世界を堕とす輪廻の徒花〜たったひとつの約束〜 作:超天元突破メガネ
書いてる最中に「あれ?ヒツギって宇宙で戦えるんか??」と思いましたが、地球人の体とアークスの体はほぼ同じらしいので、セーフですよね、多分。
AP241:6/22 12:27
アークスシップ:ゲートエリア
それから、一週間後。
普段から多くのアークスが行き来し、活気にあふれている筈のゲートエリアが、今日はぴりぴりと張り詰めた雰囲気に包まれている。
「、、、」
ヒツギは立ったままコンソールを見つめ、アメリアスはベンチでそわそわと武器の点検をする。
、普段は快活なエコー、いつもマイペースなピエトロまでもが、その顔に緊張をあらわにしていた。
「、、、い、一体どうしたんですか?」
アイカに連れられやって来た「地球組」、、、イツキとリナだけが、首をひねっている。
アメリアスは立ち上がり、2人に告げた。
「、、、昨日からナベリウス上空に、独特なエネルギー反応が現れてるんです。しかも、だんだん大きく、はっきりとし始めてる、、、」
「、、、イツキ、リナ。準備を。何時でも出れるように、頼む。」
アイカに言われ、2人は装備の調整を始める。
「、、、っつ!!」
不意に、アメリアスが頭を押さえた。
「アメリアス!?」
「間違いない、、、来る!!」
アメリアスが叫んだ、その瞬間、
「全アークスに緊急連絡!!ナベリウス上空にて、極大反応が発生!『深遠なる闇』、来ます!!」
同時に、アークスシップ付近の映像と、ナベリウス上空を移していた監視衛星の映像が映される。
「なんだ、あれ、、、!?」
ここからでも視認できる位置、宇宙に穴を開けるように現れた紫の文様を見て、イツキが息を飲む。
そして、ナベリウス上空にも現れた文様から、白い光が伸び、、、ナベリウスを喰らうが如く、その地殻を砕いていく!!
「これより、全アークスによる『深遠なる闇』再封印作戦を敢行します!!各員、出撃準備を!!」
アナウンスと同時に、シャオの声が重なる。
「マザーシップ、システムオールグリーン!
『A.R.K.S 支援システム』、発動!!」
すると、各々のコンソールに「A.R.K.S 00%」の表示が出た。
アメリアスは振り返り、ヒツギ達を見回す。
「細かい説明は、揚陸艇で行います。行きましょう!!」
「はい!」「決戦、だね!」「行こう!」
アメリアスを先頭に、続々とアークスが出撃する。
ふと、誰もいなくなったゲートエリアに、シャオが現れた。
「頼んだよ、皆、、、!」
シャオはゲートを見つめ、そう呟いた。
AP241:6/22 12:52
惑星ナベリウス上空:第一揚陸艇
「では私から、作戦を説明します。」
アメリアスが、目の前の仲間達に言う。
「『深遠なる闇』がいるのは、あのテレポートゾーンの奥、、、ですが、奴の手によって生み出された、無数のダークファルス『双子』が、こちらを阻んでいます。」
ちらっと、揚陸艇の外に目をやると、「深遠なる闇」への道を阻むように、巨大な城状のダークファルス、、、「双子」がバリアを張っていた。
「全アークスで奴らの数を減らし、私達第一揚陸艇のメンバーが、『深遠なる闇』の元へ突入します!」
アメリアスは、目の前の仲間を見渡す。
旧「六芒均衡」、レギアス、マリア、カスラ、ゼノ、クラリスクレイス、ヒューイ。
地球からの支援者、イツキ、リナ。
アイカ、サラ、そしてヒツギ。
「行きましょう!」
12人のアークスが、揚陸艇を飛び降りた。
AP241:6/22 13:00
惑星ナベリウス上空
「クフフッ、ウフフフフッ、キャハハハハッ!!!」
バリアの上に形成された足場へと飛び降りたアークスに、ダークファルス「双子」が嘲笑を浴びせる。
「で、でかい、、、!!」
「五月蝿い城だね、、、とっととやられちまいな!!」
マリアを先頭に、12人が一斉に攻撃を開始する。
「全部乗せ、行くよおっ!!」
「イル・グランツ」をチャージし、ありったけのスタンススキルを積んだジェットブーツで、アメリアスは「双子」の足を蹴りつける。
「あの光ってるのを狙うのね、、、!」
弱点である赤く光る足へとヒツギが飛びかかると、急に「双子」が高速で回転した。
「わあっ!?」
「ヒツギ!?気をつけて、攻撃結構激しいよ!」
グランヴェイヴの派生でバックターンしたアメリアスは、一瞬ヒツギを見た後、すぐに攻撃を再開する。
しかし、フットスタンプのラッシュが、アメリアスを襲う!
「ちょ、、、っ!?」
「危ないぞアメリアス!!」
駆けつけたクラリスクレイスが、長い錫杖を使って、アメリアスを強引に引き剥がした。
「ありがとうございます!」
「無理はするな、ジェットブーツはただでさえ、本体のリーチが短いからな!」
クラリスクレイスはそう言うと、シフタとデバンドをアメリアスにかけた。
「だけど、これしか取り柄がないものでっと!!」
円状に並んだ「双子」の足から照射されるビームを掻い潜り、得意の連撃を浴びせる。
すると、足の一本がひび割れた。
「そっちはお願いします!!」
「よし、此方は任せよ!!」
「さっさとしないと、再生されちまうからな!」
レギアスとゼノが、もう一方のコアに攻撃を始める。
「行くぞ!創世器『創世』!!」
アークスのトップに立つ男の新たな刃が、「双子」を斬り裂く!
