最新型の剣だ。

ヒツギ本人は具現化武装を使うのだが、一定期間内に素晴らしい戦果を上げたということで手に入った。

「アメリアスに見せてやろ!きっとびっくりするだろうなー!」

友人の顔を思い浮かべながら、ゲートエリアを歩くヒツギ。

「待ってよお姉ちゃん、、、」

その後ろから、ニットの服をを着せられた少年、、、おいてけぼりになりかけたアルが走ってきた。

「、、、ごめんアル。嬉しくてすっかり忘れてた、、、」

ブロック用テレパイプを通り、またアメリアスのルームにアクセスする。

「こんにちはー!何してるー!?」

「こんにちはー!」

2人は部屋に入り、、、言葉を失った。

「うっ、、、ううっ、、、!!」

「マスター!しっかりして下さい!!」

ベッドの上で苦しげに呻くアメリアスを、サポートパートナーが揺さぶっている!

「リオちゃん!どうしたの!?」

「マスターが、、、さっき帰ってきて、急に、、、!!」

すると、呻いていたアメリアスが、突然起き上がった。

「はあっ!、、、はぁ、、、はぁ、、、」

常に青白い顔はさらに血の気がなくなり、身体中がじっとりと汗ばんでいる。

「アメリアス!?大丈夫!?」

「お姉ちゃん!!」

2人が駆け寄ると、アメリアスは息も絶え絶えに、

「ヒツギ、、、アル、、、?」

「ちゃんとこっち見て!、、、どうしたのよ突然、、、!?」

アメリアスはやや虚ろな目で、ヒツギを見る。

「ごめん、、、なんか急にうなされて、、、」

「うなされた、、、?」

その返答に、首を傾げるヒツギ。

しばらくすると落ち着いたようで、アメリアスはベッドに座り直して続けた。

「さっき、ナベリウスの壊世地域調査に行って、その後ちょっと横になったら、いきなり、、、」

「いきなりって、、、」

アメリアスは顔を落として、

「ごめん、、、なんか用があったみたいだけど、ちょっと1人にさせてくれる?」

「う、うん、、、わかった。それじゃあ、、、」

「無理しないでね?お姉ちゃん、、、」

「私も、、、失礼します、、、」

2人が部屋を出て、サポートパートナーのリオも席を外す。

1人部屋に残ったアメリアスは、頭を押さえて呟いた。

「さっきの夢は、、、一体、、、?」

彼女が見たのは、ナベリウスで、黒く染まったコートエッジを、大切な友人に突き立てている自分。

「あれは、、、やっぱり、『仮面』の、、、?」

そう呟いた所で、アメリアスはまたベッドに倒れこんだ。

 

AP241:6/15 15:00

アークスシップ:アメリアスのマイルーム

「すう、、、ふぁっ」

アメリアスが目を覚ますと、リオがこちらを覗き込んでいた。

「マスター、、、お目覚め、、、?」

「んーっ、、、リオ?どうしたの?」

リオはアメリアスを上から見るため、アメリアスに馬乗りになった状態。

「マスター、、、ずっと寝てたから、、、」

言われて時計を見ると、いつの間にか15時になっている。

「そっか、、、ごめんね、心配かけて。」

「マスターは、、、大丈夫、、、?」

「うん。じゃあ私、出掛けてくるから。」

アメリアスはショップエリアにテレポートすると、アイテムラボへと向かう。

「こんにちは、モニカさん。武器強化お願い出来ますか?」

そう言って取り出したのは、赤いジェットブーツ「ディオレザスイフト」。

「は、、、は、はい!が、頑張ります、、、」

余っていた武器とフォトンスフィアをつぎ込み、一気に最大強化させる。

その後強化し終えたジェットブーツを受け取り、ゲートエリアへと移動した。

「ん?どうした相棒?」

「ちょっとナベリウスにね、、、」

話しかけてきたニューマンの同期に適当に返して、カウンターで探索任務を受注する。

「、、、じゃ、行きますか、、、」

誰にとも無く呟いて、アメリアスはキャンプシップへと向かった。

 

