世界を堕とす輪廻の徒花〜たったひとつの約束〜   作:超天元突破メガネ

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タイトルひらがなは仕様です(笑)
様々な説がある個人戦ですが、今回はこんな解釈にしました。
最終決戦なので、いつも通りかなり自由にお送りします。


4章「あなたのうまれたそのりゆう〜The whole new world〜」

ボロボロの甲板の上で、私は剣を握っていた。

青く輝く大剣、、、コートエッジ。

あたりを見回し、握った剣を見つめた、その時だった。

目の前で闇が集まり、人型、、、自分と全く同じ姿の少女が現れる。

「、、、っ!」

私は、駆け出した。

青い「コートエッジ」と、少女、、、否、敵の持つ漆黒の「コートエッジ」が幾度となくぶつかり合い、激しく交錯する。

私が攻撃を弾き返すと、敵の両手に紫紺の光弾が現れた。

「はあっ!」

敵の放つ光弾を何度も切り払い、反撃に出る。

「、、、!」

私の動きを察知したかのような、上空からの爆撃。私は、身を翻して回避した。

光弾と剣閃、二つの光が、虚空に煌めく。

繰り返される剣劇。終わらないように見えた舞踏。

しかし、ボロボロの甲板に刻まれたヒビに足を取られ、敵の体が一瞬傾いだ。

「、、、っ!!!」

一瞬の隙に打ち込まれた一撃で、敵の体が大きく吹き飛ぶ。

「!!」

すると敵の剣に光が集まり、巨大な紫紺の剣を形成した。

追撃しようと駆ける私を拒むように、何度も振るわれる巨剣。

私はその光を何度も打ち返し、走り続ける。

「たあああっ!!」

10数回の切り払いの末に、ついに紫紺の刃が掻き消えた。

私は力を振り絞り、敵の懐へと肉薄した。

「、、、!!」

その最期は、一瞬とも、永遠とも思えた。

全力で突き出された私の剣は、敵の胸を刺し貫いていた。

苦悶の表情で浮き上がる、少女の姿。貫かれた胸から紫紺の光が溢れていく。

光になって消えていく姿を見つめた後、立ち上がって宙を見上げる。

真っ白に染まった空間の中央に、僅かな綻びの様な、黒い穴が見え始めている。

「、、、私に出来るのは、ここまで、、、」

ぽつりと、虚空に向かって呟いた。

「いつか、いつか君と会えるまで、私は信じ続ける事にする、、、だから、、、」

少しずつ、揚陸艇が穴へと近づいていく。

「君に託そう。『私』、、、!!」

私は笑って、穴へと身を投げた。

 

壊世の果て

声が聞こえた。そんな気がした。

「、、、?」

アメリアスは目を開け、立ち上がった。

揚陸艇の甲板に、白く染まった空間。

周りには、既に立ち上がっている、仲間の姿。

彼らの視線は、同じ方向に注がれていた。

先刻まで、巨大な光球をかざしていた『深遠なる闇』。

しかし、突然光球が霧散し、『深遠なる闇』が苦しげにもがき出したのだ。

「どうなってんの、、、?」

隣にいるヒツギの呟きが、アメリアスの耳に入ってくる。

アメリアスは、その問いの答えを悟っていた。

「あの声は、、、『仮面』が、、、!」

アメリアスが呟いた、その時。

揚陸艇から離れていた『深遠なる闇』が、頭を押さえる仕草をとったまま、ブレーキが外れた様にこちらへと突っ込んできた!

「大分消耗してるな、、、!行けるか、皆!!」

ゼノの問いへの返事は、構えられた11人それぞれの武器。

「終わらせましょう、、、今度こそ!!」

アメリアスがジェットブーツを展開し、駆け出す。

テクニック職の3人が、照準を合わせる。

リナがウィークバレットを装填し、狙いを定める。

ヒツギが追いつこうとして、思いっ切りこける。

そして『深遠なる闇』が、ふらふらと揚陸艇に追突する!

「うおおおおおおおっ!!」

アメリアスが大きく飛び上がった、その時。

『深遠なる闇』が腕を大きく開き、攻め込んだ前衛を薙ぎはらった!!

「うおっ!?」「わあっ!」「クッ!」

各々がガードやカウンターで凌ぎ、アメリアスもバックターンでやり過ごす。

「一体な、、、!?」

着地して顔を上げ、絶句する。

『深遠なる闇』の顔に、大きな褐色の目玉が現れていた。

「何だ!?2年前のじゃ、あんなのは、、、!?」

ゼノの呟きは、、そこで途切れることとなる。

目玉から極太のビームが放たれ、甲板を一気に薙ぎはらった!

「マジか!!」

慌てて回避行動をとるが、広範囲の攻撃に巻き込まれてしまう。

「こんの野郎、、、さっさと目玉を潰しちまうよ!!」

マリアの号令に応じ、前衛が一斉に走り出す。

しかし同時に、『深遠なる闇』も動いた。

再びビットが射出され、数本のレーザーが放たれる。

「おおっと!」

偶然射線上にいたクラリスクレイスが身を翻してかわすと、レーザーはビットへと着弾。

そこから反射するように方向を変え、ヒューイへと襲いかかる!