「私もっ!」「たあああっ!!」
アークスを押し潰さんと暴れる足の間をを駆け抜けて、イツキとリナも加勢し、もう一方のコアも破壊された。
足を崩された「双子」の体がかしぎ、舌を出す。
「あそこが弱点です!」
露出した弱点へ、全員が畳み掛ける。
すると、「双子」が飛び上がり、体を分割して、壁の如く並んだ。
「あれは、、、!!」
同時に「双子」の前に門の付いた壁が形成され、アークスへと迫り来る!
「おおっと!」
「おお!見事だアメリアス!!」
アメリアスはステップですり抜けると、門の間を強行突破したヒューイと共に、足のコアを攻める。
しかし「双子」は執拗に足踏みを繰り返し、近寄るアークスを阻む。
「しっかし、足踏みが厄介だな!!」
「こういう時は、私達の出番だ!」
再集合した「双子」に向け、カスラ、アイカ、クラリスクレイスがテクニックを乱射した。
「喰らえっ!フォメルギオン!!」
クラリスクレイス自慢の焔の光線が、コアを打ち砕く。
「はははっ!どうだ!!」
「相変わらず強烈ですね、クラリスクレイス。」
舞い上がった「双子」は戦場の中央で回転し、メリーゴーランドの様にダーカーを召喚した。
高速回転するダーカー。更に車状のダーカーも、戦場を走り出す。
「こんなんで怯むかい!!行くよ!!」
「はい!こんのおおおおっ!!!」
マリアとサラが突撃し、二つ目のコアを破壊した。
「これでも!!」「くらいなさいっ!!」
ヒツギのサクラエンドと、リナのサテライトカノンが、剥き出しになった弱点を貫く。
「キャハハハハッ!!!」
「双子」は再び舞い上がると、足場から離れ、こちらに頭を向けた。
「ま、、、まさか!!」
「隅に!隅っこに寄ってーっ!!!」
アメリアスが叫ぶと同時に、「双子」がこちらへと突進する!!
「わああああっ!!」
射線上にいたイツキは、辛うじて「双子」の巨軀を回避。しかし、
「イツキ君!危ない!!」
「へ?、、、うわあああっ!!!」
ホッとしていたイツキは、十字のように交差軌道で突っ込んできた「双子」に吹き飛ばされてしまった。
「イツキ君!?」
「た、、、助けてくださいぃ、、、」
リナが十字軌道の突進をかわし、巻き込まれたイツキの方向へと向かう。
イツキを蘇生するのを横目に、アメリアスは「双子」へと急いだ。
「こんのおおおおおっ!!!」
足のコアに畳み掛け、一気に砕く。
「はああああっ!!!」
「壊れろっ!!」
反対側のコアも、ゼノとヒューイの創世器で破壊された。
「これで足は全部だ!!」
「了解、一気に決めます!!」
消耗によって完全に露わになった舌先の弱点に、一斉攻撃が降り注ぐ。
「『双子』残存体力、僅かです!!」
オペレーターが、こちらの有利を告げる。
すると、虫の息の「双子」を見て、イツキが叫んだ。
「アイカ!リナ先輩!締めはあれで行きましょう!!」
「あれ!?」「あれだな!!」
イツキの声に応じ、2人が集まる。
「あれって何!?」
「僕等が持っている、『境界を超える力』です!!」
イツキの持つガンスラッシュに、アイカとリナが両手を重ねる。
「闇を払い、道を拓く力を!!」
「未来を照らす、希望の光を!!」
「思いと絆を、この一撃に!!」
イツキのガンスラッシュから、オーバーエンドを上回る、金色の光が溢れ出る!!
「「「スター、、、ゲイザーー!!!」」」
巨大な金色の剣が、「双子」を斬り裂いた!
「キャハッ、キャハハハハッ、、、」
笑い声を虚しく響かせながら崩壊する「双子」。
すると突然、今まで立っていた足場が崩れ始めた。
「え、ちょ、お、わああ!!」
崩壊する足場に足を取られ、頭から真っ逆さまに落下するヒツギ。
「うわあああああああああ!!」
眼下には、不気味なバリアに越しに見えるナベリウスと、広大な宇宙、、、
「待って待って!!死ぬ!死んじゃう!!」
手足をばたつかせるヒツギ。するとその視界に、銀色の板が入った。
「え?」
ゴンっ!
次の瞬間には、ヒツギはその銀色の板、、、揚陸艇の甲板に、頭から激突していた。
「い、痛い、、、」
「ヒツギ!?、、、大丈夫?」
甲板を走ってきたアメリアスが、膝に手をついてヒツギを見下ろす。
「う、うん、、、多分、、、」
頭をさすりながらゆっくりと起き上がり、顔を上げる。
周囲では沢山の揚陸艇が飛び回り、アークスが総力を挙げて、無数の「双子」と応戦している。
すると不意に、ヒツギ達の体が輝き出した。
「これは、、、!?」
「『双子』の減少により『深遠なる闇』の勢力が減衰!支援システム、起動しています!!」
溢れ出る力に驚きつつも、ヒツギは周りのアークスを見渡す。
「皆が、戦ってくれてるんだ、、、」
「周りが抑えてるうちに、あのワープゲート、、、『深遠なる闇』の所に突っ込むよ。
終わらせよう、、、私達で!!」
ヒツギはアメリアスを見て、頷いた。
「わかった、、、行こう、アメリアス!」
「うん、、、!」
12人を乗せた揚陸艇は、ワープゲートの中央へと突入した。
「ARKS」とスターゲイザーについては、ちょっと思い切ってみました。
「なんかよくわからない力」だと、執筆的に表現が、、、