AP241:6/15 15:20

惑星ナベリウス:森林

「せいっ!!」

原生種を蹴散らしてアメリアスがやって来たのは、一本の樹の下。

、、、かつてアメリアスが、マトイと出会った場所。

「なんとなく来てみたけど、、、ま、何もないよね、、、」

そのまま帰ろうと、アメリアスが踵を返した時、

「あっれー、、、?どこここ、、、」

「アメノハバキリ」を片手に、ふらりとヒツギが現れた。

「ひ、、、ヒツギ!?」

「あ、アメリアスだ!どうしたの、こんなところで?」

「こっちのセリフだよ、、、こんな奥まで」

「アルをアイカに預けて、1人で来たら迷っちゃって、、、」

苦笑するヒツギを見て、アメリアスはため息をついた。

「はあ、、、じゃあ、一緒に行こ?」

そう言って、アメリアスがパーティーメイカーを設置し、ヒツギをパーティーに入れる。

「了解。さっさと終わらせちゃおう。」

その後2人は森林を進み、奥にいたロックベアを無事撃破した。

「終わった終わった!ありがとね、アメリアス!」

ヒツギはアメリアスに目をやって、、、首を傾げた。

「、、、、、、」

アメリアスは棒立ちになり、空を見上げている。

「おーい、アメリアスー?」

「わ!、、、驚かさないでよ、、、」

ヒツギが目の前で数回手をかざすと、アメリアスは飛び跳ねた。

「今なんか、変な風が吹かなかった?」

「風?今日は、、、風が騒がしいな、、、的な?」

「何それ、、、まあいいや。帰ろっか。」

2人はいつも通り、テレパイプに向かった。

 

AP241:6/15 23:02

アークスシップ:艦橋

深夜のアークスシップ。

ヒツギ達も眠ってしまい、いつもなら管理官位しかいない艦橋に、アメリアスと数人のアークスの姿があった。

「うなされるというのが、正直私にはよく分からないのですが、、、」

アークスシップ管理官、シエラ。

「変な風ってのも、気になるわね、、、」

総務部補佐、サラ。

「俺もなんか、ブワッとしたのを感じたな、、、」

そして偶然、アメリアスの直後にナベリウスに行っていたアフィン。

アメリアスがシエラに相談を持ちかけた結果、この時間に集まってくれた面々だ。

各々が意見を述べる中、サラが開きっ放しにしていた通信から声が聞こえた。

「、、、お待たせ。やっと暇が出来たよ。」

「わざわざありがとうございます。シャオさん。」

アメリアスが言うと、オラクルの管理者はモニターで首を振る。

「自覚はないんだろうけど、君だって観察対象だからね。話はサラから大体聞いたけど、、、」

シャオは考えるそぶりをして、言った。

「きっとそれは、『仮面』が辿った末路だったんじゃないかと、、、僕は思う。」

「『仮面』が、、、」

「仮面」。深遠なる闇が擁する「ダークファルス」の1人。

アメリアスの前に度々現れては、謎の言動を繰り返していた「彼女」は、、、マトイを「深遠なる闇」と化す未来から救えなかったアメリアスの姿だった。

2年前、マトイが「深遠なる闇」と成りかけた時、アメリアスは彼女を振り切って、、、しかし結果的に、彼女の力を借りて、マトイを救い出した。

「仮面」は今、「深遠なる闇」の依代となってなお、その闇に立ち向かっている。

「彼女が、絶望に身を落としたきっかけ、、、だったんですね、、、」

「確信はできないけどね。しかし、後者はある程度推察できてるよ。」

シャオが言うと、モニターの隣にウインドウが現れる。

「ここ最近、ナベリウスのフォトン反応が、激しく不安定になっている、、、ダーカーの発生も増えているみたいなんだ。」

「、、、怪しいことこの上ない、わね、、、」

サラが言うと、シャオも頷いて、

「一応、常にモニタリングはしているから、怪しい反応はすぐに知らせるよ。頼んだよ、シエラ。」

「無論です!まっかせて下さい!!」

元気に頷くシエラを見てから、サラが手を挙げた。

「じゃ、私はこれで。寝不足もやだし。」

「ありがとうございました、サラさん。」

「アメリアスもとっとと寝なさいよー」

サラが艦橋を去るのを見た後、アメリアスも、

「サラさんに言われてしまったので、私も寝ますね。すみません。こんな遅くに、、、」

「いえいえ、指定したのはこっちなので、、、お休みなさい。」

アメリアスはロビーに戻ると、ベンチに座り込んで、呟いた。

「シオンさん、、、マトイ、、、」

かつてのオラクル管理者と、眠りについている友人を顔を思い浮かべて、目を閉じる。

「、、、そうだよね。今は私が、頑張らなきゃ!」

アメリアスは立ち上がって、歩き出した。




ver2装備、欲しいんですけどねえ、、、
あ、サポートパートナーの話し方は、完全に妄想です(笑)
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