「ぐあっ!」

「ヒューイ!?」

「大丈夫だ!しかし、、、!!」

レーザーを凌ぎつつ、ヒューイが危惧した事は、残酷にも予想通りとなった。

目玉が輝き、凄まじいレーザーの弾幕が、アークスを襲う!

「うわああああっ!!」

「イツキ君!きゃあああっ!!!」

「回避に専念しろ!これじゃ近づけない!!」

あっという間に、状況は混乱に陥っていく。

「っつ!!」

ステップやターンを繰り返し、弾幕を回避するアメリアス。

しかしあまりの物量に、少しづつダメージが増えていく。

「このままじゃジリ貧、、、あの目玉をどうにか、、!」

ひたすらガードしつつ、接近しようとするヒツギ。

体に加わる衝撃に顔をしかめながらも、少しづつ近づいていった その時。

突然、手に握った「アメノハバキリ」が消失した。

「何でや!!」

予想だにしなかった状況に、思わずツッコミを入れてしまったが、考えている場合ではない。

「えーっと、確か確か、、、あった!」

ヒツギが引っ張り出したのは、先日手に入れた青い大剣、、、「コートエッジver2」

「これで、、、うおおおおっ!!」

再び横に構え、レーザーを受け止めまくる。

限界に近づいていたアメリアスは、そんなヒツギの姿に気づいた。

「あれを使えば、、、!!」

再びジェットブーツを起動し、全力で疾走する。

そしてやや後方のヒツギに向かって、思いっ切り叫んだ。

「ヒツギ!!!それ、こっちに寄越してっ!早く!!!」

「え、えええっ!!?」

「いいから早くっ!!!!」

驚きの声を上げるヒツギ。しかしアメリアスのあまりの剣幕に、気づけば剣を投げ渡していた。

「よおっし!」

アメリアスは剣を受け取ると、甲板を踏みしめ、剣を振りかぶり、

「いいいいいいいいいいいいっけえええええええええええええええええええっ!!!!」

『深遠なる闇』の目玉に向け、全力で放り投げた!

「はあ!?」

投げられたコートエッジは、レーザーを貫き、ビットを貫き、目玉に突き刺さる!!

「決まったあっ!!」

歓喜の声を上げるサラ。目玉が砕け、『深遠なる闇』は頭から揚陸艇に衝突する。

すると頭が開き、血色のコアが露出した。

「もう少しだ。この戦いを終わらせよう!

他でもない、君たちの手で!!」

「「うおおおおっ!!」」

12人が一斉に、コアへと突撃する!

「我らはアークス!」

レギアスの一閃が、

「星を導き、、、!」

マリアの気迫が、

「護るもの!」

クラリスクレイスの思いが、

「だから!」

サラの信念が、

「信じるんだ、、、!」

ゼノの決意が、

「見えない明日を!」

カスラの答えが、

「戦友を!」

ヒューイの気合が、

「その為に!」

アイカの希望が、

「お前を倒す!」

イツキの覚悟が、

「そして、、、!!」

リナの意思が、

「信じ続ける!!」

そして、ヒツギの一撃が!

『深遠なる闇』に叩き込まれ、勝利への道を切り拓く!!

「アメリアス!!」

「そう!私達は、守り抜く!!」

飛翔する。

託された願いを胸に、分かち合った思いを力に、少女は翔ぶ!

たった一つの約束を、果たすため!!

「大切な人の、笑顔を!!」

アメリアスのジェットブーツが、その願いに応えるかの如く、虹色の輝きを放つ!

「ヴィントジーカー、、、エントリヒ・レーゲンボーゲン!!」

七色の光が、『深遠なる闇』に突き刺さった!!

『ヴァアアアアアアア!!!』

頭から光を放ち、堕ちていく『深遠なる闇』。

その体はだんだんと光に染まり、やがて爆散した。

その光景を、何も言わずに見つめ続ける、12人のアークス。

「座標の再特定に成功!ナベリウス地表へと着陸します!」

揚陸艇からの通信を聞き流して、アメリアスは揚陸艇の先端に立ち尽くす。

「、、、、、、」

戦いを終えた少女は、ただ静かに、俯いていた。




縦に長くなってしまいました。読みづらかったらごめんなさい。
次回はエピローグ(?)となります。
ではでは、ではではではでは。

・謝罪
PSO2のエピソード4を進めている方で、気づいた方もおられるかと思いますが、自分が書いた小説の日付が、ストーリーよりも少し後になっています。
リアルでの実装時期で考えたのですが、おそらく今後、ストーリーとかみ合わなくなってしまうと考えられます。
この小説は、ストーリーボードとは関係なく、別の時間軸くらいのレベルのものと考えて頂けると幸いです。
何も考えずに書いてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
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